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書けないイライラに負けてしまう人へ

文章をうまく書くために必要なこと

はじめまして。
トゥモローゲートのライター、まきぎといいます。

会社の社長さんや社員さんにインタビューをして文章にまとめたり、お客さんの商品やブランドのキャッチコピーを考えたりするかたわら、このブログの編集長など、社内の業務にもたずさわっています。

トゥモローゲートがアウトプットする物の「言葉」とか「文章」を担当している、といえばわかりやすいかもしれません(企業のライターの仕事ってイメージつきませんよね)。

入社したのは2020年の11月で、それまでは新卒で入った新聞社で記者をしていました。当時からいままでずっと、1日平均3000文字〜5000文字を書く日々を送ってきたので、このブログでは、文章力をテーマとした記事を書いていきます。

今回はその第一回。よろしくお願いします。

書けないイライラの正体

「文章がうまく書けない…」

そんな悩みを抱えている人は少なくないでしょう。

職場や学校で、書かなければいけない場面がたくさんあるのに、「うまく言葉にできない」と手が止まってしまう。手が止まっている自分にイライラして、さらに手が止まって、さらにイライラして…の繰り返し。地獄ですよね。

でも安心してください。

「ライター」を名乗る私も、みなさんと同じイライラと日々戦っています。

私も毎日イライラしている

うまい表現が思いつかない自分にイライラしますし、長い文章を整えられない自分にイライラします。書き終えたころには自分のことが嫌いになっています(笑)。それでもなんとかライターとしてお仕事をいただけているのは、イライラを「やっつける方法」を知っているからだと思っています。

そこで今回は、「書けないイライラをやっつける3つの方法」というテーマで書いていきます。文章を書いている時に感じるイライラの正体を解き明かして、やっつける方法までご紹介します。

なにも書くことを仕事にしている人だけに向けた記事ではありません。

いまや文章力は、どんな職業にとっても必須のスキルとなっています。メールやチャット、企画書なんかもそうですが、仕事を進めるうえで欠かせないツールはすべて「文章」で成り立っているといえるでしょう。

そんな必須のスキルを上げるために必要なのが、「書けないイライラをやっつける3つの方法」なのです。

結論を1つに絞る

ひとつめは「結論を1つに絞る」ということです。(ひとつひとつうるさくてすみません)

「結論」とは言い換えると「その文章で伝えたいこと」です。これを必ず1つに絞ってから、書きはじめることを意識してください。

例えばブログを書く場合、その1日で1番心が動いた瞬間「だけ」について書くべきです。2番目、3番目に心が動いた瞬間まで盛り込もうとすると、途中で何が伝えたかったのか分からなくなり、書く手が止まってしまいます。

いま私が書いている文章でいえば、

「書けないイライラをやっつける3つの方法はこれです!」

が、絞られた1つの結論になります。

もし、「おすすめの文章術の本も紹介しよう」とか、「キャッチーなタイトルの付け方も紹介しよう」となってしまうと、伝えたかったことを見失い、手が止まり、イライラに負けることになるでしょう。

たとえ書き終えることができたとしても、まとまりがない文章になるため、あまり読んでもらえないと思います。

書けないイライラに悩んでいる人を見ると、ここがクリアできていないなぁと感じます。結論を1つに絞っていないので、自分が書いている文章で何を伝えたいのか。どこに向かっているのか。自分でも分からなくなっているんです。

行き先を決めてから空港にいこう

結論を1つに絞らないまま書きはじめる行為は、行き先が決まっていないのに空港に行くようなものだと思います。チケットを発行することも、手荷物検査を通過することもできず、立ち往生してしまう。迷子になってしまうんです。

そんな人いないでしょ(笑)と思われたかもしれませんが、文章が書けないイライラに負けてしまう人は、「そんな人」になっている可能性が高いです。

文章における行き先(結論)を1つに絞りましょう。そうすることで、途中でイライラして手が止まってしまう事態を、防ぐことができます。

手段を固める

行き先を1つに絞ったら次は、そこにたどり着くまでの手段を決めましょう。

旅行であれば、どんな乗り物に乗って、どんなルートで行くのかを最初に決めると思います。文章を書くときも同じです。どんな要素を盛り込んで、どんな順番で結論に向かうのか。最初に決める必要があります。

いま私が書いている文章でいうと、「書けないイライラをやっつける3つの方法を伝える」という行き先に向かって、「自己紹介」→「導入部分」→「方法1」→「方法2」…といった流れで書き進めていることが分かると思います。これは書きはじめる前から決めていました。

決めないまま書きはじめてしまうと、「なにから書こうかな…」と手が止まり、つぎに「1つ目の方法は何にしようかな…」と手が止まり…。一向に進まないまま時間だけが過ぎていきます。そして、時間が過ぎたにもかかわらず全然書けていない自分にイライラして、さらに手が止まってしまうのです。

こういった状況に陥る人は、乗り物もルートも決めないまま、「沖縄旅行に行くぞ!」と家を飛び出すのと同じぐらい、無計画なことをしています。迷子になって当然です。余計な時間がかかってイライラするのも当然です。そんな「文章迷子」にならないようにしましょう。

文章はエコノミークラスでいい?

