こども起業家の輩出を目指すプロジェクト『キッズビジネススクール』に密着!

トゥモローゲート公式

2025.09.21

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こんにちは、トゥモローゲートのコピーライター、やなぎです!

今回は、私が運営に携わっている“こども起業家の輩出を目指すプロジェクト『キッズビジネススクール』”のレポートをお届けします。

キッズビジネススクールとは、“子どもたちが、ビジネスに触れて仕事のオモシロさに気づく”ためのスクールで、トゥモローゲートが取り組んでいるキャリア教育の一環。全12回の授業で構成されており、1年間でビジネスの基礎が体系的に習得できるようなカリキュラムになっています。

なかでも、この記事では第5回「夏休み特別回」をご紹介。子どもたちが社員と交流をしながらリアルなお仕事の空気感に触れた1日のレポートです。

この記事をお読みいただくにあたって、保護者の方々は教育の選択肢として。企業担当者の方はイベント企画の参考として。そして、メディア関係者の方は取材テーマのアイディアとして。様々な視点でご覧いただける内容となっています。

ぜひ、スクールの雰囲気を感じながら、読み進めていただければと思います。

▶︎キッズビジネススクール第1回の様子は、こちらのYouTube動画からご覧いただけます。

スクール運営の背景『子どもたちの将来に“きっかけ”を』

私たちは、2019年頃からキッズビジネススクールをはじめとした「キャリア教育」を実施。企業ブランディングの事業を展開しているのに、なぜ子ども向けの取り組みをするのか。その背景には代表・西崎の想いがあります。

西崎が学生の頃に持っていた「仕事」に対するイメージは、「なんとなくつまらなそう」というものでした。「どうせ1日の大半の時間を仕事に費やすなら、楽しみながら働きたい。」この思いから、仕事を楽しめる会社をつくりたいと起業家の道へ。

そして経営者になった今、様々な会社と出会い気付いたのは、仕事に情熱を注いでいる人はたくさんいるということです。かつて学生の頃に抱いていた「仕事=つまらなさそう」というイメージをなくし、子どもたちに「働くことの楽しさ」を伝えたい。就職活動をするよりもさらに早い段階から、将来や仕事について考えるきっかけを届けていきたい。

このような考えから、キャリア教育に取り組み続けています。

▶︎トゥモローゲートのキャリア教育についてはこちら

“未来のビジネスリーダーを育成する”キッズビジネススクール

2度目の開催となる今年度は、経済的な状況に関わらずビジネスに興味のある子どもたちを集めたいという考えから、スクールを無償で開講することに。

小学4年生〜中学1年生まで約30名弱の応募をいただき、エントリーシート提出・グループ面接を行いました。

選考の主な判断基準は、いかに主体性を持ってこのスクールに応募しているか。「親から言われたから」ではなく「自らが参加したいと思っているか」に重点を置き、志望理由やスクールで学びたいこと、将来の夢について話してもらう時間を設けました。

このような選考を通じて、「学びたい」という成長意欲が特に高い子どもたちを選出し、小中学生12名に受講生として参加してもらうことになりました。

そんなキッズビジネススクールの目的は、2つあります。

1つ目は、“子どもたちがビジネスや仕事に興味を持ち、将来の選択肢に「起業家」や「ビジネスリーダー」を思い描けるようにする”こと。

そのために「仕事とお金」「マーケティング」「商品企画・開発」「ビジネスプラン」など、毎回90分の授業でひとつのテーマを取り上げ、理解を深めていきます。講師からビジネスの基礎知識を学んだ上で、代表の西崎から、経営者のリアルな経験を聞くことは、子どもたちにとってとても貴重な機会になります。

2つ目は、“実際に仕事をする上で必要となる、主体性と協働力を育む”こと。

スクールでは、そんな力を育むための7つのルールを設定しています。

この中から、特に意識して欲しい項目を毎回ひとつピックアップ。そして授業の終わりに、それを最も体現できていた子へMVP賞を贈ります

「次は自分もMVPに選ばれたい!」というモチベーションが、行動に移す原動力に。そして、その積み重ねが子どもたちにとって大きな自信へとつながっていきます。

社員の働くオフィスに潜入!夏休み特別回

普段は土曜日開催のため、オフィスに社員はいませんが、「リアルな仕事現場の空気を体感して欲しい」という思いのもと、今回は子どもたちの学校の夏休みにあわせて「特別回」として平日に授業を実施しました。

