経営理念とは?上場企業の事例一覧(水産・農林業界TOP10)

経営理念

企業ブランディングを提供する僕たちトゥモローゲートは「事業会社」ではなく「支援会社」に分類されます。支援会社とは“事業をサポートする事業を提供している会社”という意味合いです。

支援会社としてお客様に選ばるために大切なのは「事業会社への理解」。事業を立ち上げる難しさ、成長させる楽しさなど、事業会社ならではのコトを理解し、同じ視座で考え行動できる支援会社は重宝されます。

なぜなら、本質的な課題、強み、弱み、ビジョンなどを解像度高く理解でき、解決策を導き出せる確率が高いからです。僕たちもこの点を重視しお客様への理解を日々深めています。今回のブログはその延長のような内容です。

企業ブランディングの一環で、経営理念の策定や浸透を請け負う立場として、経営理念の事例についての理解をもっと深めようという企画です。知識が豊富であるほどお客様へ提供できる価値に厚みが出るはず。

企業調査・分析にかかる時間を削減する企業分析SaaS『バフェットコード』の掲載情報をもとに、今回は水産・農林業界業界で上場している企業の売上高TOP10の経営理念を紹介し、見解も含めてまとめてみました。

※前回のSaaS企業編はこちら

日本をリードする企業はどのような理念のもと成長しているのでしょうか。ご興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。※売上高ランキングは2024年3月期時点

売上高1位:マルハニチロ(売上高約1兆300億円)

事業内容

マルハニチロのホームページ

マルハニチロは水産関連事業を幅広く展開する業界のトップランナーです。国内外での漁業に加え、ブリやマグロといった魚の養殖〜販売までを世界各地で展開しています。

また冷凍食品、缶詰、フィッシュソーセージなど、加工食品の製造販売も担当。さらには水産商材や業務用商材の流通から畜産物の取り扱いまで、日本の“食”を支えていると言っても過言ではない会社です。

経営理念

グループスローガン:「世界においしいしあわせを」
本当においしいものに出会ったときに、人はこころの底からしあわせだと感じる。知らず知らずのうちに、顔いっぱいに笑顔がひろがっている。私たちマルハニチログループは、そんな「おいしいしあわせ」を、この地球上のすべての人々に届けたいと思っています。ただ単に、空腹を満たすためだけの食品ではなく、厳選された素材と心のこもった丁寧な調理・加工によって生み出される本当のおいしさ。そして、それらが生み出す満ち足りたしあわせな世界。マルハニチログループは食を通じて世界中にそんな「おいしいしあわせ」をお届けします。

食事を通して感じる幸せは、「おいしい」だけではありません。

一緒に食べる人との会話や、そこで新たに生まれる人間関係。新しい食材を食べたとき知的好奇心を満たされる感じもそう。「人は情報を食べている」という言葉もあるように、食事から生まれる幸せは本当に多岐にわたります。マルハニチロのスローガン「世界においしいしあわせを」は、その根本的な価値を端的に示した言葉です。

また、説明文に“どうやってスローガンを体現するのか?”の部分も記載されているのが印象的です(「心のこもった丁寧な調理・加工」の部分です)。顧客はもちろん、働いているメンバーにも、マルハニチロのブランドやポリシーを浸透させる力を感じます。

売上高2位:ニッスイ(売上高約8300億円)

事業内容

ニッスイのホームページ

子会社66社・関連会社25社で構成されるニッスイグループ。

水産事業では、漁業、養殖、加工・商事の関連するサービスを展開。食品事業では、家庭用冷凍食品やフィッシュソーセージといった加工食品の製造販売を行っています。

また、ファイン事業という柱もあります。これは、サプリメントの原料や乳幼児粉ミルクに添加する成分といった、健康食品の生産に注力している事業です。

経営理念

水の水道におけるは、水産物の生産配給における理想である。
海洋資源は世界到る処でこれを求め、できるだけ新鮮な状態で貯え、世界各市場にいわば水道の鉄管を引き、需要に応じて市価の調節を図りつつこれを配給する。水産物も配給上の無駄を排しできるだけ安価に配給を図り、その間一切不当な利益を要求すべきではない。

