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営業のコツは北新地で学んだ。

トゥモローゲートに入る前は大阪の北新地でホステスをしていました。

「え、夜の街で働いてたの?」とネガティブな印象を受ける方もいらっしゃるかもしれません。夜の仕事は人によっていろいろな意見があります。仕方がないかもしれません。でも、私自身は夜の街も仕事も大好きです。

キラキラしたドレスを着て、ヘアセットをして、ヒールを履いて働く環境が大好きでした。華やかな世界の裏側で泥臭く努力するホステスや黒服のことが大好きでした。水面下で繰り広げられるママやお客様との“攻防戦”も大好きでした(詳細は後ほど。笑)

「会社公式のブログに何を書いているんだ!」と怒られそうなのでそろそろ今回のブログの内容を発表したいと思います。笑 今回書かせていただくのは「ホステスと営業職の共通点」です。

ホステスとして学んだことや得たスキルはトゥモローゲートの営業の仕事でもとても役に立っているんです。今の私は北新地で形成されたと言っても過言ではないくらいに。

今回のブログでは、具体的にどんなところが役に立っているのか?を3つに分けて紹介していきたいと思います。本格的に長い文章を書くのはほとんど初めてなのでめちゃくちゃ緊張しています。お手柔らかにお願いします…。

営業とホステスの共通点①知らないことは「知らない」とハッキリ伝える

知ったかぶりをすると信用を失う世界

私が勤めていたお店は開店60年を超える老舗クラブでした。

セット料金だけで5万円。追加でお飲みいただいた場合の客単価は20万円を超える超高級店でした。だからこそ私たちホステスに対する教育はものすごく熱心でした。その中でも今の仕事に活きているのがこの教えです。

「知らないことは知らないですとハッキリ言え」

ホステスには仕事をサポートしてくれる黒服という人がいます。その黒服から口すっぱく言われていました。

私は当時のお店で最年少。周りはプロのベテランホステスばかり。そんな中でどうにか生き抜いてやろうと力が入っていた私は、お客様からビジネスの難しい話を振られたときに「知ったかぶり」をしていました。

でも、すぐにバレるんですよね。話していくうちに「知らないのに知っているフリをしている」と思われて会話が途切れてしまうんです。

知らないことは悪いことじゃない

ベテランの先輩方はどんな話にもついていける知識があるし、お客様が経営している会社の情報や事情なんかも新聞などで勉強して把握しています。

でも、まともな社会人経験のない私が同じレベルで会話をするのは不可能です。そんな現実に直面した時、黒服の「知ったかぶりをするな」というアドバイスを実践することに決めました。

すると、お客様との関係性が少しずつ改善していったんです。

「すみません!分かりません!」と正直に伝えると、最初は「そんなことも分からんのか!」とイジられるのですが、次第に「それなら俺が教えたるわ」と可愛がってもらえるようになったんです。

知ったかぶりをしていたこれまでは「知らないな」と思われた後に会話が続くことはありませんでした。でも、正直に伝えるようにしてからは会話が続くようになり、1人また1人と信頼関係を築けるようになっていったんです。

ママからも“戦力”として認めてもらうようになり、いろんなお客様の席につかせていただけるようになり、すこしずつではありますが成果を上げることができました。逆にママに「あの子は会話が盛り上がらない」と判断されてしまうとお客様を増やしてもらえない厳しい世界なんです。笑

「素直さ」が決め手で契約をいただけた

そんな体験を通して学んだ「素直さ」がトゥモローゲート入社後に活きました。入社後初めてご契約いただいたお客様にこう言っていただけたんです。

「調べられる情報は徹底的に調べてきてくれた上で、知らないことは知らないと素直に言い、たくさん質問してくれた。その姿勢が初回のアポイントから印象的で、信頼できると思い、仕事をお願いすることを決めたんです」

まだ自分のお客様を持てていなかった当時の私は、アポイントをいただけたお客様の情報を可能な限り調べることを徹底していました。

でも、SNSやホームページだけでは限られた情報しか得られません。実際にお話ししないと分からないことがたくさんあります。そこで「知らないことは知らないとハッキリ言う」スタンスを貫いた結果、ご契約をいただけたんです。

もしあそこで知ったかぶりをしていたら結果は変わっていたかもしれません。アドバイスをしてくれた黒服に感謝です。笑

営業とホステスの共通点②話す力以上に聴く力が重要

どんな時でも深堀りが大切

ホステスに暴言を吐くお客様がいました。

そのお客様が座られている卓では何度も何度もチェンジがかかっていました。(チェンジとは「ホステスを変えてほしい」とお客様が言うこと。もしくはホステスが「この席を離れたい」と黒服に伝えて席を変わることです)

3回目のチェンジで私はその席へ。すると、座った瞬間に「この店はろくな女がおらんなあ」と悪態をつかれ、しまいには「お前は俺にどんな価値を提供してくるわけ?」と言われる始末でした。

周りの空気が凍りついたことを今でもハッキリと覚えています。そこでチェンジをお願いしてもよかったのですが、この時はあえて食らいついてみることにしました。

「今日はなんでこのお店に来てくださったんですか?」

先ほども書かせていただいた通り、私が働いていたお店はセット料金だけで5万円。そんなお店に来てまで悪態をつくのには何か理由があるはず。そう考えた私はお客様のストレスの正体を突き止めるために深掘りすることに。

