おはようございます。池田リョウです。
2022年までに「大阪で一番オモシロイ会社」を目指すトゥモローゲート株式会社の役員です。
社内の二大部署のひとつ「意匠制作部」のゼネラルマネージャー(以下GM)をしています。
大炎上男「田端信太郎」、青汁劇場「この水を1万円で売ってみろ」、ダメな求職者の正体が「年収12億円」、前代未聞の「オンライン合同説明会」など、外部も巻き込んだ数々の“炎上エピソード”を公開した前回。
今回の後編では、よりトゥモローゲートにフォーカスした“炎上”をお届けします。
それではどうぞ。
INDEX
3万5千ものいいねと1万近くのリツイート。
大きな賛否両論があるわけでもなく、数多の共感と「ごゆっくりされてください…」の労いコメントを生んだこのツイートは昨年2021年と言えども記憶に新しい。
トゥモローゲートで唯一の会社経営者であり社員でもある米村のツイート。
僕も初見がタイムラインでしたが、ツイートでのオフィシャルな告知となると「倒産?」「謝罪?」と、米村のもとでなにがあったか一瞬わからなくなりました。
フタを開けてみるとなるほど「新垣結衣さんが結婚して、ショックで立ち直れないから今日は会社を休みとします」という内容。
僕は新垣さんのことを「ポッキーの芸能人だったかな…」くらいしか認識がなかったので「・・表現が面白いな〜」くらいにしか受け取っていなかったのですが、米村は前述した通り”株式会社アクシア”の会社経営者(代表取締役)。
経営者権限でなんと本当に会社を休みにしていたのです!※対象者はガッキーファン
米村はおそらく単なるファンではありません。きっと本当に新垣さんに想いを馳せていたのでしょう。真実の愛です。
お気持ちはよくわかりませんがスゴイな〜(かなり他人事)とおにぎりをモグモグ食べていると、あれやこれやと拡散され、ついにはフジテレビ系列『アウト×デラックス』の出演まで決定が!
そして“ガッキーロス”現象をTVで知り、コトの重大さを知ったのです。大変失礼いたしました。ガッキーの出演している作品たくさん観ます。
よねさん(社内での愛称)、この悲しみを二度と繰り返さないようなシステムをつくりましょう。
人材採用の形といえば「採用媒体」「スカウト」「リファラル」などがよく挙げられますね。
SNSに強みを持つトゥモローゲートは、令和ならではのSNS採用の発展型となる新しい手段を試みた。
それがこれ。
このツイートで約1万5千ものいいねをいただき、ひとりひとりのbioを確認しながら気になる方をスカウトへ。
もちろん、いつもの流れでいいねをくれたフォロワーさんや、拡散でたまたま初見いいねをくれている方もたくさんいたかと思います。ただ、トゥモローゲート(西崎康平)に対して、なにかしらの興味をもらえたことは確か。
なにもない所に急にズカズカ入り込んでいくよりも、こういったきっかけがあることでアプローチはなめらかになっていくのです。
と、ここで頭のいい採用ご担当者さんが気になるのは、このツイートでの「結果はそもそもどうなん?」ですよね。それがこちら。ブログとしてめちゃくちゃていねいに効果をまとめています。
ダイジェストでお伝えすると、
・応募者 約1万5000人
・インプレッション 約263万回
・実スカウトDM送信数 54人(スカウト率 0.29%)
・エンゲージメント 29万
・採用としては残念ながら0(2022年10月時点)
となります。
媒体出稿として「twitter広告」の費用目安では、
・インプレッション課金:1,000インプレッションで400円~650円(目安)
・エンゲージメント課金:1エンゲージメントあたり40~100円(目安)
今回は直接的な採用には繋がりませんでしたが、「採用のためのブランド・認知向上」におけるtwitter広告として考えると、数百万規模の相当な効果があった計算となります。
今後の伸びしろや戦略においても非常に有効だった炎上(施策)だったことが解りますね。
SNS(twitter)を活用した新しい事例だと、トゥモローゲートが誇るミナミの人事浦下がツイートした下記も炎上(拡散)が多かった様に感じます。
浦下はトゥモローゲートの誰もが認める旅行+食べ歩き(実際には飲み歩き)好き。
5件以上のハシゴも当たり前だとか。
「こんなに集まると思ってなかったです…」(浦下)
いいね数×10円で実際に集まったいいねの数はなんと約8千いいね。
