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はじめまして。ますもとです。
トゥモローゲート株式会社に転職して8ヶ月の新参者です。
まきぎ編集長から「なんか記事書いてよ」と緊急指令を頂きましたので私のこれまでの経歴を書き残すことにしました。
これといった特徴がなかった私の人生が一変した話についてです。
トゥモローゲートにくる前の私はコンサルティング会社でヘッドハンターをやっていました。ヘッドハンティング。それは、転職という決断をしてもらうために「口説く」仕事です。
私はそんな仕事に真剣に取り組んでいました。やりがいを感じることもできていました。一定の成果を残すこともできていました(まだまだ上はたくさんいましたが)。
なのに今はこうしてトゥモローゲートで働いています。「口説く」を生業としていた私がある日を境にトゥモローゲートに「口説かれて」転職したのです。
しかもその「口説かれた」相手は会社でも社長でも社員でもなく、たった一枚のA3用紙でした。たくさんのビジネスパーソンを口説いてきた私がまさかA3用紙一枚に…。
この記事を通して、読んでいただいた皆さんの人生に何らかの気付きを与えることができれば幸いです。あと、普段ここまで個人的な話をすることがないので社内の皆さんにも見ていただきたいなとも思っています。
それではまいりましょう。エリートを口説いていた僕がA3用紙に口説かれた話。
▲トゥモローゲートのビジョンマップ
ビジョンマップについて知りたい方はこちらをご覧ください
「大きな仕事がしたい」
「カッコイイビジネスパーソンになりたい」
「東京のオフィス街をスーツ姿で歩きたい」
大学4年まで野球部に所属していた私はビジネスのビの字も知らない世間知らずの就活生でした。上記のようなザックリした想いしか持っておらず、今思えば軽い気持ちでキャリアを考えていました。
新卒で入社したその会社は社員数2000名のコンサルティング会社。同期は約150名。3ヶ月にわたる新人研修を経て言い渡された配属先はヘッドハンティング部隊。拠点は名古屋でした(東京ちゃうんかい)。
同期の9割が営業部隊に配属される中、ヘッドハンティング部隊に配属されたのは1割ほど。そこからはとにかくビジネスパーソンを口説き続ける日々を送りました。業界、業種、職種はバラバラ。毎日毎日いろんな人と会い続ける日々。約3年半で2000人以上に会いました。
年収1000万円以上の方。大企業の方。元経営者。転職ハードルが高いといわれる方々の転職をサポートすることができ、一定の成果をあげることができていました。
転職は将来を左右する大きな決断です。家族。給与。プライド。さまざまな要因と向き合いながら交渉を続ける中で私は大きく成長できたと思っています。
完全成果主義という厳しい環境でしたが、それでも高い評価をいただくことができ、所属部署内では当時最年少でリーダーに昇格。第三者から見ると「順風満帆」だったと思います。どんなキャリアステップを踏めるのかという未来も明確に描けるようにもなっていました。
仕事は順調。もっと成長して、もっと成果を出して、もっとカッコイイ転職をサポートしたい。そんな想いが膨らむ一方、ある違和感も感じるようになっていました。
それは、転職を手掛けた人の退職です。人材業界にいる方はイメージしやすいかもしれません。自分が転職をサポートした人の退職って、けっこう辛くないですか?
