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【文系エンジニアが解説】“webエンジニアには理系が向いてる”は大嘘

デザインWeb

みなさんこんにちは。
意匠制作部webエンジニアのタカウマです。
トゥモローゲートではサブマネージャーとしてチームのマネジメント業務に携わっている一方、職種的にはwebエンジニアの部類に入るそうですので、サイト制作をメインに日々過ごしています。

ブログ第一回では「2秒で離脱されるサイトがしていないたった一つのこと」という記事を書かせていただきました。読んでいただけましたでしょうか?

というのも今回の記事では、第二回目にして早くも技術的なことを一切書きません。なので技術的な記事が見たいという人、まだ読んでいない人はぜひ読んでいただければなというただの宣伝でした。すみません。

さて、改めてその第一回の記事をみてみると、まあ偉そうに「ユーザーが〜」とか「オープニングでは〜」とかwebエンジニアが言いそうなことを言ってましたが、僕自身、実はゴリッゴリのド文系なんですよね。どれくらい文系かというと、小学校の国語のテストでは100点以外取ったことないくらいです。

「いや、答え書いてるでしょ。」

なんて調子にのって天才風に言ってましたし、歴史の参考書を問題の番号だけで答えがわかるレベルに暗記してしまうほどの文系(?)でした。

ところで、ここまで読んでいただいたみなさんはタカウマがゴリゴリの文系webエンジニア だというどうでもいい情報を得たと思います。それと同時に、こんな印象を抱きませんでしたか?

「文系でwebエンジニアって、大変そうだな…」

もし「そんなこと思わなかったよ」という人がいたら、その人は何の偏見もなく物事を見ることができる純粋無垢な人か、まだIT業界の凝り固まった固定概念を知らないド新人だと、あえて強めに言ってみます。

というのも、今日したいのはまさにこの話です。

webエンジニアってやっぱり理系の方が向いてるの?

永遠のテーマともいえる議題について語っていきたいと思います。

あくまで個人の意見にはなりますが、こうみえても“トゥモローゲートのwebエンジニア”として働いて何気に3年くらいになるので、それなりの説得力はあるはずです。

一般的なイメージとして、理系は数学や物理を勉強して開発系や研究系のキャリアを選び、文系は国語や英語が得意で営業系のキャリアを選ぶとされている世の中です。でも、実際のところ、どうなんでしょうか。

文系かつ未経験でwebエンジニアになった自分

トゥモローゲートのwebエンジニアは何をしているのか

冒頭でもお伝えしたとおり「ド」がつくほどの文系で、かつ未経験 だった僕がなぜwebエンジニアをやってるのかは次回以降のブログで書くとして、まずはトゥモローゲートでどんな業務をしているのかをざっと紹介したいと思います。

あくまでトゥモローゲートにおけるwebエンジニアがやってること、という括りにはなりますが、これをベースに話していこうと思いますので、参考までにどうぞ。

コーディング

これはもうコーディングです。説明の必要なし。まぎれもなくコーディングです。
いろんなクライアントの企業サイトや採用サイトをせっせとつくっています。

キックオフ、ヒアリング

受注した案件についてディレクターから共有を受け、そこから企画提案に向けて動き出します。
ここは通常の会社のwebエンジニアとは違うかもしれませんね。次の【企画】でも説明しますが、弊社ではプロジェクトメンバー全員が企画段階からプロジェクトに参加していきます。

企画

プロジェクトをどういったコンセプトで、どういった企画を立てて進めていくかの提案を、プロジェクトメンバー全員でアイデアを出しながら決めていきます。ここにwebエンジニアが入るのは珍しいと思います。

社内ディレクション

職種上、サイトの設計にも携わるので、どうしてもプロジェクトの進行に対してあれやこれやと口を出したくなってしまいます。結果ディレクター的な立ち位置になってることもしばしば。

【チーム管理

一応、こう見えてチームリーダーもやらせてもらってますので、自チームの案件状況などを把握したり、社内の共有事項の落とし込みや、意見の吸い上げなどをやらせてもらってます。

会社のこと

この表現が正しいのかは分かりませんが、会社に必要なツール、たとえば日報報告用のシートなんかをつくったり、もろもろの業務に必要な資料をつくったりもします。インフラ整備といえば言い過ぎかもしれませんが、要は、クライアント案件ではない社内業務にも携わっているということです。

