SNS採用の成功事例と戦略:企業が今すぐ実践すべきポイント

トゥモローゲート編集部です。

今回はSNS(特にX)を活用した採用戦略についてお話します。

弊社は2018年に代表がXを始めて7年目になります。代表から派生して今では社員の9割以上がXで発信し、その総フォロワー数は36万人以上。投稿を見て会社のことを知ってもらうことも増え、過去3年間に入社した社員の半数以上がSNSをきっかけに応募してくれています。

このように自社でSNSを活用し、事業面や採用面でノウハウを蓄積。それをブランディングサービスの1つである「Xコンサルティング」としてお客様に提供しています。

このブログでは、これまで私たちが実施してきたSNS採用をもとに、事例を交えて実践ポイントをお伝えします。

SNS採用の市場動向

SNS採用は年々拡大しており、2024年の調査では約6割の企業が採用活動にSNSを活用していると報告されています(neo-career調査)。また、総務省のデータによると、日本のSNS利用者数は1億200万人を超え、10代〜40代の利用率は80%以上と非常に高いことが分かっています。

こうしたデータからも分かるように、SNSは求職者との接点を持つ上で重要な役割を果たしているのです。

SNS採用のメリット

認知度の向上

SNSの拡散力を活用することで、企業の認知度を高めることが可能です。特にXでは、バズることで短期間に大きな注目を集めることもあります。

潜在層へのアプローチ

求人サイトでは「転職活動中」の人しかターゲットにできませんが、SNSなら「転職を考えていないが興味がある」層にもリーチ可能。これまでよりさらに広くアプローチすることができます。

ミスマッチ防止につながる

SNSでは企業の理念や文化を発信し共感を得ることで、自社に合った人材の採用が可能に。入社後のミスマッチを防ぐことにも繋がり、その後の離職率低下やエンゲージメント向上も期待できます。

SNS採用成功のための4つのステップ

発信量を圧倒的に増やす

まずは定期的な情報発信を行い、企業の認知度を高めることが重要です。発信量が増えればインプレッション(画面に表示される回数)が増加し、結果として求職者との接点も増えます。

他のユーザーと積極的に交流する

他のユーザーとの交流も、SNS採用を成功させるためにとても大切です。求職者や他の企業と積極的にコミュニケーションを取ることで、アルゴリズム上の優位性を確保できると言われています。

ビジネスマインドやノウハウを発信する

SNS採用を強化するには、自社と求職者の「仕事に対するマインド」の合致が重要です。プライベートな発信がダメなワケではありませんが、企業が大切にしている価値観や働き方を発信することで、価値観が合う求職者とマッチしやすくなります。

採用を強化したい意志をストレートに伝える

採用を募集していることを、採用企画や情報発信を通じて明確に伝えるのも重要です。

トゥモローゲートでは、過去に「いいね採用」という斬新な取り組みを行いました。「該当ツイートをいいねしてくれた人の中からスカウトする」という企画。求職者にとってはエントリーしやすく、企業にとっては自社にマッチする人と出会いやすい採用企画でした。

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SNS採用の成功事例

トゥモローゲートの「No.1採用」

トゥモローゲートは、過去の経験や実績に基づいて「何らかの分野でNo.1になった経験がある人」を対象にした採用企画を実施しました。

この企画の応募条件は、「営業成績1位」「スポーツ大会優勝」「社内MVP受賞」など、どの分野でもよいのでNo.1になった経験があること。結果として、約60名の応募があり、最終的に戦略企画部で2名の採用が決定しました。

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越のゆグループの「新浴構想」

福井県を中心に温浴施設を展開する「越のゆグループ」は、「新浴構想(にゅーよーくこうそう)」という企画をSNSで実施。

新しいカタチのお風呂をどんどんつくっていきたい同社の想いを表現するために、岩下社長がスーツ姿のままお風呂に入る画像を添えたポストを発信。2000近くのいいねと300程度のリポストを獲得しました。

この反響が1つのきっかけとなり、福井県のお風呂屋さんに大阪から1名、東京から1名の採用が決定。2023年卒だけでなく2024年卒でも多くの内定者が出るなど、SNS採用の成功事例となっております。

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SNS採用のデメリットとその対策

SNSを活用した採用活動は、企業の認知度向上や求職者との接点を増やすうえで大きなメリットがあります。しかし、一方でデメリットも存在するのが事実です。

ここでは、SNS採用における課題と、それを克服するための具体的な対策について解説していきます。

時間とリソースが必要になる

SNS採用では、継続的な情報発信が求められます。しかし、SNSの運用には手間がかかるため運用担当者の負担が増えることが課題となります。

対策
・投稿のスケジュールを決める
 定期的に投稿するために、あらかじめ投稿カレンダーを作成する。

・ツールを活用する
 X(旧Twitter)の予約投稿機能やSNS管理ツールを活用し、効率的に運用する。

・チームで運用する
 SNS担当者を一人に任せるのではなく、複数のメンバーで分担することで負担を軽減する。

トゥモローゲートでも、社員それぞれが個人アカウントを運用しています。発信の強制やノルマなどは一切設けず、楽しく続けられるような制度を導入。現在では社員の9割以上が発信しており、負担を分散しながら採用活動にも繋げています。

