みなさん、こんにちは。
トゥモローゲート意匠制作部クリエイティブディレクターの山下嘉康です。
名前の読みは「ヨシヤス」です。由来はあまり知りません。32年前に山下家お抱えの占い師がつけたとかどうとか。
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広い家に引っ越しました。前の家は夫婦で住むには狭すぎた。
会社からは少し遠くなりましたが、スッキリした家は良い。ストレスフリー。
これまでの山下については前回のブログをぜひ。
そんな近況報告はさておき、ここからは真面目な話を。
さて、トゥモローゲートの事業は「ブランディング」だとYouTubeやらTwitterやらこのブログやらで発信しているのですが、ブランディングを行うにあたって
・どんな職種の人がいるのか
・それぞれどんな動きをしているのか
は、まだまだブラックボックスになっているんじゃないかと思っております。
そんなトゥモローゲートはすべての職種を超絶募集中なのですが…、
もし、ご自身が就職活動中だとして、
「オモシロそうだけど、入社しても何をするのかいまいち分からんなぁ…」な会社
「オモシロそうだし、入社した後に何をするのかめっちゃイメージできる!」な会社
どっちの会社の説明を聞いてみたいですか?きっと後者じゃないですか?
さて、タイトルと合わせて、ここまでくればもうお分かりですよね?
今日のブログは、
まだまだ知られていないトゥモローゲートのクリエイティブディレクターという職種を解説してクリエイティブディレクター職にエントリーしてもらおう!!という下心スーパー丸出しでございます。
ぜひ最後までお付き合いください。下心も口にしてしまえば、いやらしさがなくなりますね。発見。
かのWikipediaさんによると
コンセプトを開発し、アイデアを具現化するための指針を決定する責務を担い、各分野の専門スタッフを指揮する中心的な立場の人物である。略称は「CD」。
だそうです。ほとばしる権力者感。
しかし、実際の制作現場において「クリエイティブディレクターの職責」は会社によってさまざま。
なんなら、以前勤めていたデザイン会社には、クリエイティブディレクターなんてポジションはありませんでした。
山下はディレクターだったのですが仕事内容は、
・営業
・お客様とのコミュニケーション
・案件の企画
・制作陣との連携
ざっとこんな感じでした。
なんかクリエイティブディレクターっぽい。
肩書が違っても仕事は似てる。ややこしいですね。
ということは、こういった細かな違いを押さえておけば「わたしがやりたいのはこっち!」とイメージできていいですね。
あれ、この記事の社会貢献度高そう。
ここからは「クリエイティブディレクターがすべきこと」を時系列ごとに紹介します。
プロジェクトを進める前にまずはここ。実際にお客様と顔合わせをし、会社の人柄やトゥモローゲートに期待いただくこと、課題感をヒアリングします。これができないと下に続く仕事はなにもできないぐらい重要です。
上でヒアリングした情報をもとにお客様の課題を解決する「お客様のキャラクターとトゥモローゲートらしさをMIXした企画」を考えます。
ここではクリエイティブディレクターだけではなく、デザイナーやコピーライターなど全職種がそれぞれ考えます。ここがすごくトゥモローゲートっぽいポイントです。
企画にOKをいただいた後は「どんなツールで、どんな情報を、どんな空気感で、どうやって伝えていくか」を詳細に設計していきます。
ここがクリエイティブディレクターの肝。WEBサイトやパンフレットなどのツールがたくさんあるのに同じ内容を伝えてしまうともったいないですよね。
ツールの特性を見極めて、ターゲットに一番効果的なコミュニケーションを設計していくことが大切です。
制作物には「納期」が存在します。納期に向かって、どんなフローで進めていけばスムーズなのかを常に確認、調整していくのもディレクターの大きな仕事。
デザイナーなどのクリエイターがどれだけの忙しいのかも加味した上で最適なスケジュールを見つけます。ギチギチのスケジュールじゃベストなパフォーマンスは発揮できませんから。