【その他案件の手伝い

各メンバーの制作物の相談を受けて、それに偉そうにアドバイスしたりもしています。雑用どんとこいです。

コーディングほぼなし

とまあこんなものですかね。

みていただければわかるとおり、コーディングだけやってる日なんてほぼないですし、このブログを書いている今この瞬間もコーディング業務は抱えていません。あー暇。

で、この記事の本題に戻る訳ですが、そんな業務に携わる中で、僕のような超絶文系webエンジニアでも「理系が良かったな」とか、ましてや「向いていない」なんて思ったことは一度もありません。

上であげた業務内容は「トゥモローゲートの場合」ではありますが、トゥモローゲートに入る前にいた制作会社でもそうですし、トゥモローゲートに入社したてでwebエンジニア業務しかやっていなかった一年目でも「理系がよかった」なんて思ったことはありません。

なのになぜ、世間一般では「webエンジニアは理系の方が向いてる」「文系はwebエンジニアには向いてない」なんて言われているのでしょうか。

webエンジニアにおける文系と理系の違い

ここまで読んでいただいて、察しのいいみなさんならきっと、僕の意見はわかっていただいていると思います。

webエンジニアに文系も理系も関係ない

というのが、今回僕が言いたいことの一つです。

同じような情報発信をしているサイトを見ていると、「理系と文系は脳の使い方が違う」とか「理系は論理的文系は感情的」なんて主張がほとんどです。それを前提にwebエンジニアの業務に向いてるかどうか…という話を展開しているので、文系は向いていないみたいな雑な結論になっているのだと思います。

が、本当にそうでしょうか。ざっくりとですが自分なりに考えてみました。

脳の使い方の違い

違いがあることは認めます。

けど、それがwebエンジニアに向いているかどうかは関係ないと思っています。確かに同じゴールに行き着くまでの道筋やその為の判断材料は違っていて、たどり着くスピードにも差はあるかもしれませんが、それだけです。

結果は同じです。さらにいうと、知識や情報を溜め込んで判断基準としていく文系脳は、経験を積むごとに判断が早くなっていくので、理解さえすれば一気にスピードアップしていくという利点もあります。

論理的思考

「理系脳」で検索すると、この言葉が絶対に出てきます。さまざまな要因をロジックで組み立てて、解決まで導いていく思考って感じですが、これってよくよく考えたら文系でも持っている力ですよね。文章力や読解力なんかはまさにそれで、いろんなところにある事実をかき集めて組み立てて解を出していくわけですから。

それらを踏まえて考えてみても、webエンジニアの業務には特に影響しないと思うんですよね。(※本当にざっくりとなので、専門的な研究結果などは端折っています。悪しからず。)

もちろんwebエンジニア以外のエンジニア職種では“何系かによって向き不向きがはっきり出る”ことは承知しています。あくまでwebエンジニアの話。

「文系だから」が理由でwebエンジニアの業務に支障が出たり、理解が追いつかない、なんてことはありません。

これからは文系webエンジニアが重宝される?

先ほど文系も理系も関係ないと言いましたが、個人的にはむしろ、これからの時代は文系のwebエンジニアの方が重宝されるんじゃないかとも思っています。特に企業で働く場合は。(自分が文系だけに贔屓目がありますのでご了承ください。異論は受け付けません。)

その理由としては、理系や文系以前に、僕が思う企業で働くwebエンジニアに必要な下記の3つのスキルが関係してくるんですが…

・他者と円滑に仕事ができるコミュニケーション能力
・相手にわかりやすく伝えられる言語化能力
・相手がどういったことを課題に感じて、疑問に思っているかを汲み取るヒアリング力

これって、社会人として仕事していく上で当たり前のことですよね。

昔のイメージで考えてみてください。ガシガシにプログラムだけ組んでいる、いわゆる職人気質なwebエンジニアって、いまだにこういったスキルが不足しているように思いませんか?

でもそのスキルって、いまの時代においては不可欠なんです。

それはwebエンジニアという技術職も例外ではありません。「当たり前」のことが求められる時代です。まあ当然、昔からそういった理想や指標はあったかもしれませんが、最近より色濃く出てきているというのは確かです。

昔のwebエンジニアの価値

今では信じられませんが、昔はプログラミングは手書きだったといいます。

PCも一人一台なんてあるはずもなく、少数のPCを複数人で使っていたそうです。加えて今ほどキャリアに多様性がなかったので、理工学系にいったら理系のキャリア、みたいに「その道に進んだんだからそういう仕事でしょう」とルートがほぼ決められていたそうです。

その中でも「開発者は開発をしていればいい」という風潮も強かった。そういった風潮が影響して「webエンジニア=理系」みたいなイメージがついたのかなあとも考えています。

