クラウドファンディングのはじめかた|1か月で1500万円以上の支援をもらえた方法

こんにちは。トゥモローゲートの西崎です。

2024年1月から開始したクラウドファンディングですが、公開から今日までで1500万円を超える支援をいただきました。これも応援していただいているみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。

僕たちのクラウドファンディングはこちら

今回トゥモローゲートでははじめてクラウドファンディングに挑戦しました。その過程のなかで、「こうすれば上手くいくんだな!」や「これは失敗してしまったな!」というような気づきや学びが沢山ありました。

断言します。
”なんとなく”クラウドファンディングをやってもなかなか成功しない

多くの支援をもらうためには「事前準備」と「やるべきことをやりきる」この2つが重要です。この記事では、はじめてCAMPFIRE(キャンプファイヤー)を使いクラウドファンディングに挑戦した社員50名の小さな会社が、どうやって1500万円以上の支援をしてもらえたのか、その方法についてまとめていきます。

・これからクラファンをやろうと思っている
・クラファンってどういうメリットがあるんだろう?
・やるべきこと、やってはいけないことは何だろう?

このようなことで悩んでいる人に読んでもらいたい内容です。僕もはじめる前はめちゃくちゃ手探りでした。このブログを通じて、クラウドファンディングを実施する人たちがより多くの支援をもらえ、世の中にワクワクするプロジェクトがさらに増える”きっかけ”になればなにより嬉しいです。

クラウドファンディングのメリット

僕が感じたクラウドファンディングのメリットは大きく2点。これから実行しようとしているプロジェクトにこのメリットが強く必要であるかどうか、実施を検討する際の参考にしてみてください。

メリット①「沢山の資金を集めることができる」(経済的なメリット)

一つ目のメリットは、「沢山の資金を集めることができる」(経済的なメリット)です。これはクラウドファンディング最大のメリットだと思うのですでにご理解いただいている方も多いと思います。

新しいことをやろうと思うと何をするにしてもお金が必要になります。熱い志や想いを持ってやりたいことがある。ただどうしても自分たちの資金だけでは使えるお金に限界がある。

こんな時に効果的なのがクラウドファンディングです。社会性があるプロジェクト、誰かが応援したくなるプロジェクトであれば、自分たちの持つお金以上の資金を集めて実行していけることが大きな魅力です。

メリット②「巻き込みながら認知拡大ができる」(支援型認知拡大)

二つ目のメリットは、「巻き込みながら認知拡大ができる」(支援型認知拡大)です。

どれだけ大きな志や想いがあったとしても、ホームページで告知するだけでは誰も見てくれない。XやInstagram、YouTubeといったSNSで発信するという手段もありますが、あくまでやってることを発信するだけでは「へー、そんな取り組みやってるんだ」とか「素敵な取り組みだから頑張って欲しいな」という認知にとどまります。

クラウドファンディングを実行すれば情報を伝えるだけではなく、支援者としてプロジェクトに参加してもらえる。参加してもらうことで、他人事ではなく自分ごとに巻き込みながら幅広く自分たちの取り組みを知ってもらうことができる点も魅力の一つです。

クラウドファンディングのデメリット

当たり前ですが良いことだけならだれでもやりたいと思うはず。実際には取り組んでみて大変だったなという部分も多くありました。今回は実施のデメリットについてもまとめておきます。

デメリット①「実施までの準備に時間と手間がかかる」

クラウドファンディング実施には時間と手間がかかります。

具体的にはどのクラウドファンディングサイトを使うかを選定したり、プロジェクトページの企画や制作をしたり、支援者に対するリターンを用意したり、活動報告を実施したりと多岐に渡ります。参考までに僕たちが費やした時間についてまとめてみました。

【僕たちがクラファン実施に費やした時間】
・クラファンサイト選定 1日
プロジェクトページの制作 5日
・リターンの準備と対応 準備1日+実施に1か月以上
・プロジェクトの活動報告 1日(工数換算)

こちらを見てもらえるとわかると思いますが、クラウドファンディングの立ち上げ自体は1週間もあれば十分に対応ができます。

大きな工数が発生するのがリターンの実施です。

支援者のみなさんは、プロジェクトへの共感に加え魅力的なリターンに資金を提供してくれます。逆に魅力的なリターンを用意すればするほど、リターン実施にかかる工数は増える傾向にあります。

