オフィス回帰か?リモートか?企業が「働き方」で重視すべき基準とは。

こんにちは、トゥモローゲートで広報を担当しているリナです。

今回のテーマは「オフィス出社か?リモートか?」

SNSでも賛否両論が分かれたこの話題。皆さんはどっち派ですか?

実は今、大手企業を筆頭に、企業の「出社回帰」に舵を切ったニュースが注目を集めています。かつては「フルリモート先進企業」として象徴的だった会社も、オフィス出社の流れに。その背景には「組織の一体感を取り戻したい」という狙いがあるようです。

実は私たちトゥモローゲートは、これまで一貫して「オフィス出社」を大事にしてきました。

単なる「働く場所」ではなく、「世界一変わった会社」という理念を実現するためにオフィスを設計。その結果、会社の売上や採用にも大きな効果が出ており、「経営戦略」として重要な役割を担っていると考えています。

今回は「オフィス」をテーマに、

・私たちのオフィスに対する考え方
・こだわった設備や制度
・オフィス出社だからこそ得られた効果

についてお伝えしていきます。

皆さんだったら「オフィス出社」「フルリモート」のどちらを選択するか、ぜひ考えながら読んでみてください。

出社回帰が進む背景

そもそも「出社回帰」とは、コロナ禍をきっかけに広がったリモートワークから、再びオフィス勤務へと戻す動きのこと。2020年以降、多くの企業が「在宅勤務」や「リモートワーク」を導入しましたが、数年を経た現在、LINEヤフー社、アクセンチュア社、Amazon社など大手企業を筆頭に「社員をオフィスに集めたい」と方向転換しているのです。

会社が出社回帰を推進する大きな理由は、主に3つ。

①社員の状況が見えづらい
リモート環境では、社員の小さな変化を察知することが難しくなります。会話量の減少や表情の曇りといったサインに気づけないことで、「静かな退職(サイレント・クイット)」を見過ごしてしまい離職につながるリスクも。

②多様化する人材をつなぎきれない
日経の調査によれば、2024年の採用計画に占める中途採用割合は46.8%と過去最高を記録。新卒一括採用が中心だった時代とは異なり、バックグラウンドの異なる人材が集まる今の組織では、価値観や文化を共有するのがより難しくなっています。偶発的に生まれる雑談や体験がなければ、「一つの会社」としての結束を築きにくいのです。

③チームの熱量を維持するのが難しい
リモート環境では、雑談やランチ、イベント後の語り合いといった“偶発的な会話”が減少。実はこれこそが、組織に推進力を与える「熱量」の源泉だとも言われています。社員の成長スピードやチャレンジ精神に影響が出ると感じる企業も少なくありません。

出社回帰に対する世間の反応

この動きに対し、世間からは賛否両論の意見が飛び交っています。
肯定的なもの・否定的なもの、それぞれの声をご紹介します。

肯定的な意見・支持する声

・コミュニケーション/意思疎通の改善を期待する声
出社することで「同僚と直接話したい」「上司と直接やりとりしたい」といった根本的な対面コミュニケーションへの欲求が多いようです。また「家より整備されたオフィス環境で働きたい」というような、業務環境を望む声も。

・チームの一体感・組織文化の維持を重視する声
LINEヤフー社などの大企業が出社日を設ける方針を示した背景として、「チームワークを高めたい」「イノベーションを促したい」という意図が見られました。リモートだと“分断”感が強く、組織の方向感や文化の希薄化が問題視されています。

否定的・批判的な意見

・通勤時間や負担への反発・ストレス
通勤時間が長い・満員電車のストレスなど、「リモートで得られた自由時間」「生活のゆとり」が奪われることへの懸念が挙げられています。

・ライフステージ・生活との両立の観点からの拒否感
子育て中や介護が必要な家庭、地方在住、リモートに慣れてしまった人など、「家で働くこと」が前提になっているライフスタイルを持つ人にとって、急な出社回帰は負担が大きいという声も。

オフィスは“働くだけの場所”ではない

私たちトゥモローゲートも、コロナ禍でリモートワークを経験。確かに、通勤がなくなり効率的に働けるという利点はありました。しかし同時に、「一体感が薄れる」「コミュニケーションが取りづらい」といった弊害も実感したのです。

つまり、世間が議論している「効率か、熱量か」というテーマは、まさに私たち自身も直面した問いでした。そして私たちが出した答えは、オフィスは単なる作業の場所ではなく、理念を形にし、社員の熱量を高める空間であるべきだということです。

トゥモローゲートのオフィス設計

私たちが掲げる中期ビジョンは「大阪で一番オモシロイ会社」。

これを本気で実現するためには、働く環境も、大阪で一番オモシロイ「オフィス」でありたい。その考えから社員全員でアイデアを出し合い、「行きたくなる、仕事が楽しくなるオフィス」を目指しました。

