はいどうも!Webデザイナー6年目の久米川です!
最近Webデザイン初学者の人からこんな言葉をよく聞きます。
「Webデザイナーに将来性はありますか?」
「Webデザイナーという職種がなくなるって本当?」
「Webデザイナーは稼げないって本当?」
「CMSなどが発展した影響でWeb制作自体がなくなるんじゃ…」
「ネガティブな話が多いなぁ〜」と思う一方、過去を振り返ると僕もWebデザイナーの将来性について悩んでいた時期がありました。誰もが一度は考えることだと思います。不安ですもんね。将来って。
不安になっていろんな情報を調べてみたらネガティブな情報が優先的に目に入ってきて余計に不安になる…みたいなループもWebデザイナーあるあるだと思います。
ただ、必ずしもネガティブな話ではないと僕自身は思っています。時代の流れやデザインの変化を敏感になって追っていれば、長期的に活躍できるWebデザイナーになることができるはずです。
今回の記事ではそんなWebデザイナーの“本当の将来性”について書いていきます。ぜひ最後までご覧ください。それでは行ってみましょう!
INDEX
将来を予測するためには現在を詳しく把握する必要があります。ということでまずはWebデザイナーをとりまく現状から分析していきましょう。
インターネットが普及し、Webデザイナーという職業が知られるようになった2000年代以降、Webデザイナーの需要はこれまで右肩上がりに上昇しています。
特にスマートフォンが爆発的に普及した2010年以降はその上昇傾向が顕著。誰でもどこでもWebにアクセスできるようになったので、Webデザイナーが活躍する場も必然的に増えていきました。
インターネットの進化はこれからも止まる気配がありません。ということは、Webデザイナーの需要はこれからも続いていくはず。少なくともガクンと落ちることはないでしょう。
中でもUI・UXデザイナーの需要はこれからますます増えていくと予想されています。ユーザーの使いやすさを追求するUI・UXはオンライン化、アプリ化が進む時代において欠かせない観点だからです。
ここまでの説明だけだと「Webデザイナーの将来は安泰じゃないか!」と思いますよね。でも業界の雰囲気としては「安泰」どころか「不安」が強いです。なぜか。その理由はこんなところにあります。
需要が高まると、そのフィールドで勝負する人の数が増えるのは世の常ですよね。Webデザイン業界は今まさにそんな現象が起きている最中。
Webデザイナーの数が増えているので競争が激しく、仕事を獲得する難易度が高くなったり、そもそもの単価が低くなったりと、一筋縄では活躍できない環境になりつつあるんです。
そんな競争に打ち勝ってWebデザイナーとして活躍していくためには、ライバルたちに負けない高いスキルや誇れる実績が必要不可欠。ただ、それらを身に付けるのは簡単ではないため、結果として将来に不安を感じているWebデザイナーが増えているんです。
Webデザイナーの将来が不安視される理由としてこれがかなり大きいと僕は感じています。
AIをはじめとする技術が飛躍的に進化した今、簡単な操作でWebデザイン制作ができてしまうツールが次々に誕生しています。わざわざWebデザイナーにお金を払って依頼しなくても、比較的簡易なデザインであればそれなりのものが作れるようになりました。
大量のテンプレートから自分好みのサイトを作れるサービスなども出てきていますし、最近ではまるでLINEをするようにテキストで指示を送りながらWebサイトを作るサービスもあります。
このような流れを見れば、簡易なデザインしか作ることができないWebデザイナーの需要が落ちていくことは容易に想像できますよね。また、自動制作ツールは今後も進化していくことが予想されますから、このような需要の下落はこれからも加速していくのではないでしょうか。
ここまで書いてきたように、これからはスキルの高いWebデザイナーしか生き残れない時代がやってきます。では生き残るWebデザイナーになるにはどんなスキルを身に付ければいいのでしょうか。見ていきましょう。
先ほども書いた通り、UI/UXデザインのスキルはこれからの時代大きな武器になります。
ちなみにUIはユーザーインターフェースの略であり「Webサービスと人との接点」を意味する言葉です。具体的にはWebサイトに表示されているデザインやフォントなどを指します。
一方のUXとはユーザーエクスペリエンスの略であり「サービスによるユーザーの体験」を意味します。Webデザイナーがデザインを考える上でこのUI/UXに関するスキルや知識は必須となります。
またこのUI/UXのスキルはWebサイト制作だけでなく、自社サービスやアプリケーションを作る際にもとても役に立ちます。将来的にWebサイトだけではなくアプリケーションも作りたい!という人はぜひ学んでみてください。
Web制作をする上で欠かせないポジションのひとつがこのディレクターです。ディレクターはWeb制作の進行管理や方向性の決定、各ポジションへの具体的な指示などプロジェクトの品質向上を担う重要なポジション。
ディレクションを円滑に行うためにはWebデザインに関する幅広い知見が必要不可欠。それにプラスしてリーダーシップも求められます。この両方を兼ね備えていればプロジェクトをまとめる責任者を任されることとなり、結果としてキャリアアップにつながっていきます。
ハイレベルなWebデザイナーになりたい人にはプログラミングスキルの習得をオススメします。なぜならWebデザインをする上でプログラミングのスキルや知識が必要となるシーンは意外に多いからです。