炎上リスクがある

SNSは拡散力が強いため、企業アカウントの投稿や社員の発言が思わぬ形で炎上するリスクがあります。不用意な発言や誤解を招く投稿は、企業のイメージダウンにつながる可能性もあります。

対策
・社内ガイドラインを作成する
 投稿内容やトーン&マナーに関するルールを決め、関係者に共有する。

・投稿前のチェック体制を整える
 センシティブな内容については、必ず上司やマーケティング担当者の確認を取る。

・万が一炎上した場合の対応マニュアルを用意する
 トラブルが発生した際の対応手順を決めておくことで、迅速かつ適切な対処が可能になる。

私たちは「公序良俗に反さず、特定の個人を傷つけない」というルールのみを設定し、会社が大切にするスタンスをもとに発信しています。また広報部門が中心となって社員の投稿を定期的に見回り、対策を行っています。

すぐに結果が出にくい

求人広告とは異なり、SNS採用は即効性のある施策ではありません。SNSを通じて企業の魅力を伝え、徐々に認知を広げていくため、効果が出るまでに時間がかかることがデメリットとして挙げられます。

対策
・短期と長期の目標を設定する
 すぐに結果を求めるのではなく、半年〜1年を見据えた採用戦略を立てる。

・フォロワーの増加やエンゲージメントを指標にする
 採用応募者数だけでなく、SNS上での反応やフォロワーの増加も成果として捉える。

・定期的な分析を行い投稿内容を改善する
 どの投稿が求職者に響いたのかを分析し、発信内容をブラッシュアップしていく。

コツコツと発信することはもちろん、効果をより短期間で生み出す施策を打つこともできます。過去に弊社では、SNS上で一般の方々を巻き込んだ企画を行ったり、リアルとSNSを掛け合わせた連動イベントを実施。会社の認知を一気に広げることができ、その結果採用にもつながったと実感しています。

競合との差別化ポイント

SNS採用は多くの企業が取り組んでいるため、競合との差別化が重要になります。特に、フォロワー数が多い企業や、強いブランド力を持つ企業と同じような施策を行っても、求職者の目に留まるのは難しいものです。

では、SNS採用で成功するにはどうすればいいのか?ここでは、競合と差別化するための3つの要素を解説します。

ユニークな採用企画の実施

SNS採用で差別化するための最大のポイントは、独自の採用企画を実施することです。

成功事例:No. 1採用
トゥモローゲートでは、過去の実績や経験を重視する「No. 1採用」を実施しました。これは、「何かの分野でNo. 1になったことがある人なら、いきなり役員面接に進める」という特別な採用企画です。

このように、競合と同じような採用手法ではなく、ユニークな切り口で求職者にアプローチすることで、他社と差別化を図ることが可能です。

企業の「リアルな姿」を発信する

企業の採用ページや求人広告では、どうしても「良い部分」だけが強調されがちです。しかし、SNSでは企業のリアルな日常や働く環境を伝えることで、求職者により親近感を持ってもらうことができます。

私たちは、以下のようなポイントを意識して発信を行っています。

社員の日常をリアルに見せる(オフィスの様子、社員の働く姿)
仕事の裏側を発信する(プロジェクトの進め方、業務の工夫など)
失敗談や成長ストーリーを共有する(単なる成功事例ではなく、そこに至るまでの努力も伝える)

これらのコンテンツを発信することで、求職者が「自分がここで働いたらどうなるか?」を具体的にイメージしやすくなります。

代表・社員が積極的に発信する文化

SNS採用を成功させるには、企業アカウントだけでなく、代表や社員が積極的に発信することが重要です。

SNSを運用している企業の多くは「公式アカウント」での発信が中心ですが、弊社では代表や社員がそれぞれのアカウントで積極的に発信しています。

例えば、代表が企業のビジョンを発信し、人事担当者が採用情報を発信、さらに各部署のメンバーが仕事の内容をリアルに伝えることで、求職者との接点を増やすことができます。

社員が発信するメリット
・求職者がリアルな働き方をイメージしやすくなる
・企業の価値観に共感した人材が集まりやすくなる
・社内のコミュニケーション活性化にもつながる

まとめ:SNSで自社にマッチした人材を採用しよう

2025年現在、XやInstagramを活用した採用戦略はますます重要になっています。従来の求人媒体と組み合わせながら、SNSを積極的に活用することで、よりマッチした人材を獲得できる可能性が高まります。

SNS採用に興味のある企業様は、ぜひトゥモローゲートにご相談ください。

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