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ブランディングを強化するために“文字だけのコーポレートサイト「裏サイト」”を制作しました

はい、どうも西崎です。

今日はみなさんにご報告があります。実は本日よりコーポレートサイトをリニューアルしました。しかも、それがただのコーポレートサイトではないんです。なんとイラストやイメージ画像を一枚も使わずに、文字だけで会社のことを伝える通称「裏サイト」という企画になります。

文字だけのコーポレートサイト「裏サイト」はこちら

総文字が10万文字以上。一般的なビジネス書の文字数がだいたい8万~12万文字と言われているので、すべて読んでいくとなると本を丸々1冊読むくらいのボリュームになります。ブランディングを強化するための今回のコーポレートサイトリニューアルなんですが、どんな目的で、何を仕掛け、期間や費用はいくらかかったのか?を公開することで、これからブランディングに力を入れていこうとする企業の参考になればとブログにまとめてみたいと思います。

リニューアルの目的(なぜ変えるのか?)

今回のリニューアルは、営業面と採用面における事業課題を解決することが目的です。

営業面でのゴールは「新規のお問い合わせを獲得し利益を増やす」こと。採用面でのゴールは「求人応募数を増やし優秀な人材を採用する」こと。この2点をより生産的に効率的に実現するための手段としてリニューアルに着手しました。

ここで前提として伝えておきたいことなんですが、コーポレートサイトを変えるだけでブランディングは成立しません。ブランディングの基本的な考え方については ブランディングとは|中小企業がすぐやるべきブランドづくりのやり方 にまとめているので興味のあるひとは合わせて読んでみてください。

課題は「なにやってるかよくわからない」からの脱却

大変ありがたいことに、Youtubeチャンネル登録者は14万人を超え、Twitterのフォロワー数も10万人に届こうかというくらいに会社の知名度はここ数年でかなり高くなりました。道を歩いていても「トゥモローゲートさんですよね?」と僕だけではなく、社員も声を掛けられるくらいです。

ただみなさん決まって言われるのは「トゥモローゲートってなんの会社なの?」という疑問です。

あるひとは採用支援会社だと言い、あるひとは営業会社だと言います。でもこれどちらも違うんですよね。SNSでの発信が自社サービスについてではなく、フォロワーさんや視聴者さんに役に立つコンテンツ配信をしているため「名前は知ってるけど、なにやってるかよくわからない」という現状に陥っているわけです。これはブランドづくり(ブランドターゲットとの絆づくり)において改善すべき項目です。

情報が古い、実績が見えない

それもそのはず、リニューアル前のサイトは5年前の2018年に公開したもの。当時の事業のメインは採用ツールに特化した制作物がほとんどで、2019年より採用ブランディングから企業ブランディングに事業シフトし、徐々に事業フィールドが採用支援から会社づくりに移行しているにも関わらず、サイトに掲載されている情報は以前の採用ブランディングのままでした。

加えて、実績が見えないという点も何をやってる会社なのかよくわからないに拍車をかけていたように思います。採用ブランディングの実績をいくつか掲載していましたが、そもそも今の事業と違う実績が載っているわけですし、しかもそれが5年前からほとんど更新されていないとなると、企業ブランディングに興味がある会社からの問い合わせなどなかなか取れるものではありません。

解決したい課題(事業と理念の配信バランス)

経営理念を前面に押し出したサイト構成にすると、概念的な要素や抽象的な表現が増え、想いは伝わるだけど具体的に何をやってるのかよくわからない(以前のサイトがまさにこれ)という状況に陥りがちです。一方、事業内容やサービス内容にフォーカスしたサイト構成にすると逆に想いや志が伝わりにくくなります。

先に挙げた「何をやってる会社かよくわからない」から抜け出し目的を達成するために決めたことは、

・最新の実績がリアルタイムに更新されるサイトであること
・すぐに事業内容が分かり視覚的にも理解できること
・長所も短所も知ってもらうことでお客さまを絞ること

これまでの理念にフォーカスしたコーポレートサイトから、サービスの内容が伝わる事業のウェイトを高めていこうという結論になりました。ただやはり、なぜそれをするのか(WHY)とどのような方針で体現するのか(HOW)が伝わらなければ、手段だけを伝えたところでブランドづくりはできないとも感じたのです。

そこで生まれたのが裏サイト

機能的な情報を発信しながら、どうすれば情緒的に生々しいリアルな声を届けられるか?その両立を実現するために生まれたがの裏サイトです。一般的にコーポレートサイトは、写真もコピーライティングも見る人に信頼や安心感を与えるためにしっかりと、固く表現されることが多いです。

結果として、本来の自分たちらしくからぬ、よそ行きのような作られたサイトになりがちです。これではなかなか僕たちの目指すゴールは達成できない。それならCDのA面、B面のように機能的な情報発信と情緒的な情報発信とに分けて2つのコーポレートサイトを作ればいいんじゃないか、という結論にいたって生まれたがの裏サイトなんです。

裏サイトの役割(情緒的な情報発信)

裏サイトは、言葉だけを使ってその会社の想いや志、強みや弱みまでをひっくるめてありのままの現状を生身の人間の声で伝えるということを意識して設計されています。視覚的な情報量は皆無ですが、逆に言葉に集中してもらうことでより深くより濃く会社のありのままを曝けだしています。

