こんにちは!トゥモローゲートでデザイナーをしているミネです!前回はyoutubeのサムネイル画像に関するブログを書きましたが、今回は採用ブランディングや採用サイトの事例について書いていきたいと思います!
トゥモローゲートはブランディング事業の一環で採用ブランディングもご提供しています。
採用ブランディングとは、理念やブランドを軸に、採用ターゲットの興味や共感を得るアウトプットやコミュニケーションを一貫して続けることで、自社にマッチした人を集める取り組みのことです。
デザイナーという立場で採用ブランディングに携わるなかで学んだことをもとに、まずは採用ブランディングとは何なのか?という基本的な話から、採用ブランディングにおいてデザインはどんな役割を担うのか?そして実際にどんなデザイン事例があるのか?まで書いていきたいと思います。
いま向き合っている採用課題を解決するために、採用ブランディングやそれに紐づくデザインは必ず役に立ちます。ぜひ最後までご覧くださいね!
INDEX
採用ブランディングを理解するために、まずはブランディングとは何なのか?を簡潔に書きますね!
トゥモローゲートでは『ブランド=約束』と定義しています。約束を結ぶ相手が企業であれば企業ブランディング、社員ならインナーブランディング、そして採用ターゲットであれば採用ブランディングということになります。
ブランディングとは?についてはこちらの記事に詳しく書いてます
相手が誰であれ根本的な考え方は同じ。
魅せかけだけのアピールではなく、理念やブランドに沿ったブレない取り組みを続けること、有効な採用ブランディング、つまり採用応募者との約束が固くなり、その先の成果につながっていくというわけですね!
採用ブランディングは年々たくさんの人に注目されていると言われています。
採用の難易度が上がった
情報発信が簡単になった
その理由としてこの2つが考えられているようです!
そもそも働く人の数が減っているので当然かもしれませんね!この傾向は今後どんどん加速します。働く人の数が多かった時代と比べると、採用が難しくなっているのは間違いなさそう。そんな時代でも採用を成功させるために、採用ブランディングが注目されているのだと思います!
SNSを誰でも使える時代になったので、企業は採用ターゲットとコミュニケーションが取りやすくなりました。トゥモローゲートもそうですが、SNSに力を入れる企業がとっても増えているので、何も情報発信していない企業が採用で不利な状況になってしまうという現象は間違いなく起きていると思います。
企業が採用ブランディングに取り組むことで得られるメリットはたくさんあります。ここではその中でもいくつかピックアップしたいと思います。
有名な企業や大企業でもない限り、採用ブランディングに取り組んでいないと、企業が求職者に知ってもらえるタイミングは、多くの場合、就職活動がはじまってからになります。逆に、採用ブランディングに継続的に取り組んでいれば、就職活動がはじまるよりもずっと前から知ってもらうことができます。
採用の認知度が上がることで、よっぽど何かが起きない限り、エントリーの数は増えていきます。採用ブランディングに取り組んでいないと何かの媒体に情報をのせてからエントリーが生まれるのがよくある流れですが、採用ブランディングに取り組んでいれば、時期はあまり関係がなく、常にエントリーが集まるような状況をつくれます。
応募者の質も上がっていくでしょう。いわゆる「優秀」な人が集まるというニュアンスもありますし、もっとあるのが企業にマッチした人が集まるというニュアンスです。
どれだけ優秀でも、その会社にマッチしなければネガティブな結果に終わりがちですが、きちんと採用ブランディングができていれば、企業の文化を知った状態で応募してくれるので、ミスマッチの可能性を下げることができます。
採用ブランディングをしていれば、就職活動をするよりも前から会社のことを知ってくれている人や、ファンだと言う人も生まれています。そういった人は、就職活動で初めて会社のことを知った人よりも志望度が高いことは想像できますよね。採用ブランディングに取り組むメリットとして、ここもかなり重要なポイントです!
採用ブランディングにおけるWebサイトの立ち位置について書いていきます。採用ブランディングの成功を目指すなかで、Webサイトはどのような役割を担うのでしょうか?どのような効果が期待できるのでしょうか?
ここを理解するためにはまず、採用ブランディングのフローを知る必要があると思うので、トゥモローゲートが考える採用ブランディングのフローを書いていきたいと思います!
まずは、その会社の採用の現状を調べるところからはじめます。
これまでの採用実績からいまの採用状況、さらには事業内容や競合他社と比べたときの強み、またどんな採用ターゲットを求めているのかをピックアップしていきます。
そういった情報をもとに、会社にマッチした最適なペルソナ像を導き出すまでがリサーチです。
採用ブランディングを成功させるうえで、採用ターゲットに一貫して伝えるコンセプトがとても大事です。
採用コンセプトとは何かというと、採用ターゲットに伝えたい自社の魅力や想いを、採用ターゲットの心にささるように短くシャープに表現したキャッチコピーのようなものです。
採用ターゲットの心にささり、行動を促すようなコンセプトを採用活動の中心において、目指す成果を追い求めていくことが大事です。コンセプトがないまま採用活動を進めても、誰にアプローチするんだっけ?といった迷いが生まれてしまうんです!