デメリット②「プロジェクトをやめることができなくなる」

クラウドファンディングを使わずに自分たちでプロジェクトを進行している範囲であれば、「やっぱり上手くいきそうにないんで辞めておこう」や「もう少し時期を見てから実施しよう」など、ある程度融通が利きます。

しかし、クラファンを実行してしまうとこれが難しくなります。

沢山の人を巻き込むことで自分たちだけのプロジェクトではなくなるため、「途中でやっぱりやーめた」というのができなくなります。いい意味で言えばそれだけ覚悟が決まる、という風にも言えますが、簡単な気持ちで「とりあえずやってみようか」と初めてみると大変な結果になる可能性があります。

デメリット③「成功するかどうかやっていないとわからない」

ここがクラファンの最大のリスクかもしれません。手間暇をかけてスタートしたはいいが、まったく資金が集まらないというケースがゼロではないからです。お金が集まらずにやりたいことができなくなっただけではなく、対外的にアピールしてきたプロジェクトが失敗してしまうことを世間に認知されてしまうというリスクもあるわけです。

クラウドファンディングには目標金額に達成しなくても、得られた資金だけでプロジェクトを実行する「All-in方式」と目標金額達成した場合にのみ資金を受け取る「All-or-Nothing方式」があるため、プロジェクトの目的に応じた選択をしておくといいでしょう。

クラウドファンディングで実施したこと

では、トゥモローゲートではプロジェクト成功に向けて具体的に何を実施してきたのでしょうか?僕たちが実施してきたことは、プロジェクトの公開前にやったこと、公開中にやったことの2つに分かれます。

より多くの人に知ってもらったり、多くの資金を集めるためには公開前と公開中にやるべきことを実行できているかどうか次第です。実施して良かったなということだけまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

公開前に実施したこと

クラウドファンディングは、公開前にいかに多くの人にプロジェクトを知ってもらえている状態でスタートできるか、というのがとても重要です。僕たちはCAMPFIREを使ってクラファンを実行したんですが、プロジェクトページを作り運営側に審査を通すと公開日を決定することになります。ここで注意です。「早くやりたいから審査が通ったら即公開する」これはオススメしません。

審査が通ったら公開日を少なくとも1週間から10日後に設定しましょう。

公開前でもプロジェクト開始前URLの発行ができるので、そのURLをいかに公開日までに沢山の人に見てもらえるか、もっと言ってしまうと「お気に入り登録」してもらえるかどうかが初速の肝となります。

公開前に実施したこと
・XやFACEBOOKでの公開前URLの拡散(こういうことやるよを事前に伝える)
・公式LINEアカウントでの告知
・YouTubeでのプロジェクト説明動画の配信
・知り合いにLINEやDMを使って公開前URLの直接発信

僕たちはこれらを実施した結果、公開前のプロジェクトの「お気に入り登録」は100件を超えました。この事前準備をすることで、公開直後の支援を加速させることにつながるわけです。

実施したことを見ていただければわかりますが、やはりSNSの効果は強力です。XやFB、InstagramやLINEなど応援してくれるフォロワーが多ければ多いほど多くの支援が集まる可能性は高まります。

公開中に実施したこと

クラウドファンディングの支援は、公開直後(公開から5日程度)と終了間際(終了までの5日程度)が多くの支援が集中するという特性があります。僕たちは約1か月の募集期間を設けましたが、今日時点で支援いただいている1500万円のうち70%(約1000万円)は最初の3日間で支援いただいたものです。

公開中のアクションとしては、公開直後の熱を冷ますことなく、刺激を与え続けられるかが重要となります。

公開後に実施したこと
・定期的にSNSでクラファンの進捗状況を発信
・定期的にクラファン上で活動報告を更新し状況を伝える
・魅力的な追加リターンを用意する
・イベント登壇などでクラファンの告知をする

キーワードは定期的にクラウドファンディングの状況を発信するということです。公開後に放置していてもなかなかプロジェクトのことを知ってもらうことはできません。理想はSNSなどを活用して毎日なにかしらの発信をすること。発信がクラファン一辺倒にならないように、普段の発信も継続しながらプロジェクトの情報も発信していきましょう。