オフィスのコンセプトは「大人も遊べる秘密基地」。その一部をご紹介します。

キッチン・社員食堂
専属シェフがつくる社食を無償で提供。「いい身体がいい仕事をつくる」という考えから導入されました。利用率90%以上と、健康と仕事の質を支える場になっています。

BARカウンター
社員のコミュニケーション活性化を目的とした社内バー。18時以降は無料でドリンクを飲める「フリードリンク制度」もあり、多くの社員が活用しています。

すべり台
子ども向けの遊び場としても人気のすべり台。「大人も遊べる秘密基地」を体現したシンボルでもあります。

お昼寝スペース
業務時間内に30分の昼寝ができる福利厚生「シエスタ制度」を用意。社員の健康と業務の生産性向上に繋げています。

▶︎オフィスに関する詳細はこちら

働き方に“一律の正解”はない

ただし、私たちの出社は「強制」ではありません。子育てや介護と両立する社員など、事情がある場合はリモートワーク制度を組み合わせ、様々なライフステージを迎える社員が働きやすい環境づくりを意識しています。

またリモートという選択肢だけではなく、状況に応じて働きやすい環境を用意できるよう福利厚生を充実。社員からの提案をもとに、現在45個の福利厚生を運用しています。

<トゥモローゲートの福利厚生(一部紹介)>

・自由に選べる3つの働き方
ワークライフバランス(完全残業なし)
フレックスタイム(コアタイムあり)
フルフレックスタイム(裁量労働制)

・ブラックマンデー
毎月最終の月曜日は出勤時間を15:00とし、前日や月曜の朝を有効活用してリフレッシュできる制度。

・シエスタ(仮眠)制度
業務時間内に30分のお昼寝ができる制度。

・短時間正社員制度
週休2~3日、月1など子育てや介護等と両立しながら正社員として働ける制度。

・参観日タイム
勤務時間内に子供の参観日や運動会などの行事ごとに行ける制度。

▶︎福利厚生の詳細はこちら

オフィス出社で得られた効果

冒頭でお伝えした「オフィスは経営戦略」と位置づける根拠は、オフィスに投資したことで確かな成果が現れたから。どのような効果が生まれたか、具体的な数値を用いてお伝えします。

①売上・利益の成長
オフィス移転をきっかけに、売上は約3倍、営業利益は約7倍へと拡大しました。商談の場も変化し、移転前は社外で行うことが多かった打ち合わせが、今では約8割が自社オフィスでの実施に。空間そのものが「ブランディングを体験する場」になり、受注率の向上にも直結しています。

②採用力の強化
社員数は移転前の15名から、現在は約50名規模へと拡大。採用の決め手として「オフィスに惹かれた」という声も多く、求人広告や紹介会社に頼らず、SNSやリファラル経由での応募が大半に。「この会社で働きたい」と思わせるブランド資産になっています。

③社員エンゲージメントの向上
BARカウンターや社員食堂、シエスタ制度などを通じて、部署を超えた交流や偶発的な対話が日常的に起こるようになりました。健康的な食事や仮眠制度でコンディションを整えながら、自由な雑談から新しいアイデアが生まれる。この積み重ねが、社員のモチベーションや働きがいを高めています。

広報・ブランディング効果
コーポレートカラー「ブラック」を基調に、「大人も遊べる秘密基地」というコンセプトのオフィスは、メディア露出やSNS発信でも強力な武器になりました。取材や撮影の依頼が増え、記事や番組で紹介される機会も拡大。企業ブランディングの好循環が生まれています。


このように、オフィスは単なる“働く場所”にとどまらず、売上、採用、広報、社内文化のすべてに効果をもたらす経営戦略の中核になっています。

まとめ】働き方を決めることは、ブランドを決めること。

オフィス出社か、リモートか。正解は一つではありません。

その中で私たちトゥモローゲートは、「世界一変わった会社」を目指す理念に沿って「出社」という選択をしました。もちろん、効率を否定するためではなく、ビジョン実現に向けた熱量を最大化するための戦略です。

そして、この考え方は自社だけに留まりません。企業の理念や文化を“空間”として体現し、売上・採用・社員定着に繋がる「オフィスブランディング」を、お客様にも提供しています。単なるデザインではなく「経営戦略の一部」として空間を設計。働く場を通じて「その企業らしさ」を表現し、組織の未来を支えるオフィスをご提案しています。

▶︎ オフィスブランディングの詳細はこちら

また、こうした環境で「世界一変わった会社」を一緒に目指してくれる仲間も募集しています。 トゥモローゲートの想いに共感し、この舞台で挑戦したい方は、ぜひ採用ページをご覧ください。

▶︎ トゥモローゲートの採用情報はこちら

田原 莉奈

TEL 06-7167-3950

https://tomorrowgate.co.jp