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企業がブランディングをするメリットを説明する前に、そもそも「ブランディング」とは何なのかについて触れたいと思います。僕たちが定義する企業におけるブランディングとは、「自社が提供する価値と、ブランドターゲット(顧客、社員、求職者)が期待する価値・実感する価値を一致させていくこと。」です。例えば、あなたの会社の社名を聞くだけで、
・どんな文化のある会社なのか
・どんなサービスを提供しているのか
・どんな人が働いている会社なのか
などが自然とイメージしてもらえ、そのイメージが実態と一致している状態のことを指します。さらに言えば、
・そのサービスはどんなユーザー層に愛されているのか
・サービスを利用した人はどんなベネフィットを得られるのか
までイメージしてもらえる企業は強固なブランディングに成功していると言えます。こうなると同業他社と被らない立ち位置を確立することが可能になります。ブランディングに成功すると、例えばプッシュ型の営業が主体の会社であれば、お問い合わせ等により営業効率があがり、空いた時間でより顧客満足を高める事に注力できるようになります。採用においても、自らアクションを取らなくても人が集まり、採用にかかるコストや労力が減るなど、さまざまなメリットが生まれます。
企業におけるブランディングは「自社が提供する価値とブランドターゲット(顧客、社員、求職者)が期待する価値・実感する価値を一致させていくこと」と定義しました。これを僕たちがご提案するサービスに沿って、もう少し詳しく説明していきます。
トゥモローゲートが企業のブランディングを支援する際、最初にご提案するのは、会社の経営理念を明文化することです。何のために存在しているのか、世の中にどんな価値を提供するのか、どんな未来を目指すのか、そのために何を意識して行動し、どんな目標を達成するのか。すべての意思決定における判断基準は何か。これらを共通認識として定めます。
定めた経営理念を基に、顧客、社員、求職者などのブランドターゲットに対し、自社の魅力を伝えるためのさまざまな施策を展開するのが次のフェーズとなります。顧客に届けるためのサイトや動画、SNSの運用、社員向けの研修の実施、求職者向けの情報発信やリアルイベントの企画など、経営理念に沿った多岐にわたるアウトプットで伝えていきます。
企業の目的や狙いに合わせ、上記の施策を使い分けながら継続することで、冒頭で紹介した「自社が提供する価値とブランドターゲット(顧客、社員、求職者)が期待する価値・実感する価値を一致させていくこと」の実現に近づくことができます。
前置きが長くなりました。ここからが本題です。ブランディングから生まれるメリットについて書いていきます。
【事業紹介ページ】ブランディングで実施する内容をさらに詳しく知る
今回ご説明するメリットは7つ。
①優良顧客の獲得
②価格競争からの脱却
③利益率の向上
④広告コストの軽減
⑤離職率の低下
⑥優秀人材の獲得
⑦採用コストの軽減
自社のブランドメッセージを継続的に発信していると、顧客関係になる前から自社のことを理解・共感・期待してくれる可能性が高まります。その期待に応えるもしくは上回る価値提供ができれば、価値観の似た別のお客様を紹介していただく可能性も高まります。そして、そこでまた価値提供ができればさらにお客様が増えていく。そんな理想的なサイクルが生まれます。
強力なブランドはターゲットとの濃い関係構築につながります。濃い関係とは、自社の魅力を理解し、経営理念などの想いに共感してくれている状態、いわゆるファンになっている状態のことです。理解度・共感度が高い、いわゆる「優良顧客」である場合、同じ視座、同じ熱量で顧客課題解決に向けて取り組むことができるため、成果につながりやすくなります。このような状態をつくる1つの手段がブランディングです。
価格競争に巻き込まれると、企業は疲弊してしまうことが一般的です。しかし、ブランディングによって自社やサービスだけの魅力を確立し、それがお客様に価値として伝わる状態にできれば、価格が他社より高かったとしても、利用していただける可能性が高まり、価格競争から生まれる疲弊を避けることができます。
こうなれば、価格を下げ合って疲弊を繰り返す戦いから、自社サービスの質を磨いて満足度やリピート率を上げる戦いに切り替えることができます。質や満足度を向上させれば、価格を下げる必要がなく、場合によっては上げることも可能になり、それでもお客様にご利用いただけるようになります。
値引きやセールで「特別感」をつくるのではなく、自社だけの魅力を確立し、感じていただくことで「特別感」を創出することが大事です。
利益率の向上。これにはまず「価格競争からの脱却が利益率の向上につながる」という側面が挙げられます。価格競争からの脱却はどういう状態か。一例を挙げると、「安いから」ではなく「御社だから」という理由で選ばれる状態です。こうなると営業にかけるコストの削減およびその先の受注率の向上に繋がり、結果として利益率の向上が期待できます。
