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企業所属のライターって何してる?やりがいや仕事内容を解説してみた

ライターの仕事内容を解説します。

こんにちは。

トゥモローゲート株式会社ライターのまきぎです。「書けないイライラに負けてしまう人へ」と題したブログ第一回では「書く負担」を減らす方法を解説しました。読んでいない人はぜひ。#戻ってきてくださいね

当ブログで「ライター」について書く人はいまのところ私しかいません。なので、「長い文章を書くノウハウをお届けしてやるぜ!」的な意気込みで書きました。二回目以降もそのつもりでした。

でも、ふと思ったんです。

そもそも、企業に所属しているライターがどんなことをしているのか、ほとんどの人は知らないのではないかと。なんとなく想像はできても「ライターの仕事内容を説明して!」といわれてスラスラ説明できる人はいないのではないかと。

どれだけ有益な情報でも、その記事を書いている人が誰かによって説得力は変わるじゃないですか。「何を言うかより誰が言うか」的なやつです。

つまり、いくら文章ノウハウをお届けしても「まきぎって奴はどんな仕事をしてるんだ?」と思われてしまうと誰も読んでくれないんです。ということは、なによりも先に「トゥモローゲートのライターの仕事内容」を解説しなければいけないんです。#第一回目で気づけ

ということで第二回のテーマは「トゥモローゲートのライターの仕事内容」です。

ただ、それだけだとちょっと長いだけの自己紹介になってしまうので「そもそもライターとは?」から「フリーライターとの違い」や「ライターのお金事情」みたいなところまで書いていきたいと思います。

構成はこんな感じ。

そもそもライターってどんな職業?

まずは「ライター」という職業について解説したいと思います。

ひとことでいうと「文章を書くことを仕事にしているひと」ですね。わかってるわ!というツッコミはまだ我慢してください。

もちろん書くだけではなくて、その文章を依頼してくれたひと、つまりお客さんの要求に応えるおもしろい文章を書いて、読みやすいように編集して、指定された文字数で、指定された期間内に納品する力が求められます。

そのお客さんは誰かというと、紙媒体なら新聞社、雑誌社、出版社。web媒体なら新聞社が運営するニュースサイト、web専門メディア、会社のオウンドメディア(このブログのこと)などが該当します。

ひとむかし前は紙媒体がライターの主な活躍場所でしたが、近年はネット媒体が増えていて、その種類も多様化しています。その多様化している活躍場所で記事を書き、お金をいただくのがライターの仕事ですね。

ただ、これはかなり大きなくくりでの話です。

仕事を発注する媒体によって肩書きも仕事内容も変わります。フリーランスなら「フリーライター」になりますし、サラリーマンなら「企業所属のライター」に、広告に関わる文章を書くなら「コピーライター」になります。

で、もちろん、トゥモローゲートに所属している私は「企業所属のライター」ですね。

トゥモローゲートライターの仕事内容

ここからはトゥモローゲートでライターとして働く私の仕事内容を紹介していきます。

webサイトのライティング

トゥモローゲートは企業ブランディングの会社で、ブランディングの1つの手段としてwebサイトを制作しています。

会社を紹介する「企業サイト」や採用情報を掲載する「採用サイト」、物販のための「ECサイト」や商品・サービスを紹介する「ブランドサイト」などがあります。

それらのサイトに出てくる言葉や文章を書くのがライターの仕事です。

企業サイトなら、会社の情報をお客さんに伝わりやすいように文章にする。

採用サイトなら、社長や社員の想いを学生に伝わりやすいように文章にする。

ECサイトなら、商品の魅力を。

ブランドサイトなら、ブランドの想いやコンセプトを。

対象物の魅力をターゲットに伝わりやすいように文章にしていきます。

その文章を書くための取材(インタビュー)も、ライターの仕事に含まれます。

ライソン株式会社採用サイト

ごく一部ですが、私が制作に携わらせていただいたwebサイトを紹介します。こちらは東大阪市の家電メーカー「ライソン株式会社」の採用サイト。このサイトに出てくる言葉や文章を書かせていただきました。

株式会社八百鮮コーポレートサイト

株式会社八百鮮のコーポレートサイトの「店長インタビュー」です。こちらも取材から執筆まで担当させていただきました。気になるひとはチェックしてみてください。#戻ってきてくださいね