いまや文系と理系の壁はない

対して今は、転職は当たり前。PCは一人一台(どころか二台の人も)。わからないことはネットで調べればほとんどの答えが出てきます。

webエンジニアになるためのハードル”が明らかに下がっている時代です。(そんな中でも0から何かを生み出す天才たちはそもそもこのブログの対象外なので悪しからず。)

技術が高いだけじゃ需要はない

webエンジニアにはもちろん技術力が必要です。

ただ、企業(組織)で働くとなった場合、技術力が高いだけでは生きていけません。なぜなら多くの会社は「開発だけしていたい」という人よりも、コストとリターンをしっかり考えられるwebエンジニアを欲する傾向にあるからです。

企業のwebエンジニアとして働いてると、必ずしも納得のいくコードで完結させられるわけではありません。社内やクライアントからの修正依頼で冗長なコードになってしまったり、納期の都合で重複した指定になったりもします。そんな時にこだわりを捨ててビジネスとして受け止められる人の方が、組織にとってはありがたいんです。

そういう意味では、学生時代から理系まっしぐらで開発ばかりしてきた人よりも、文系で営業や経営などの経験があって、途中からwebエンジニアに転職した人の方がむしろ向いてるようにも感じます。

また、社内だけではなく他社のクライアントと一緒にチームを組んでプロジェクトを進めるとき、webエンジニア自身がクライアントに説明する場面や、クライアントが言葉に出さなかった課題をくみとって解消しなければならない場面も出てきます。

そこで最も必要なのが紹介した3つのスキルではないでしょうか。

・他者と円滑に仕事ができるコミュニケーション能力
・相手にわかりやすく伝えられる言語化能力
・相手がどういったことを課題に感じて、疑問に思っているかを汲み取るヒアリング力

そのスキルが高い傾向にあるのは文系か?理系か?と聞かれたときに多くのひとは「文系」と答えるでしょう。それが、超ド文系の僕がトゥモローゲートでwebエンジニアとしてやっていけている理由の1つでもあります。

トゥモローゲートの場合

長くなってきましたが、もうすこしお付き合いくださいね。

「文系理系論争」に対する考えを伝えた上で、改めて、僕がトゥモローゲートのwebエンジニアとしてどんな仕事をしていて、どんなスキルが求められているのかを解説したいと思います。

サブマネージャーとしての業務もありますが、ここでは“webエンジニアとして”という視点を忘れずにいきます。

トゥモローゲートにおいて制作物は全てツール

トゥモローゲートは制作会社ではなくブランディングをする会社です。それはただ単に企業の見た目をよくしようってことではありません。(これについては代表西崎がどんどん発信していきますので、ご興味ある方はぜひ)。

西崎康平のアタマのなか

本質的なブランディングを実現するためのツール制作においては、クライアントとの意思疎通や、その窓口である営業部隊(弊社でいう戦略企画部)とのコミュニケーションが不可欠です。

さらに、先方とのミーティングに参加することはザラにありますし、デザインや開発のことなんて何も知らない人にも納得、満足してもらう説明が求められることもしばしば。

もっというと、ヒアリングを経て、クライアントに提案する企画やコンセプト提案もします。そのすべての場面で言語化力が求められます。さらには、固まった企画を動かしていく段階では、チームを円滑に動かしていくディレクション能力も求められます。

駆け足で説明しましたが、これだけでも

・コミュニケーション
・ヒアリング
・言語化
・企画提案
・ディレクション

とあり、メイン業務のコーディングはどこで出てくるんだ?というレベルですよね。

他の制作会社でもそこまで差はないと思いますが、少なくともトゥモローゲートのwebエンジニアはこういう動きをしています。もちろんコーディング業務が主軸ではありますが、それだけで成り立っている人は一人もいません。

結局どんな能力がwebエンジニアに求められるのか

「もうすこしお付き合いください」といいましたが、まだ続きます。本当にもうすこしお付き合いください。

上記であげたスキルも理系の人は持っていないのか?と言われればそうではありません。育った環境や人生経験の中で培われていくものです。となるともう理系・文系なんてそもそも関係ないんじゃないかと思うんです。

