どうも!トゥモローゲートWebデザイナーの久米川です!
今回のブログではトゥモローゲートが企画・制作を担当した採用サイトの事例を紹介したいと思います。サイトにおけるターゲット設定からリリースに至るまで、制作過程でこだわったポイントを1つ1つ解説していきます。
紹介させていただく企業様は、大阪の東大阪市に本社を置く家電メーカーの『ライソン株式会社』様。「焼きペヤングメーカー」や「秒速トースター」など独自の製品を世に送り出し、メディアを賑わせている会社です。
ニュースで見て知っている!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんなライソン株式会社の採用サイトはどうやってできたのか?徹底解剖していきます。
INDEX
ライソン様は「営業職1名と技術職2名を新たに採用したい」という思いを持たれていました。
それまで新卒採用を行っていなかった同社ですが、会社をさらに発展させるには商品の幅を広げることが必須であり、商品の幅を広げるためには新卒採用が必要だと考えられていたんです。
会社として初めての新卒採用。ご依頼を承った弊社はまず、「どんな学生を採用するべきか?」のターゲット設定からプロジェクトをスタートさせました。
採用ターゲットを設定する際に重要な役割を果たしたのが、会社の理念などを明文化したビジョンマップです。
ビジョンマップとは、簡潔に言うと会社のビジョン実現に向けたロードマップ。
会社にとっての長期的なゴールを設定し、それに対して期限付きの中間ゴールを設定。さらにその中間ゴールに到達するための短期ゴールと具体的なアクションプランを定め、A3用紙1枚にまとめたものです。
ビジョンマップについてもっと詳しく知りたい方は代表西崎のブログをご覧ください
中でもターゲット設定の参考にしたのが、会社で働く人が守るべき価値観を言語化した『VALUE』の項目。
ライソン様のVALUEのキャッチコピーは「超絶プロフェッショナル」
この言葉には、ライソン様が日常業務で大切にされている行動基準のニュアンスが込められています。具体的には「攻める」「守る」「学ぶ」という3つのカテゴリにそれぞれ細かい行動基準が記されているカタチです。
ライソン様のビジョンマップについて詳しくはこちらをご覧ください
この行動基準にある「継続力」「発想力」「向上心」「好奇心」の4つの資質を持った学生を採用ターゲットに設定。会社が大切にする行動基準を満たしていれば入社後に活躍してくれる可能性が必然と高くなるからです。
次は、設定ターゲットを元に、採用サイトの核となる採用ブランドコンセプトを考えるフェーズです。
令和の発明家
プロジェクトメンバーで意見を出し合った結果として生まれたライソン様の採用コンセプト。
サブキャッチコピーである「常識で考えず、常識を考える。」は、ライソン様がこれからも世界初の商品を生み出し続けるんだという姿勢と覚悟を表現した言葉です。
そしてメインのキャッチコピーである「令和の発明家」で、まるで発明家のように新しい商品を生み出し続ける姿勢や、商品開発にこだわり続けるプロフェッショナルとしての精神を表現しました。
ただの発明家ではなく「令和」という言葉をつけたのは、これまでの常識に囚われない新時代の考え方ができる学生を求めているというメッセージからです。
ライソン様が生み出す製品は、万人受けする商品というより、メリットを極限まで具体化した商品や、かゆいところに手が届くような「一点突破の商品」ばかり。
その“ライソンらしさ”を込めた採用コンセプトを軸に、採用サイトを制作していきました。
「令和の発明家」というコンセプトを元に撮影した写真を使ってサイトのデザインを進めていきました。
メインビジュアルにはライソン様の社名の由来である「ライフ✖︎マラソン」をテーマに、先頭の山代表に社員様が続いて走っているようなデザインを施しました。
また、令和の発明家らしく、商品開発に真摯に向き合う姿勢を表現するために、メインビジュアルの登場人物1人1人に商品を持っていただきました。
社名とコンセプト。2つを落とし込むことで、ただユニークなだけではない、意図も意味も込められた表現ができたと感じています。
サイト全体のトーンはビジョンマップのデザインから踏襲。
ビジョンマップのデザインを踏襲したのは、デザインから伝わるブランドイメージを統一させる意図がありました。また、ポップなイメージになりすぎるとライソン様のプロフェッショナル精神が伝わらない懸念もありました。
トゥモローゲートがWebサイトを制作する際は必ず「スペシャルコンテンツ」と呼ばれるコンテンツを制作します。スペシャルコンテンツとは、目的を果たすための最後のひと押しを目指してつくるページのこと。
ライソン様の場合は「ボツになったアイデア」と題し、これまで社内で企画はされたけれど商品化には至らなかったいわゆる“ボツ案”を惜しげもなく公開するコンテンツを用意しました。
通常時はボツになったアイデアの商品名が表示されており、右下のボタンをクリックするとボツになった理由が表示される仕様です。
売れた商品や成功したプロジェクトを公開するのはどこの会社でもやることですが、うまくいかなかった事例を公開する会社はなかなかありません。
「継続力」「発想力」「向上心」「好奇心」
これらの資質が集まった会社だからこそ生まれた“ボツ案”を公開することで、“ライソンらしさ”を伝えることを目指しました。
ちなみにこの「ボツになったアイデア」がきっかけでメディアからの取材依頼が増加したそうです。採用目的で企画したコンテンツではありますが、広報としての成果も生まれる結果となりました。
もちろん、スペシャルコンテンツだけではありません。
会社として伝えるべき情報を込めたコンテンツも多数制作しました。
もっと知りたい!という方がいらっしゃれば、ぜひサイトを覗いてみてください。
採用サイトでこだわったのはデザインやコンテンツだけではありません。
コンセプトはもちろん、「発明」というワードから連想される「ワクワク」や「ユニークさ」を表現するためにアニメーションにもこだわりました。例えば、社員紹介一覧では額縁をホバーすると画像が切り替わる仕様に。
メインビジュアルでは山代表を先頭に社員様が走っているような様子を動画で表現。
今回の採用サイトが1つの要因となり、採用目標であった「開発2人・営業1人」に対して「開発2人・営業2人」の内定承諾を得ることができました。
ビジョンマップから企業理念を策定し、そのビジョンマップを元にターゲットの心にささる採用サイトを制作したことが成果につながり、弊社としてもとても嬉しく思います。
ご協力いただいたライソン様、本当にありがとうございました!
今回のブログはここまでです。最後に、ライソン様の採用サイトリンクを添付させていただきます。