希望の部署に配属されなかった人へ|会社史上初めて部署異動を経験した僕が伝えたいこと。

みなさん、はじめまして。トゥモローゲート意匠制作部のディレクター山下嘉康です。「あ、6月からブログ連載ね」という編集長マキギの指令により、キーボードを叩いています。エッセイでもいい?

はじめまして、山下です

とはいえ「山下とは」を伝えないとなにも始まらないので自己紹介。

■新卒
ブライダル業界へ。営業と披露宴の進行とペーパープランナーを兼務。気負いすぎて体を壊す。メンタル大事。
■2社目
広告代理店で営業。すっごくサボる。目も当てられないぐらいサボる。
■3社目
デザイン会社で営業&ディレクター。馬車馬のように働く。
■4社目
トゥモローゲートに戦略企画部として入社。きっかけはこちらから。
■2022年4月〜
意匠制作部へ。なんと部署異動はトゥモローゲートで初のこと。さらっと歴史に名を刻む。

好きな言葉は「それ、いいやん」、苦手な言葉は「電車の乗り換え」と「低気圧」です。

この記事の配信は6月。つまり梅雨。低気圧だと頭が低速になる山下ですが元気にしていますか?それだけが心配です。がんばろう山下。

山下は、部署異動をかく語りき

今日のブログは一言でいうと「How to 部署異動」

なんと自己紹介で注目すべきは “2022年4月からは意匠制作部に”だけで良かったんです。叙述トリック。

今回は特に新社会人に読んでほしい。「どうすれば希望部署に行けるんだ!」とお悩みの方にも読んでほしい。ブックマークもしてほしい。

もちろん、その他の方も大歓迎です。ぜひ最後までお付き合いください。

希望の部署はありますか?

そもそも、こんなブログを書くってことは「希望部署と配属は違う」ってことなんですよね。マーケティングや広報がしたいのに配属は営業とかね。

「希望が叶わない会社なんて…!」とついつい考えちゃうこともあると思います。

だがしかしちょっとタンマ。それはさすがに早計かも。

落ち着いて、深呼吸しながら、ゆっくりこのブログをスクロールしましょう。ほら、怖くない。

希望の部署にいけなくたって

なにも挫けることはありません。チャンスはいくらでも転がっているんです。

とはいえ「希望部署への配属が100%ない」とかなら、転職を考えてもいいかと思います。ただ安易な転職は危険なので慎重に。しかしトゥモローゲートでは全ポジションを絶賛募集中。興味があればエントリーだけでもぜひ

トゥモローゲート、部署異動むずかしいってよ

さて史上初の部署異動に踏み切ったトゥモローゲート。なぜ前例がなかったのか。その理由は1つ。各部署で求められるスキルが高いから。

つまり裏を返せば、異動したい部署にスキルがハマればOK。ただし「トゥモローゲートの求める水準」に達していることが条件。シンプル。シンプルにむずい。

「あれ、部署異動した山下ってすごいのでは?」

そんな声が聞こえてきました。ありがとうございます。そんなことないのですが、ありがたくいただいておきます。では、ここからは山下の「部署異動大作戦」をお伝えします。

※以下は社会の総意ではありません。「なるほど、こんな考え方もあるのか」ぐらいで捉えてくだされば吉です。その方が、あなたの世界は平和になる。

希望の部署にいくために

やっと本題。1300文字かかった。

さて、行きたい部署がある方に僕からメッセージを送るとすれば一言。

以上です。

「おいおい、1300文字も読ませておいて根性論かよ。時代は令和だぜ」

となった方、戻るボタンを押すのはまだ早い。

この「勝ち取れ」にはたくさんの意味がこもっているのです。なので、ここからはそれらを噛み砕いていきましょう。お、なんかそれっぽくなってきた。

①アピールしましょう

例えば、あなたがペットショップにいるとして

・うるうるな瞳で見つめてくる柴犬
・そっぽ向いて寝ているシベリアンハスキー

どちらを家族にしようと思いますか?

だいたい柴犬じゃないですか?だって柴犬の方が家族にしてほしそうですもん。(シベハスを選んだ方は純粋にシベハスが好きな人です。かわいいよね、シベハス)

これ、実はめちゃくちゃ重要です。

配属されたい部署に空きができた時、上司は「さて、誰を当てはめようか」なんて考えるわけです。その時に「そういえば、あいつこの部署に興味あるって言ってたな」となれば、選ばれる可能性は少し上がりますよね。だって、興味のある人の方が成果を出す可能性が高そうじゃないですか。みなさんもついさっき柴犬を連れて帰ったでしょ?

ちなみに、山下はしょっちゅう周りに「意匠制作部に行きたい」と言っていました。直属の上司、意匠制作部の先輩、なんなら食事の席で意匠制作部のマネージャーにまで。とにかく、いろんな人に伝えていました。だって「行きたいと思ってたのに…!」のまま、ポジションが埋まってチャンスを失うのって悔しいじゃないですか。もしもの時に検討のテーブルに上げてもらいたかったんですね。

②成果を出しましょう

しかし、残念ながらアピールするだけじゃダメなんです。うるうるな瞳だけで希望が叶うほど現実は甘くないのです。なぜかって。会社は配属を考える際に「こいつは新しい部署で成果を出せるのか?」を絶対に考えるからです。そりゃそうだ。人員配置でギャンブルする余裕なんて、きっとGoogleにもない。

じゃあその根拠になるものはなにか。それが「今の部署での成果」「仕事への取り組み方」です。新しい部署で成果を出すかどうかなんて、ここでしか判断できませんよね。数字的な結果はもちろん、結果のために努力を惜しまない姿勢。ここが認められれば「こいつならやってくれるだろう」と思ってもらえるはずです。