それを踏まえた上で、時代を問わずwebエンジニアが必要とされる能力って結局何なんでしょうか。改めてまとめてみました。

【コミュニケーションスキル

ディレクターやデザイナー、クライアントと円滑に意思疎通する力

言語化能力

ディレクターやデザイナー、クライアントなどリテラシーの低い相手にも伝わるように言語化する力。また自分の意図をしっかり表現できる力。

筋道立てた論理的思考

感性よりもロジックが大事です。が、デザイナーの意図を汲み取るためにはすこしの感性も必要です。

検索力

今の時代「調べる」ことでほとんどの問題の解決策は見つかります。そういう意味では人に聞かずに自分で検索して解決できる力は大切です。

【サボり上手

語弊があるかもしれませんが言葉通りです。webエンジニアは効率化の意識が大事。「どうやったらこの作業を効率的に終わらせるか」つまり「サボれるか」を考えて行動できる人が向いています。真面目なだけじゃダメなんですね。

【数学がわかる

何だよと思った文系の方、安心してください。筋道立てて思考し、答えに導くまでの過程を大事にする数学の「基本がわかれば十分」です。完璧にできる必要はありません。

【パソコンを触るのが得意

プログラミングができる!という意味ではありません。PC操作がスムーズかどうかがです。タイピングはもちろん、ショートカットキーをこなせているかどうか、とか。

【英語に抵抗がない

これは文系の強みですね。エラー構文などは基本的に英語です。検索すれば答えは見つかりますが、前後のワードから大体の意味を把握できれば作業スピードアップにつながります。「詳しくはわからんけど、なんとなくやばそう」と察することができれば十分です。

【人前で話せる

実装の意図を説明するために大勢の前で話す場面も出てきます。そういうときに緊張せず話せるスキル、というか経験がある人は強いです。

…長くなりました。

これは僕自身がトゥモローゲートで働く上で感じたことでもありますし、この記事を書くにあたって調べた情報を見ても似たようなことが書かれていました。参考にしていただければと思います。

文系のwebエンジニアって稼げるの?

webエンジニアとして働く上で理系も文系も関係ねえよという話をしてきましたが、他にも知りたいことがありますよね。

そう、お金です。

実際webエンジニアって稼げるんでしょうか?

グーグル先生に聞くと大体このサイトのような答えが返ってきます。

個人的には、このサイトの金額はwebエンジニアとしての業務だけで出てるわけではないと思っています。この記事で紹介したコミュニケーションなんかが含まれているはず。

もちろん例外もあります。

「天才」と呼ばれ、webエンジニア業務だけですさまじい収入を得る人もいます。ただそれはほんの一部です。他の業務とかけあわせて収入をあげていくwebエンジニアがほとんどです。

これはwebエンジニアに限った話ではないと思います。

会社に価値を提供できる人材には、専門の仕事をやるだけではなれません。少なくとも僕自身は、トゥモローゲートに入社して、開発以外の仕事もさせていただいて、正当に評価されているなと感じることができています。

トゥモローゲートでwebエンジニアとして働くために必要なこと

ここで改めて冒頭のテーマに戻ります。

上記であげた「あった方がいいスキル」も、一つ一つ解説していくと文系理系なんて関係ないように思いませんか?

確かに、〇〇脳といった考え方や、それによって選んだ科目、それが影響して進んだ進路、そこでの人間関係によっていろんなところに違いがあるのは事実でしょう。でも、

やりたい仕事をやるのに何系なんて関係あるはずがありません。

そういう区分は社会に出ればどんどん消えていきます。配属先や仕事内容によって必要なスキルもどんどん変わっていきます。自分自身や、社会で作り上げた固定観念に縛られて、本来できるはずの仕事の幅を狭めていては、せっかくの仕事も楽しくなくなってしまいます。

ぜひ、そんな区分にとらわれず、自分が本当にやりたいことに向かって進んで欲しいと思います。

まとめ

いかがでしたか?

ここまできて予防線を張るようで嫌なんですが、ここで語ったのはあくまでも

ド文系の、未経験からwebエンジニアになった、トゥモローゲートで働く一社員

の考えでしかありません。

ですが、もし同じような悩みを抱えている人や、その悩みのせいで一歩踏み出せない人や、自分の経歴に引け目に感じている人がいれば、すこしでも力になれればと思い、書かせていただきました。

もし、この記事を読んだ上で、トゥモローゲートのエンジニアの技術的な話が知りたいと思ってくださる人がいれば、弊社スーパーエンジニアのニシカワがドンピシャな記事を書いていますので、チェックしてみてください。

そして、我こそは!という人がいれば、ぜひトゥモローゲートの門を叩いてみてください。少なくともうちでは、文系だろうが理系だろうが関係なくその「人」で判断しますので。

では、今回はこの辺で終わりにします。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


ほなまた。

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