パンフレットのライティング

トゥモローゲートはwebサイトと同じく、ブランディングの1つの手段としてパンフレットも制作しています。「会社案内」や「採用パンフレット」と呼ばれるものですね。

ライターとしての役割はwebサイトとほぼ同じです。対象者を取材して、その対象者が伝えたいことがターゲットに正しく伝わるように文章をつくっていきます。

ビジョンマップのライティング

「ビジョンマップ」って聞いたことありますか?トゥモローゲートのことを知ってくださっているひとはご存知かもしれません。会社のビジョンやミッションを言語化してマップ化したものです。

こちらは弊社のビジョンマップです

ビジョンマップもブランディングの手段のひとつ。こちらにもたくさんの言葉や文章が必要なので、それらをわかりやすいように書くのがライターの仕事です。

厳密にいうと、ビジョンマップの文章に関してはディレクターやプロデューサーが書くことがほとんどです。ライターは細かいテキストの修正や追記を主に担当します。

その他制作物のライティング

トゥモローゲートでは他にも名刺、営業資料、説明会資料などブランディングのための制作物を担当します。そこに出てくる言葉や文章にももちろん、ライターが携わります。

営業マンのイメージが強いトゥモローゲートですが、けっこういろんなものをつくっているんです。社員の約半分はクリエイターなんです実は。#新メンバー絶賛募集中

企業によって違うけど…。

以上がトゥモローゲートのライターの仕事内容です。それ以外にも、このブログの編集であったり、SNSに関するライティングであったりと、社内業務がちょいちょい入ってくるイメージです。

いちおう補足しておくと、ここで私が紹介したのはトゥモローゲートの場合です。所属している会社の事業内容や、その会社が所属している業界によって、同じライターでも業務内容は変わってきます。

ただ「会社がつくるものの言葉、文章を担当する」というのは企業所属のライターの共通点だと思います。なんとなく、イメージつきましたでしょうか?

フリーライターとの違い

■発注元とジャンル

特定の組織に所属することなく、いろんな媒体から仕事を受けるフリーランスのライターもいます。いわゆるフリーライターですね。

企業所属のライターの仕事の発注元は会社に限定されますが、フリーライターの発注元は多岐に渡ります。伝統的なメディアである新聞や書籍、雑誌だけではなく、近年はwebメディアや電子書籍、SNSの仕事を受けることもあるようです。

そのなかでも企業所属のライターとの大きな違いは、書けるジャンルの幅が広いということ。スキルと需要さえあれば、経済の記事も、スポーツの記事も、音楽も、科学についても書くことができます。

フリーライターの記事ジャンル

メインどころと言われるジャンルをいくつかご紹介しますね。

スポーツ系

スポーツの観戦記やインタビュー、特集記事を書くライターさんです。1つの競技に絞って書くひともいれば、複数の競技にわたって記事を書くひともいます。

ライターとしてのスキルや需要が上がってくると、ラジオやテレビに呼ばれたり、書籍の執筆依頼がきたりと、仕事の幅はどんどん広がっていきます。

就職系

転職や就職、働き方に関する記事を書くライターさんです。最近はとくに働き方が多様化しているため、このジャンルの需要が増していると感じます。

金融系

株式投資や不動産投資といった資産運用術や、確定申告をはじめとする財テクについての記事を書くのが金融系のライターです。

それなりの専門知識が必要なジャンルです。個人でブログを書くくらいなら誰でもできるかもしれませんが、専門媒体から仕事を受けるためにはそれ相応の知識が求められるでしょう。

美容系

美容系の記事を専門で書くライターもいます。他のジャンルと比べて身近なテーマであるからか、ライターさんの母数が多い印象です。

ただ、その分ライバルも多いので、受注するハードルは高いですし、十分な稼ぎを得るためのハードルはもっと高いです。

医療系

金融系と同じく高い専門知識が求められるジャンルです。間違った記事を書いてしまうと大問題につながりかねない大変な仕事です。だからこそ、一記事あたりの単価は高くなっています。

キャリアの一歩目から医療系のフリーライターで活躍する人は少なく、医療従事者として働いた後に文才を生かしてライターに転身するパターンが多い印象です。

ブロガーとの違い

■収入源

ブロガーとライターの大きな違いは収入源です。ライターが「原稿料」としてお金をもらうのに対して、ブロガーの収入源は「広告料」となります。

たとえば、金融系の記事をブログに書き、文末に資産運用サービスの登録画面のリンクを貼っておき、そのリンクから新規登録者が出たら、何%かの広告費が資産運用サービスの運営元から支払われる…という構造です。