トゥモローゲートの「裏サイト」がこちら

好きなひとはもっと好きになる。苦手なひとは近づいてこない。

トゥモローゲートが提供するブランディングは、オモシロイ会社づくりでビジョンに向かった強い会社組織をつくること。数値やデータを元にした仕組み化による企業マネジメントとは異なる点も多く、経営方針がフィットする会社も限られるため、あえて絞ることにより入口の段階で合う合わないのセグメントを色濃く打ち出しているわけです。

表サイトの役割(機能的な情報発信)

表サイトは、言葉よりも視覚的に何をやっている会社なのかがわかりやすいよう設計しています。これまでトゥモローゲートが企画してきたオモシロイことにスポットを当て、お客様の実績やそれをつくりだしているひとに焦点をア合わせたサイトになっています。

トゥモローゲートの「表サイト」がこちら

またメンバー紹介ページは、カメラマンだけを会社が手配し、各社員が「自分らしさを表現できる写真を好きに撮影してくる」と自由に写真を撮らせることで、さまざまな色を持った個性的な社員が活躍する会社ということを表現しています。

リニューアルに費やした期間とお金

さて気になるのが、コーポレートサイトリニューアルにかかったお金と期間の話です。サイト制作の期間と費用は発注する会社によってさまざまかと思います。今回は「もしもトゥモローゲートがトゥモローゲートに発注したら?」という仮の設定で期間とお金を計算してみたいと思いますのでこちらもご参考まで。

【リニューアルに費やした期間】7カ月程度

リニューアルの最初のミーティングをしたのが2021年の3月10日でした。つまり約1年がかりでのリニューアルとなったわけです。とはいえ1年間毎日作業をやってたわけではなく、本業と並行しながらの作業だったので実質の稼働で見ると6カ月~7ヵ月くらいだったんじゃないかと。

現状課題の抽出からはじまりターゲット決定からコンセプト設計に1ヵ月半程度。情報整理からサイトマップ設計に1ヵ月程度。ワイヤーフレームの制作に2カ月程度。デザイン制作に3か月程度といったところです。

よく「1ヵ月くらいでちゃちゃっと作ってよ」と言ってくるひとがいますがハッキリ言って無理です。適当なものでよければ作れますが、適当なものを適当に作ったところで成果はもちろんブランドなんてできるわけがありません。

【リニューアルに費やしたお金】1340万円程度

プロジェクトメンバーが7名。制作プロデューサー1名とアートディレクター3名、Webディレクター2名にWebデザイナーが3名、コピーライター1名にフロントエンド1名、バックエンド1名の計12名体制で臨みました。

自社内で作っているので外注コストはかかってませんが(もちろん人件費はかかりますが)、もしも自社で見積をつくるとするならば、企画料やコンセプト設計込みで表サイトの制作で985万円(撮影、映像制作費含み)、裏サイトの制作が355万円程度という試算となりました。

▼表サイト費用内訳
・情報設計:100万
・ディレクション:130万
・デザイン:250万
・フロントエンド:250万
・バックエンド(ブログ、フォーム×4):25万
・写真・動画撮影、編集:150万
・ライティング:80万
計985万円

▼裏サイト費用内訳
・情報設計:40万
・ディレクション:40万
・デザイン:40万
・フロントエンド:80万
・バックエンド(ブログ、フォーム×4)25万
・ライティング:130万
計355万円

■表サイト+裏サイト合計:1340万円

目指すべき具体的ゴール(達成しなければいけない数字)

コーポレートサイトをリニューアルするということは、それによって得るべき成果があるわけです。では今回の達成すべき具体的なゴールはなにか?

大きなポイントにおけるKGIとKPIがこちらです。

・問い合わせ数増加による売上確保(年間で2億4000万円の問い合わせ受注)
・アクセス数増加による認知の拡大(月間30万PV~50万PV)
・サイトからの直接応募による採用(年間12名の直接応募採用)

これまでの問い合わせ受注が年間1億2000万円程度で、月間PV数が15万PV~25万PV、直接応募による採用が7名ほどだったので、従来の2倍ほどの効果を狙ってのリニューアルとなります。もちろん従来よりもブランディングやクリエイティブの質を高めながらです。時間にして約7カ月、コストにして約1340万円の投資ですが、上記数字が達成でき、継続的に成果に繋がっていければ十分すぎる費用対効果を得ることができると思っています。

まとめ

ここまでコーポレートサイトリニューアルに対する目的とゴールについてざっとまとめてみました。トゥモローゲートでは「大阪でいちばんオモシロイ会社をつくる」という2025年までに達成する中期ビジョンを掲げています。

自発的に前のめりに楽しめる組織を作るためにも、オモシロイ事業を開発したり、社内制度や福利厚生を充実させたり、働く環境を良くしたり、給与待遇面においてもワクワクするものでないと駄目です。そこに投資するためにも適正な利益を生産性高く確保する必要があるわけです。

必要なものはブランドターゲットとより強い絆を構築し、営業活動や採用活動にかける時間を最適化し、自社のサービス価値を高める時間を確保することで付加価値となり、顧客満足度が高く高収益で強い組織が生まれると思っています。

繰り返しになりますがコーポレートサイトを作るだけでブランディングはできません。ただし自分たちの信念や企業文化を体験してもらう手段としてはとても重要な要素であることも事実です。もしも弊社のブランディングサービスや、仲間として働くことに興味のあるひとは、ぜひ今回リニューアルされた新しいコーポレートサイトから気軽に相談してみてくださいね。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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