プログラミングのスキルや知識があれば、より幅広いデザインをすることができますし、Web制作の進行に欠かせないデザイナー⇄プログラマーのコミュニケーションを円滑にすることができます。
HTMLやCSSといったマークアップ言語はもちろん、JavaScriptなどのフロントエンドの言語も扱えるようになっていると、かなり需要のあるWebデザイナーになることができます。
Webデザイナーと聞くとパソコンの前で黙々とデザインしている姿を想像されがちですが、このコミュニケーションスキルが必要な場面はたくさんあります。
どのようなデザインにしたいのかをヒアリングする時もそうですし、デザインに込めた意図をプレゼンする時もそうですし、社内の連携にもコミュニケーションスキルは高いに越したことはありません。
中でも以下の3点はwebデザイナーが絶対に身につけておきたいコミニュケーションスキルです。
・デザインの要件を聞き出す力
・デザインの目的を理解する力
・デザインの意図を伝える力
Web制作業界でキャリアアップしたい人は特にこのスキルを意識してみてください。営業やコンサルタントと違ってコミュニケーションが苦手な人が多い分、身に付けることができれば唯一無二の存在になれるはずです。
さて。ここまで生き残るWebデザイナーになるために必要なスキルを書いていきまたが、そのスキルを身につけることは簡単ではありませんよね。特にWebデザイナーは忙しい人が多い職業ですから。そんな中でもスキルを身に付けられる方法をいくつか紹介したいと思います。
はい、いきなり難しいことですがこれが一番成長する近道です。個人で仕事を受けることで会社員としての仕事とはまた違った経験を積むことができ、スキルを身につけることができます。
さらには会社として受けている仕事よりも自分にかかる責任が大きくなるので、そういった意味でもいい経験になるはずです。スキルを上げ、市場価値を上げるために個人で仕事を受けるのはかなりオススメですよ。
できるWebデザイナーが必ずやっていることの一つです。Webデザインはトレンドの変化や技術の進化が早いのでこのインプットを怠っているとすぐに置いていかれます。参考サイトを見たり、いいと思ったデザインをストックするなどのインプットを忘れないようにしましょう。
デザイナーになって間もない人が模写をすることは当たり前ですが、ベテランになってからでも模写を続けている人もいます。こういった人のスキルは本当に高いです。
というのも、模写をすることで得られる情報ってとても多いんです。デザインの余白やフォントの癖、配色など実際に手を動かして初めて身に付く実践的なスキルがたくさんあるんですよね。
毎日やるのは大変ですが、月に何度かでもやってみることをオススメします!
最後はSNSでの発信です!
ポートフォリオの発信ももちろん、自分が書いたデザインに関するブログやこれまでの実績を継続的に発信していけば、この章の最初に紹介した個人での仕事にもつながってきます。ぜひ積極的にやってみてください。
生き残るためのスキルを身につけた先にはどんなキャリアの選択肢があるのでしょうか。ここでは2つの選択肢をご紹介したいと思います。
Webデザイナーの憧れのキャリアとして独立という選択肢があります。独立して成功するにはWebデザインのスキルだけでは不十分。仕事をとってくる営業力や事業・商品が売れる方法を考えるマーケティングスキルも求められたりと難易度は高めですが、成功できればやりがいは計り知れないと思います。
逆に独立せずに組織の中でキャリアアップする選択肢もあります。前の章でも述べたように、UI/UXスキル、ディレクションスキルを身につけ、WebディレクターやUI/UXデザイナーになることで組織にとって欠かせない地位を築くことができるはず。またマネジメントスキルを身につけてマネージャーになる道なんかも考えられます。
独立か。組織内でレベルアップするか。どちらを選ぶにしてもスキルアップのためのインプットを忘れてはいけません。デザインのトレンドを追いかけるのはもちろん、SNSでの発信やデザインの模写などを日頃から行っておけば、時代に取り残されないデザイナーになれるはずです。具体的な勉強法を知りたい方はこちらもご覧ください。
ちなみに僕は「組織内でレベルアップする」という選択肢を選んだタイプのWebデザイナーです。その実体験を伝える意味でも最後にトゥモローゲートのWebデザイナーの仕事を紹介したいと思います。
トゥモローゲートでは企業のトータルブランディングにおけるWebサイトの企画、設計、デザイン、コーディング、分析、改善まですべて行っています。Webデザイナーといっても仕事はデザインだけではなく、チームのマネジメントや企画、設計にも関われるためより説得力のある、成果を残せるデザインを作ることができます。
担当する業務が多い分、何かと忙しくなりがちですが、そのぶん達成感はたっぷり。Webデザイナーとしてさらなるキャリアアップを目指している方にとってはうってつけの環境ではないかと思います。もし少しでもご興味を持ってくださったなら以下のリンクから採用情報を除いてみてくださいね!
競争が激しくなり、自動化ツールがどんどん出てきていますが、Web業界自体がこれから伸びていくことは間違いありません。そんな業界で戦えるWebデザイナーの目の前にはチャンスがゴロゴロ転がっています。そのチャンスを掴むためには当然努力が必要ですが、時代の流れやデザインの動向を把握しながら努力を続けていれば、必ず理想のWebデザイナーライフを送ることができます。ぜひ一緒にがんばりましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!