これまでとは違うオフィスの雰囲気に子どもたちはソワソワ…。

社員が働く姿を目の当たりにして「緊張する〜!!」と口にしながらも、その表情からはワクワクした期待感が伝わってきました。

当日は、授業だけでなく社員食堂でランチを食べたりオフィス探検をしたりと盛りだくさんなプログラム。

プログラム①社員食堂に招待!社員と交流しよう

まずはじめに、子どもたちを社員食堂へご招待。トゥモローゲートの制度について理解を深めたり、社員と交流したりすることで、会社で働く雰囲気をリアルに感じてもらいました。

トゥモローゲートでは社員の健康状態を保ち、コミュニケーションを活発化させることを目的として社員食堂を運営。専属シェフを採用し、社員には手当を支給することで毎日無料でランチを食べることができます。

当日は社員食堂で単に昼食を食べるだけでなく、“将来のことや仕事について考える時間になるよう、事前にトゥモローゲート社員に聞いてみたい質問シートを用意しました。中にはトゥモローゲートのことを調べてきてくれている子も!自ら知ろうとする主体性、大人顔負けです。

▼質問シート

昼食後に、みんなで集まってどんなことを聞いたのか発表をしました。

「どうしてトゥモローゲートのイメージカラーは黒色なの?」
「これまでしたお仕事で一番嬉しかったことは?」
「どのくらいのお給料をもらっているの?」
「どうして勉強をしないといけないの?」

など、子どもらしい真っ直ぐな質問をして、仕事や将来が一歩身近に感じられる時間になりました。

プログラム②秘密基地みたいなオフィスを探検してみよう!

ランチのあとは、オフィスを探検。

トゥモローゲートのオフィスのコンセプトは、“大人も遊べる秘密基地”です。“どんな仕掛けが、どんな目的で隠されているか”を子どもたちに伝えて、みんなでオフィスブランディングの理解を深めました。

授業前半『ブランディングってなんだろう?』

休憩をはさんで、いよいよ授業スタート。

今回の授業テーマは“ブランディング”。子どもにとっては、“ブランディングは聞きなれない言葉”です。

そこで画像を見せながら、『この「ロゴ・キャラクター・キャッチコピー」からどこの会社をイメージする?』とクイズ形式で投げかけ、最後に「いま、ロゴやキャラクターからブランド名を思い浮かべられたことが“ブランディング”なんだよ」と種明かし。よく知る商品やサービスにも関係していることを知り、ブランディングが少し身近なものに感じられたようでした。

さらに『どうしてブランディングが必要なのか』についても整理。

数ある会社の中から選ばれるため
信頼してもらうため
高くても買ってもらうため

今の時代、会社は数えきれないほどあります。その中で、「みんなは、商品を買うとき、どうやって選んでいる?」と問いかけ、その判断をするためにブランディングがカギになると理解を深めました。

授業後半『ブランディングってどうやってするんだろう?』

後半のテーマは、“ブランディングをする方法”についてです。

まずは、ブランディングのイメージを持ちやすくするためにブランディング=ファンづくりという前提を説明。

その後、トゥモローゲートがブランディング支援をお客様に行うときの基本となる考え方「WHY(なぜ?)・HOW(どのように?)・WHAT(何を使って?)」の三角形を、子どもたち目線で伝えました。

▼ブランディングの三角形

ここで子どもたちに知ってもらいたかったのは、ブランディングとは「デザインやキャッチコピーなど見た目にこだわること」だけでなく「目標やふるまいなど、どんな行動をするか」も大切だということ。