マルハニチロと事業のポートフォリオが違うぶん、理念の視点も少し違います。消費者に直接届ける食材にフォーカスするのではなく、食材が(資源が)より良いカタチで世界各市場に届き続ける仕組みづくりにフォーカスしている理念になっています。

理念の対象範囲や視座は、その企業の未来のスケールを決める重要な要素です。「業界日本一」を掲げて突き進む企業と、「適度に稼げたらそれでいい」という企業では、事業領域が同じでもスケール感は変わってきます(どちらが良い、悪いの話ではありません)

ニッスイの主な事業領域は、漁業、養殖、加工・商事に関連するサービスです。手段の1つとして食品事業はありますが、メインは、食品が持続的に世界中へ届き続ける仕組みをつくり、守ること。

そういう視点で理念を見ると、自社の事業領域や文化から考え抜かれたものであることが伝わってきます。

売上高3位:極洋(売上高約2600億円)

事業内容

極洋のホームページ

水産事業、生鮮事業、食品事業、物流サービス事業の4つの柱を展開しています。

水産事業では、グローバルに水産物の買付、加工、販売を。生鮮事業では、寿司ネタや刺身といった生食商材の加工、販売を。特にカツオやマグロに強く、自社で漁獲、養殖、買付、販売を行っているのが特徴です。

加えて競合他社と同じく冷凍食品などを扱う食品事業や物流サービス事業も展開しています。

経営理念

人間尊重を経営の基本に、健康で心豊かな生活と食文化に貢献し社会とともに成長することを目指します
私たちは皆様の期待に応えられるサービスの提供を行動の原点とし、従業員一人ひとりの英知を結集して、環境、社会、企業統治に配慮した経営の推進により、社会的責任へ取り組む価値ある企業として、透明性の高い経営、迅速な意思決定によって、企業価値を高め、これまで以上に皆様に信頼される企業を目指すとともに、社会に貢献してまいります。

経営の中心に「人」を据えている企業であることが、理念から読み取ることができます。冒頭にある「人間尊重を経営の基本に」という言葉には、社員を尊重した働きやすい環境をつくるというニュアンスや、自社の利益以上に消費者への価値提供を優先する決意が込められているのでしょう。

人を尊重する姿勢を貫き通した先に、「健康で心豊かな生活と食文化に貢献する」というストーリー。人、場所、サービス、歴史。企業によって強みは異なりますが、極洋は多彩なサービスも歴史もある中であくまで「人」が最大の強みだと定義し、経営を行っているのだと感じました。

【実績紹介】トゥモローゲートの経営理念事例を見る

売上高4位:ホクト(売上高約790億円)

事業内容

ホクトのホームページ

ホクトグループの主な事業は「国内きのこ事業」「海外きのこ事業」「加工品事業」「化成品事業」の4つ。

昭和30年代より続く国内きのこ事業は、時代に先駆けて空調施設や機械化を導入し飛躍的に成長。今では全国9地域に拠点を配置中です。海外はアメリカ、台湾、マレーシアを中心に全世界で営業や販売を拡大中。 それらと同時にカレーや健康食品といった加工品事業や、農業資材・包装資材を製造販売する化成品事業も展開しています。

経営理念

しあわせ栽培
きょうも、おいしく食べたい。毎日、元気に過ごしたい。そんな、みんなの願いにしっかりと応えたい。創立60周年を迎えるにあたって私たちホクトは、グループ一丸となり、ひときわ熱く燃えています。きのこと出会い、そのおいしく健やかな恵みを食文化として広め、豊かな食生活に貢献できるよろこびを胸に。生産者として、研究開発者として、鮮度よく安心・安全をもって届ける者として、誰よりもきのこの魅力を知る者として、一人ひとりさらなる可能性を信じ、アイデアをふくらませ、新たなチャレンジへの想いを強くしています。食卓に出番をもっと。健康を守るカサを大きく広げ、「しあわせ」な時を生み、育む。そして、「笑顔の輪」を広げていく。くらしへ、世界へ、ホクトグループは健康という「しあわせ」の胞子を飛ばし、大切に、大事にしあわせの素をこれからも栽培しつづけることを約束します。

消費者の欲望からはじまっています。世界中の消費者にきのこを届ける企業として、“誰に、どんな価値を提供するのか”を明確にすることで自社の存在意義も明確にし、企業の一体感醸成につながっていると分析します。

