こんにちは!トゥモローゲート採用担当の浦下です。
今回ブログを書くにあたり「ちょうど最近熱く話したことがあったな」というエピソードを思い出したので記事にすることにしました。それが今回のテーマ「企業がグループワーク選考で見ているポイント」です。
「選考ではどんなところを見ていますか?」
「これまで出会った学生の中で特に印象に残っている人は?」
毎週開催している就活イベントで決まって聞かれる質問です。そしてそれに対する答えも決まっています。
「第一印象です」
しかし学生さんは「聞きたいことはそんな答えじゃない」「何当たり前のことを言ってるんだ」「もっとテクニックを教えてくれ」と納得していない様子(反応を見て私が勝手に感じた印象です。)
たしかに言葉にすると当たり前のことに感じますが、その当たり前のことが出来ていないから選考に落ちてしまう人が多いのはまぎれもない事実です。毎週の就活イベントで参加者を50人とした場合、第一印象が良いなと感じるのは2~3人程度。2〜3割ではありません。たった2〜3人。
相手に与える印象というのは、持って生まれた才能でもなんでもなく、日頃から意識していればどんな人でも身につけられるもの。どんな人でも身につけられるにもかかわらず、就活をはじめとするいろんなシーンで大きな武器になってくれるものです。
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就活生が選考で力を入れるところと、実際に企業が選考で評価しているところが異なることが、「もったいないな」と普段選考していて感じるポイントです。そして特にそれが顕著に出るのがグループワーク選考です。
就活生が特に意識をして頑張るのはそこで話す内容。
ガクチカという言葉をよく聞きますが、どんなアピールをすれば選考を通過できるか?を準備しますし、グループワークでは課題内容を、グループ面接では質問に対する回答を、重要視されていると思っている人が多いでしょう。
企業が見ているポイントを正しく理解し、求める人物像が明確になることで、選考の通過率は大きく変わるはず。今回の記事が、すこしでも選考通過の可能性を上げるお手伝いができれば…と思っています。
選考でもビジネスでも「絶対」なんてものはありません。しかしながら今から説明することをきちんと実行して相手に評価されれば通過率は絶対に上がるはず。
ここから書いていく内容は、就活イベントや選考後に毎回伝えたいけれど「全てを伝えていては時間がオーバーしてしまう…」と泣く泣くカットしていること。絶賛就活中の学生にとっても、これから就活にのぞむ学生にとっても、企業の採用担当者の方々にとっても少しは有益な内容になるかと思います。よければぜひ最後までご覧ください。
そもそもなぜ企業は選考でグループワークを行うのか分かりますか?
どんな会社のどんな選考にも必ず企業の意図が込められています。
その意図を分析した上で選考に挑むのと、何も考えずに選考に挑むのとでは結果が変わってくるので必ず考えるようにしてください。グループワークを取り入れる企業の意図としては主に以下があげられます。
・同年代に対する接し方を見たい
・大人数の中で発言できるかどうかを見たい
・協調性があるかどうかを見たい
・チームを引っ張る力があるかどうかを見たい
・難しい課題に取り組む姿勢を見たい
総じて言えるのは「入社後にどのような姿勢で仕事に取り組み、どのような成果を生んでくれるのかを見ている」です。先輩社員といい関係性を築けるか。チームの仕事を円滑に進められそうか。現在の姿から未来の姿を想像しているんです。
ちょっと強めに言いすぎましたが、間違いではありません。企業がグループワークで見ているのは未来の姿ですから、グループワークでどんな結論を出し、どんなプレゼンをしたのかにそこまで重きをおきません。
もちろん、しっかりと考えてくださったプレゼンに対するフィードバックはします。プレゼン内容なんてどうでもいいと言いたいわけではありません。ここで言いたいのは、グループワークで損をする学生の共通点としてプレゼン内容を突き詰めることだけに集中した結果、自分がどう見られているかの意識が薄くなっているということ。
では逆に、自分がどう見られているのかもしっかりと意識してグループワークに臨み、高い確率で選考に通過する学生にはどのようなポイントがあるのか。ここから詳しく解説していきますね。本題です。
課題に対して積極的に取り組んでいるかどうか。その姿勢を通して、入社後の仕事に取り組む姿や、チームで仕事を進める際にどのようなポジション、どのようなスタンスで貢献するのかを見ます。
「誰かがやってくれる」と他人任せになっていないか。苦手な課題や興味のない課題だったときに消極的になっていないか。グループワークに挑む際にはぜひ注意してほしいポイントです。
最初から最後までたった1人で完結する仕事はそうありません。どんな仕事でも取引相手がいますし、一緒に仕事をする仲間もいます。多くの会社ではチームや部署が設置されています。
誰かと一緒に仕事をする上で必要なのが協調性。どんな人とでも円滑に仕事を進める力。周りを気遣える力。仕事を通していい関係性を築ける力。力と表現すると特別なスキルのような印象を受けるかもしれませんが、協調性は特別なスキルではありません。意識すれば誰でも身につけられるものです。
それぞれ違う性格の持ち主同士で1つの仕事を進めなければいけません。そんな状況で必要なのが、どんな人の懐にでも入っていける柔らかさ、相手の気持ちに配慮できる優しさ、それらをもとにした適切な言葉のチョイスです。
思ったことをストレートに発言する人がいますが、周りの人にとっては気持ちのいいものではありません。思ったことがあっても本当にいま言うべきなのか、誰かを傷つける可能性はないかと立ち止まることが大切です。
立ち止まることができれば適切な言葉のチョイスができ、優しさにつながり、柔らかさにもつながります。ぜひ意識してみてください。
これまでグループワークに参加したことがある人は振り返ってみてください。他の誰かが発言しているとき、どういう態度で聞いていましたか?
