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【徹底攻略】未経験エンジニアが内定を勝ち取るまで|トゥモローゲートの例

こんにちは。
トゥモローゲート意匠制作部のタカウマです。

前回、弊社の変態エンジニア・コムのコーディング奮闘記を書かせていただきました。いかがでしたか?これですこしは弊社がきちんと教育しているということが伝わったんじゃないでしょうか。

そして今回も、引き続きこの男について書いていきたいと思います。

「え、またかよ」と思った皆さん、まだブラウザバックしないでください。確かに彼がトゥモローゲートに入ってからどんなことをしてきたかは前回の記事でお伝えしましたが、

「そもそも新卒でもない未経験のエンジニアがどうやってトゥモローゲートに入ったのか?」という謎については興味があるんじゃないでしょうか?

トゥモローゲートに限らず、ほとんどの会社で即戦力が求められる中途採用。

そんな中でコーディングスキルほぼ皆無の彼が、しかも50社以上のエンジニア選考に落選した彼が、一体どんなマジックを使って内定を勝ち取ったのか。絶対なにか裏があるに違いない!そう思っている方々のために、その真相を白状してもらおうと思います。

ではいってみましょう。

その男、金誠俊(二回目)

またまた登場しました今回の主役、金誠俊(キムソンジュン)、通称「コム」(Twitterはこちら)

くどいようですが、35歳にしてプログラミング経験ほぼ0なのにエンジニアとして中途入社した変態男です。(またまた今回もベテランエンジニアみたいな顔してました)

前回の記事で、彼自身の紹介をあまりにもサラっとし過ぎたことによる苦情はなかったのですが、今回は本当に主役なのできちんと紹介します。お付き合いください。

トゥモローゲートに入るまで

まず誰もが(?)疑問に抱いている「彼は一体何者なのか?」というところからですが、某不動産管理会社でマンション等のオーナーから委託を受けて賃貸管理をしていた、しがないサラリーマンだったようです。

詳しい業務内容はエンジニアとかけ離れているため割愛しますが、それくらいトゥモローゲートはおろかフロントエンドとも関わりがない生活だったんですよね。

そんな中、社内の管理体制などをもっと円滑にできないか?という話がきっかけで、「会社はシステム導入してくれないし自分でやっちゃえ!」みたいなところからプログラミングに興味を持ち出したのがそもそもの始まりだそう。

トゥモローゲートとの出会い

そんな彼がどうしてトゥモローゲートに興味を持ったのか、きっかけはやはりYoutubeだったようですが、意外にもそれはトゥモローゲートのチャンネルではなかったようです。

ちょうどプログラミングを始めたての頃、たまたま弊社がコラボさせていただいた青汁王子こと三崎優太さんの動画を見て、その元ネタである東崎動画をみて、トゥモローゲートにどハマりしたようです。


しかし、正直その段階では、面白い会社だなという印象はあったものの、住む世界が違うと感じていて、応募するまでには至らなかったようです。

その後、本格的にエンジニア転職を目指しはじめたときに、弊社のエンジニア募集記事をみて、「トゥモローゲート、エンジニア募集してんじゃん」と思考がつながり応募に至ったわけですね。(ちなみに、まだ雲の上の存在に思われていたようで、彼にとっては記念受験だったようです。)

内定への軌跡

お待たせしました。ようやく本題です。

ここからは、実際に行われた選考を振り返りながら、彼が意識したポイント、準備したことや気をつけたこと、もっとこうしたらよかったことなどを聞いてきたので、それをお伝えしたいと思います。

ポートフォリオ選考

意匠制作部の選考はポートフォリオ選考から始まります。コムは前述した通り前職の管理の効率化のために実際に作ったものを送ってくれました。それをみた弊社トップエンジニアの西川の第一声はこうです。

「即戦力かと言われると微妙」

業務効率化のための入居者管理アプリなるものをつくっていたようで、UIなども簡素なものであったところから、おそらくHTMLとかCSSはあんまりな印象でした。しかし、同時にこうも言っていました。

「今後、新規事業を運用するのに必要な領域かも」
「プログラマーとしては自分より少し上ぐらい」

いやー、あの西川に「自分より少し上」と言わせるなんてさすがですね。他にも、「IT技術を駆使したマーケティングに興味がある」という点での共通点もあったようですが、なんにせよ、今すぐ弊社で活躍できるかと言われると、正直にyesとは言えない状態だったのは僕も覚えています。

ポートフォリオ選考通過の決め手

上記のように書いていると「結局は何かしらスキルが必要なのね」と思うかもしれませんが、ここを通過した理由はそこではありません。ポートフォリオと一緒に送られてきた自己PR欄にとても真摯に、