忘れられない出来事があります。2021年9月、意を決して戦略企画部のトップに異動への想いを伝えました。そこで返ってきた返事は「甘い」の一言。その後に「お前に、まだ意匠制作部の仕事を任せられるとは思えない」と続きます。この時。自分がやりたいかどうかより「会社に求められているか」が大事なんだと気付かされました。

③足りないものを考えましょう

そこからは単純明快。会社に求められれば良いのです。「お前なら安心して任せられる」と思ってもらえば良いのです。そのために何が必要かを考えて、行動して、身につければ良いのです。「広報がしたいです。でも経験はありません。なんなら勉強もしていません」ではダメなんです。でも、案外こういう人って多い。だからこそ、ここにコミットできれば可能性がグーンと上がるわけです。

ちなみに当時の山下に足りなかったのは「クライアントへの適切な対応力」「納期への責任感」「制作の知識」。ゆえに、そこからは自分の仕事を見つめ直しました。タスク管理の徹底はもちろん、「どうすればクライアントに満足いただけるか」だけを考えて過ごしたり。「制作の知識」については、意匠制作部メンバーがデザインについて意見をぶつけあうグループチャットに戦略企画部でただひとり参加させてもらいました。デザイナーやエンジニアが、どんな目線で、何を意識しているのかを盗みたかったんです。

もちろんすべて本業である戦略企画部の仕事をまっとうしながら。

その他にも自分の行動プランを練って「1年後に異動する」と社内で宣言したのが2021年11月のこと。

チャンスはふとした時にやってくる

すると、2022年の1月、戦略企画部のトップから「ちょっと良いか」と呼び出されました。ビクビクしながら会議室にいくと一言。「あの話、まだ本気か」。本当になんの前触れもなく。どうやら役員会で山下の異動の話になったようです。嬉しかったです。「自分の考えていた道が現実になるかもしれない」とワクワクしました。

ただそれだけでは異動とならないのが社会の厳しいところ。意匠制作部のトップとの選考(面談)を受けることになったんです。

そこで課されたお題は3つ。

・なぜ異動したいのか
・それは戦略企画部のままではできないのか
・意匠制作部で将来どうなりたいのか

これらを説明する選考でした。この3つは、ぜひみなさんにも考えてもらいたい内容です。自分に置き換えた時、周りが納得する答えを出せれば、部署異動への道はグッと近づくと思います。

↓選考時のプレゼン資料。自分の考えを分かりやすくまとめるのは大事。

※「これは、映画”星の王子、ニューヨークへ行く”のオマージュです」と意匠制作部マネージャーの池田さんに伝えたら「あ、そう……」と言われました。思ってた反応と違う。

※スライドのサブタイトルに「”これからの戦企”を添えて」と書いたら、意匠制作部マネージャーの池田さんに「これどういうこと」と言われました。みなさん、プレゼン資料にもTPOは存在します。

「意匠制作部 山下」爆誕

こんなプロセスを経て社内初の異動が実現したのでした。しかし、働き方が大きく変わったかと言われると、実はそうでもない。現状はマイナーチェンジぐらい。

営業に出ることはなくなりましたが、自分のクライアントは変わらず担当させてもらっています。そこに加えて、映像制作チームとして動画の脚本を書かせてもらったり、WEBサイトなどの企画立案をしたり、そんな毎日です。

ここから1年かけて、意匠制作部としての動き方を学びながら、戦略企画部の仕事を他のメンバーに引き継いでいく流れです。つまりそれまでは結構バタバタ。でも、自分で望んだことなので覚悟はしていましたし、それすらも楽しいです。

なにより、社内で2つの部署を経験しているのは自分だけ。戦略企画部と意匠制作部、両方の視点を持っているのは、いつか大きな武器になるはず。そうなれば、社内に化学反応だって起こせるんじゃないかな、とオッドアイ山下は思っているのです。

これまでの経験を今の部署のメンバーに惜しみなく伝えることで、トゥモローゲートのビジョン「世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事をつくる」に近づく新しいなにかが見えるはず。それが会社への恩返しにもなるな、とか。

希望の部署に行けなくなって

なにも挫けることはありません。そもそも、すべての仕事は繋がっているんです。例えば営業の現場を知っている方がマーケティングには有利ですしね。今の環境で学べることと、自分のやりたいことを紐づけて考えてみる。ちょっと楽しそうじゃないですか?捉え方次第で、世界の景色は変わるのです。

おわりに

先に断っておくと、上に書いた内容を試せば、100%希望の部署に配属されるものではありません。会社として異動を判断できるタイミングなのか、そもそもの人数バランスはどうか、あなたが気付いていない今の部署への適正があったりなど、いろんなことが考慮されて配属先は決まっているのです。

ただ、それを前提としながらも、もしあなたが上司なら、ここまで考えて、行動して、結果を出している人にはチャンスをあげたくなりませんか?

受け身になるのではなく「こいつはこっちの部署に異動させないともったいない!」と会社に思わせるぐらいに、ひたすらアクションし続けるのも、長い社会人生活の糧になると山下は思うのです。それを持って勝ち取ることができたら、まちがいなく大きな成功体験になるはずです。それはきっと次の部署でのモチベーションにも繋がります。苦労して手に入れたものって大切にしたくなるじゃないですか。

もし「希望の部署に行けなかった…」と嘆いている方のモヤモヤが、このブログで少しでも晴れたなら嬉しいです。最後までお付き合いいただきありがとうございます。もしよければTwitterで引用のうえ感想をお聞かせください。さらにハートのマークのいいねボタンもぜひクリックを。山下が泣いて喜びます。

それでは、また次回のブログでお会いしませう。

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