これまで紹介した理念と比べて“人間味”を感じる要素も多いです。「ひときわ熱く燃えています」「誰よりもきのこの魅力を知るものとして」といった言葉がその象徴。きのこという領域で業界をリードし、食卓を支えてきた遺伝子を、たった数百文字から感じることができます。同時にホクトの社風も伝わってきますね。

遺伝子や社風が伝わる理念は、採用をはじめとする人材領域に効果が期待できます。「あそこはギラギラした人が多い」「あの会社は落ち着いた人が多い」といった話を聞いたことがある人(したことがある人)もいるでしょう。そういった人材の特徴は、理念やそれを象る文化から生まれるもの。

理念や文化がしっかりしていれば、良し悪しはどうあれ人材の特徴に共通感が出て、組織の一体感にもつながっていきます。

売上高5位:サカタのタネ(売上高約770億円)

事業内容

サカタのタネのホームページ

サカタのタネは、園芸商材の販売業務を展開する会社です。

野菜種子、花種子、球根、苗木、農園芸資材を生産・仕入れ・卸販売する国内卸売事業。それを海外で展開する海外卸売事業。さらには園芸愛好家を対象にした商品の仕入れ・販売や、官公庁・民間向けの造園工事事業、人材派遣、農産物の研究開発など、多様なサービスを国内外で展開しています。

経営理念

タネにかける情熱『世界中を笑顔にする一粒を』
サカタグループが1913年の創業から現在に至るまで、時代背景は変わっても常に変わることがなく抱いているもの、それは、わたしたちの「タネにかける情熱」です。サカタグループで働く一人ひとりはこの情熱を抱いて、人々に心の安らぎをもたらす花、体に健康をもたらす野菜のタネの開発を通し、世界の人々の生活文化向上に貢献してまいりました。これからも社是である「品質」「誠実」「奉仕」の精神に基づき、企業倫理を遵守しながら農業ならびに園芸業およびその関連事業の発展に貢献することを企業理念とし、グループとしての強みを生かした企業経営に取り組んでまいります。

ビジョンでもミッションでもなく、「タネにかける情熱」と定義しているところに、サカタのタネ社の特徴が強烈に表れています。過去も、現在も、これから先の未来も「タネ」という軸をブラさない覚悟が伝わってきます。

タネという領域は、一般の人にとっては身近ではありません。目にすることはあっても、そこに従事している人たちのことまで想像するのは難しいです。そんな領域から「世界中を笑顔にする一粒を」と宣言しているところに、同社の誇りが感じられてグッときます。

経営理念には、働く人をワクワクさせる役割を与えることもできます。事業領域が目立たないものであっても、価値を提供した先に見据えるものが壮大で、言語化されていれば、今まで以上に誇りを持って働ける空気をつくることもできます。同社の理念はそのいい事例だと思います。

売上高6位:カネコ種苗(売上高約620億円)

事業内容

カネコ種苗のホームページ

野菜種子、牧草種子、種イモの生産・仕入・販売などを行う「種苗(しゅびょう)事業」。園芸愛好家に対して花苗や家庭菜園向け野菜種苗を販売する「花き事業」。農薬や肥料を販売する「農林事業」に、農業資材を販売する「施設材事業」など、種苗にまつわるさまざまな事業を展開している会社です。

経営理念

「大同に生きる経営」
1,社会に必要とされ、社会に貢献する価値ある会社に育てよう。
2,働くものにとって、その人生を託するに値する生きがいのある職場をつくろう。
3,われわれのあげた成果によって会社の存在意義と価値を高めよう。

・厚い蓄積によって安定した会社
・適正な配分によって信頼される会社
・合理的投資によって成長する会社

「大同」という言葉には“同じであること”“おおぜいが合同すること”という意味があります。「平等」「公平」「対等」といった言葉と近しい言葉です。この言葉を理念に掲げるカネコ種苗には、自社だけの利益や自分だけの成長を追い求めるのではなく、顧客、社会、仲間など関わる人とwin-winの関係を築こうという文化を感じます。