もう1つの側面は「社員のエンゲージメント向上が利益率の向上につながる」というものです。社内に向けたブランディングはメンバーのエンゲージメント向上に繋がります。具体的には、会社や仕事に対する価値観を一致させることで仕事にコミットする意味や目的が明確になり、同じ方向性・同じ熱量で仕事に取り組むことができるようになるのです。この状態になると、メンバー1人ひとりの生産性があがっていき、組織全体の生産性が底上げされます。すると、最終的には利益率の向上が見込めます。
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確固たるブランドの構築と継続的な発信は、企業の認知度向上の鍵となります。認知度が高まると、自社サイトやSNS経由での仕事の問い合わせが増えるため、自然に広告費の削減につながっていきます。
例として、僕たちも数年前まではほぼ100%プッシュ型営業で受注していました。しかし、経営理念の構築をはじめとするブランディングを継続的に行うことにより、現在では年間数億円の売上を問い合わせ経由で上げることができています。
認知度をただ高めるだけではなく、自社の魅力を正確に理解してもらった上で認知してもらうことも重要です。このアプローチにより、問い合わせの数だけでなくその質も高めることができます。質が高ければ受注率も自然と高まり、広告コストの削減に繋がっていきます。
企業におけるブランディングは、対外的だけでなく社員に対しても大きなメリットをもたらします。経営理念を明確にし、それを浸透させることで、会社や仕事に対する価値観を一致させることができたり、仕事にコミットするための目的や意味を明確にすることができます。それにより成果が生まれ、結果として満足感ややりがいが醸成されます。
例えば、ブランディングが成功している例として、多くの大学生がアルバイトとしてスターバックスコーヒーで働くことを志望することは容易に想像できると思います。背景として、「就活に有利だから」という理由のほかに「現場で働いている人たちが活気に溢れているから」という理由もあると言われています。
実際に働いてみるとそのイメージ通り活気に溢れた職場を体験できる。元々のイメージと実態にギャップがなければ「思っていたイメージと違う」と感じることが少なくなり、離職という選択肢は遠のきますよね。企業でも同様の状態を創り出すことができれば離職率の低下が期待できるということです。
スターバックスコーヒーの例を通して感じられる方もいるかもしれませんが、内部に影響を及ぼすブランディングは、結果として自社にマッチした優秀な人材の獲得というメリットにも繋がります。ここでいう「優秀」とは、単に能力が高いだけでなく、企業の文化や価値観に合致した人材というニュアンスです。
例えば、トゥモローゲートでは、求職者の方々に向けた「採用ブランディング」というサービスも提供しています。この採用ブランディングでは、ターゲットの分析から採用コンセプトの構築、さらにはサイトやパンフレット、SNSや動画を駆使した発信まで、一貫した戦略で自社にマッチした人材の採用を目指しています。
ブランディングと言えば、、対顧客の視点で語られることが多いかもしれません。しかし、僕たちが推進するブランディングには求職者や社員に対するメリットも期待できるのが特徴です。このような多角的なアプローチによって、企業全体の成長を促すことができるのです。
ぶれない採用ブランディングを継続的に実施することは、採用にかかる時間的コストや費用的コストの削減につながります。具体的には求人媒体や人材紹介会社などの外部サービスを利用しなくても自社への直接エントリーを増やすことが期待できます。
前に広告コストの削減の話題でも触れた通り、ブランディングを通じて得られる効果の一つに“積極的に募集をかけなくても問い合わせが来る状態を作ることができる”があります。これは採用も同じです。エントリーの数はもちろん自社にマッチした人たちからのエントリーが増え、採用の成功確率や質が高まっていきます。
コストを最小限に抑えた状態で採用を成功させられる。企業にとって大きなメリットと言えるでしょう。
①優良顧客の獲得
②価格競争からの脱却
③利益率の向上
④広告コストの軽減
⑤離職率の低下
⑥優秀人材の獲得
⑦採用コストの軽減
経営理念に基づくと会社の方向性が明確になります。明確な方向性を基に社内外へ一貫した発信を行うことで、自社の理念や価値に共感する人が増えていきます。その結果、お客様や求職者からの関心や問い合わせが増えるのです。
このサイクルを継続することで、強固なブランドが築かれていく。これこそが、トゥモローゲートが定義するブランディングの本質であり、そこから生じるメリットとなります。
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