アフィリエイトと呼ばれるやつですね。

その他にも、協賛企業や個人から広告の掲載料を受けとったり、「アドセンス広告」というグーグルの広告サービスをブログに掲載して閲覧数やクリック数に応じて報酬を受け取ることもあります。

文章を書くという意味でやっていることはライターと同じですが、収入を得る仕組みが違うということですね。

もちろん、ライターとブロガー、二足のわらじで活動されている方もいらっしゃいます。

コピーライターとの違い

ライターとコピーライターの違いについても触れておきます。主に以下の2点かなと思っています。

役割
②長さ

■そもそもの「役割」が違う

コピーライターの「コピー」は主に広告に用いられる言葉を意味します。よって、コピーライターの役割は“商品やサービス、ブランドの認知を拡大するための言葉を考えること”と定義することができます。

もちろん、「いい商品なので買ってください!」「いいサービスなので使ってください!」と訴えるだけでは認知の拡大は見込めません。

商品の魅力、ターゲットが抱えている悩み、社会情勢などさまざまな要素を加味した上で、最も効果が出るであろう言葉を「一言」で表現して認知を拡大する力がコピーライターに求められます。

■書く文章の長さが違う

「一言で表現する」と書いたとおり、コピーライターは10文字以内、長くても20文字程度のキャッチコピーを書くのが仕事です。すくなくとも1000文字以上、ときに数万文字を書くライターとは大きく違いますよね。

「ボディコピー」と呼ばれる長い文章を書くこともありますが、基本的にはその広告で伝えたいことをシンプルで短い言葉にまとめる場合がほとんどです。

私は2020年の11月にトゥモローゲートに入社してはじめてコピーライティングに触れました。この「一言で表現する」技術は簡単なようで難しい。ライターとは異なるスキルが必要なんだと日々痛感しています。

他にどんなライターがいる?

他にも「〇〇ライター」という肩書きはたくさん存在します。簡単ではありますが、ババっと紹介しますね。

UXライター

webサイトに訪れたユーザーの体験(UX)を、ストレスなく、なめらかにするための言葉を考える職業です。日本では馴染みのない肩書きですが、海外では年収数千万円!なんていう求人もあるそうです。

日本でもこれから注目されてくると思います。そして私もひそかに興味を持っているジャンルです。もうちょっと詳しくなったらこのブログで書きますし、自社のweb制作にも反映させたいと思っています。

スピーチライター

スピーチをする本人の代わりに原稿を書く仕事です。こちらも馴染みのない職業ですが、欧米の政治家がスピーチをする際にはスピーチライターが考えた原稿を読み上げることがほとんどだそうです。

「それくらい自分でやれよ…」と思われたかもしれません。でも政治家って、言葉で国を動かすほどの影響力がある職業です。そう考えると、言葉を考えるためだけにプロを雇うという判断は、ごく自然といえるのではないでしょうか。

ゴーストライター

著者の代わりに執筆を担当するライターさんのことです。ゴーストライターは作家や小説家の代わりを務めることもあるそうですが、主に芸能人やスポーツ選手の代役が多いといわれています。

ゴーストライターの活躍場所は文章だけではありません。漫画の執筆や音楽の作曲などを代わりにおこなう人も「ゴーストライター」と呼ばれています。

ライターのやりがい

さて。

…長くなってきましたね。もう少しお付き合いください。ここからも有益な情報をお届けしますので。#ここまでが有益だったのかはさておき

ライターのやりがいについて。私個人の考えを書いていきます。

「ライターって楽しいの?」と聞かれたときはいつも「楽しいよ〜」と軽く答える程度なので、この機会に掘りさげてみようかなと。大きく以下の2点だと思っています。

知的好奇心が満たされる

トゥモローゲートはいろんな業界のブランディングに携わっているため、先週は看護、今週は商社、来週は建設…といった具合に、いろんな業界について取材して、いろんな仕事についての文章を書くことになります。

知的好奇心が満たせるという理由で読書が好きな私にとっては、たまらなく楽しい仕事なんです。同じ時期に複数の業界を担当しているときは頭が混乱することもありますが、それも含めてやりがいを感じることができます。