かといって、営利を求めないわけではありません。箇条書きの3つ目「合理的投資によって成長する会社」の部分にそれが表れています。目的へ最短距離で到達するための投資を徹底し、成長し続ける。そうして掴んだ成果があるからこそ、第三者とwin-winの関係を築けるという考え方があるのでしょう。

顧客ファースト、地域活性化、社員第一主義。第三者を優先する経営方法にはいろんな考え方がありますが、それらが経済活動の上に成り立っている以上、利益を生まなければ継続はできません。カネコ種苗の理念からは、その2軸を両立させる覚悟のようなものが伝わってきます。

売上高7位:雪国まいたけ(売上高約330億円)

事業内容

雪国まいたけのホームページ

まいたけ、エリンギ、ぶなしめじ、マッシュルームなど、きのこ類の生産・販売を中心に行う会社です。

自社開発の「極」ブランドを主力とする「まいたけ事業」。食べやすくておいしいエリンギの栽培から消費者に対して食べ方の提案まで行う「エリンギ事業」。ほかにも「ぶなしめじ事業」や「マッシュルーム事業」など、きのこというニッチな領域に特化し尽くした、非常にユニークな企業それが雪国まいたけです。

経営理念

①国民生活の充実と食文化の繫栄に貢献する
当社は、食品の生産・販売事業を通じ、まいたけをはじめとした健康に良い高品質な食品を社会に提供し、国民生活の充実と食文化の繁栄に貢献することを基本理念としています。

②地域社会、株主への貢献と役員、社員の豊かさを実現する
当社は、役員・社員全員の不断の努力を通じて、企業力を高め、地域社会の発展に貢献し、株主に報いるとともに、自らの豊かさを実現します。

③企業倫理を尊重する
当社は、企業活動に際し、常に基本理念を踏まえ行動し、
法の遵守はもとより、全てに高い倫理性を求め、これを尊重します。

雪国まいたけの理念のキーワードをあげるなら「還元」です。

まいたけをはじめとする健康に良い食品を提供することで、消費者の健康を促進し食生活を支え社会に還元する。企業として成長を重ねることで、顧客はもちろん株主に対して「利益」というカタチで還元する。

こういった“宣言”が理念に散りばめられています。

「誰に(どこに)対して価値提供する会社なのか」が理念で明確化されていれば、一枚岩の組織をつくりやすくなります。逆に、明確化されていなければ、人によって意識する方向が違うため、価値提供や価値観にばらつきが生まれやすいです。雪国まいたけの理念はそのいい事例ではないかと思います。

【実績紹介】トゥモローゲートの経営理念事例を見る

売上高8位:アクシーズ(売上高約240億円)

事業内容

アクシーズのホームページ

「食品事業」と「外食事業」2つの事業軸で展開している鹿児島の会社です。

無投薬飼育にこだわり安心安全な鶏肉を食卓に届けるのが食品事業や、製造した鶏肉を使用した加工食品の製造・販売・加工する加工食品事業。加工過程で発生する骨や羽といった不可触部位を再利用するリサイクル事業も展開しています。一方の外食事業ではケンタッキーやピザハットのフランチャイズ店舗を経営されています。

経営理念

アクシーズは、我々が日頃口にする、日常の生活に必要な食品を取り扱う企業である。当社の製品は、

一、安心して食べられ、健康に良いものであること。
一、鮮度が良く、美味しいものであること。
一、お客様に満足いただける価値を持っていること。
一、低価格で提供できること。
一、整然とした清潔な工場で造られていること。

以上、経営の指針に基づきアクシーズは日々革新を続け、社会に貢献する企業であることをここに宣言する。

日常で口にする食材を扱う会社。中でもアクシーズが取り扱う鶏肉は、歴史的に病原体などが絡んだネガティブな事件が起きている食材です。だからこそ同社の経営理念の冒頭には「安心して食べられ」という言葉があり、他の項目にも「鮮度」や「清潔」といった言葉が並んでいるのだと思います。

この理念の特徴は、「日々の行動に落とし込みやすい」点ではないかと思います。鮮度がいい、低価格、清潔な工場といった要素は、日常業務から意識できるものばかり。またその意識を強めるために、評価制度や社内のルール・マナーに落とし込むこともできますね。