「転職するまでが仕事なんだから、転職した後に退職するのは仕方ない」と思う方も多いかもしれません。しかし、私はどうしても割り切ることができませんでした。
「ますもとさんは一生懸命やってくれた。けど、聞いてた話と現実は違ったわ。」
担当させていただく仕事が増えるほど、移籍したビジネスパーソンの方からそんな報告をいただくことも増えました。同時に自分の無力さを感じるようになりました。
移籍交渉の場でいくら熱い言葉を交わしていても、実際の現場の空気が冷めたものであれば働く熱量も一気に冷めてしまう。
何より悔しいのが、自分がどれだけ力を尽くしてもそのギャップを埋めることはできないということ。
「キャリアをサポートしていると思っていたが、キャリアを邪魔しているのではないか?」
そんな違和感を持っていた私の目に留まったのがトゥモローゲートだったんです。
初めてトゥモローゲートを知ったのは40秒ほどのオフィス動画でした。Twitterで拡散されていた動画を見て「世の中にはこんな会社もあるんだな」と思ったことを鮮明に覚えています。
最初の印象はそれだけでしたが、ビジネススキルを上げるためにYouTubeを見るようになり、トゥモローゲートの営業ロープレ動画が目に飛び込んできました。
話がうまい。カッコイイ。人間味がある。それでいて論理的。勉強になるな。こんな情報を発信してくれてありがたいな。とても感銘を受けました。ですが、「入社したいな」とまでは思いませんでした。
なのになぜ選考を受けることになったのか。
きっかけとなったのがTwitterで告知されていた『No. 1採用』です。ビジネスにおいて何か1つでもNO.1になったことがある人のみが応募できる採用企画。トゥモローゲートならではの変わった企画でした。
これはトゥモローゲートの社員にも言ったことがありませんが、実は、No. 1採用に応募した時の僕は「記念受験」のような感覚を持っていました。すいません。笑
同じくNo. 1採用から入社した内田もブログで書いていましたが、外から見たトゥモローゲートはとてもキラキラしています。
ポテンシャルは高い。熱量も高い。選ばれしビジネスパーソンが集まる場所。ヘッドハンティングしようとしても絶対に断られる。そんなイメージでした。それだけに自分なんかが入社できるわけがないと思っていました。
ただ、その時の私はタイミングよく『期内の移籍決定年収最高額』をたたき出していました。(年収1800万円で会社役員の移籍を成功させたんです)
「こんな実績のやつ、意外と少ないのでは…?」
そんな出来心でNo. 1採用に応募した結果、無事に役員面接に進めることに。今思えば出来心を抱いたあの瞬間が人生のターニングポイントでした。
私はここでついに、たった一枚のA3用紙に口説かれることになります。なぜ口説かれたのか。大きく3つのポイントに分けてその理由を紹介させてください。
No.1採用の醍醐味は一次選考から役員と面接ができること。のちのち永遠の師になる常務取締役西崎隼平と対峙しました。その際に投げかけられた質問がこれ。
「うちって何してる会社かわかります?」
企業分析には自信がありました。顧客のビジネスモデルを理解できないとヘッドハンターは務まりませんから。「企業の代弁者」「社長の影武者」そんな役割もあると自負していました。
もちろんトゥモローゲートについても調べまくっていました。会社のルーツ。メンバー構成。選考基準。ビジネスモデル。ミッション。ビジョン。代表が人生で初めて買ったCDの名前。
この会社の情報は調べたらなんでも出てくる。SNSでなんでも見つかる。こんな会社見たことがありません。※ちなみに弊社代表西崎が人生で初めて買ったCDは桑田佳祐&mr.children の「奇跡の地球」
増本「とがった企画やHP制作を手掛けている会社という印象が非常に強いです。サービス単価は○○万円がおおよその数値で、○○といった企業群への相性が良い印象を持っています。また、その制作物の入口としてビジョンマップを作っているのが特長ですよね?」
隼平「よく理解してくれてますね〜」
増本(よっしゃ。いい感触。)
隼平「せっかくなのでこのビジョンマップができるまでの背景を話していいですか?」
増本「是非お願いします!」
ここからでした。私の人生が変わったのは。将来が開けたのは。一切誇張していません。隼平さんから受けた説明はこうでした。
トゥモローゲートは当初、採用分野に特化したブランディングを行っていた。事業名は「採用ブランディング」。求職者の心にささる企画と制作物を通して学生のエントリーを大幅に増やす。
選考フローまで設計することで目標採用人数の達成に貢献する。そんな領域でトゥモローゲートは成果を残していた。
ここまで説明を受けた時点で私の心は踊っていました。しかし、本番はここからでした。
隼平「けど、そこでトゥモローゲートは大きな課題に直面したんです。」
隼平「どんどん退職していくんです。せっかく入社した新卒社員が。」
