ビジョンとは?組織が強くなるビジョンマップの作り方 

こんにちは。トゥモローゲートの西崎です。

先日ブランディングについての記事を書いたところおおきな反響をいただき、「やはりどこの会社もブランド作りの重要性を感じてるんだな」ということを改めて考えさせられました。今回は当該記事でも書いていたビジョンマップの作り方についてまとめてみたいと思います。 

ブランドづくりの核となるビジョンマップ。

・そもそもビジョンとはなんなのか?
・具体的にどのように作ればいいのか?
・ビジョンを作るとどういうメリットがあるのか?

これまでビジョンマップにスポットを当てて詳しくお話しする機会はありませんでした。

その正体はたった1枚のA3用紙です。
作成に費やした時間は27時間、今回はこの舞台裏を公開します。

このビジョンマップのお陰でトゥモローゲートはビジョンに向かう組織に変わりました。ビジョンマップの作成過程を公開することで、以前の私たちのように悩んでいる会社が変化するきっかけになるんじゃないか。そんなことが起これば最高だなという想いで当時の作り方をそのままお伝えしようと思います。

ビジョンとはなにか?

みなさんに質問です。「企業においてビジョンとはなんでしょうか?」

ー 会社の方向性を顧客や社員に示すもの
ー 5年後10年後の未来を明示したもの
ー 自分たちのやりたいことを言葉にしたもの

これらはどれも正解です。僕のなかでのビジョンとは”公約”です。

会社がオフィシャルに「自分たちの会社はこんな会社づくりをしていきます!」という宣言がビジョンであり、公約通りに企業経営を実践し、顧客や求職者や社員に体験してもらうことで信頼という名のブランドが創られる。ビジョンとは、口に出したらやりきることが前提であり、決して嘘をついたり裏切ってはいけない何が何でも実現するという覚悟が必要です。

なぜビジョンが必要なのか?

ビジョンがないまま経営をするということは、行き先の決まっていない船に乗せられているようなもの。当然社員は行き先がわからず不安になります。何のために働きどうなるのかが見えないままでは、与えられる業務はただの作業となり今やってる仕事に対する意味や目的を見いだすことはできません。

会社という名の船の行き先を明言することで、
①ビジョンに共感するお客様や社員が集まる(求める人材の採用)
②目的を理解することで仕事にやりがいが生まれる(自発的に考える組織)
③ビジョンからの逆算で目的のある手段を選択できる(軸のある経営)

結果としてそれは組織として差別化された強力な付加価値となり、お客様からも喜ばれ、会社としての収益性も高く、世間から愛される企業づくりに繋がります。ビジョンがあることで顧客・求職者・社員に対してその会社の在り方を明確に示すことができるのです。

ビジョンで美味しいご飯を食べる

経営者とビジョンについての話をしているとたまに言われること。(たまにというか結構な頻度で)それは利益がなければ成り立たない企業経営において、直接的な数字を生まないビジョンなんて必要あるのか?ということです。

そう、「ビジョンで飯が食えるか!」論です。

経営において売上や利益が重要であることは言うまでもありません。売上がないと家賃も払えないし、従業員に給与を払うこともできない。ご飯を食べていくために必要不可欠なものがこの売上や利益です。たしかにおっしゃる通りビジョンとは現在ではなく未来の話。そう言いたくなる気持ちもわかります。

それでも僕は断言したい。
「ビジョンで飯は食える!」、さらに「いまよりもっと美味しい飯が食える!」と。

創業間もない会社なら未来の夢より今日どうやって食っていくかも重要である、これは自分自身の体験から理解しています。それでも過去の自分に伝えたい。「いきなり理想的な会社である必要はないでも志を持て」と。大切なことは大きな夢を設定し、出来ることから一歩ずつでもいい、着実に前に進んで行くことが必要だということです。

なぜビジョンマップを作ろうと思ったのか?