経営理念は、掲げるだけでなく、企業として体現できる状態まで落とし込んではじめて効果を発揮します。壮大なビジョンや、難易度の高いミッションを掲げて満足するのではなく、それらはどんな行動を徹底するれば体現できるのか?考え、言語化することが大切。アクシーズの理念はその点でとても勉強になります。

売上高9位:ホクリヨウ(売上高約180億円)

事業内容

ホクリヨウのホームページ

鶏卵の生産・販売を主な事業とするホクリヨウ。生産から流通までを自社で一貫して担えるのが特徴です。

飼養羽数は北海道全体の約半分を占める250万羽前後。生産した鶏卵はスーパーをはじめ、ホテル、レストラン、パン、ケーキなど業務用としては幅広く普及しています。近年では、野生動物の侵入を防ぐ鶏舎の実装や、サルモネラワクチンの接種を通して、食の安全問題にも積極的に対応しています。

経営理念

環境方針
地球という限られた環境の中で、人類と動植物は太古の昔から共生してきました。しかしこの豊かな地球環境は、私たち人類が相当な努力をもってしなければ維持していくことが出来ません。一度壊れた環境を元に戻すことは容易ではありません。当社はたまごで人々の食生活に貢献する企業として、鶏卵を生産し、製品化する過程で環境との多くの接点があります。このかけがえのない星=地球を将来にわたってまもっていくために、当社は以下の基本方針を遵守してまいります。

①家畜排せつ物
畜産を営む上で家畜排せつ物の処理は切っても切れない問題です。鶏糞は堆肥化するなど、適切に処理します。

②排水
工場で使用された排水は、浄化処理するなど適切に処理します。

③産業廃棄物の処理
農場、工場、事務所から出る廃棄物の削減に努めます。

経営理念の一部である「環境方針」。ホクリヨウは鶏卵を扱う会社ですが、この環境方針は冒頭から地球の歴史について言及しています。時代背景を伝えた上で、自社はどんなことを意識し、約束し、事業を育んでいるのかが書かれているため、同社の存在意義を広い視野で伝えられていると感じます。

自社の想いや提供価値を伝えようと思うと、イマやっていることや、自社の強みを全面的に出しがちです。間違いではありませんが、より広い視点で自社を捉え、存在意義を定義することで、“なぜその事業をやっているのか”“なぜそのビジョンを目指しているのか”を納得度高く訴求することが可能になります。

売上高10位:秋川牧園(売上高約73億円)

事業内容

秋川牧園

食肉、加工食品、鶏卵、牛乳といった一般食品を提供している秋川牧園。

国内外での若鶏の生産・販売や、鶏卵・牛乳の製品化〜販売までを幅広く対応。また自社で会員を抱えており、自社で製造された製品や外部取引先から仕入れた商品をその会員向けに販売する「直販事業」も展開しています。 

経営理念

ビジョン『農ある暮らし』
私たちは、「FARM」としての進化を続け、消費者と「農ある暮らし」の素晴らしさを共有することで、健康、美味しい、サステナブルな暮らしの新しいモデルをつくります。

若鶏や鶏卵の提供は手段のひとつ。その価値の先にある“「農ある暮らし」を共有する”というのが本来の目的。手前の手段(利益)にとらわれず、中長期的な視点で事業を展開している同社のポリシーが伝わってきます。

こちらは、秋川牧園のホームページに掲載されている「ブランドブック」です。

小さいお子様のいる家族に向けた、健康な食生活を提案する内容となっています。

手前の利益に直結するかと言われるとそうではないはず。それでもこの領域に挑戦するのは、まさに「農ある暮らし」を伝えていくという、先に見据える目的があるからだと思います。

経営理念は全ての経営活動に紐づけるべきもの

経営理念とは、事業をはじめとする経営活動に紐づいてはじめて効果が発揮されるものです。

綺麗で壮大なビジョンを掲げて満足するのではなく、その言葉を体現するところまで追いかけていくことが大切。今回取り上げた企業事例を、ぜひ参考にしてみてください。

トゥモローゲートの経営理念サービス内容はコチラ
トゥモローゲートの経営理念サービス実績はコチラ
トゥモローゲートに経営理念について相談する

カテゴリー

おすすめの記事

人気記事ランキング

VIEW MORE
Twitter
VIEW MORE
YouTube
VIEW MORE
LINE