WEBエンジニアの活躍を邪魔する5つのエゴ

WEB制作会社のエンジニアとして4年ほど働いてきました。活躍するために必要なものはスキル、メンタル、知識などたくさんありますが、特に重要なのは「エゴを捨て去る」だと感じています。

プロジェクトメンバーやクライアントの視点を忘れて、自分の視点だけでコーディングに向き合ってしまうと、エゴが顔を出します。このエゴはチームやプロジェクトに悪影響を及ぼします。

この「エゴ」にいち早く気付き、活躍の道を切り開くには、「陥りがちなエゴ」を理解しておくことが大事。ということで今回は、比較的キャリアの浅いWEBエンジニアが陥りがちな5つのエゴを書いていきたいと思います。

▼陥りがちな5つのエゴ
①ピクセルパーフェクト主義
②アニメーション依存症
③初稿完璧症候群
④ミーハー病
⑤化石技術依存症

あなたもエゴに陥っていないか、このブログを通して診断してみてください。

その①ピクセルパーフェクト主義

駆け出し時代はピクセルパーフェクト(デザインと1pxもズレずに全く同じ表示ができている状態)こそが正義だと思ってコーディングをしていました。1pxもズラさず、デザインを完璧に再現することが快感でした。

しかし、1pxのズレも許さないコーディングにはパーツの共通化が全くできないという欠点がありました。共通化していれば1箇所の修正で済むものが、10箇所以上の修正をすることも珍しくなく、保守性が壊滅状態。

デザイナーも人間ですから、フォントサイズや余白に規則性がないこともあります。これをただ再現するのではなく、保守運用を考慮して規則的なコーディングを心がけるべきです。

思考停止でデザインを再現するのではなく、プロジェクト全体を見据えてコーディングしていきましょう。優先すべきは完璧に再現できた時の快感ではなく、プロジェクトのクオリティや効率性です。

その②アニメーション依存症

タイトル、文章、画像など全ての要素に対してアニメーションをつけるべきだと思い込んでいました。その方がリッチでイケてるサイトでしょ!と信じていました。

しかし、実際にサイトに訪れるユーザーはアニメーションを見にきている訳ではありません。そのサイトに載ってある情報を知るために訪れています。

中にはアニメーションの勉強として見にくる同業者もいるかもしれませんが、ごく一部。

にもかかわらず、どこもかしこもアニメーションだらけだど、視認性が下がったりストレスを与えたりとデメリットだらけ。結果、ユーザーが求める情報を得られず、クライアントにとっての機会損失につながります。

アニメーションが不要だとは言いません。ただし、ユーザー視点を強烈に意識した上で、それでも必要だと判断した場合のみ実装することを意識しましょう。ユーザーの情報収集を邪魔するのは本末転倒です。

その③初稿完璧症候群

完璧主義タイプの私は、100%納得のいくコーディングができて初めて社内提出していました。しかし、提出時の反応は想像していたものとは違い、第三者視点でのフィードバックがたくさん返ってきました。

「こんなにたくさん修正があるなら、コーディングしない方がマシだった。」と自虐的になる時もありました。

エンジニアには“WEB業界人”のフィルターがかかっていることが多いので、第三者(ユーザーやクライアント)目線でコーディングを見るのはなかなか難しいです。

初稿前に100点を目指して大量のフィードバックをもらうのであれば、80点の段階で提出し、チームメンバーやプロジェクト外のメンバーからフィードバックをもらいながら100点に近づけていきましょう。

そのほうが、クオリティはもちろん、スピードの面でもメリットは間違いなく大きいです。

その④ミーハー病

新しい技術への関心や、実装する情熱は、エンジニアにとってとても重要です。

WEBの世界は常に進化していきます。新たな技術がどんどん現れます。私自身も技術のトレンドを追うことはワクワクしますし、期待できるものばかりなので大好きです。

しかし、好奇心が先行し、「ただ習得したいから」や「自分の実績として使えるから」という理由だけで、新しい技術をプロジェクトに導入するのは問題です。

その技術はクライアントの課題解決につながるのか。アウトプットのクオリティやプロジェクトの進行に役立つのか。この点が何より大切です。ミーハー心に踊らされず、基本原則を忘れないようにしましょう。

その⑤化石技術依存症

④とは真逆ですが、古い技術に固執するのも問題です。

特に、経験を積めば積むほど現状維持バイアスがかかって、一度習得した技術に固執してしまいがちです。その方がラクなのは分かりますが、それだといつかトレンドに置いていかれます。

技術の進化は待ってはくれません。古い技術では補えないことがあるから、新たな技術が生まれます。適切なタイミングで適切な技術を導入ができるよう、常に新しい技術を学んで、選択肢を増やしておきましょう。

WEBエンジニアの活躍を邪魔する5つのエゴ

WEB制作の現場は、エンジニア1人で完結するものではありません。

エンジニアのこだわりは、プロジェクトを成功に導くこともありますが、行き過ぎると「エゴ」と化し、逆効果になる可能性があります。

常に「作り手のエゴになっていないか?」と自問自答しながら、第三者(ユーザー)目線とプロジェクトの目的を忘れないようにしたいですね。

みなさんの診断結果はいかがでしたか?

▼陥りがちな5つのエゴ
①ピクセルパーフェクト主義
②アニメーション依存症
③初稿完璧症候群
④ミーハー病
⑤化石技術依存症

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