Philosophy
Design経営理念構築・浸透
企業の想いや目指す姿を言語化し、
経営の指針をつくる。
自分たちが大切にする価値観や哲学、ポリシーを言語化。
企業が持つ本質的な姿を表現したデザインとともにビジョンマップへ落とし込み、経営理念をカタチにします。


Features
経営層から全社員へ
段階的に理念を浸透させる
経営理念は、誰とつくるかによってその深まり方が大きく変わります。経営層を中心とした理念構築から始まり、企業の状況や組織課題に応じて中間管理職や社員を段階的に巻き込むプロセスで、組織全体に浸透しやすい理念を構築します。
原体験を共有し合うことで
腹落ちできる理念策定に
理念を言葉にする前に、社員一人ひとりの原体験や価値観を深堀りします。どんな仕事観を持ち、何を大切にして行動しているのかを共有し合い導き出された理念は組織全体にとって「自分ごと」としての実感を伴いやすく、行動指針として機能しやすくなります。
ビジョンを1枚のシートで
視覚的にわかりやすく
策定したMVV(MISSION・VISION・VALUE)を、デザインを加えた「ビジョンマップ」として1枚のシートに落とし込みます。誰もが理解しやすく、日常の業務で見返せる形にします。理念を「決めて終わり」にせず、視覚的な工夫で組織文化を醸成します。
Work Flow
経営理念構築
1.プロジェクトメンバー選定
経営理念を策定する第一歩は、「誰とつくるのか」を明確にすること。最適なメンバー構成は、企業の課題やフェーズによって異なりますが、まずは会社の方針に対する理解と共感が深い経営層を中心に据えることが重要です。組織の舵取り役である経営層が、理念策定を通じて結束を強めることが、理念の浸透と体現の基盤となります。その後、段階的に中間管理職や一般社員を巻き込むプロセスを通して、全社的な共感と実践を促します。経営理念は、「押し付けられたもの」ではなく、「自分たちで考え抜いたもの」であるほど、組織内に深く浸透し、日々の行動に反映されます。そのため、策定は経営層だけに留めず、各階層を巻き込む形で行います。どの層を巻き込むべきかは、企業の特性や課題に応じて柔軟に選定します。特に経営層の意図が薄まりやすいボトルネックを特定し、その層を優先的に巻き込むことで、理念の全社的な波及を目指していきます。
2.原体験共有/ヒアリング
選定されたメンバー間で原体験の共有を行います。メンバーそれぞれの価値観の元となる体験を出し合うことで仕事観や言動の背景が理解し合えるようになります。「なぜそのような仕事観を持つに至ったのか」「なぜ特定の発言や行動を選ぶのか」といった深層的な部分を把握することで、表面的な理解を超えた相互理解が進み、よりスムーズなコミュニケーションに繋げていきます。共有内容は、育った環境や学生時代の経験、失敗談といった一見すると仕事に関係がなさそうなエピソードにも及びます。それらの背景まで深掘りすることで、個々の価値観や行動原理を鮮明にしていきます。その後は、顧客や社員に対する姿勢、会社の強みや課題、そしてビジョンについてもなど多角的な視点から考えを洗い出し、意見を出し合うことで、理念をかたどる要素を洗い出していきます。
3.ステートメント/ブランドコア策定
ステートメントとは、企業が「誰に(ターゲット)」「どのような枠組みで(事業領域)」「何を提供するのか(商品/価値)」「なぜこのブランドがそれを実現できると信じられるのか(根拠)」を整理し、明確な言葉に落とし込んだものです。これを策定することで、経営理念の言語化における方向性が定まり、全体の基盤が強化されます。ブランドコアは、その経営理念を支える基礎となる要素を端的に表現した言葉です。たとえば「革新的」「愛嬌」「スピーディ」など、その言葉一つでブランドのイメージやキャラクターを自然と思い浮かべられるものが該当します。ブランドコアの設定により、経営理念やその先のデザインにおける“ブランドらしさ”が具体的かつ一貫性を帯びてきます。これら2つの要素は理念やデザインにおける方向性のブレを防ぎ、ブランド全体の統一感に繋がっていきます。
4.MVV構築

