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Web制作フロー改善の旅|取材・撮影編

おはようございます。トゥモローゲート意匠制作部エンジニアの西川です。

Web制作フロー改善シリーズも今回で3回目となります。

1回目はこちら2回目はこちらです。

3回目の今回は『取材・撮影編』。

企業ブランディングのサービスを提供するトゥモローゲートでは、webサイトに見栄えを求めるだけでなく、その“企業様らしさ”も強く求めます。今回ご紹介する取材と撮影は“らしさ”を表現するためにとても重要な工程です。

Web制作フローを改善する前は、取材であればライターが、撮影であればディレクターやカメラマンが独自のやり方を進行していましたが、改善後はどのプロジェクトにも共通するフローができました。

そのフローを狙いと共に紹介することで、Web制作フロー改善の参考になればと思いながら書いていきます。

取材編

①事前情報のリサーチ

限られた時間の中で情報を聴き出し、Webサイトに落とし込むには、事前情報のリサーチが必要不可欠です。取材フェーズよりも前の段階で聴き出している情報はもちろん、プラスアルファで把握できる情報はないかを探ります。

取材対象となる企業様のホームページ、SNS、ブログ、過去のインタビュー。さらには企業様が所属している業界の記事や書籍まで。できる限りたくさんの情報をリサーチすることを弊社ライター陣は徹底しています。

徹底したリサーチでも把握できなかった情報にこそ、その企業様にとっての強み、個性、らしさが眠っています。取材でそういった情報を集中的にヒアリングできるよう、それ以外の情報を事前にインプットするようにしています。

②アンケートシートの作成&送付

リサーチが完了すれば準備は万端。でも、取材を受けてくださるお客様の準備はまだ整っていません。そこで登場するのがアンケートシート。想定している質問をお送りし、概要程度の回答をテキストで記入いただきます。

アンケートシートを作成&送付することで、お客様にとっては当日の準備ができますし、こちら側はご回答いただいた内容を深堀裏するところから取材をスタートできるため、必然的に情報の質が高まります。

また、取材対象者が取材に慣れていない方だった場合、アンケートシートは緊張を和らげるツールにもなります。

取材に慣れていない方にいきなり対面で質問をぶつけても、緊張からうまく想いを言葉にできなかったり、意図したこととは違う回答してしまうケースが多々あります。そうなってしまうのはライター側の責任。

お互い気持ちよく取材をし、正しくて良質な情報をwebサイトに落とし込むために、アンケートシートは不可欠なんです。もし、ご回答する時間のない場合であっても、当日の質問内容に事前に目を通していただく手配をします。

③対面での取材(可能であれば)

ここは、制作フロー改善前からあった工程ですが、一応ご紹介します。

新型コロナウイルスが流行してからはオンラインでの取材が増えましたが、弊社では可能な範囲で対面取材を申し込むようにしています。

取材で得られる情報は、何も口から発せられる言葉だけではありません。口調、表情、声色。対面でしか読み取れないニュアンスがたくさんあります。そのニュアンスをきっかけに話が発展することも多々あります。

そしてその微妙なニュアンスこそその企業の強みであり、らしさであるケースが多いです。だからこそトゥモローゲートでは、できるだけ対面での取材をする方針にしているんです。

撮影編

①撮影構図の収集

取材と同じく撮影も事前準備が非常に大切。

改善後に盛り込まれた制作フローの中でまずやるのが撮影構図の収集です。

こんなロケーションで撮りたい。
こんなポージングを写真に収めたい。

Webサイトの目的に適した撮影の構図を仮で作成していきます。撮影構図のクオリティがサイトのクオリティと直結すると言っても過言ではありません。

構図の認識がプロジェクトメンバー間で違っていたり、クオリティ自体が低かったりすると、いざデザインを進めていった時に思いもよらない問題が発生し、結果としてサイト全体のクオリティに影響が出てきます。

トゥモローゲートの場合、主にデザイナーが撮影構図を収集します。その上で気をつけていることが2つ。

1つ目は、あくまで「構図」の参考のため、写真の雰囲気や人物の外見に引っ張られることなく、ポージングと画面構成を意識して探すということ。

もう1つはサイトの完成図をイメージしながら構図を集めること。Webサイトでは写真の上に文字が載る可能性もあります。そういったサイトならではの事情を把握した上で構図を集めることが大切です。

・撮影がスムーズになる
・カメラマンとの連携がスムーズになる
・写真のイメージと制作物のズレがなくなる
・デザインがしやすくなる
・トータルの工数を減らすことができる

撮影構図をしっかり集めることには他にもこのようなメリットがあります。

②ロケハン

撮影で使用する場所の確認をするロケハン。どの角度から、どう撮るのか。想定外のものは映らないか。レタッチの工数は増えないか。撮影がスムーズに進むよう入念にチェックをしていきます。

確認する際に注意するポイントを「屋内」と「屋外」に分けて解説するとこんな感じ。

▼屋内
窓の場所(西日の確認)
天井の高さ(低い場合どこにライトを置くか検証)
机など備品の整理整頓(机や棚の上、足元の有線LANなどが写らないようにする)
部屋の広さ(全身を写すカットを想定)
見栄えのするエリアはあるか(クオリティを上げる為)
壁や床の色(白壁があるのかは必須で確認)
使える備品はあればその場で使用許可も取る
撮影機材の置けるスペースはあるか

▼屋外
方角の確認(西日の確認)
実際の撮影時間の風景(その時間の様子を見る)
有名企業の看板や電柱の場所(レタッチ工数の削減)
人通りがどれくらいあるのか

素材になりそうな場所はあるのか
雨が降った場合に使用する屋根のある場所はないか

小さいものも含めれば、撮影に想定外の出来事はつきもの。でもそれを「仕方ない」で済ますのではなく、できる限り起こらないようにするのがロケハンの目的です。

このロケハンは制作フローが改善してからさらに力を入れるようになりました。力を入れ始めてから撮影する写真のクオリティ、ひいては制作するサイトのクオリティもうんと上がったと感じています。

ロケハンが終わったら、タイムススケジュールなどを記載した香盤表を作成し、いざ撮影へ向かいます。

取材・撮影フェーズに追加した制作フローまとめ

取材で得る情報、撮影で得る写真のクオリティはWebサイト全体のクオリティに大きく影響します。

弊社も今のフローが100点とは思っていません。常に改善を繰り返し、サイトのクオリティをさらに高めていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!次回はライティング、デザインの改善日記。お楽しみに!

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