・なぜトゥモローゲートに興味を持っていて
・自分がどういう人間で
・どこが強みで自信があるのか
・どこが弱みでどう克服しようとしているのか
・目指すべき将来像とそれがどうトゥモローゲートで活かされるのか

が明確に、かつ丁寧に書かれていたからです。

顔も見えず、テキストと制作物でしか伝えられないポートフォリオ選考だからこそ、そこに精一杯の想いと気遣いを込める。これはもはや書類選考やポートフォリオ選考ではマストですね。

面談

というわけで無事ポートフォリオ選考を通過し、ようやく面談です。意匠制作部では各職種で対応することが多く、今回もエンジニア志望ということで僕と西川の二人で対応しました。

選考のポイントなどはいろいろありますが、まずは実際にコムに意識したことなどを聞いてきたので、包み隠さず公開していこうと思います。

攻略ポイント

ここで返ってきた答えは極々シンプルなもので、「調べる」このひとつでした。ホームページを見尽くすのはもちろん、YouTubeやTwitterなど、とにかく調べられるものは全て調べるとのことです。

「好きと口で言うのは簡単。意図やストーリーを深掘りされることはYouTubeを見てわかっていたので。」

自信満々に語るコムが取った具体的な行動は、なるほど確かに、普通の感覚ではできないレベルのものでした。

・動画はYouTubeショート含め全てチェック
・Twitterは全員フォロー
・さらに実際にYouTubeで出てくるキャラとTwitterで読み取れるキャラの違いなど分析

さすがですね。

確かに何を聞いてもしっかりした理由と意図があって、雰囲気も良かったですし、通過するだろうなというのは30分ほど話した段階で僕も感じていました。

余談ですが、オンラインということもあり、想定した質問に対するカンペ的なものを用意していたらしいですが、全くそんな質問は来ず、A4裏表にびっしり用意したそれは無駄に終わったそうです。

面談通過の決め手

ここでも西川先生の言葉から解説していきます。

「すごいバイタリティやなあ」

この一言に尽きたようです。

ポートフォリオ単体ではそこまで感じられずとも、それを作った経緯や理由、そしてそれを独学でしっかり形にしているところをみると、なかなかできることではありません。きっと他のことでもしっかり「やり切る人なんだな」というのがわかりました。

加えて、トゥモローゲートへの熱(というか愛)もこの時点でかなり深く、「よく調べてるな」というより「本当に好きなんだな」という印象を抱いたのを覚えています。

ここからの選考の流れは人によって変わります。意匠制作部のドンであるGM池田による面談が入ることもありますが、上記の理由から僕が推しすぎたため「もう次インターン選考でいいよ」となったのを覚えています。飛び級です。

インターンシップ選考

さあ、待ちに待ったインターンシップ選考。実際にオフィスに足を運んでもらい、同じ空間で働いてもらいます。

職種や課題によって内容は毎回変わるのですが、共通している目的はやはり「一緒に働くことで会社のリアルな空気感を知り、理想やイメージとのギャップをなくす」ことです。

どれだけ情報として知っていても、実際に体験して感じるものは全然違う。

「違うな」と思うのであれば、どのみち入社してからもそうなるので、ここの差をできるだけ埋めたいというのがインターン選考の狙いです。これはトゥモローゲートが選ぶだけでなく、求職者の方に本当にこの会社でいいのか?を選考してもらいます。

コムの課題内容はもちろんコーディングですが、すこし特殊でしたので、一例として紹介します。

インターン選考の2週間前に課題を通知

何度もお伝えしましたが、彼が未経験だということはわかっていました。当日に課題を出してもできるはずもなく、僕たちもそれだと本当に見たい部分が見れなくなると思ったため、課題内容を事前に通知し、与えられた期間でどれだけ準備できるかを見ることに。準備の段階も含めた課題に取り組んでもらいました。

もちろん、どんどん進めてもらっても大丈夫とお伝えしました。それだけ当時の彼にとってはかなりのハードルだったと思いますし、もし完成しちゃったのならそれはそれですごいやんっていうような感覚でした。

そんな中、彼はどんなところを意識したのでしょうか。

インターン選考の攻略ポイント

ここで意識したことは、基本的に「表情がかたくならないように」とのことでした。

内心は緊張しまくりだったようですが、できるだけいい雰囲気を自分からつくるよう心がけたようです。そしてその点に関しては、事前調査によって顔も名前もほぼ全員知っているからやりやすかったようです。ここでもトゥモローゲートのことを徹底的に調べていたことが活きたんですね。

