おはようございます。池田リョウです。
2025年までに「大阪で一番オモシロイ会社」を目指すトゥモローゲート株式会社の役員です。
社内の二大部署のひとつ「意匠制作部」のゼネラルマネージャー(以下GM)をしています。
SNSやブログ、どこかからのリークも含め、発信量や鋭い考察、地位や名誉など人の目に触れる/届く発信が増えれば増えるほどついてくるのが「炎上」です。
トゥモローゲートの悪いウワサ?を知りたいと思って来た“知りたがり”のアナタのために。
今回はスピード感重視で“僕だけが知る”「トゥモローゲート 炎上」の背景をお送りします。
それではスタート。前編です。
INDEX
炎上とはいきなり離れますが、トゥモローゲートが大多数の注目を浴びるきっかけであり、切っても切れないのが、2013年に急遽この世の中に放たれたキャッチコピー。
トゥモローゲート採用サイトのオープニングに出てくる、ルパンの事件ばりのタイトルはじまり。
この伝説の新卒採用サイトから、当時社員数たった3人のトゥモローゲートという会社になんと約7000人の学生エントリーが殺到。
この時期はiPhone5シリーズが出てきた時代。SNSではFacebookが全盛期で、Twitterでは「コンビニ従業員がアイスケースに入って涼んでいる写真」の炎上が話題でした。
「ダイレクト・リクルーティング」という言葉も出てきたばかりの頃で、企業とSNSの結びつきはまだまだ弱い。企業情報入手のルートは就活ナビサイトや口コミ、説明会などがメインだったはず。
「ブラック企業?ん?ブラックな企業?」と数々のサイトでも取り上げられ、世の中への問題提起も含め、ある意味での炎上と言えるはじまりでした。
当時の僕たちといえば。
エントリー7000人という数字はポジティブに受け取られがちですが、エントリー数が多ければそのぶん選考はとても大変。社員3人で7000ものエントリーシートを見て、説明会にも足を運び学生さんと対峙する。
今とは違い、僕たち自身もまだまだ選考に不慣れな中でたくさんの学生さんと出会い、そして選考インターンを通してたくさんのお見送りというお別れと、1/7000というたった1人だけの内定者を迎え(今では退職し別の道へ)採用を終了したことは今でも鮮明に想い出せます。
2021年の出来事で、覚えている人もいるかもしれない。
「入社3年以内の離職者ゼロ」を掲げるトゥモローゲートメンバーから告発されたこのツイート。西崎康平のブログの名称を乗っ取り「突然なんですが会社を辞めることになりました。」という衝撃のはじまりから事実は告げられていく。
新卒入社から5年もの長い期間をすごし、トゥモローゲートの成長と拡大を真横で見続けた藤原エリナが、会社で感じた葛藤とメンバーだからこそ話せる課題や改善点を語る。
その藤原エリナを新卒入社から見守ってきた僕からすると、ただ「オトナになったなぁ・・エリナ‥」とクソみたいなオッサンでしかない感情が大きく残っています。
社員が本当に会社のことを嫌いになって辞める、という光景は僕がはたらく中では見たことがないですし、入社後3年以下の離職者0人は紛れもない事実の数字。
とはいえ、やはり会社の動きは活発で泥臭くもあり、その空気感に圧倒されてしまうのは選考を受けた人からもよく聞くこと。こういった等身大の声を敢えて公開していくこと自体が結果的に”ミスマッチを防ぐ”最強の採用手法だったりもするわけです。
リクルート→livedoor→LINE→ZOZOと、名だたる大手・メガベンチャー企業で活躍した田端信太郎が、ZOZO退職後に選んだのは、まだ社員数20名ほどの小さいにも程があるトゥモローゲートだった。
田端さんといえば、歯に衣着せぬありのままのツイートや発言で有名なインフルエンサー。そんな炎上男がまだまだウブなトゥモローゲートにジョインしたことは、当時誰もが目を疑っただろう。
しかも2019年12月30日という“年末真っ只中”のタイミングに敢えて西崎は世の中に発信したのだ。(大晦日にしなかった理由は「さすがにみんな忙しいだろう」という理由だけ)
当時はツイートを見てほくそ笑んでしまったが、田端さんを「燃料」と呼ぶ西崎からは、SNS炎上に対しての考えに強い意志があることを僕は感じていた。
トゥモローゲートのSNSにおけるルールは一つだけ。「特定の個人を傷つけないこと」これだけだ。あとはメンバー個人個人が感じたことやうちに秘めていることを発信・ツイートしている。
西崎自身、SNSを長年続けている経験や耐性もあるからこそ、道理に反さず真っ当なことさえし続けていればいくら炎上したって関係ない、自分たちのやるべきことや面白いと思うことを真剣に続けていれば、いつかは理解してもらえる。