ビジョンマップを作った理由

ビジョンマップを作ろうと思ったきっかけ。一言で伝えると「目的のある強い組織に変えるため」です。組織が大きくなるにつれて創業時の想いが届きにくくなってるな、何より僕自身が何のために起業をして、どんな会社を創りたいのか見えていなかったことが大きな理由です。

社員たちからは「変な会社創りたいって言ってるのに、全然変なことやれていない」そんな声が挙がっていましたし、創業から一人の退職者も出してなかったのですが、一人また一人と会社に不満を抱えて辞めていく社員がチラホラと出だしていました。

このままじゃヤバい。

役員で話し合いをし、緊急で役員合宿を計画。ただ当初は「ビジョンマップを作りに行こう!」と決めて合宿をしたわけではなく、「このままじゃ会社の未来はない、とりあえず外に出てこれから会社をどうするのか話し合いをしよう。」という流れでしかなかったんです。

言うなればビジョンマップはその時に話をした「こんな会社を創ろう」をまとめた会議の議事録です。

ビジョンマップの事例紹介

ビジョンマップとは簡潔に言うと夢の実現に向けたロードマップ。将来の目標や夢(長期のゴール)に対して期限付きの中間ゴールを設定し、その中間ゴールをクリアするためのさらに短期のゴールと具体的なアクションプランを定めていく必要があります。

ビジョンやビジョンマップについて説明してきましたが、百聞は一見にしかず。実際にトゥモローゲートが企業と一緒に設計してきた実際のビジョンマップをいくつかご紹介していきます。

ビジョンマップ事例①|株式会社ニュービレッジ 業種:介護 社員数:25名
ビジョンマップ事例②|株式会社ベイシス
ビジョンマップ事例③|株式会社西村組
ビジョンマップ事例④|株式会社八百鮮 業種:小売業 従業員数:50名

見ていただくとわかりますがフォーマットもデザインも各社さまざまです。その会社の想いをその会社のカラーに合わせて伝わりやすい言葉と、伝わりやすいデザインでまとめています。書き方はバラバラですがすべてに共通していることがあります。

①ミッション(存在意義)とビジョン(目指すゴール)がある
②行動指針(守るべき価値観)と判断基準(やっていいことやってはいけないこと)がある
③期限付きの具体的なアクションがある ※一部を掲載しているため事例画像に掲載がない企業もあります

抑えるポイントはこの3つです。これらをできるだけわかりやすく、伝わりやすく、簡潔にA3用紙にまとめたものを僕らはビジョンマップと呼んでいます。ここに挙げているのはあくまで一例で、様式やデザインなどは各社のカラーに合わせてまとめていきます。

本題「ビジョンマップの作り方」

さて、ここからが本題です。

「ビジョンマップはどうやって作ればいいのか?」。色々なやり方があるとは思いますが、自分たちがやったやり方をそのまま伝えると、僕らの場合は役員で一泊二日の合宿を実施し、ミッション(存在意義)、ビジョン(目指すゴール)、バリュー(行動基準&判断基準)を定め、具体的なアクションプランに落とし込みをしていくという流れで作成しました。

そして出来たものがこちら、

トゥモローゲートのビジョンマップ|オモテ面
トゥモローゲートのビジョンマップ|ウラ面

オモテ面が会社のミッションやビジョン、バリューをわかりやすくまとめたものであり、ウラ面は今回初めて公開しますが定量ゴールに対する具体的な数字目標とその進捗度合いを確認するための達成度を記載する形になっています。(すみません、具体の数字や一部のゴールについては非公開のため黒塗りにしています)

ビジョンマップは誰と作るべきか?

よく聞かれる質問に「ビジョンマップは誰と作るべきですか?」というのがあります。

社長が作るべきか?幹部メンバーで作るべきか?社員も巻き込んで作るべきか?みたいな感じです。トゥモローゲートではさまざまな企業にこのビジョンマップ作成をサービスとして提供しているんですが、実際のところは企業によって誰と作るかはまちまちというのが現状です。

弊社では、先にお伝えした僕を含めた役員3人で一泊二日の役合宿を行い、オフィスから離れた研修ホテルでたたき台となるビジョンマップを作成し、後日全社員を集めて作成したビジョンマップを説明するという形を取りました。全社員の意見を聞きながら作っていくこともできるんですが、人数が増えれば増えるほど難易度は上がっていきます。なぜなら人数が増えれば増えるほど沢山の価値観と沢山の意見が出てくるからです。

ビジョンマップとはすべての人の意見を叶えるものではなく、企業がなんのために存在し、どこを目指していくのかという意志を示すもの。まずはリーダーが志や方針という大きな方向性を示し、メンバーを交えてどのような手段で実現していくのかを考える、というやり方が一番やり易いのではないかなと実際にやってみて感じました。

