みなさんこんにちは。トゥモローゲートの浦下です。メンバーが時計や車、家なんていう大きな買い物をしているのを見て羨ましくなっている今日この頃です。
さて、ブログを開始して、気づけば3回目を迎えました。
そんな今回は、採用倍率が3500倍を超えることもあるトゥモローゲートの選考についてお話ししたいと思います。
トゥモローゲートが選考において何を大事にしているのか。
それに対して学生のみなさまはどう挑むべきなのか。
これから就活をすすめる学生さんはもちろん、自社にあった選考方法を模索している企業の採用担当の方にも、参考にしていただける内容にしたいと思います。最後まで読んでいただければ嬉しいです!
INDEX
まずは簡単に自社の紹介から。大阪の心斎橋に本社を置くトゥモローゲートは“オモシロイ会社づくり”を提案するブランディングカンパニーです。
日本全国に散らばる魅力的な会社を発掘し、ミッションやビジョンを言語化。“企画力”と“創造力”をもってブランド戦略を提案することで、理想の会社づくりのお手伝いをしています。
・戦略企画部 プロデューサー(営業企画)
・意匠制作部 クリエイター(グラフィックデザイナー・WEBデザイナー・映像デザイナー・ディレクター・エンジニア・ライターなど)
・人事総務部
・広報発信部
その中でも今回の記事では新卒の戦略企画部プロデューサー選考について書いていきます(選考で見ているポイントはクリエイターにも共通するので、クリエイター志望の方が対象外というわけではありません)。
まずはじめに、トゥモローゲートが選考において大切にしていることを紹介します。大きく以下の2点に分けられます。
1.選考を進むごとに求職者がトゥモローゲートのファンになる選考にすること
2.お互いにとってギャップが生まれない選考にすること
ファンになってもらうために大切にしているのは、いわゆる普通の選考はしないということです。会社説明会をして、エントリーシートをもらって、こちらから一方的に質問をする面接を繰り返して、内々定…といった流れの選考はしておりません。
「大阪でいちばんオモシロイ会社を目指す」と公言しているのに、選考が普通だと、「言っていることとやっていることが違うじゃん」と思われてしまいます。それではファンになってもらうことなどできませんよね。
詳しくは次章で説明しますが、トゥモローゲートでは自己PR動画や逆面接といった、すこし変わった選考を行なっています。そうすることで、言っていることとやっていることが一致し、ファンになってもらえる確率を上げられると考えています。
お互いにとってギャップが生まれないために大切にしていることは、「会社のいい部分だけ伝えることは絶対にしない」ということ。いい部分だけを伝えていても「入社してみたら全然違った」と思われて、離職率が上がるだけです。それでは意味がありません。
トゥモローゲートでは、自社の強みだけではなく弱みまで。向いている人の特徴だけではなく向いていない人の特徴まで。しっかりと伝えます。
さらに、こちらが選考するのと同時に、求職者のみなさまに対しても「トゥモローゲートという会社を選考してください」と伝えます。自分に合っている会社なのかどうかを判断してもらうんです。お互いの思いが合致したときにはじめて内定を出すんです。
そうすることで、お互いにとってギャップが生まれない選考にできます。つまり、自分たちが目指すビジョンや大切にしている考えを、選考でも体現する。これがものすごく大事なんですね。
ここからは、トゥモローゲートが実際にどんな選考を行なっているのか。「そこまで書いてしまって大丈夫?」というところまで具体的に書いていきます。
まず、トゥモローゲートの新卒採用の一次選考は2つに分かれます。ひとつめの「スカウト型選考」は、インターンシップやイベントで出会った学生をスカウトして、2次選考に進んでいただくパターンです。
スカウトの場として代表的なものは『就活AFTER FIVE』です。そこでは会社の説明会に加えて現役社員との座談会を開催。それらを通して「選考に進んでもらいたい」と思った学生さんがいればこちらから声をかけます。
他にも弊社主催のイベントやインターンシップを通じて「選考に進んでもらいたい」と思う学生さんに声をかけていきます。そこで声をかけられた学生は1次選考通過。2次選考に進んでいただけます。
つまり、弊社主催のイベントやインターンシップがそのまま1次選考の舞台になっているということですね。では、その場で声をかけられなかったら弊社の選考に進めないのか?と言われると、そうではありません。
スカウトされなかった、もしくはインターンシップに参加していない。そんな方々でも「自己PR動画選考」という一次選考に臨んでもらうことが可能です。