隼平「思ってたのと違う!と言って。」
どれだけ心にささる企画や制作物を発信しても実態が伴っていなければ意味がない。そう痛感してから事業転換し、生まれたのがビジョンマップ。
会社や経営者の想い・価値観を明確にすることでまずは中身を整え、その中身に沿ったアウトプットをしていく方針に切り替えたのだという。
増本(え…これって…)
胸のざわつきに乗せられて思わずこんなことを口走ってしまってしまいました。
増本「その仕事めちゃくちゃ素敵ですね。俺もやりたいです!!!」
外部の、しかも役員相手にこんな軽いセリフを吐いてしまったのは後にも先にもこれが最後。隼平さん、その節は大変失礼しました。
でも、気持ちを抑えることができないほど興奮していました。なぜか。それは、トゥモローゲートの方針がヘッドハンターとしての自分の違和感を解消するものだったから。
せっかく転職が決まったのに、会社の実態が思っていたものと違ったという理由ですぐに退職してしまう。そんな違和感はこのビジョンマップが全国に浸透すればゼロになるんじゃないか。
そう感じた私の心は燃え盛っていました。僕にとってのトゥモローゲートが「自分とは縁のないキラキラしたカッコイイ会社」から「入社しなくてはならない会社」に変わったんです。
すいません。まだ初回面接です。合格する保証なんて一つもありません。一度冷静になります。ますもとの強みはこの冷静さだと思ってます。取り乱してしまい大変失礼しました。
面接のあと改めてビジョンマップを見てみると、「尖った企画をしている会社」だったトゥモローゲートに対するイメージは「中身(想い)を大切にしている会社」に変わりました。
お客様の想いに寄り添い、かつ自分たちの判断基準である「あがる」×「ささる」の方程式に沿って制作物をつくって成果につなげていく。
そんな会社の“人柄”がたった1枚のA3用紙から明確に伝わって来ました。
ビジョンマップとは、その会社の“人柄”や創業の背景、持っている使命や社員が守るべき指針などのすべてを明確にしたもの。
企業のあり方を飾らずに言葉で表現しているからこそ、私は心の底からトゥモローゲートに共感することができました。入社後も「社内外でどう振舞うべきか?」の基準になっています。
ビジョンマップの存在に惚れ込んだ私でしたが、実は入社を決めた理由はもう一つあります。
それが、トゥモローゲートのビジョンそのものです。
「世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事を創る」
私は昔から「125歳まで健康で、好き放題に人生を謳歌したい」という壮大な目標を持ってきました。本気です。(笑わないでくださいね)
その点、「125年の人生を『世界一変わった会社』を作るために捧げた」と言えたらカッコいいのではないか。そう思えたことが私が入社を決めた大きな理由の一つでした。
「世界一」という目標は、それだけを聞けば無謀だと思われても仕方のない言葉です。でも、トゥモローゲートのビジョンマップには、「世界一」になるためのロードマップが明確に記されています。
だからこそ、「無謀なんかじゃない。本気で目指している会社だし、間違いなく実現するだろう」と信じることができました。心の底から信じていたからこそ、その後のインターン選考や最終選考でもしっかりと想いを伝えることができ、無事に内定をいただくことができたのだと思っています。
2022年6月時点で入社8ヶ月。同年代の中ではビジネス経験をたくさん積んできたつもりでしたので、トゥモローゲートでもすぐに活躍できるのではないかと思っていました。
でも、現実は違いました。
入社しておよそ半年。
同年代の福成さんに完全に力負けしています。
サブマネージャーの1人であり、東京支社長の福成さん。私はこれからどんどん力をつけて、まずは福成さんと肩を並べられるような存在になりたいと思っています。
そのために必要なのは、数多くの経営者を“口説いて”ブランディングのお手伝いをさせていただくこと。
ヘッドハンターとしてビジネスパーソンを口説いていたあの頃のように、自分が口説かれたビジョンマップのように、経営者様を口説いていきたいと思います。
そして、前職時代に抱えていた悩み「入社前後のギャップによるネガティブな結果」を減らしていき、本当の意味で企業様の力になりたいと思っています。
また、至らない私に敬意をもって接してくれるトゥモローゲートの仲間にも恩返しがしたい。いずれは新規事業や新拠点の立ち上げなどトゥモローゲートの新しい柱を作り、ビジョン実現に貢献したいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この文章を見て既に「口説かれたよ」という方。是非ますもととお話しましょう。その時は、口説き稼業を再開します。TwitterのDMを全開にしておりますので、いつでも気軽にお声がけください。