トゥモローゲートのSNSにおけるポリシーを僕はそう感じているし、ここだけの話だが今年2022年の期首に「炎上だけはしないように今年も頑張りましょう」というLINEへの返事が「炎上上等」だったことに経営者としての強さを感じたのである。(LINEのギャルみたいな僕のUI設定には突っ込まないでください)
トゥモローゲート株式会社代表取締役西崎康平は、2022年6月現在で14.5万人の登録者を持つYouTuberとしても名前が知られてきている。ここでもポリシーはあって、企業案件にはほぼ手を出さないこと、YouTubeのコラボ依頼は意外とシビアなこと。スピーディーな意思決定は通常経営方針となんら変わらない。
炎上といえば、かの有名な“青汁砲”を持つ「青汁王子」こと三崎優太氏とのコラボも、当初は社内で緊張感を走らせた共演依頼だった。
僕は「マリキュラム‐出会って1か月で結婚する方法」という2017年のabemaTV 恋愛バラエティ企画で三崎氏を拝見してから(実は)少し追っかけていたので、まさかこの人が3年後にトゥモローゲートに来るなんてことは思ってもみなかった。
西崎のコラボ基準はお互いにメリットがあることと、チャンネルの方針・コンセプトからズレないことだ。数々の過去を持つ三崎氏とのコラボ理由は「経営者としての実力」と、西崎自身も過去に味わった「挫折とドン底を知る人」という共感ポイントが強かったと思う。
「西崎康平 ブラックな社長」チャンネルでTOP再生回数85万回を叩き出す動画が、三崎氏との水売り動画。本編の中では、三崎氏がなんと営業パーソンとなって西崎に水を1万円で売るという企画。
トゥモローゲートといえば「この水を1万円で売ってみろ」「東崎光星」の企画が有名。どちらの企画にもマイペースなノリノリで共演してくれた三崎氏には本当に感謝である。
新型コロナウイルスの猛威がはじまった2020年2月26日。就職支援会社大手からは3月1日~15日に開催予定していた“合同企業説明会”の中止までもが発表された。
今となっては珍しいことでもないが、当時大阪ではまだ一回目の緊急事態宣言が発令される前。合同説明会で新卒採用に力を入れる企業には「ほんまにこんなことあんの?」というくらい大激震が起こったことは記憶に新しい。
当時はまだ“採用ブランディング”のご依頼が今より圧倒的に色濃かったトゥモローゲート。社内でも新卒ターゲットへの説明会ブースやノベルティへのチカラの入れ具合が高かっただけに、僕たちもこの事実に真っ青になった。
急遽、西崎に会議室に収集された戦略企画部ゼネラルマネージャー西崎隼平と、意匠制作部ゼネラルマネージャー池田(僕)は「この状況で俺らはなにかできないのか」と、どうやら僕たちは今から正義のヒーローにでもなるのですね?と勘違いするほどには西崎から熱っぽい相談を受けた。
・・・おそらく2、3時間は話しただろうか。
手前味噌だが、僕たちは意思決定から速攻での建設的なアレンジ力が非常に高い。
30分で今回のチャレンジ内容は決定。ゴール設定・具体的な進行方法・WEB完結の短期申請フロー・さまざまなリスクヘッジ・絶対にブレてはいけないポイントを確認しあい、この世にたったひとつの企画を仕上げた。アドレナリンは限界点を超えた。
告知されたのは2月27日のお昼でこの日は木曜日。一般企業の稼働日で考えると、3月1日の開催までは翌日2月28日(金)しか企業への告知ができない。僕たちは必死のパッチで拡散をすすめる。
もうあとには退けない。やるしかない。
僕たちは当時では前代未聞だった、SNSを酷使したイベント「オンライン合同説明会」を開催した。
まだ「zoom」なんてサービスがみんなの共通言語になっていないころ。僕たちはtwitterライブを使ってこの説明会を運営していたし、まだまだ盲点だらけのイベントだったと思う。
ただ、こうして真剣に考えて考えて、、あとは神のみぞ知る!と、GOしちゃうことになんとなくの意味とロマンがあるんだよって。そんなことを感じた3月の始まりだった。
さて。さまざまな「炎上秘話(前編)」いかがでしたか?
めちゃくちゃリアルに話していますが、トゥモローゲートではこういった出来事が年間6回以上は起きています。僕はこんなエキサイティングな会社が好きなんですよね。
だからこそ、同じ感覚を「オモシロイ」と感じる人に興味を持ってもらいたいです。
実は、まだまだトゥモローゲートの炎上事件はたくさん。
後編をお楽しみに。(9月配信予定)