これだ!という採用コンセプトが定まったら、採用ターゲットにワクワクしてもらえるような施策に取り組みます。
例えば、採用説明会や、SNSを絡めたオンラインイベントや、採用広告を打ち出すなど、目的にマッチしていると思えるプロモーションを実施するんです!
採用の戦略を立てて終わりでも、コンセプトを定めて終わりでもなく、伝えたい人に、伝えたいことを、伝えたい流れで届けて、内定に至るまで一緒に走るのが私たちのスタンスです。
採用ターゲットがたくさん登録している採用媒体をリサーチして選定し、原稿をはじめとする打ち出し方の企画から詳細のテキストライティングまで、細部を仕上げていきます。
時には採用の媒体を使わないことも選択肢にいれながら、成果にたどりつくための最適な戦略を行います。
採用サイト、採用動画、採用パンフレットなど、目的から逆算した媒体でデザインを制作します。
採用ターゲットに自社を知ってもらうこと、より好きになってもらうこと、内定後に絆を深めていくこと。各フェーズで効果を発揮するツールをデザインしていきます。
目的によって前後することはありますが、大枠の流れはこのようなイメージです。これらの前後に説明会でのプレゼンテーションや電話対応、メール対応にインターンシップや選考フローの構築などを行うこともあります。
また戦略を実行して終わりではなく、本当に効果はあったのか、成果につながったのか?を検証し、改善の余地があればさらなる企画提案をしていくこともあります。
採用ブランディングにおけるwebサイトの役割は、採用ターゲットに認知、理解、共感してもらうために存在します。「自社のファンになってもらうためのフローに組み込むと有効なもの」と言い換えることもできます。
・こんな会社があるんだ
・自分が受けていた会社はこんなにも魅力的だったんだ
・ここならワクワクして働けそうだ
・いくつか内定をもらっているけどやっぱりこの会社がいいな
フェーズごとに違う採用ターゲットの感情を、入社というゴールに前進させることが採用サイトの役割です。前進させる力が強ければ強いほど、優れた採用サイトと言うことができるというわけですね!
ここまで採用ブランディングについてちょっと偉そうに書いてきましたが、、、営業やコンサルをする戦略企画部のみなさんやマネージャー層にみなさんに比べると、私は採用ブランディングについてはまだまだ詳しくないです。
そのため少しつたない文章になったかもしれません。でも、本質は伝えられたかな、、、と思いますので、ここからは私が得意な採用サイトについて、採用におけるデザイン事例について書いていきます!
採用サイトのターゲットの多くは学生さんです。
流行り廃りに敏感なターゲットに魅力を感じてもらうにはトレンドがもちろん大切ですが、それと同時に何をやっている会社なのか、どんな人が働いているのか、入社したらどんな経験ができそうなのかをイメージしてもらうこともとても大切です。その視点で魅力的な採用サイトをピックアップしました!
誰もが一度はお世話になったことがあるでしょう、焼鳥チェーン「鳥貴族」の新卒採用サイトです。トップページの写真は一見普通かと思いきや、おやおや、アニメーションで鳥のように翼が生えてくるではないですか!!
サイトのデザインは、その会社らしさを表現するのがとても大切です。「鳥貴族」は社名が特徴的で、サービスもその特徴をおもいきり受け継いでいるので、だサイト全体のテーマを「鳥」にしたのでしょう(そうきたか、、、)
写真の色味はインスタントカメラで撮ったようなエモさがあり、写っている人もオフィスカジュアルで爽やかなイメージです。柔らかみを出しつつ、実績も信頼もある会社であるということが写真の1枚1枚から伝わってきますね!
写真の上に表示されるのは、仕事に前向きな姿勢を表すキャッチコピーです。
焼き鳥というサービスを通して世の中を明るくするために、“鳥たちが人間になりすまして地球に降り立った”みたいな妄想をふくらませてしまって、見ていて楽しかったです!
サイトのコンテンツも鳥貴族さんならではでオモシロイです!
「鳥貴族」ならぬ「鳥喜劇」というタイトルのコンテンツは、鳥貴族で生まれたショートストーリーを見せるスペシャルな内容です。全体を通して企業のイメージや実績、社員さんの魅力が散りばめられていて、鳥貴族への採用を考えている採用ターゲットの方はこのサイトを見てより好きになるでしょう!
鳥貴族さん、ごちそうさまでした!
お金を払って番組を見る時代の先駆けになったWOWOWの採用サイトです!
