イベント「続・勝てるポートフォリオ大添削フェス」の裏側を全部書きます。

2026.01.13

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未経験からデザイナーとして仕事をはじめるとき。

意外と多くの人が最初につまずくのが「ポートフォリオ」という話を耳にしました。

企業への選考段階で求められたり、仕事をもらうために自分の実績としてまとめたり。

自分で満足いくまで作ったはずなのに、なぜかポートフォリオが機能しない。

欲しい結果が出ない。

けど、誰も言ってくれないんです。そのポートフォリオの何が悪いかなんて。

「何を直せばいいのか」

「そもそも、どこがズレているのか」

それをハッキリ教えてくれる人は、ほとんどいません。

こうしたモヤモヤを抱えている人は、想像以上に多いのではないでしょうか?

トゥモローゲートでは、クリエイター向けのイベントを年間10本以上開催しています。

わたしはその中で、駆け出しのデザイナーさんや、クリエイティブのスクールに通う方と話すことが多いのですが、ポートフォリオに関する悩みは、ほぼ共通しています。

というか、未経験から転職するときは自分も同じだったんです。

「案件なんてそんなにやってないのに、何をまとめればいいの…」

「実績を手当たり次第すべて載せればいいのかな…?」

「どこまでやれば完成なのかわからないよ…」

そんな中、とある一本の動画が公開されました。

株式会社クオートワークスの代表であるムラマツさんが運営するYouTubeチャンネルでのコンテンツです。

この動画は、クリエイターたちにシェアされ、みるみると再生回数が伸びていきます。

YouTubeのコメント欄には、

「こういうことが知りたかった」

「採用側として、まさにここを見ている」

という、求職者はもちろん、採用する側からも声が集まり、

Xではスクリーンショット付きで拡散され、話題になっていました。

「この動画のイベントをやりたい」

ある日、私がXに投稿したポストに、ムラマツさんからなにかの勢い?でリプが届きました。

過去一のスピードでイベント共催が決まる瞬間(ポスト抜粋)

イベント開催決定まで、社内チャットで相談することもなく、過去最速で決まりました…!

池田からは「おもしろそう」という直感もあったそうですが、

それ以上に、その後のムラマツさんのメッセージから伝わってきたのは

「ちゃんと“良いイベントをやった”という実績を作りたい」

という想い。

勢いではなく、ムラマツさんの強い意志でした。

その熱量に、こちらも本気で応えたいと思ったのを覚えています。

リプ後のムラマツさんからの”追いメッセージ”の数々

有料は「覚悟」の証明。

DMでのやりとりで、どんなイベントにしたいかをムラマツさん、弊社池田、私(やみー)の3人で擦り合わせていく中で、ムラマツさんの意思決定軸は、とてもシンプルでした

1. 本気で有益な情報にするからこそ、それ相応の有料イベントにしたい
2. 実際に「見ている側」の人間が語るポートフォリオの話にしたい
3. とにかく、イベント運営の中でいろんな挑戦をして実験してみたい

ここで重要だったこと。

それは「有料イベントかどうか」ではなく、「なぜ、有料なのか」です。

今やネットを開けば、無料の情報はいくらでも手に入ります。

でも、無料であるがゆえに、誰も責任を取らない情報も多い。

だからこそ、今回はあえて有料にする。それは、

「プロとして、この情報に責任を持つ」

という覚悟の表明でもありました。

お金をいただくのは、ビジネスだからではありません。

自分の将来のために投資すると決めてくれた、イベント参加者へのリスペクトでもあり、

今回のイベントに本気で向き合う(チカラを一切抜かない)という約束。

その意思表示でした。

イベント登壇者は、SNSでも有名な著名制作会社でもあり、採用担当者としても数々のポートフォリオを見ているneccoの阿部さんと、M-HANDの岩松さん。そしてムラマツさんの3人。