支援を集めるためにやってよかったこと

プロジェクトページを時間をかけて書く

支援するかしないかの一番大きな判断基準になるのが「プロジェクトの内容」です。プロジェクトの内容が伝えるための最大のツールがプロジェクトページです。

公開前の事前準備や、公開中の定期的な実施報告も大切だと伝えましたが、結局のところ応援したいと思えるプロジェクトページでなければ誰も応援してくれません

ただ原稿を書くだけなら1日もあれば終わると思いますが、僕は5日間かけました。まずは全体構成(プロジェクト概要説明→自己紹介→実施の背景→実現したい世界→プロジェクトの詳細→リターンについて→資金の使い道とスケジュール→クロージング)を考え、その構成に従って一通り書いてみる。

それを何度も何度も読み直しながらより伝えたい文章にまとめていきました。言葉に出して読んでみることもオススメです。このプロジェクトの説明が相手の心を動かせるかどうか。時間をかけてでもいいものを作って欲しいです。

支援しやすいリターンと高額リターンのバランス

僕らは最小555円から最大150万円までの幅の中でリターンを満遍なく設定しました。支援金額が大きく跳ね上がった一つの要因の一つに「選択肢の広さ」がありました。合計金額を引き上げるのは高単価なリターン、支援者数を引き上げるのは支援者が購入しやすいリーズナブルなリターンです。

どちらもバランスよく設定することが、「このプロジェクト沢山の人に応援されてて、支援金も沢山集まってる。これだけ注目されてるプロジェクトなら私も応援しよう!」という好循環が生まれ、人とお金が集まる流れができるのです。

沢山の人に連絡してみる(負担がないように配慮をしながら)

ここはデリケートな部分なので慎重に読んで欲しいです。

クラウドファンディングをやっていて一番もったいないのが「教えてくれたら支援してたのに」というやつです。周りの友人や知人でも、知っていれば支援したいと思ってくれていたのにプロジェクトを知らずに終わってしまうというパターン。これがめちゃくちゃもったいない。

今回僕も個人的に沢山の人に連絡をしました。ただ一点注意してください。クラウドファンディングはお金に関わるやり取りです。プロジェクトを個人的に伝えるということは、「支援して欲しい」というプレッシャーを与えることになります。

自分でやってみて思いましたが、完全にこのプレッシャーを消すことは難しいとは思います。ただ、プロジェクトに共感してくれた場合のみ気持ちよく支援できるように、相手への配慮が重要だとも感じました。

・基本的にメッセージ内で「支援してくれ」とは言わない
・「読んでもらえると嬉しい」くらいにとどめる
・こちらからの告知なので「返信はいらないよ」と伝える
・可愛がってもらっている先輩などには図々しく「支援して」と言う

こんな感じで相手に合わせて送ってました。ここは送る相手との関係性を考えながら慎重に対応してみください。(正直僕も誰に対してどこまで送るか、ここが一番難しかったです笑)

支援を集めるために失敗したこと

上手くいっているように見せますが、実は大きく失敗したことがあります。

それは、「誰が支援してくれたかわからない」という失敗です。

「いやいや、CAMPFIREの登録情報を見れば誰が支援してくれたかわかるだろ」と思われる方もいるかもしれません。確かにクラファンサイトに登録されている支援者の情報はわかります。

ここで言う「誰か」はSNSアカウントの紐づけができなかったという意味です。支援者の多くの方がSNSを見て支援をしてくれました。ただSNSのアカウント名と、クラファンサイトの登録名(基本的には本名)が異なっている場合が多く、誰が誰だかわからないという状態になりました。

限りあるCAMPFIREの登録情報をもとに、名前や写真、会社名など人力でSNSアカウントの照合で対応しました。これは本当に大変な作業でした。これからクラウドファンディングをやられる人は、支援時の備考欄に「SNSアカウント名の記載」を促すような文面を補足で入れる管理しやすいと思います。

クラウドファンディング成功の秘訣とは?

クラウドファンディング成功の秘訣。

それは「クラウドファンディンをはじめるまでに、いかにファンをつくるか」これが僕の答えです。今回はじめて自分たちでクラファンをやってみて、改めて「これだけ沢山のみなさんに応援してもらえているんだな」ということを実感させられました。

僕らのクラウドファンディングもあと数日で終了です。
(2024年2月10日23:59まで)

子供たちにもっとはやくビジネスを。

書籍を通じて、小さなきっかけかもしれませんが、これまでの当たり前に本気で一石を投じたいと思っています。僕たちだけの力ではそれは実現できません。もしこのプロジェクトに共感いただける方は、この記事のいいね、シェア、ご支援など一緒に盛り上げていただけると嬉しいです。

いつも応援していただき、本当にありがとうございます。

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