誰かの心を動かせる

自分の書いた文章を誰かが読んでくれて、SNSやメッセージを通じて感想を伝えてくれたときは、めちゃくちゃうれしいです。

時間をかけてつくった作品を知ってもらえた。自分という存在を知ってもらえた。そんな承認欲求みたいなものを満たすことができます。

承認欲求のために仕事をしているとまでは言いませんが、やっぱり、自分のことや仕事内容を他人に知ってもらえるというのは、大きなモチベーションになります。

ライターに必要なスキル

ライターに必要なスキルと聞いて最初に思い浮かぶのは「文章力」ではないでしょうか。私もそうです。ただ、「文章力が一番大事か?」といわれるとすこし違うのではないかと思っています。

文章力よりも必要だと思うこと。それは「発見力」です。

■野球専門のライターの場合

2人のライターさんに、同じ席で、同じ試合を見てもらって、「今日の試合の感想を1000文字で書いてください」と伝えたとします。

その2人の記事を読み比べたときに「こっちのほうがおもしろいな」と思う記事と、そうでない記事の違いはなんでしょう。わたしは「試合のどこにフォーカスしたか」だと考えています。

おそらく、クライマックスを中心に記事を書くという点では2人とも同じです。ただ、クライマックスの事実だけを書き連ねてもおもしろくありません。いかに心震えるシーンだったのか?を文字を通じて伝えないといけません。

発見力

わたし実は、前職がスポーツ新聞の野球担当記者だったんです。だから野球を例え話にもってきています。#早く言え

繰り返しますが野球のライターは、いかに心震えるシーンだったのか?を文字で伝えなければいけません。

そのために大事なのが、選手はどんな表情をしていたのか。監督は、コーチはどんな表情をしていたのか。ファンはどんな様子だったのか。どんな言葉が、音が飛び交ったのか。そういった、プレー以外の要素を盛り込むことです。

そうすると現場にしかない臨場感が文章に宿り、読み手に「おもしろい」という感情を抱かせることができるんです。

こちらは前職時代に書かせていただいた記事です。いかに球場が盛り上がっていたかを伝えるためだけに、冒頭の段落を使い切りました。#野球に詳しくない人すみません

また、独自にリサーチした記録を盛り込むことも大切にしていました。たとえば、このチームのサヨナラ勝ちは今シーズン何回目か。この選手がヒットを打つのは何打席ぶりか。みたいな感じで。

その場にいた人にしかわからない雰囲気を見つけて伝えること。誰も知らない情報を見つけて伝えること。これが「発見力」です。

この「発見力」が必要になるのは、スポーツライターだけではありません。企業の魅力が際立つ事実を発見する。商品の価値を高める情報を発見する。すべてのライターにとって「発見力」は必須のスキルです。

読みやすい文章を書く力はもちろん大事。ただ、読者が知らない情報や、読者の心を震わせる現場の「声」を発見する力が、ライターにとってなにより大切だと思っています。

ライターは稼げるのか

ジャンルによりますし、人によります。本当にピンキリです。#釣りタイトルすみません

ただ、ひとつだけ言えるのは、ライティング単体で贅沢できるくらいの金額を稼げる人はほとんどいないということです。ゼロとはいいませんが、全体の2%、3%くらいではないでしょうか。

では、ライターはどうやって生活するのか?というと、他の業務と掛け算して収入をつくっていくのが一般的です。

企業所属のライターでいえば、ライティングを担当しながらwebサイト制作のディレクションをしたり、広報業務でプレスリリースを書いたり。

フリーライターでいえば、ラジオに出たりテレビに出たり、トークイベントを開催したりして、「原稿料」とは別の収入源をつくっていきます。

そういう意味で、ライターはいわゆる「稼げる職業」には該当しないかなあ、というのが私の考えです。

まあでも、ほとんどの職業はスキルとスキルの掛け合わせで収入をつくっていくので、「ライターは稼げない!」という一辺倒な主張は、少々乱暴かなあとも思います。

最後に

書いているうちに、あれもこれも書きたい!となって、く記事になってしまいました。最後までお付き合いいただいた方、本当にありがとうございました。

前述しましたが、トゥモローゲートはライターをはじめとするクリエイターを募集しています。「バリバリものづくりがしたい!」というひとにとってはこれ以上ない環境だと思います。

ご興味がある方はぜひ!

この記事を書いた人

まきぎ周平@ブラックな言葉オタク
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トゥモローゲート株式会社意匠制作部ライター。スポーツ新聞社でプロ野球の担当記者を4年半つとめた後、2020年に入社した。企業のキーパーソンへの取材をもとにしたインタビュー記事の作成や、企業のコンセプトコピー、商品のキャッチコピー考案などを担当している。

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