ブランドパーソナリティ、ブランドコア、ステートメントを基に、「MISSION(何のために存在するのか)」「VISION(どこを目指すのか)」「社員が日々意識すべき行動基準(VALUE)」「社会に対する存在意義(PURPOSE)」を策定します。 MISSIONとVISIONやMISSIONとPURPOSEの違いを明確に説明できる企業は意外と多くありません。しかし、ここが曖昧なままでは、社員に理念の本質を伝えることも、外部に一貫した姿勢を示すこともできません。だからこそ、私たちはそれぞれの役割や位置づけを明確に区分し、それが理念として機能する状態をつくることを大切にしています。理念は、美しい言葉であればよいというものではありません。重要なのは、社員一人ひとりが納得感を持ち、日々の行動と結びつけられること。心から「これが自分たちの信じる軸だ」と思える形で策定することが、組織に根づく理念づくりの第一歩だと考えています。
5.デザイン反映
MVV(MISSION・VISION・VALUE)を浸透させるきっかけづくりとして、1枚のシートにデザイン(ビジョンマップ)でまとめて視覚的に見やすくします。まずは、デザイン制作にあたってのヒアリングを実施し、企業のキャラクターや事業特性を反映したトーン&マナーやカラーバランスを設計。MVVそれぞれの関係性が正確に伝わる構成を組み立て、統一感のあるデザインをつくり、提案と議論を重ねながら納得のいく形へと仕上げていきます。たった1枚に集約されたMVVは、必要な要素を漏れなく反映しつつ、いつでも見返せるコンパクトさが特徴のトゥモローゲート独自のフォーマットです。定めることではなく、社員が理解し、共感し、体現できる組織を築く。理念づくりの本質から生まれました。

経営理念浸透
1.原因調査(特定階層アンケート)

組織の現状を把握するために、自社開発のブランド診断サーベイ『B-SCORE』やアンケートを活用します。『B-SCORE』は、独自の設問とスコアリングによって組織課題を数値化するサーベイで、社員を階層や部署ごとに分類し、どの部分にどのような課題があるのかを明確化できます。「理念」「方針」「行動」の3つの視点から設計された質問をもとに、「会社のビジョンへの共感度」「事業戦略や採用戦略の背景の共有度」などを分析し、回答傾向を詳細に掘り下げることで、課題の根本原因に迫り、組織改善への道筋を描きます。アンケートでも同様に、自由記述を含む多角的な質問を通じて現状を深掘りします。
2.ヒアリング
B-SCOREやアンケートで得られた数値や傾向をもとに、本質的な組織課題を明らかにするためのヒアリングを実施します。サーベイやアンケートが「何が起きているか」を示す指標であるのに対し、ヒアリングでは「なぜその課題を感じているのか」を深掘りします。調査結果をもとに課題の背景や原因を詳細に探り、現状の課題に対する解像度を高めていきます。表面的なデータでは見えてこない本質的な改善点を浮き彫りにし、解決に向けた具体的な方向性を導き出します。
3.研修内容の提案
定めたビジョンを基に現状を分析し、足りない部分を補うための研修を構築します。その際、研修を通じて「いつ、どのような状態になっているべきか」を明確にするため、KPIシートを作成します。研修であっても具体的なゴールを設定し、それに向かって計画的に実行していきます。経営層同士の意思疎通が不十分、中間管理層が会社の方針や想いを正しく伝えられていない、一般メンバーが仕事の意義を実感できていないなど、課題は企業ごとに異なります。そのため、一律のフォーマットに当てはめるのではなく、企業特有の課題に応じたオリジナルの研修を企画し、提案します。
4.研修運営
研修の成功にはファシリテーションが必要不可欠です。当社では、担当のコンサルタントがつきっきりでファシリテーターを務めます。まず、研修をやる理由・目的・背景を明確に共有し、参加者全員の視座をそろえたうえで具体的なプログラムに移行します。ただ進行するだけでも、場を盛り上げるだけでもなく、本音で発言しやすい雰囲気づくりや、出てきた本音の深掘りまでサポートすることで建設的な議論を促します。一方で、マンネリした空気が流れたら引き締め、ネガティブな空気につながる言動には厳しい言葉も投げかけます。貴重な研修を通しての成果を最大化するための、徹底したファシリテーションです。
5.アフターミーティング
(アンケートレポート、制度落とし込み)
研修で生まれたアイデアが絵に描いた餅で終わらないよう、具体的な実行プランを策定していきます。「自分たちで考え、つくり上げたアイデアや制度」は、「誰かに押し付けられたもの」よりも深く共感でき、行動に繋がりやすいもの。実行支援を通じて、理念の本質的な浸透に繋げていきます。さらに、研修後にはアンケートを実施し、満足度や理念への理解度、学びに繋がったポイント、改善点などを収集。これにより、研修で得られた成果や課題を明確化し、次回のプログラムをさらにブラッシュアップしていきます。理念は日々の業務を通じて触れ、体感し、体現することで徐々に浸透していくもの。アイデアの実行やプログラム改善などあらゆる視点から理念の浸透をサポートします。