先述のYouTubeでもムラマツさんと一緒に語っていたお二人だからこそ、説得力が違います。

このイベントは「内容」より先に「構造」があった

今回のイベント名は、「続・勝てるポートフォリオ大添削フェス」

続・勝てるポートフォリオ大添削フェス

一般的なクリエイターイベントと比べると、実はかなり設計が特殊です。

イベントに数多く関わってきた私の感覚からすると、多くのクリエイティブ系イベントは、、

①まず、登壇者を決める
②話してもらう内容を詰める
③価格は相場に合わせて設定
④告知をがんばる

といった流れで立ち上がっていきます。

しかし、今回は違いました。最初に考えたのは、

「どう売れて、どう残るイベントにするか」。

いやはや、なかなかの中長期戦略です。

ひとつのイベントでもここまで深く考えるのか、、

と、ブランディング案件のような感覚に浸りました。

価格は「相場」ではなく「売上の構造」から。

当初から、無料という選択肢はゼロ。感覚で価格は決めません。

・両社における過去イベントでの実績
・イベント内で話されるコンテンツの価値
・イベント後も継続する売上戦略設計

これらを踏まえて、どこで回収するのが一番健全かを考えました。

導き出した答えは、いつものイベント当日参加のチケット&ドリンク売上等々ではなく、

オンライン配信(生放送)〜コンテンツ(アーカイブ)販売でした。

初のチャレンジ領域です。

オンラインとオフラインは「役割」が違う

準備したチケットは4種類。

①【現地で観る】イベントライブチケット + 質疑応答
→直接聞ける、会いたい、行ってみたい
¥5,980

②【現地で観る、交流する】イベントライブチケット + 質疑応答 + アフターパーティ(飲食付)
→直接聞ける、会いたい、行きたい、楽しみたい、コミュニケーションしたい+ご飯付き
¥8,980

③【オンラインで観る】オンライン閲覧チケット + 質疑応答
→寄せられた質問に可能な限り答え、オンラインでも当事者意識を感じてもらいたい
¥3,280

④【後日観れる】アーカイブチケット
→イベント終了後に知った人、参加したが記録としてアーカイブを見たい・編集したデータで見たい人
¥3,680

オフラインは席数限定/高価格に対して、オンラインは在庫数が無制限/低価格。

これは優劣ではなく、お客さんのニーズに合わせたチケット戦略であり、各役割として定義があります。

・オフライン(現地参加):高価格、限定・希少性、体験価値(大)、熱量の受口
・オンライン(リモート):低価格、フロント商材、体験価値(小)、興味・関心の受口
・アーカイブ(後日視聴):イベント体験の延長、拡散戦略、クロスセル、全体母数増加