①原体験の共有|生まれてから今日までを語る

ビジョンマップを作成するために最初にやったことが役員がどんな人間なのかを知ることからでした。お互いの人生観や仕事観、それがどんな原体験によって形成されてきたのか、ここを知らないと「なぜそんな考えになるんだろう?」という理由を理解することができません。

将来の話をする前にこれまでの話をする。それぞれが生まれてから今日まで、どんな人生を送ってきたかを1人1時間半から2時間くらいかけながら話をすることからはじめました。結論これは絶対にやって欲しいなと思います。特に創業者や経営者の想いはビジョンマップを作成するうえで最も大切な要素となります。

ー どんな環境で育ってきたのか?
ー 勉強やスポーツはやっていたのか?
ー どんな恋愛をしてきたのか?
ー 人には言えない失敗や恥ずかしい話は?
ー 好きなことや嫌いなことはなにか?

本当に生まれてから今日まで起こった出来事を語ってください。もちろん聞いてる側も、気になることや興味のあることは途中でどんどん質問してください。何やりたいかを考える前に、どんなやつらが集まってるのかお互いをとことん知り合おうということからスタートしたってわけです。

特に重要だなと感じたのは、
これまで絶対に誰にも言ってなかった失敗や恥ずかしい話をする、こと。

誰にも言えない深い話をしていくことで、わかっていたようで実は全然知らない一面が見えたり、裏も表も相手の過去を共有することでグッと距離が縮まり、そんな価値観の人間たちがどんな世界を作るのか、これから話をする未来の話がさらにワクワクした会話になるはずです。

②ミッション&ビジョンを決める|なんのために?どこに?

お互いの理解を深めた後にやったこと。それは自分たちがなんのために会社を創って(MISSION)、どこを目指そうとしていて(VISION)で会社を運営するのかを定めること。

MISSION 存在意義 なんのために会社を経営してるのか? → ベクトルは誰かのため(外)
VISION 目指す方向 そんな存在意義の会社がどこを目指しているのか? → ベクトルは自分たち(内)

トゥモローゲートという会社を立ち上げた時から、現在のミッション「世の中にきっかけを」、ビジョン「世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事を創る。」という理念を掲げてました。ただそのゴールをクリアするためにまず達成するべき中間ゴールもイメージもありませんでした。

当時の経営理念は、なんなく耳障りのいい言葉と、なんとなく変なことやろう面白いことをやろうでしかなかった。これでは明確なゴールがない分、逆算して戦略を打つこともできないし、社員たちにしても「この会社の変わってること、面白いことってなんなんだろう?」と迷ってしまいます。

ビジョンマップ作成の大きな目的は、この抽象度の高いミッションやビジョンって「つまりどういうこと?」っていうのを言葉にしていく作業です。多くの会社が経営理念を掲げていると思いますが、その理念を具体化していく作業がビジョンマップ作成です。

③バリュー(行動指針と判断基準)を決める|やることとやらないこと

ミッションやビジョンが明確になったら、次にそこに向かう全社員が大切にしなければいけない価値観(行動基準)と会社としてGOなのかNOなのかを決断する(判断基準)を定めました。

行動基準とは・・・全社員がどのような時も意識し体現していく価値観
判断基準とは・・・会社としてやるかやらないかを判断するための基準軸

行動基準についてはそれぞれの原体験を共有したうえで、そんな人間たちが大切にしなければいけない価値観ってなんだろうね?ということを列挙し、その中から絶対に守らなければいけないことだけを吸い上げまとめていきました。

苦戦したのが判断基準です。

発想の源泉となるものはやはりそれぞれの過去の原体験になるんですが、できるだけわかりやすく誰でも判断できる数式のような方程式にしたいよねという話になり、トゥモローゲートではどんな条件を満たせばオモシロイと感じるのか、変わっていると呼べるのか、というのをああでもないこうでもないと試行錯誤しながらまずは箇条書きで大量に出し合いました。

最終的には出したものが、【感情的に心を揺さぶる要素】【仕事として成果につながる要素】の2つに分類できたので、列挙した判断基準をまとめられるものはできるだけまとめ、さらにこれらをもっとわかりやすく一つの言葉に言語化しようという流れの中からトゥモローゲートの社名と掛けて、

ささる × あがる = ひらく (トゥモローゲートがきっかけの扉をひらく)

という方程式にまとまりました。ここに行きつくまでには、「とがる」とか「ぶっとぶ」とか「はじける」のように色々な言葉が出てきましたが、覚えやすさや語感、韻の気持ちよさなどを考慮して最終この形に落ち着いた感じです。

④中期ビジョンの決定|ビジョンの中間ゴールを定める

ここまでで、自分たちのミッション(存在意義)やビジョン(目指す方向)、そしてバリュー(価値観)についての方針は決まりました。じゃあそんな想いを持った会社が、これから具体的にどんな会社を目指していくのか?

