【テレワーク】社員がサボらない働き方とは業務監視で実現できるのか?

従業員を監視することが本質なのか?

どうも。最近社員たちが社長の時計よりも高い時計や、社長の車よりも高い車を買いだして、めちゃくちゃ嬉しいブラックな社長こと西崎康平です。ちょっと気になるニュースがあったのでブログを書いてます。

みなさん、こちらの記事は見ましたか?

テレワーク 働きぶりの“見える化” 導入広がる 新型コロナ

まず大前提として、上記サービスや導入企業を否定するつもりで書いているのではありません。そりゃ社員が何百人、何千人といる会社であれば、ある程度システマチックに業務管理をしていかないと手が回らないということもあるでしょう。業務管理なんてもんはそれぞれの文化で好きにやったらいいし、正解不正解なんてもんはないと思ってます。

その企業文化を見て、自分だったらどんな環境で働きたいかを自分で決めたらいい。

じゃあなんでブログを書こうと思ったのか?それは、これからのテレワークを考える上でとてもいい議論ができそうだなと思ったからです。さらに、うちみたいな小さな会社に当てはめて考えた時に、「自分だったらこうするなあ」という相違点が多々あったので、社員たちに会社の考えを伝える意味でも有益だなと思いまとめてみることにします。

恋人からGPS、嬉しいですか?

「業務時間内なんだから会社から管理されるのは当たり前」
「ちゃんと仕事しとけば見られてまずいことなんてないだろ」

って理屈はまあその通りなんですが、僕がこの記事を見て最初の印象は「信頼されてない恋人からGPSつけられてるみたいだなあ」でした。「浮気してないなら別にGPSつけても問題ないでしょ」これも確かにそうなんですが、四六時中監視されてるってのは、何も悪いことしてなくてもどうにも気持ちが悪いもんです。

無理くり恋愛に当てはめてみたんですが、この記事を見て感じた一番大きな違和感は「ランダムに写真が撮影されて上司に自動的に送られる」って内容です。この機能を使うこともできると表記してあったので、もちろんそこまでの監視をせずに、ただただ業務を円滑に遂行するために利用してる企業も多くあるでしょう。

いつ見られているかわからない、ってのはたしかにいい意味での緊張感もあるんでしょうが、逆に一瞬も気が抜けないってことにも繋がります。

ハナクソほじることもできない。
アクビをするのも躊躇する。
正直息苦しいなあというのが僕の感想です。

きっとそんなつもりはないんでしょうけど、「お前らのことを信頼してないからな」ってことを暗に言われているような気がしてちょっと気が滅入ります。SNSで否定的なコメントが多いのもこのあたりが原因じゃないかなと。やっぱり信頼されたら嬉しいし、信頼されてなかったら悲しい。人間なんて単純なもんです。

これで生産性が上がるのか?

正しいプロセスに対して、正しいアクションが加われば確実に成果に繋がる。ただし、この四六時中監視されてるという状態が果たして最適な生産性向上に繋がるのか?と問われると少々疑問があります。

楽しんでいる時こそ生産性が最大化する

これマネジメントする時の持論(まだまだ実践できてないとこ多々ありですが…)なんですが、これまでの経験上、楽しみながらやれる、自分ごととして取り組める、ってのが社員の生産性をMAXにする最も大きな要素だと感じます。今回の仕組みだとガチガチに管理されてる気がして、僕みたいな好き勝手やらせてくれって人間からするととても楽しめないなと感じました。もちろんガチガチ管理してもらえないと頑張れないってひともいるだろうし、それはその会社の文化としていいのかなとも思うんですが、どんな仕事であれ楽しいって思える環境は必要だと思ってます。

考えるべきは監視よりも評価

あいつはちゃんと仕事をやってくれてるのか?

まあ心配する気持ちはわからなくもないですが、僕からすると一生懸命やっていようが、サボっていようが(ちょい極端に言ってます)正直どっちでもいいんですよね。なぜなら経営理念に即した評価制度があるから。誤解しないで欲しいのが、会社に利益を残せば評価されるっていう制度では決してないということ。ちなみにうちの会社では、

・ブラックマインド(会社の行動指針に対する評価)
・テクニカルスキル(職務役職に応じた業務技術的な評価)
・コミットメントバリュー(会社に貢献した利益的な成果)

この3軸で社員の評価を経験値として算出し、給与や賞与、役職を決定してます。そこに「こいつ頑張ってるから給与1万円アップしとこ」みたいな鉛筆ナメナメみたいな私情は一切はさみません。

会社のビジョンに近づけてくれる社員が評価されて、そうでない社員は評価されない。そんな状況を作ってるからこそ、テレワークを導入してもなにも心配してないし、社員の大半がフルフレックス勤務(コアタイムなしのフレックス)を実践できてるんだと思います。もちろんまだまだ課題はありますけどね。

監視は社員の成長をとめる

さて、別の切り口からテレワーク化の業務管理のあり方を見ていきましょう。5年ほど前のうちの話です。当時社員が10数名でこれからようやく会社っぽくなっていこうかという時期がありました。社長自ら営業に行き、直接契約を勝ち取り、お客様との打ち合わせもほとんど参加していました。企画書を作る時も、見積書を提出する時も、すべての行動を細かくチェックし、それはそれはガチガチに監視しながら業務を進めていました。

ただ社員が10名を超えてくると物理的に僕一人で見ることができなくなったんですよね。「ここまで来たら多少売上が落ちても仕方がない。クレームも増えるだろうけどなんとか対処しよう」そんな気持ちでそのガチガチ監視を解き、社員たちの裁量に任せてみることに。その結果、過去最高売上を更新し、顧客からのクレームも激減しました

監視しすぎることで社員の成長をとめていた

良かれと思って細かく口出ししたり、チェックしたりしてたんですが、実はこれって社員たちの「考える機会」を大量に奪ってたんですよね。ただ言われたことをやるだけの作業になり、失敗もしないから学びも少ない。結果、社長の手の届く範囲でしか顧客を満足させられないという状況だったんだと思います。無理やり自分で考えて、動かなきゃいけない状況になることで、失敗もするけど成長し、より質の高いサービスに繋がったんだと思います。やっぱり追い込まれた人間は強いです。

創造力が欠如しないために

今回の記事を読んで感じたこと。それは自ら考えたり手を動かしたり、能動的に仕事を創り上げる創造力が欠如しないように気を付けなければいけないな、という点です。見られているからやる、サボれないからサボらない。仕事を進めるうえで受け身な発想ほど怖いものはないと思ってます。

繰り返しますが、業務管理も企業文化です。最終的には、自社の理念やサービスとか規模とかいろいろなものを加味したうえで最適なものを好きに選べばいいと思います。

ただ、どう業務管理をするにしてもこの「創造力」を失った組織に成長はないと考えます。

・しっかりと息抜きガス抜きの時間を設ける
・業務管理をもとに的確なフィードバックをする
・なんのために管理しどう活かすのか目的を伝える
・社員の声に耳を傾け業務管理をアップデートし続ける

コロナ渦において、ただでさえピリピリムードで息苦しい時代になっています。社員たちがどうすればより面白く働けるのか?フェアな評価とはなんなのか?いまだからこそ、会社側が率先してそんな仕組みづくりを考えるチャンスではないでしょうか?やっぱり楽しく前向いて仕事していきたいですからね。

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