参加形態における各チケットの設計がターゲットの興味関心に刺さり、チケットの全売上枚数は500枚を超えます。

チケットが売れるほどSNSでの話題にも繋がり、間接的にPRにつながっていきます。

売上枚数はただの数字・ゴールではなく、広告へと変わっていくのです。

イベントの空気感を、そのままオンライン生配信+録画(アーカイブ)する、という設計は本当に準備が大変でしたが、これがあったからこそできたチケット戦略とも言えます。

お客さんに任せないSNSシェア導線

イベント当日。

Xのタイムラインではハッシュタグ「#勝てるポートフォリオ完結編の投稿が一気に増えました。

これは偶然ではありません。

・ハッシュタグの事前設計
・現地投稿でキャッシュバック
・投稿とその特典の視覚化

参加者が自然にイベントの熱量を表現(投稿)する側になる設計でした。

もちろん、今回のイベントで添削をしてもらった方々の投稿も…

Xタイムラインでは、そのイベント当日の熱量のあるポストが全国のWEBデザイナーを中心に

「行けなかったけど、面白そうだからアーカイブ買おうかな」

「行けなかったけど、そんなことを話していたのならアーカイブ買おうかな」

「行けなかったけど、あの人もコメントしてたからアーカイブ買おうかな」

という、次の行動へとつながっていきます。

「見せ方」から「伝え方」へ

イベント本編の話も少しだけ。

私が印象的だったのは、デザインの上手さだけが重要ではないという話。

・愛想がいいか
・行動できるか
・継続できるか

これらをはじめとした、仕事として、そして人としての姿勢。

未経験であること自体は大きな問題ではありません。

「今まで何をしてきて、これからどう成長するのか」

それを、ポートフォリオやSNSできちんと伝えられているか。

多くの人が、ここでハッとしたのではないでしょうか。

登壇者の3人が口を揃えて言っていたのは、

「ポートフォリオは、センスよりも、その会社に向けたものであるか」

ということ。

どれだけデザインが上手くても、思想がズレていれば、選考には残りません。

だからこそ、誰に伝えるのか、何を伝えるか、どうやって見せるか、を考え抜く必要があるんですね。

本気の大添削会は、アフターパーティで始まった

イベント本編終了後、会場ではアフターパーティを開催しています。

そこでは、完成度の高いポートフォリオだけでなく、まだ未完成でも、

「本気でデザインがうまくなりたい」

という人たちが、ぐいぐいと前に集まってきます。

登壇者である、ムラマツさん、阿部さん、岩松さんに直接フィードバックをもらいに行く。

行動した人だけが、痛烈で、でも本質的なアドバイスを持ち帰っていたと思います。

アーカイブは「記録」ではない

イベント終了後、当日の3時間を超えるアーカイブ動画販売では、400件を超える販売実績。
(※販売はイベント開催1週間後に終了しています)

それは、アーカイブが単なる記録・資料ではなく、

「このイベントに参加した当事者になるためのチケット」

でもあったんだろうなと思います。

実際、イベント後1週間以内には参加者による20本を超えるnoteが生まれただけでなく、

年末の振り返りとして、当イベントを取り上げていただく方もちらほら見かけます。

学びを、自分の言葉で整理し、また次の誰かに届いていく。

日が経ってもnoteがでてきたりするのはイベントがその日だけで終わらなかった証拠です。良いイベントになったと思っております。

おしまいに(朗報!)

さて、イベントレポートはいかがでしたでしょうか?

最後に、2026年のお年玉企画です!

実は、2025/10/18に行われた、この500名規模の長尺イベント「続・勝てるポートフォリオ 大添削フェス」を、

前編/後編にまとめた動画を、2026/1/13(火)から販売開始します。

続・勝てるポートフォリオ大添削フェス『前編』
続・勝てるポートフォリオ大添削フェス『後編』

【その他】・資料(251ページ):映像で語られなかった詳細解説
https://quoitworks.base.shop/items/131718636

もし今、ポートフォリオを提出する直前で手が止まっているなら、

「これで本当に伝わるんだろうか」
「もっと直した方がいい気もするけど、正解が分からない」

そんな状態にいるなら、このイベント動画は、必ず役に立ちます。

なぜならこの動画は、

「きれいなポートフォリオの作り方」ではなく、

“実際に見られている視点”を、そのまま体感できる内容だからです。

「どこで判断されているのか」

「なぜ、その構成では伝わらないのか」

その思考のプロセスが、何度でも確認できます。

ポートフォリオを作り直す前に、

一度だけ、“見る側の視点”からポートフォリオを考えてみる。

そのための時間として、この動画をご覧いただけたら嬉しいです。

トゥモローゲートでは、イベントを「集客の手段」や「単発の施策」だとは考えていません。

誰となんのためにやるのか。

何を問い、どこまで責任を持つのか。

そして、その熱量をどう残し、どう広げていくのか。

しっかりと練り込んだイベントは、価値にも、熱量にも、ビジネスにもなります。

そして何より、まわりの人の行動を変える『きっかけ』になります。

面白いことは、人と人が本気で向き合ったところから始まります。

今回の『勝てるポートフォリオ大添削フェス』は、その一つの実例でした。

もし、

「こんなクリエイティブ系のイベントを一緒につくってみたい」
「自分たちの思想を、ちゃんと形にしたい」

そう思ってくださった方がいれば、ぜひ問い合わせフォームよりお声がけください。

それではまた、2026年も面白いイベントができることを願って🤝

平野 亜矢美

トゥモローゲート株式会社意匠制作部デザイナー。大学卒業後ガソリンスタンドへ就職。「ものづくりがしたい」と店頭チラシを有志でつくり始めたのがクリエイターとしてのキャリアの始まり。まもなくWeb制作会社へ転職。4年間経験を積んだのちトゥモローゲートに入社した。 Webサイトやビジョンマップのデザインを担当中。

TEL 06-7167-3950

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