インターン選考の反省点

ただ、それまでの面談とは違い、インターン選考では反省点の方が多かったようです。

「よくあんな状態で挑んだな」
「仕事を休んででももっと勉強すればよかった」

そう悔やむコムによると、どこか自分にはできるわけないという諦めが最初からあり、また、わからないことがあればどんどん質問した方がいいということはわかっていたのに、いろいろビビって質問できなかったようです。

たしかに制作の現場ならではの緊迫した空気はあるでしょうし、ましてや初めて会う人ばかりの現場。質問しづらいと感じるのは仕方のないこと。でも、殻を破って自分からコミュニケーションをとっていくことは大事です。

またまた余談ですが、インターン選考を終えて絶対落ちたと思ったコムは、憧れの場所だったにも関わらず写真は撮らなかったみたいです。

「撮ったらこれで最後な気がした」
「もし落ちてもまた応募したらいいし。今度はちゃんと“自社の問い合わせページから”応募しよう」

 大人の事情を知っているコムの顔は、どこかいつもより男前にみえた気がしました。写真はありません。

インターン選考通過の決め手

結果としてこちらも通過しているわけですが、成果物としてはたしかに残念だったのを覚えています。

それでも彼が通過した理由は、全体を通しての素直で謙虚な姿勢と、やはり一貫したトゥモローゲートへの想いがあったから。もちろん、大きな課題はありました。

自信のなさからかどこか「できない前提」で挑んでいた姿勢に対してフィードバックした覚えがあります。期限に間に合いそうにないなら、「ここまではやる」と自分の中で決めて、やり切る。そういった強気の姿勢が欲しいと伝えました。

コム自身も腑に落ちたようで、しっかりと受け止め反省点として向き合ってくれたところは好印象でした。自信があると言っていたコミュニケーションの面の問題はなく、むしろ弊社のことを知りすぎていて怖いほどでした。笑

「今日隼平さんはいらっしゃらないんですか?」

会ったこともない弊社GMの西崎隼平のことを当然のように名前で呼ぶくらいには、一緒に働く姿が容易に想像できたというのもインターン選考通過の理由の一つですね。

ちなみに冷静沈着な西川先生に印象を聞いたところ、

「HTMLとCSSに関しては相当教えんとアカン」

とのことでした。

まあそれは僕らが頑張ればいいだけなので、大した問題ではなかったですが。(要はそう思えるくらい落とす理由がなかったということですね)

フィードバックがあったから、課題ができなかったら、選考に落ちるわけではありません。それに対してどう向き合い、受け止めるか。こういうところが大事なんだと思います。

会食選考(最終選考)

弊社に入社するまでに必ず通る道・代表西崎との会食選考(最終選考)。

一緒にお酒を飲みながら、会社や本人の未来について腹を割って話し合い、「本当にトゥモローゲートで働くべきかどうか」の最終判断をします。

こちらが選ぶだけではなく、本人にとっても弊社が最適なのか、しっかり感じてもらった上で相思相愛になれば無事内定となります。

会食選考の攻略ポイント

ここでコムが意識したことは超シンプル。

「絶対に嘘はつかない」
「ありのままでいく」

この2点でした。

偽った自分で認められても意味がないし、逆に自分が「トゥモローゲートは違うかもしれない」と思うことも恐れてはいけない。とことん正直に、自分をさらけ出すことが大切だと思って臨んだそうです。

よくある最終選考のような、ただの意思確認ではないのがトゥモローゲートの特徴。最終選考でもお見送りという結果が少なくないなかで大切なのは取り繕わないこと。これに限るのかもしれません。

会食選考の反省点

最終選考を終えたコムは完全に落ちたと思っていたそう。その理由は、トゥモローゲートのことを知り尽くした彼ならではのものでした。

「YouTubeなどで会社のことを見て、上っ面だけでわかった気になっていた」
「せっかくの時間なのに、西崎さんが熱く語りたくなるような質問ができなかった」

トゥモローゲートへの憧れが強く、深く調べ過ぎているからこそ起こった課題、これ、結構大事なポイントです。

ありがたいことにトゥモローゲートのことを好きと言ってくれる人は増えてきましたし、SNSなどで事業や仕事のことを知ってもらえる機会も増えました。けれど、本当に会社のことや、仕事のことを理解するには、直接のコミュニケーションを通して聞いたり、感じとる必要があります。

冒頭でもあった、なぜ好きなのか?なにが好きなのか?なぜトゥモローゲートじゃないといけないのか?この全てに理由があるかどうか、みたいな部分が、僕たちが選考で見る上でもかなりシビアなポイントです。

調べてわかることでも、本人に直接聞かないとわからないことの方が多い。自己満足にならないように気をつけましょう。

実際トゥモローゲートどうなの?