自己PR動画選考では、約30秒間の動画を自分で撮影し、提出していただきます。ここでは下記の2つを重要視しています。
・表情、明るさなどの第一印象
・会いたいと思わせるための工夫があるか
「どんな自己PR動画を撮れば選考を通過できますか?」という質問をいただくことが多いのですが、それ自体を考えるところも選考に入っています。「企画力を見ている」ともいえるかもしれません。
就活でもビジネスでも「これをすれば正解」なんてものはありません。とくにトゥモローゲートは考えることに時間を割く会社ですから、「正解は分からないけど考えてやってみよう」「他人とは違う自分らしい動画をとってみよう」と前向きに考え、企画しようとする姿勢をチェックしています。
30秒という短い時間で伝えられることは限られています。その中でどうやって「選考を通過させたい」「この子に会いたい」と思わせられるかが勝負です。30秒で自分が伝えられることを考え抜いて、思い切り表現してほしいと考えています。
このスカウト型選考や自己PR動画選考については、過去に書いた記事も参考になると思うので、ぜひチェックしてみてください。
【悲報】選考は最初の3秒で判断される
受かる自己PRと受からない自己PRとは
複数の学生が選考官役となり、トゥモローゲートの現役社員を面接してもらう、その名の通り「逆面接」です。面接の進行から面接の内容まで、すべて学生のみなさんにお任せします。
選考は、企業が学生を見るだけではなく、学生が企業を見る場でもあるとわたしたちは考えています。だからこそ、この会社で働けるのか、この人たちと一緒に働けるのかを判断できる機会を用意しているんです。
その逆面接で見ているポイントはこちらになります。
1.挨拶、表情、聞く姿勢
面接スタート時の挨拶の仕方や、社員が回答しているときの聞く表情、他の学生が話しているときの聞く姿勢。
2.志望度
まだわからないことが多い段階なので、志望度が100%である必要はありません。ただその中でも「絶対にこの選考に通過するんだ!」という想いが伝わってくるかどうか。
3.対話力
単調な一問一答の面接ではなく、相手に「もっと話をしたい」と思わせたり、答えを引き出すための雰囲気をつくれているかどうか。
4.積極性
積極的に前に出ていく姿勢があるかどうか。複数人で選考を受ける場合、周囲への気遣いも必要ですが、控えめでいると、選考への意欲が感じられなくなってしまいます。
5.コミュニケーションの幅
面接を受けているトゥモローゲートの社員との会話だけでなく、学生同士でコミュニケーションがとれているかどうか。複数人で行うこの選考ではグループ内の連携が大事です(事前に30分間打ち合わせの時間を用意しています)。
以上のポイントをまとめたシートがこちら。ぜひ参考にしてみてください。
逆面接を通過した学生さんには課題プレゼン選考に進んでいただきます。与えられた課題に対して、約1週間で準備していただき、実際にプレゼンをしてもらいます。課題の内容は毎回異なります。
その課題プレゼン選考で見ているポイントは以下です。
1.第一印象
これまでの選考でもチェックしていた第一印象を再び見ます。これは、トゥモローゲートで働く上で第一印象が非常に大事だということを意味しています。話し方や表情から「魅力的だな」「話していて気持ちいいな」という印象を受けるかどうかを重視しています。
2.プレゼン力
自分の考え、想いを的確に伝えられるか。そして、一方的ではなく、聞き手とコミュニケーションをとりながらプレゼンができているかどうかをチェックします。
3.企画力
この企画力というのは、企画内容のおもしろさや、奇抜なアイデアだけではありません。与えられた課題からズレていないか。人の心を動かすストーリーづくりができているか。そのあたりをチェックしています。
以上のポイントをまとめたシートがこちらです。ぜひ参考にしてみてください。
課題選考を通過した学生さんには、戦略企画部プロデューサーとしての業務を一日体験してもらう「インターンシップ選考」に臨んでもらいます。実際に体験してもらう業務の内容と、見ているポイントをご紹介しますね。
【業務内容】
・営業電話、営業ロープレ(営業力)
・課題を解決する企画設計(企画力)
・企画した内容のプレゼン(プレゼン力)
それらを通して、以下のポイントもチェックします。
・瞬発力
いきなりオフィスに来て、慣れない業務を行うのですから、緊張したり、戸惑うのは当たり前です。大事なのはその後。緊張したり、戸惑う中でも、失敗を恐れずに前向きに挑戦できるかどうかを見ています。
・協働力