3年や5年という中期のスパンで目指すビジョン、それが中期ビジョンです。

中期ビジョン設定のポイント
・いつまでにクリアするビジョンなのか必ず期限を決める
・誰が見てもどういう状態かわかる短いメッセージでまとめる
・見た人がワクワクする未来をイメージできる内容にする

トゥモローゲートの中期ビジョンはすぐに決まりました。「世界一変わった会社になる」ために、まずは「大阪で一番オモシロイ」と言われる会社になる、というものです。中期ビジョンを設定する時に抑えていなければいけないことがあります。それは必ず中期ビジョンの延長に会社のビジョンがあるということが誰にでもわかるということです。

⑤期限と定量ゴール|いつまでになにをやるのか数字で握る

最後にやったこと。それは設定した中期ビジョンに対して、なにを?(対象)いつまでにやるのか?(期限)とどうなれば達成できてると言えるのか(定量ゴール)を逆算して設計していきます。例えば、「大阪で一番オモシロイ会社」と呼ばれる会社づくりをするのであれば、大阪で一番オモシロイ会社になるために必要な要素とは何かを出し合いました。

まず目を閉じて2025年のオフィスの風景をイメージしてみてください。自分たちが掲げる経営理念を実現するために、どんな状態になっておかなければいけないのかを役員それぞれがこちらも箇条書きで書き出しました。この時に一つだけルールが。どんな無謀な挑戦や無理やろというものがあったとしても絶対に否定をしてはいけないというものです。

実際はこの項目の倍以上は出ていたと思います。営業がオモシロイとか、福利厚生がオモシロイとか、働き方がオモシロイなどなど。その沢山出し合った中期ビジョン達成に向けた要件の中から、これとこれは組み合わせてもいいよね、この要件はこの要件に含まれるよね、と言った形で必要最小限まで絞りこんだのがこの8項目になります。

次にこの8項目がどういう状態になっていればクリアできていると言えるのかというアクションベースでの定量ゴールを決めて行きます。

トゥモローゲートの例で例えると、

大項目である中期ビジョン「大阪で一番オモシロイ会社をつくる」
中項目である中期ビジョンを達成するためにクリアすべき8つの要素
小項目である8つの要素をクリアするための具体的なアクションゴール

ビジョンから紐解かれたゴールを一本の線に繋ぐことにより、なぜこれをやるのか?が明確になり、行き当たりばったりの経営から、目的を持った経営にシフトすることができた。これがうちの会社の変化の実態です。

ビジョンマップの制作フローと制作時間まとめ

ではビジョンマップはどんな流れでどれだけの時間をかけて作成したのでしょうか?ここでは当日実際にやった流れとかけた時間について時系列でまとめていきます。

<役員合宿1day>
9:00~ ①原体験共有(役員2名×90分) 計3時間
12:00~ 昼食休憩
13:00~ ①原体験共有(社長120分)
15:00~ ②ミッション&ビジョンを決める(15分) ※創業当時からあったため原体験共有からの想いの確認
15:15~ ③バリュー行動指針と判断基準を決める(225分)
19:00~ 夕食休憩
20:00~ ④中期ビジョンの決定(15分) ※ビジョンから自ずと大阪でまずは一番を目指すとなった
20:15~ ⑤期限と定量ゴール(225分)
24:00~ 役員晩酌
26:00~ 就寝

<役員合宿2day>
9:00~ 1dayでまとめた内容を再確認・再調整(180分)
12:00~ 役員合宿終了

この時点で最初のビジョンマップが完成(2018年10月)し、12月に全社員を交えた一泊二日の合宿を再度実施し、作成したビジョンマップを落とし込む時間を作ったという流れになります。なぜ上手くビジョンマップを作れたのかなを振り返ると、社内にデザイナーがいたという大きかったと思います。