さて、順風満帆とはいえず、失敗を重ねながらも内定を勝ち取ったコム。念願のトゥモローゲート入社から、この記事を書いている2022年1月時点ではや4ヶ月。良いと思うところ、つらいと思うところを聞いてみました。

いいと思うところ

まずは甘い蜜から。
僕自身も自信を持って言えることですが、人的ストレスがマジでないというところ。

 「人間ができている人が集まっている」
「ネガティブワードが聞こえてこない」
「出社したくないと思った日がない」

正直、実際どうなんだ?と疑っていた部分があるようでしたが、ここは期待通りだったようです。(よかったあ〜)

人は弱いので、マイナスなエネルギーは波及しやすいです。実際弊社でもそういう感情や声が全くないわけではありません。でも、ただ不満を吐き出すだけじゃなく、不満の原因を突き止めて、自分の責任の中で改善に取り組もうという姿勢を持ち合わせています。

マイナスだけでなく、プラスのエネルギーももちろん波及します。弊社ではマイナスなエネルギーが波及する隙がないほどプラスのエネルギーが波及していると言えるかもしれません。

つらいと思うところ

仏のような優しさのコムがハッキリ言ってくれました。

「忙しい中で質問しづらい空気が流れている」

未経験の彼からしたら確かにつらい環境です。聞かれて嫌な顔する人はいないけど、質問しづらい空気をつくってしまってるのは事実。これは真摯に受け止めないといけない弊社の課題です。ただ、上記の課題に対して、

「自分が質問の質をあげないといけない」
「捕まえてでも自分から聞かないといけない」
「逆に自分が先輩になったときにどうしようか考えないといけない」

という反省や展望も合わせて伝えてきたところに、コムを採用してよかったなと思えました。

会社のいいところや課題は誰に聞いても似た回答が返ってきます。これは、認識や価値観がズレていない証拠でもあります。もちろん、課題の解決には全力を注ぐ必要があります。でも、入社して間もない社員すらも同じ課題を感じているという点は、悲観すべきことではないと僕は思いますね。

まとめ

いかがでしたか?

一次選考から最終選考まで、これだけ詳しく説明しておいてなんですが、正直なところ、一次選考の時点でコムは採用されるんだろうなと思っていました。

一貫してブレないトゥモローゲートへの熱(というか愛)と、素直で謙虚な姿勢は、入社してからも変わらないんだろうという確信があったから。どちらかというと選考、それらの確認作業というイメージでした

「出来レースかよ」と思うかもしれませんが、こういうケースは結構あります。フィーリングと言ってしまえばそれまでですが、そんな中でもトゥモローゲートが大切にしているある【考え方】はあります。

結局何が必要なのか

結局想いがあれば採用されるのかと思われそうですが、何より大切なのは、想いが行動に落とし込まれているかどうかです。もちろん、想いがあればあるほど有利なのは事実。でも、いくら想いが強くても行動が伴っていなければ弊社が採用することはないでしょう。

言っていることとやっていることが一致しているか

これは、僕たちのメイン事業であるブランディングにおいてもとても大切なこと。

「会社が好き」「受かりたい」という想いを体現しているか
夢や目標に対して全力で取り組んでいるか

こういったところをクリアしていれば、スキルが低くても「この人ならきっとやるんだろうな」と思えます。そういった目に見えない力は普段の言動から長い時間をかけて構築されていくもので、短期間で取り繕えるものではありません。

僕たちは見ているのは、そういうところ。

実際にコムも、各選考の後にとても真摯な御礼のメールや直筆の手紙を送ってくれたり、その間にある弊社のイベント(小学生インターン)に参加してくれたり、行動力は半端なかったです。本当に好きでないとできないレベル。

媚を売る?結構じゃないですか

シンプルに、それだけ長い時間をトゥモローゲートに使ってくれたということ。それが嬉しいじゃないですか。

全ての会社に当てはまるものではないかもしれませんが、みなさんが意中の会社に入社する際に、この考え方が参考になれば嬉しいです。

さて、これを読んで、トゥモローゲートの選考に挑戦したい!と思った方、ぜひ想いの丈をぶちまけにきてください。お待ちしています。ほなまた。

PS.
前回の記事配信以降、未経験の方からコムへの質問DMが増えたようですが、その答えはこの記事で回収できたんじゃないでしょうか。もしまだ聞き足りないことがあればさらに引き続きコムにDMを。よろしくお願いします。

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