深堀していく中でお客様からこんな言葉が出ました。

「ここ最近仕事が忙しすぎてストレスが溜まっている」

表面的な言葉や態度を鵜呑みにしないこと

ストレスが溜まっているからといってホステスにきつくあたっていいワケではありません。

でも、せっかく来ていただいたお客様。きちんと向き合うべきだと深掘りするうちに、少しずつ理解し合えるようになりました。最終的には「きついことを言ってごめんね」と言っていただきました。

後日、同伴に行くほど仲を深めることもできました。(同伴とは、お店の営業時間前にホステスとお客様が食事に行くなどのことを指します)

この方の他にも「学生なのにこんなところで働くな」「お前なんかホステスに向いてない」などきつい言葉をたくさん言われてきましたが、逃げずに食い下がり、深掘りすることで、関係性を築く経験をたくさんしてきました。

大切なのは、言葉や行動の表面的な部分を鵜呑みにしないこと。どんな発言や行動にもその人なりの意図がある。そこを質問を通して深掘りすることで本当の想いや意見に触れることができると思っています。

ホステス時代に学んだこの考えはその後の人生に大きな影響を与えてくれました。仕事だけでなく、プライベートでもとにかく深掘りするので友達からは「なんでなんで病やな」と冗談を言われることもありました。笑

深掘りすることで本質的な課題が見えてくる

仕事とは、お客様の課題を解決すること。そのお客様と直接やりとりする営業職には、“解決すべき課題を見極める”という役割があります。

その見極めに欠かせないのが「深掘る力」です。表面的なヒアリングにとどまらず、もっと深いところにある課題を見つけるまで質問を繰り返すことがとても大切なんです。

トゥモローゲートは特にこの「深掘り」を重視する会社です。なぜならメイン事業のブランディングはお客様の本質的な課題を見極めるところがスタートだからです。

逆に、本質的な課題を見極めない状態でサイトや動画をつくっても求める成果は得られないというのがトゥモローゲートの考えです。ブランディングとは?中小企業がすぐやるべきブランドづくりのやり方

ホステス時代に深掘る力を学べたからこそ、ブランディング事業の営業としてやれているのではないかと感じています。

営業とホステスの共通点③残したメモはチカラになる

限界までメモをとること

私は人の名前や過去の会話を覚えるのがとにかく苦手です。ホステスとしては致命的な欠点でした。初めてご一緒したお客様の場合10秒に1回はボトルに書いてある名前を確認していたくらい記憶力がありませんでした。

だからこそ、名前や会話を忘れないようにと退勤後の車の中で細かくメモをとるようにしていました。

担当の黒服が営業時間中にまとめてくれたメモを退勤後に受け取り、それをもとに情報をさらに細かくまとめたり、何時ごろに連絡をすれば迷惑にならないか?などの情報まで徹底的にまとめるようにしていました。

そうしていると、記憶力が弱い私でも毎回同じような温度感でお客様に楽しんでいただけるようになりました。また、定期的にそのメモを見直すことで初心を思い出したり、モチベーションを高めるきっかけにもなっていました。

お客様のすべてをメモに残す

細かくメモをとる習慣は今でも大切にしています。内定者インターン時代を含めてトゥモローゲートで働いて1年以上が経った今、メモ用のノートは二冊目に突入しています。

私のいる戦略企画部は営業やコンサルの仕事に加えてお客様の企画を考えたり、その企画をキャッチーに打ち出すためのキャッチコピーを考えることもあります。

そのためにはお客様に関する情報を細かく把握することが大切で、細かく把握するためにはメモが欠かせません。

細かいメモを継続するにはそれなりの根気が必要だと思います。でも、ホステス時代の経験があるからこそ、私は忙しい中でも欠かさずメモをとることができています。全てはホステス時代に記憶力のなさを痛感したからこその習慣です。

CHANELの広報になりたい

私には今も昔も変わらない夢があります。

いつかあの『CHANEL』に広報として入社することです。

そう思うようになったきっかけは、小学生のころに読んだココシャネルの名言集に書いていたこの言葉でした。

「翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすために、どんな障害も乗り越えなさい。

小学生の頃の私はアレルギー体質で、友達と同じように運動ができなかったり、休みがちな時期があったり、食べるものに制限があったり、自分の見た目に自信を持てなかったりとたくさんのコンプレックスを抱えていました。

でも、ココシャネルの力強い言葉に救われました。と同時に、私もこんな女性になりたいと思うようになりました。いつかCHANELで働きたいという思いでメイクの専門学校へ入学。CHANELのメイク職を目指すことにしました。

ただ、いろんな企業の選考に進む中で「CHANELというブランド自体が好きだから、そのブランドを伝える仕事をしたい」という想いに行き着き、メイク職ではなくブランドを学ぼうと、ブランディングに携わる仕事を目指すことに。

そこで出会ったのがトゥモローゲートだったんです。

トゥモローゲートのブランドに対する考え方に強く共感しました。『世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事を創る。』というビジョンをメンバーの一員として追いかけたいと思うようになりました。

まずはこのトゥモローゲートで経験と実績を重ねて、いつかCHANELというブランドを伝える広報になりたいと思っています。

そのためには突き抜けた成果を残さないといけないと思っているので、今は「プロジェクトマネージャーとして担当した案件で、カンヌ広告際の賞を獲得する」という目標を立てています。

今の私からすればとてつもなく大きな目標です。「無理だ」と笑われるかもしれません。そんな時は憧れのココシャネルの言葉と、ホステス時代に学んだことを思い出して、全力でがんばっていきたいと思います。

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