ギチギチスケジュールはストレスにつながります。狭い家より広い家、無茶なスケジュールより余裕のあるスケジュール。
スケジュールとは「この日に納品しますね!」といったシンプルなものではありません。
「この日にデザインを提出」「この日には取材が完了」といった制作を前進させるために必要な中間地点すべてに期日を設定する必要があります。
そして、ここを把握&管理していくのもクリエイティブディレクター。
一番のNGは「だれが、いつまでに、なにをするのか」が分からない状態。いつ、だれに聞かれても即答できるのがクリエイティブディレクターとしての理想です。
「スケジュールをしっかり把握しているぜ!」だけじゃ半人前。
それをプロジェクトメンバーにも知ってもらわないと前進しませんよね。たくさんの案件を同時に抱えるクリエイター陣に細かなスケジュールまで把握してもらうのは酷な話。
なので、適度なタイミングで「現在地はここですよー」とアナウンスするのも重要なミッション。ここを怠ると進行がぐちゃぐちゃになります。
絶対に「いや、伝えてたやん」で終わっちゃダメです。ちゃんと相手に伝わっているか確認しましょう。
ここもクリエイティブディレクターの力の見せどころ。あがってきたデザインやコピーライティング、WEBならコーディングにミスがないかなどを徹底的に確認します。
クリエイターだって人の子、細かなミスはあって当然です。文字ミス、デザインの微妙なズレ、使い勝手の良さ、読みやすさは問題ないか何度も確認します。全てのフェーズで確認をすることでクオリティを担保します。
ここまでが、「トゥモローゲートのクリエイティブディレクターがするべきこと」です。制作物の上流設計に携わりながら、納品までのすべてのフェーズに顔を出していくのが特徴と言えるかもしれません。
実は、トゥモローゲートの制作陣にはそれぞれ「委員長」が存在します。
委員長ってなんか懐かしいですよね。ノスタルジーな響きです。クリエイティブディレクターである山下ももちろん委員長です。直近での委員長は中学生での生徒会副会長。つまり約17年ぶりの委員長です。
そんなことはさておき、トゥモローゲートにおいてクリエイティブディレクターは「納期委員長」を指します。読んで字のごとくですね。「納期」への責任をすべて担うポジションです。
それを踏まえて先の段落を読むと、ほぼほぼ「納期」に関わっていることがお分かりいただけると思います。
クオリティを最大限に担保しながらプロジェクトを進行管理する、その全責任を担うのがトゥモローゲートのクリエイティブディレクターです。
じゃあどんなスキルがクリエイティブディレクターに必要なのか。
ここからはそんな声にお応えしようと思います。
求められるスキルは主に4つ。
極力分かりやすくまとめてみますが、もし分かりにくい点があれば気兼ねなく山下までDMでも送ってください。アフターフォローもバッチリ。
すごくポップに表現してみました。
要は「制作物全体で整合性が取れているか」を確認できる力です。
ここで事例を一つ。
テキストのライティングにおいて「表記ゆれ」というものがあります。
同じ言葉なのに場所によって表記が変わっている状態を指します。
例えば「子ども」と「こども」、「お客様」と「お客さま」みたいに。
これがすべての制作物で統一されているだけで、グッと精度は高まります。(この記事の中で表記ゆれがないか、鬼の形相で確認したのは内緒です)
また、スケジュール管理においても鷹の目は必要です。
仕事をする上で何かしらのトラブルが起こるのは常。
そんな中で納期を守るために、どこを調整するか判断するのも大切です。
もちろん、これ以外にも整合性を保つべきポイントはたくさんありますが、すべて紹介すると膨大な量になるので今日はこれぐらいに。
クリエイティブディレクターが自分の手でなにかをデザインすることは、ほぼありません。
メインの仕事はクリエイターに指示を出すこと。つまり指示の出し方によってクリエイターの動き方が大きく変わってくるのです。
例えば
「このデザイン、なんか違和感だからもっといい感じにして」
と言われたデザイナーはどう動くでしょうか?