「分からない」
「思い出せない」
そう感じた人は今後も苦労するかもしれません。しっかりと意識して実践していれば覚えていないなんてことはないからです。
勇気を持ってした発言に対してリアクションが薄かったり、目を見てくれなかったら寂しいですよね。自分の意見は間違っているのではないかと不安になってしまう人がほとんどだと思います。
だからこそ、しっかりと頷いたり「なるほど!」「面白い!」などとリアクションをとってください。グループワークを円滑に進めためのカギになります。そしてそれが選考通過のカギにもなります。
タイムキーパー、書記、リーダー。グループワークは役割分担をしてから取り組むケースがほとんどです。自分が担当するべき役割を率先して決めているかどうかも見ています。
組織の中で自分は何をするべきなのか。何がベストな役割なのかを見極める力は組織の人間としてすごく大切な力です。言われたことをやるだけではなく、自分でやるべきことを見つける。グループワークでその片鱗を見せることができたら強いです。
自分と思っていることが違うからといってすぐに相手の意見を否定していませんか。自分の意見を無理やり通そうとするのではなく、しっかりと受け入れた上で最適な意見を一緒に探っていく姿勢が大切です。
たとえ相手の意見が明らかに的外れなものだったとしても一度受け止める。その上でよりよい意見にまとめるために建設的な議論をすることを意識しましょう。
「自分の意見を通せる人がすごい」というイメージは間違いです。
冒頭でも伝えた通り、プレゼンの内容はそこまで重要ではありません。もちろん、素晴らしい内容だった場合プラスポイントになるのは事実。ただグループワークのプレゼンにおいては内容以上に重視していることがあります。
シンプルですが、これに尽きます。明るく笑顔でハキハキ話せているかどうか。ここで与える印象でプレゼンの伝わり方も評価も大きく変わってきます。逆の立場になって考えてみると分かりやすいかもしれません。
例えばあなたが企業の説明会に参加したとします。
「弊社はいい会社です」とプレゼンしている社員に元気がなく、やる気がなく、淡々と話していたら、あなたはどう思いますか。
わざわざ答えるまでもないですよね。
グループワークでも同じです。いくらいい内容のプレゼンだったとしても、その姿勢が悪かったら選考官にいい印象を与えることなんてできません。明るくハキハキ笑顔で話す。自分のプレゼン内容に自信を持って話す。強く意識してほしいポイントです。
グループワークに参加した学生が最も気を抜きやすいポイントが、他のチームがプレゼンをしているときです。自分たちと同じように一生懸命話しているのに、無表情で聞いてしまっている人がけっこう多い。
大勢の前で話すプレゼンには緊張がつきもの。的外れなプレゼンになっていないかな、と不安になった経験は皆さんあるはず。だからこそ聞いている側は「伝わっているよ」という意思を態度で示してあげてください。
これは、同じチームの別のメンバーが話しているときもそう。自分のパートが終わったからそれでよし…ではなくチームメンバーとしてあいづちを打ったりして話しやすい空気を作ってあげてください。選考官はそういったところももちろん見ていますから。
最後に一つだけプレゼン内容についてお伝えします。プレゼン内容がいいものかどうかは具体的か、抽象的かで決まると言っても過言ではないということです。
もちろん、グループワークには時間に限りがありますから内容を突き詰めるにしても限界はあります。そんな中でもなるべく具体的なアイデアに落とし込むことを目指して欲しいです。
抽象的な内容で終わってしまっては、選考官に「結局何を伝えたかったのか?」と思われてしまい、印象に残らないという結末を迎えてしまいます。とにかく具体的にする。それ次第で結果は変わってくるはずです。
具体的なプレゼンをする方法についてはトゥモローゲートのプレゼンマスターこと西崎隼平が別の記事で解説しているので興味のある方はぜひご覧ください。
就活を攻略するためのテクニックがネットや本でたくさん解説されているせいか、就活生は目先のテクニックを求める傾向が強すぎると感じます。もちろんテクニックは大切ですが、記事でも解説した通りテクニックよりも大切なことがたくさんあります。そして、企業が求めていることも意外とテクニックじゃないポイントだったりします。
学生時代と違って社会では年齢、経歴、性格などがバラバラな人と一緒に仕事をすることばかり。そんな状況でもいい関係性を築いて、仕事スムーズに進めて、成果を残せる人を企業は求めています。
今回の記事でお伝えしたことは、意識次第ですぐに身につけられるものです。実践して就職活動を成功させるかどうかはあなた次第。意中の会社の選考を通過する確率を少しでも上げるために、後悔を少しでも減らすために、ぜひ取り組んでみてください。応援しています。