8000いいね×10円 = 8万円以上のゴージャスなご馳走の流れとなった。
しかし、そこで黙っていないのが弊社の西崎。
「家族を大事にする」というのは、トゥモローゲートの社員であれば誰もが掲げる行動指針。浦下のこのような自発的ツイートを見て、RTでさらにコトを加速させたのは西崎自身でもあった。
「シンプルにいい取り組みと思った」(西崎)
うれしい・楽しい・面白いなどの互いのメリットや価値の一致になるのであれば“会社ゴト”として盛り上げていくのは西崎がよく行う戦略。
SNSでの拡散ともなればもちろん好意的でない意見もチラホラと出てしまうが、もちろんそこも本人の了承の上。
念には念を入れ、実際に疲弊してしまう可能性があるなら絶対にやめておこう、ということがお約束なのです。「社長だから断れない」の空気は絶対に出さないように努力しています。
※SNSは自発的に運用することで熱量が生まれ、はじめて板についてきます。ご参考にしていただける経営者の皆さまはここを本当に注意してくださいね。
そして予算8万円の豪華なご馳走は、西崎の提案で浦下家の沖縄旅行へと代わり、無事youtubeに収録されたのでした笑(しかも西崎のポケットマネーだそう)
▼そのお話はこちらから
僕が入社したのはトゥモローゲートがまだ社員3名しかいない時期で、事業もまだまだ黎明期。
当時僕は30代半ばで、面談のために初めてトゥモローゲートを訪問。
大阪四ツ橋にあった、たった5坪の真っ黒なオフィスで、真後ろであくせく働く社員に気を使いながら小さな声で面談をしたことは今でもよく覚えています。
もとから声は大きくないので良かったですが。
↑左もなんとなく広く見えますが、写真の恐しいマジックです(約10畳)
あれから、早や8年ほどでしょうか。
当時5坪のオフィスは数年後には25坪となり、今では100坪となりました。
オフィスにはすべり台、BAR、芝生、ジャングル、卓球台、ダーツ、特大本棚、秘密の小部屋が散りばめられた空間となりました(オフィスです、みんなはたらいてます)
事業は就活支援から採用ブランディングとなり、企業ブランディングへと進化していきました。
2015年にはじまった社内でのSNS運用(twitter)も、社員が楽しみながらの自己表現や成長ツールとして運用できる体制に着々と整ってきています。
youtubeやTikTokでは新しいターゲット層に対してのリーチも行い、今では15万人ものチャンネル登録(youtube)をいただき、露出の機会も増えています。
そんな中、、
トゥモローゲートでは初来社のお客様に必ず「オフィス案内」をするというおもてなしの文化があります。
わざわざ遠い中お越しいただいたことへの敬意や、オフィスを含めトゥモローゲートの思想を感じてほしい、はたらく社員の表情や気持ちもサービスと同じように判断していただきたい。
オフィスの中ではすべてがトゥモローゲートの商品であり、これから一緒に寄り添わせていただくかもしれないサービスの一部であることを感じてほしいからこその取り組みです。
面接に来てくれた学生さん方にもそのスタンスは同じ。
だからこそ面接時に来たものの「エントランスと面接部屋以外見てない」という状況は原則ありません。もちろんこれからはたらくかもしれないオフィスや社員を見てほしいのですが、トゥモローゲートは一つだけ他社とは少し違う点があるのです。
それは、SNSでの露出が多いからこそ、学生さんが社長や社員をめちゃくちゃ知っているパターンがあるということ。どこで見られているかわかりませんね。。
西崎のyoutubeをすべて観ている人、同じ部署や職種の社員のツイートやブログを事前にたくさんインプットしてくれている人など、調べると山ほど情報がでてくるトゥモローゲートだからこその光景だと思います。
だからこそTVで見る有名人の様に「あのオフィスだ・・」「ナマ〇〇さん・・」「本物ですか・・」なんてことがよくあるんですね。僕たちもみんな普通に同じようにはたらいている会社員なので逆に本当に恐縮です。
上記の西崎のツイートにあった学生さん、おそらく相当トゥモローゲートのことを調べてきてくれたんだと思います。オフィスに入って2Fの案内で西崎の机の前に来た途端泣き崩れ落ちてしまいました‥
もちろん、大丈夫ですか!?とはなったのですが、そのお気持ちがうれし過ぎたのは西崎だけではなく、そこにいた社員みんなだったと思います。ありがとうございました。
ここで働きたいひといませんか?