考えられるのは2つ。
・「どこが違和感ですか?いい感じってなんですか?」と質問がくる
・「きっとここが違和感なはず。いい感じってこんなニュアンスのはず」と修正する
どっちも最悪ですね。
前者は無駄なコミュニケーション。
後者はこっちがイメージしていない修正になる可能性が高い。つまり時間のロスにがえぐい。
しかし、デザイナーはなにも悪くありません。
悪いのはそんな動きを取らせたクリエイティブディレクターです。
このケースなら
・なにが、どう違和感なのか
・それを解消するために、なにをして欲しいのか
をしっかり伝えないといけません。
ゴールに向かってクリエイターが動きやすいように、ドンピシャのパスを出す。
これに関してはトゥモローゲート台湾支社デザイナーのYOちゃんが抜群なツイートをしていたのでぜひ。
彼女はこれらを踏まえた上で、よりよいアイデアがあればバシバシ提案してくれるので安心感がすごい。
先ほどもお伝えしたとおり、クリエイティブディレクターが自分の手でなにかをデザインすることは、ほぼありません。
つまり、制作物を進める上でディレクターがタスクを持ち続ける必然性は限りなく0なのです。
クリエイティブディレクターがタスクを持ち続ければ持ち続けるほどスケジュールは遅れていくといっても言い過ぎじゃないのです。
そのためにも「プロジェクト全体のスケジュール管理」の前に「自分のスケジュール管理」がマストです。
どのタイミングでどんな業務が始まるから、それまでになにを消化しておくべきか。当たり前に聞こえるかもしれませんが、当たり前の徹底が精度につながっていきます。
いよいよ最後です。
山下が「好きなものは最後に食べる派」とご存知の方は、ここが一番大事だとお気づきになられたことでしょう。
かのwikiさんも言っていました。
「アイデアを具現化するための指針を決定する責務」を担うのがクリエイティブディレクターだと。
つまり、制作物のクオリティが「トゥモローゲートの制作物が世に出すべきレベルに達しているのか」を判断するのが、超絶重要な仕事です。
さらに「クライアントの課題を解決できるのか」という視点は絶対に忘れてはいけないポイント。ここがないと「成果」には絶対つながりませんしね。
どんなお客さまに対しても「成果に繋がる制作物」を監修するのがクリエイティブディレクター。責任重大です。
誰でもいきなりクリエイティブディレクターになれるほど甘くない、というのは、ここまでで十分にお伝えできたんじゃないでしょうか。
では、どんなステップを踏んでいくのか。クリエイティブディレクターの手前にあるポジションが「ディレクター」です。
トゥモローゲートでは「精度委員長」を担います。細かなクオリティチェックはもちろんクリエイティブディレクターとの連携、サポートが主な仕事になります。クリエイティブディレクターの指示のもと各業務を進めていくので、両者の連携は欠かせません。
ここでしっかりと成果を残した先にクリエイティブディレクターが待っています。
せっかくなので、ディレクターの仕事も少しだけ紹介します。
先述のとおり「ディレクター」は「精度委員長」です。
委員長を立てるほどトゥモローゲートは「精度」にこだわりを持っています。
なぜかというと、制作物においてお客様が気にすることは「ほぼ精度」だからです。
「誤字脱字」なんかが代表的ですね。
どれだけ優れたデザインも、精度が低いとデザイン自体も「レベルが低い」と思われてしまう。
すると「トゥモローゲートのレベルが低い」と思われてしまう。
会社として、一社員として絶対に避けないといけない事態です。
メンバーが心血注いで作ってくれたものが、自分のせいでムダになってしまう。
そんなことはあってはなりません。
つまり、精度の徹底はできて当たり前。
だからこそ、これができているからといって社外から評価されることは少ない。シビアな言い方ですが、ディレクターは縁の下の力持ちなのです。
ただ、ここでの努力が必ずクリエイティブディレクターに繋がっていきます。
ただただ自分のクリエイティブディレクター熱を語ったこのブログ。
どうでしたか?少しでも伝わったでしょうか?
プロジェクトに欠かせない存在として、たくさんのオモシロイ制作物に携われるのは、本当に楽しいですし、やりがいもたくさんあります。
少しでも楽しそうと思った方、ぜひぜひ一緒にトゥモローゲートを盛り上げていきませんか?今回のブログの目的はここでした。さぁエントリーはこちらから。
このブログがきっかけで新しい仲間が増えたなら筆者冥利に尽きます。
ぜひこの記事を引用の上、感想なんかをTwitterなどで教えていただけると嬉しいです。
みなさんからの反応が山下のパワーになります。
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それでは、また次のブログでお会いしませう。