創業時から会社に対して強い志や想いはもっていたんですが、それを自分の感覚でしか伝えることができていなくて、上手く言語化することができなかった。それを役員二人が上手く言語化してくれ、ビジュアル的にもわかりやすくワクワクするものに仕上げてくれた結果ではないかなと感じてます。

参考までにトゥモローゲートではビジョンとゴールイメージがある程度あったので27時間(実際は休憩や睡眠も挟んでいるのもっと短い時間ですが)という短時間で作成できましたが、サービスとしてお客様にビジョンマップを作成を提案する時には3時間程度の打ち合わせを10回~15回経営陣や幹部メンバーと実施し3か月から半年を目安に設計していきます。ただそれだけの時間をかけてもビジョンを言葉にする作業には価値があるものです。

ビジョンマップを作るメリット

ここではビジョンマップを作って実際に会社が変化したことについて書いていきます。そもそもビジョンマップは作るだけでは何も変わりません。設計したビジョンマップに沿った経営判断を実施し、会社を理想とする会社に一歩ずつ近づけていかなければここに挙げるメリットは体感できないことでしょう。

2018年のビジョンマップ作成から今日までの特徴的な変化として、
①営業利益率が4.8%(2017年度)から21.3%(2021年度)と約4倍になった
②新規事業立ち上げ2件、新しい社内制度28件、選べる働き方など変化する組織になった
③モチベーションクラウドの全社スコアが84.6まで上がった
 ※アルバイト契約社員は除く

これらが社長の指揮のもと実行できるようになったわけではなく、社長は完全に現場を離れ、社員たちがビジョンマップによって自発的に考え企画し、会社をどんどん変えていく組織になったというのが最大のメリットだと思います。

ビジョンマップを作るデメリット

ではビジョンマップを作るデメリットはないのでしょうか?正直、デメリットと言うよりは苦労する点や大変な部分はビジョンマップを作ることによって発生する可能性があります。その代表的な例をいくつかまとめておきます。

①ビジョンマップ作成したことで既存の社員から退職者が生まれた
②ビジョンマップ通りに進めなければ社員エンゲージメントが下がる
③新しいことに常に挑戦し続けなければいけない

ここに挙げているデメリット(?)はむしろ会社が変化をするために避けては通れない壁ではないかなと痛感します。

これまで明示してこなかったビジョンを示すことで、新しく採用する社員には方向を理解してもらったうえで採用することができる一方、既存の社員から「思っていた方向と違う」という形で退職になるケースがうちでもありましたし、お客様でも結構な確率で起こります。

ビジョンマップに掲げたことを実行しようとしない、というのも逆に社員のエンゲージメントを下げる要因となりますし、これまで通りでいいやという会社は絶対にビジョンマップを作らない方がいいです。よくありがちな「会社は外向きには良いことばかりいってるが、全然中身は終わってる」という諸刃の剣になりかねません。

最後に|ビジョンマップはいつ作るべきか?

ここまでビジョンマップの作り方についてまとめてきました。繰り返しになりますがトゥモローゲートはビジョンを明確にすることで会社の売上も事業も一緒に働く仲間も大きく成長しました。

では、最後に「ビジョンマップはいつ作るべきか?」

僕の答えは、「今すぐ作ろう!」です。

自分たちはまだそんな規模じゃないから。今の事業が忙しすぎてそれどころじゃないから。もう少し落ち着いてから。できない理由を挙げればキリなく出てくるとは思いますが、会社を立ち上げたばかりだろうと、何十年も経営をやっていようと、どんな会社にもビジョンは必要だというのが僕の考えです。

正直、トゥモローゲートも最初にビジョンマップを作ってから何度となく改編を繰り返してます。目的を定めてやってみて見えてくる「こんなことしたい」「あんなことしたい」がどんどん出てくるからです。まずは今時点でもいい、将来変わってもいい、あなたの実現したい未来を言葉にすることからはじめてください

今回のビジョンマップは企業経営のみならず、個人の生き方などにも落とし込んでいけるものだと思います。このお話しがみなさんのビジョンが明確になるきっかけとなれば嬉しいです。もしどうしても「自分たちだけでは難しい」そんな困った時にはぜひトゥモローゲートにご相談ください(こちらをクリックすると相談できます)。社員一同全力でオモシロイ会社作りを支援させていただきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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