どこか懐かしい気持ちにも、新しい気持ちにもなる「グリッチノイズ」と言われるアニメーションを取り入れています。グリッチノイズとは、テレビの映像が乱れた時に現れるザザーっという画面のことですね!WOWOWならでは“テレビ”を表現した印象的なデザインです。
「WOWOWを新しく。」という言葉にあるように、これまでのテレビの常識を塗り替え、WOWOWのイメージを変えていく、という意思がグリッチノイズに込められているのではないかと思います。スクロールすると、その意思を示すような力強いコピーが出てくるのも見ていてワクワクしますね!
今のテレビでは見かけないグリッチノイズですが、それをデザインに落とし込むと少し近未来感が出るっていうのは不思議ですよね!時々ノイズがかかるアニメーションで基本は静止画なのに、テレビや動画を見ているような気持ちになります。
また、こちらのサイトは訪れる度に(リロードする度に)メインの人物が変わるようになっています。まるでチャンネルを変えたかのような演出で、事業内容やブランドイメージが見事に表現されています!
再度訪れた時に同じ人だった人はきっと再放送でしょう!なんつって!
スクロールしていくと、テレビが少し調子が悪くなった時のように一瞬モノクロになったりもしますテレビ愛を感じますね〜!
中面では見出しにグリッチノイズのアニメーションがかかっています!アニメーションをかけて目立たせるところを立たせている遊び心。WOWOWさん、これからの番組も楽しみにしております〜!
早い!シンプル!かっこいい!
三拍子を兼ね備えたSB C&Sの採用サイトです。ソフトバンクグループの会社ですね!グループ会社だけあってソフトバンクカラーの統一感がしっかり表現されております!ブレないブランドイメージがしっかり訴求されています。
コピーの「誰よりも速く走れ」を体現するように、このサイトのメインビジュアル、、、切り替えがとっても早いです。1枚の画像で伝えるのは難しいのでぜひ実際にサイトに訪れて見てください!笑
他社を圧倒するスピードで世界的企業にのぼりつめたソフトバンクグループの実績や、大切にするスタンスなど、この会社のブランドイメージがサイトに落とし込まれていると感じます!
もうひとつ注目したいのが、ただ切り替えが早いだけではないということです。
確かにすごいスピードで写真が切り替わるのですが、見づらいとか操作しづらいと感じることはありません。スピード感や勢いだけではない、確かな実績や信頼性をサイトを通して伝えるためにこのような配慮がなされているのではないでしょうか〜さすがです!
写真は必要最低限しか使われておらず、ほとんどは文字の強弱とブランドカラーのみで構成されています。
シンプルかつメリハリあるページ展開は見ていてかっこいい!と言葉に出ちゃいそうでした。シンプルだけど、おしゃれでかっこいい。写真の切り替わりやサイト読み込みスピードもとっても早い。
SB C&Sさん!文句なしのスピードNo,1でした!(どのような会社なのかがデザインからも伝わりました!)
クリエイティブ業界で働く人なら一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか?
TOPページにはシンプルに文字のみがドーン!と配置されており、とってもインパクトがありますね。こちらは総合リユース企業『アールイコール』さんの採用サイトです!
「その野心、買い取ります。」のコピーは表現としての力強さはもちろん、総合リユースという事業特性も見事に落とし込まれていて、すでに興味をもっていた採用ターゲットの心をグッと掴みそうです。
まさに採用ブランディング!かっこいい!
細かい演出もすごいんです!マウスを動かすと、そこにある言葉を査定しているような演出になります。「野心」の言葉にマウスを当てるとこんな感じ。虫眼鏡を通して文字を深読みすることができるんですね!
一見シンプルなサイトと思わせつつも、アールイコールにとっての「野心」とはどういうものなのかというのがしっかりと書かれています!
採用ターゲットに伝えたい想いを事業特性や強みに乗せて伝えているすごいデザインですね(あ、あたらしい表現、、、!)
採用コンセプトの肝が「野心」のため、先輩インタビューのページ内容も徹底的に「野心」にフォーカスされています。アールイコールがどのような人を求めているのか、事業において何を大切にしているのかがシンプルにストレートに伝わってきますよね。
アールイコールさん!次回の採用サイトでは何を買い取ってくれますか?
ただオシャレなだけではいけません。
ご紹介したWebサイトはどれも、事業の特性やコンセプト、そしてブランドに基づいてデザインされているものばかり。これぞまさに採用ブランディングにおけるWebサイトのあるべき姿だと思います。
採用を成功させるために必要不可欠となりつつある採用ブランディング。
その効果を最大化するための1つの手段として、今回のブログでご紹介したWebサイトがあげられます。採用に関して課題を感じられている方は、ぜひ参考にしてしてみてください。