そして、ブランディングのイメージを深めてもらうために、私たちのブランディング事例を紹介しました。

▼投影資料

ブランディングは企業だけでなく人にとっても必要な時代」ということ、さらに「大人だけでなく、子どもにも自己ブランディングが役立つ場面がある」ことを伝えました。

自己ブランディングワーク「自分のファンをつくってみよう!」

次に行ったのは、授業で習った「自己ブランディング=自分のファンづくり」を実践するワーク。

授業冒頭で説明したブランディングの三角形に沿って、5ステップに分けて実施したワーク内容をご紹介します。

①なんでなんでワーク
②どうやってワーク
③社員に発表・アドバイスをもらう
④西崎社長に発表
⑤宿題でコツコツ実践してみよう

①まずは、三角形の土台「なんで?」を言葉に

自分のことを深掘りながら共通点を見つけ、自分らしさを探し出す。そして、その“自分らしさ”をもとに、将来どんな大人になりたいかを考えます。

「この軸がブレてしまうと、ブランディングは成り立たない。」そんなお話を授業内で伝えたこともあり、子どもたちの取り組む姿は真剣そのもの。

大人でも答えを出すの、難しくないですか…?それでも、わからない部分は質問をしながら、“自分”と向き合っていました。

▼なんでなんでワークシート
※実際にスクール生が取り組んだもの

②三角形の真ん中、どのように?を形に

①で考えた理想の自分像を、「行動」と「見た目」それぞれの切り口で具体的に表現します。

まず「行動」では、理想の自分に近づくためにどんな目標を立て日常でどのようなふるまいをするのかをイメージ。次に「見た目」では、 自分を象徴する色を選んだり、オリジナルのイラストを描いたりすることで、頭の中のイメージを“かたち”に

このワークを通して、理想の自分像が、「こんな行動をする人」「こんな雰囲気を持つ人」と、より明確になりました。

▼どうやってワークシート
※実際にスクール生が取り組んだもの

③社員にファンになってもらおう!

西崎社長への「どうやってワーク」の最終発表を控え、その練習のためにまずは社員に向けて発表をします。

発表の後には、社員からのコメントタイム。「発表の仕方」や「ワークの内容」についてアドバイスをもらいます。

さすが受講生のみんな。コメント一つ一つを受け止めて、すぐに取り入れていました。素直さ、私たち大人も見習いたいですね。

④西崎社長にファンになってもらおう!

いよいよ、最終発表。

「うまく伝えられるかな〜」とドキドキしながらも、社員からアドバイスをうまく取り入れて、自分の言葉で堂々と発表していました。

⑤宿題でコツコツ実践してみよう

今回の宿題は、西崎社長からのコメントをもとに、ワークで考えた内容をもう一度振り返って、より深めてみること。それと、考えた行動を継続的に実行することです。

ブランディングは、ただ言葉にして終わりではありません。

「言葉と行動が一致した時に、信頼が生まれる」と授業内で学んだことを、宿題を通じて実践してきてね。と伝えて授業終了です。

▼宿題シート

キッズビジネススクール受講生の声・社員の声

今回の夏休み特別回を終えて、子どもたちからはこんな声が上がっていました。

ブランディングは特に“根”が大事だとわかった。」
「自分の好きなことを考えたら夢が広がるんだと思った。」
「最初は発表を完璧にできたと思っていたけど、康平さん(代表西崎)からアドバイスをもらって目を見て話すことや身振りも完璧にできるようになりたいと感じた。」

社員食堂やワークに参加した社員からはこんな感想も。

「子どもたちが小学生と思えないほど、しっかり質問したり、自分の意見を伝えられていたりして感動しました。」
「子どもたちの前向きに学ぶ姿勢から、多くの気づきをもらいました。会社のバリューを体現するために必要な力を改めて実感した1日でした。」

私も新卒一年目ながら、スクール運営に携わらせていただいています。授業内容の構成やワークの企画をする中で、「どうすれば子どもたちにわかりやすく、そして楽しく伝えられるか」を何度も試行錯誤。迎えた当日、実際に授業が始まると子どもたちの吸収力の高さに驚かされました。ひとつ伝えたことから、想像力をはたらかせていくつも質問をしてくれる。そんな姿に刺激を受けました。

子どもたちにとっても、社員にとっても学びのある1日になったのではないでしょうか。

最後に

2025年度のキッズビジネススクールは、全12回のうち6回目を終え、いよいよ折り返し地点です。

最終回では、これまでに学んできたビジネスの知識をもとにビジネスのアイディアを子どもたちがそれぞれ考えて、プレゼンを行うコンテストを開催予定。今回のスクールで学んだことやコンテストのアイディアをきっかけとして、未来の起業家が生まれることを楽しみにしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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