少しだけ内輪の話をしていいですか?
トゥモローゲートにはミズキという泣く子も黙るサムライのようなセールス&コンサルタントがいます。
この人間です(右側)
転職前は、住宅系の営業職としてベテランの1000万プレイヤーでありマネージャー層。
しかし、これからの自分の将来像(このままお金だけを稼いでいく仕事に意味はあるのか)に疑問を感じた前職から、最後の転職(やりがい、誇れる仕事を)としてトゥモローゲートを選んでくれたのです。
入社時にはブランディングを提供するコンサルタントの経験は未経験で、給与が半分以下になることも承知の上で入社してくれました。
なぜかというと会社のビジョンと事業(やっていること)に共感してくれたから。
そこから早や4年は経つのでしょうか。
いまやミズキはトゥモローゲートのトップセールスであり、前職と同じマネージャーへと昇進しています。これは“実力があるから”以外の理由はありませんね。
ミズキというと、やはり心をグッと掴むトーク力と愛嬌とあざとさ(いい意味)。
狙ったゴールを絶対にあきらめない永遠の努力家です。
そんなミズキのこのツイートをみて、僕は唖然としました。
えっ
実は、上記のミズキのツイートには(一応)理由がありました。
みなさんは「ブラックな祭り」をご存知でしょうか?
2021年は3千人以上が参加、ツイート数は4万件を超え、Twitterトレンド第3位まで上がってしまう謎のお祭りです。
「ブラックな祭り」は、夏の花火大会や盆踊りのようなリアルイベントではなく、twitterの中だけのお祭り。毎年11月11日(1が並ぶポッキーの日と覚えよう)0時から開催されます。
何をするかはとってもシンプル。
ツイッターをしているとこんなときありませんか?
・ツイートしようか迷っていたことがある
・炎上しそうだけど言いたいことがある
・隠してたけど面白いツイートネタがある
・いつもいいことばっかり言い疲れた
・アカウントのキャラが定着してしまった
そんなモヤモヤを一日だけキレイに晴らしてくれるのが「ブラックな祭り」です。
普段、熱量抜群のツイートをしているトゥモローゲートのメンバーも、この日だけは完全にハメを外します。
「炎上」とは似て似つかぬものですが、たくさんの“この日だけのツイート”が飛び出します。
そして今年も2022年の11月11日(金)にブラックな祭りが開催されます。
日頃に使いまくっているtwitter 140文字筋をうまくストレッチしましょう。
みなさんも是非参加してみてください。
前編・後編に渡って紹介したトゥモローゲートのさまざまな「炎上秘話」いかがでしたか?
時代は移り変わりも目まぐるしいもので、様々なものごとの風習や価値観が日々アップデートされています。「炎上」という言葉は10年前ではあまり聞くこともなかったような気がします。
ネット上での批判・誹謗中傷として「炎上」と一言で語られることが多くなってきた昨今ですが、いくらインターネット・文字とはいえ、そこには“相手”が必ずいます。
SNSをたくさん活用するトゥモローゲートだからこそ、「ネガティブな炎上」ではなく「おもしろくてポジティブな炎上」を、世の中に届けられるようこれからも精進していきます。
だからこそ、同じ感覚を「オモシロイ」と感じる人に興味を持ってもらいたいです。