すこし話はそれますが、「文章迷子」になる人にはもう1つ共通点があります。

結論と手段を決めたはいいものの、エモい表現やキャッチーな言葉を考えることに膨大な時間を割いてしまうということです。それらのテクニックは、「余裕がある人なら考えればいい」と私は思っています。

ここでいう「余裕がある人」とは、文章に自信がある人のことです。結論も手段もバッチリ決めることができて、伝えたいことをシッカリ伝えられる。その上で、さらに伝わりやすくするための高度なテクニックを追求できる人のこと。

その「高度なテクニック」がエモい言葉づかいであり、キャッチーな表現です。新幹線でいえばグリーン車。飛行機でいえばビジネスクラスといったところでしょうか。自由に使いこなせたら最高です。しかしそれらは、行き先にたどり着くための時間を華やかにするものであり、必須ではありません。

例えばあなたが小説家なら、グリーン車やビジネスクラスのような表現が必要かもしれません。しかし多くの人は違います。行き先と、その行き先にたどりつくまでの手段が決まっていれば、普通車でも、エコノミークラスでもいいのです。

自意識の壁を越える

行き先は決まった。手段も決まった。さあ。書こう。となったのに、それでも手が動かず、書けないイライラに負けてしまう人がいます。そんな人は、「自意識の壁」にぶつかっているのではないかと思います。

自意識の壁にぶつかるというのは、「うまい文章を書かなければいけない」という理想と、「うまい文章が書けない」という現実のギャップに失望して、手が止まってしまう瞬間のことです。

これは私の仮説なのですが、多くの人がこの壁にぶつかってしまうのは、何事も他人と比べてしまう日本人ならではの真面目な性格が原因ではないかと考えています。この真面目な性格は、日本人の素晴らしいところである一方、文章を書くことにおいては邪魔になります。書いている途中に、自分よりうまい人と比べられた時のことを想像して手が止まってしまうんです。

でも、本当にそんな心配は必要でしょうか?

「うまい文章」は書かなくていい

この自意識の壁は、私の前にもよく現れます。「ライター」と名乗って書くからには、他のライターさんや編集者さんよりもうまく書きたいですし、一般の方々よりも読まれる文章が書きたいです。というか、書かなければいけないと思っています。

だからといって、「あの人より下手かもしれないから書かないでおこう」と手を止めることはありません。だって、キリがありませんから。私より文章がうまい人なんて何千人、何万人はいるでしょう。そんな人たちと比べて自分の至らなさにイライラしていては、文章なんて、永遠に書けません。

それでも壁にぶつかりそうだな…と思ったときは、もう、力技です。心を無にして、「いいから書けよ!」と自分のお尻を叩くようにしています。急に精神論になってしまいましたが、自意識の壁を超えるには、この精神論が意外に大事だったりします。

下手でOK。雑でOK。この記事で解説した「結論」と、そこにたどり着くまでの「手段」さえ決まっていれば、あとは、思うがままに、あなたの言葉で書けばいいと思います。そうすれば、「伝えたいことを伝える」という最低限の目的は果たすことができるはずです。

「うまい文章は書かなくていい。伝わる文章を書けばいい」。そんな思いを持つだけで、書けないイライラをやっつけることができるんです。

あの人でも「うまく書けない」

なんのイライラも感じず、何千文字、何万文字の文章をスラスラと書ける人間は、ほんの一握りです。私が知る限り、書くことでお金をもらっている人のほとんども、ああでもない…こうでもない…と悩みながら書き進めています。

私が尊敬する編集者の1人に竹村俊助さんという人がいます。竹村さんは「書くのがしんどい」というタイトルの著書を出されていて、その中の「最初から完ぺきを目指さない」という章に、こんな一文をつづっています。

「最初からわかりやすくておもしろい文章が書けるような人なんてほぼいません。多くの人は自ら生み出した「よくわからない文の塊」を試行錯誤しながら整えていくのです。あの村上春樹さんですら、何度も書き直しながら作品を磨いていきます」

「書くのがしんどい」竹村俊助著

竹村さんは、前田裕二さんや佐藤可士和さんら数々の著名人の書籍の編集を手掛けた人です。村上春樹さんは、あの村上春樹さんです。大作家ですね。そんな方々ですら、「最初からうまい文章は書けない」という前提で文章と向き合っているのです。

そう考えたら勇気が出ませんか。「うまい文章を書かなければいけない」なんてことはないのです。伝えたい「結論」と、そこにたどりつくまでの「手段」さえ決まっていれば、自分なりの言葉を書けばいいのです。

すべての職種に必要な「書く」スキル

長々と、偉そうに書いてきましたが、この記事をつくっている時もずっと書けないイライラと戦っていました。「もっとうまい表現はないかな…」「もっと伝わりやすい順番は…」なんて考えながら、エンターキーとデリートキーを往復していました。それでもイライラに負けることなく、最後までたどり着くことができたのは、この記事で書いたことに忠実に書き進めたからです。

文章力は、ライターや編集者だけに必要なスキルではありません。営業マンがつくる企画書、広報がつくるプレスリリース、事務員がつくる報告書、教師がつくる通信簿。ほとんどの職種に必要なスキルです。

つまり、「書けないイライラをやっつける方法」は、仕事で成果を出したい、もっと楽しく働きたい、というすべての人の心強い味方になってくれます。ぜひ、今日から参考にしてみてください。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

この記事を書いた人

まきぎ周平@ブラックな言葉オタク
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トゥモローゲート株式会社意匠制作部ライター。スポーツ新聞社でプロ野球の担当記者を4年半つとめた後、2020年に入社した。企業のキーパーソンへの取材をもとにしたインタビュー記事の作成や、企業のコンセプトコピー、商品のキャッチコピー考案などを担当している。

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