メンバーと実際に一緒に働くなかで、どのようにコミュニケーションをとって、どのように連携していくのか。そういったところも評価ポイントになります。
インターンシップ選考を通過した学生さんには、最終選考として社長と1対1の会食に行ってもらいます。ここで、会社が見ているポイント、逆に学生に見てほしいポイントは「一緒に仕事をしたいかどうか」この1点です。
最終選考に進んでいる時点で、スキルやマインド、働く姿勢などは弊社の基準をクリアしているということ。あとは、お互いの意思確認です。
会社の考えを聞くだけではなく、学生さんからも意見や考えをぶつけたり、質問をしてください。その上で本当にこの会社で働きたいのか?働けるのか?を判断してください。
ちなみに弊社のYouTubeチャンネルでは最終選考の実際の様子も配信しています。
ここまで具体的に公開している会社はほとんどないと思います。ではなぜ、やるのか。
わたしたちは落としたくて選考をしているわけではありません。できれば選考を通過してほしい。そうすることで欲しい人材と出会いたいし、一緒に働きたいんです。
だからこそ、先に選考フローや評価基準を公開することで、それを見た学生さんが成長した上で選考に挑んでくれることを楽しみにしているんです。
学生さんに期待するのは即戦力ではなく「人柄」「スキル」「志望度」「伸びしろ」です。その4つを備えた学生さんに出会いたいからこそ、こうやった選考のヒントを公開しているんです。
公開した情報を見ていない人は不利になるじゃないか。
そう思う方もいるかもしれません。
でも、仕事をする上で情報を自分からとりにいくことはとても大切です。常にアンテナを立てているからこそ得られる情報はたくさんあります。そういう学生さんと出会いたいという意味でも、情報を公開することに意義があると感じています。
先ほども軽く触れましたが、トゥモローゲートが新卒採用で重視しているポイントはこちらです。
・人柄
・スキル
・伸びしろ
・志望度
付け加えるなら、トゥモローゲートは各選考のたびにフィードバックをお伝えしているのですが、次回の選考までにそのフィードバックを受けてどれだけ改善できているのかも評価の対象としています。
短期間での改善は簡単なことではありません。本気にならないと変われません。その難関を突破するには「本気で選考を通過してやる」「自分を変えてやる」という覚悟が必要です。
トゥモローゲートの選考フローや評価基準について書いてきました。それらを踏まえた上で、これから就活に臨む学生が大切にすべきことをまとめたいと思います。それは、
ありのままの自分で勝負し続けるな
自分を偽れということではありません。選考に進む過程で自分を成長・進化させていこうぜ、ということです。
就活は1日では終わりません。1社の選考を数ヶ月かけて進めるのが当たり前です。そんな期間があるにもかかわらず、成長しないまま、いままでの自分のままで勝負し続けるのはおかしいと思いませんか。
新卒採用は中途採用と違ってスキルよりもポテンシャルを評価されます。いまの実力だけを見ているわけではありません。あなたに秘められた可能性を見ているんです。
そして、その可能性を秘めているかどうかの判断基準になるのが、選考期間での成長度です。
失敗して学んだことや、受けたフィードバックを、いかに自分の成長の糧にできるか。トゥモローゲートだけではなく、多くの会社が重要視しているポイントだと思います。
学生さんにとってすこし厳しいことも書きました。なぜあえて厳しいことを書くのかということを最後にお話ししたいと思います。
これまで、残念ながら選考をお見送りにした学生さんから「もっとここを意識すればよかった」「もっとこうすればよかった」という言葉をたくさん聞きました。「次ならもっとうまくやれるかも」という声も聞きました。
ただ、ビジネスも選考も、2度目のチャンスはなかなかありません。だからこそ、目の前の「今」にどれだけ全力で挑めるか。「これで落ちたら仕方ない」と心から言えるほどやり切れるかが大事なんです。それを、できるだけ多くの学生さんに伝えたいと思っているからこそ、厳しい言葉も時には必要だと思っているんです。
ぜひ、後悔のないよう、全力で、自分らしく、楽しみながら就活に臨んでください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
「こんな記事を書いてほしい」などあれば、リクエストもお待ちしています。ぜひ、Twitterのリプライ欄などにコメントいただけると嬉しいです。
次回以降も、トゥモローゲートの選考や、みなさんにとって役立つ情報をできるだけ生々しく発信したいと思います。ありがとうございました。