コピーライターの採用面談で聞く3つの質問

どうやら、前回ブログを書いたのは2023年の3月10日。
はっきり言って、記憶にございません。

【ブログ】アートディレクター日報『大学中退』

恐る恐るその当時のブログを読み返してみると
最後には、こんなことも綴っています。

『アートディレクター日報』

こんなタイトルなんだけど
毎日ではなく不定期に、でも頻度は多めで、
日報のように、今年は書くことにしました。

そうだ日報、書こう。

くらいの心意気で。よろしくお願いします。

アートディレクター日報『大学中退』

このブログを書いている現在、2024年10月。
あれから約1年6ヶ月。
ブログ一覧を探せど、書いた事実はどこにもございません。

もぉ。最悪だ。

もしあれから、心待ちにしてくれる人が
ひとりでもいたなら…
この場をお借りして、お詫びしかありません。

ほんと申し訳ありません。

言い訳ですが、僕はこのブログというものがとっても苦手です。

お客さんから依頼を受けて、その企業や商品のコピーは書けても、
自分のことを書こうとすると、とっても距離をおきたくなる。

書いてる途中「何言ってんだ、ジブン」となって逃げ出したくなる。
そして挙句の果てに、
忘れるという都合のいい行為を通して逃げる人間です。

でも逃げられず、書くときがやってきた。
それが現在です。(とほほ…)

さぁ。重い腰をあげて何を書こうか。

うねうねと1ヶ月くらい考えているふりして
たどり着いたのが今回のテーマ。

僕がコピーライター選考のときによく聞いている
大切な3つの質問を公開しようと思います。

「ブラックボックス的な選考の手の内を明かしていいの?」

そんな声が聞こえてきそうですが、安心してください。
明かしたところで、別にこちらに損はありません。

むしろ、このブログを読んで準備してきてくれたなら嬉しいし、
その準備が見えたら、僕はきっと別の質問を考えるでしょう。
(ごめんなさい。そんなナナメな性格の人間です。)

だから、遠慮なく対策してください。

うちのコピーライター選考にのぞむ人にとって
少しでも参考になればと思うし、
僕的には、他の職種の人にも共通する知りたいことだから、
少しは参考にはなるんじゃないかと思っています。

「ブログ苦手と宣言した人間が何を自負しているんだ!」

そんな声も聞こえてきそうですが、許してください。
自負でもしないと、書けないんです。

はい。

それでは、ちょっとだけ書いていきますね。
(ここまで、1000文字弱も費やしてる…。)

「できるかぎりコンパクトに伝えよう」と
いつも部下に話している自分の言葉が
ブーメランのように返ってきて、もうすでに自分が嫌です。
(社内のクレームは受け付けません。悪しからず。)

とほほ。ではでは。

質問1「自分のイケてないところベスト3を教えて欲しいです」

その日の気分次第では「ベスト5」と伝えることもあります。
とっても迷惑ですみません。

基本的に、面談ではみんな良いところや強みを語ってくれるもの(ですよね?)。

もちろん、面談にのぞむ僕も来てくれた方の良いところを知りたいし、
見つけたいというスタンスでのぞんでいます。

加えて、これは僕のキャリアや性格上の問題かもしれませんが、
学歴やキャリアにコンプレックスのある僕からしたら

「みんないいじゃん!選考通過でいいんじゃない!?」

と思ってしまうものなんです。

でも、選考という場においては
「見極める」ということをほぼ放棄しているようなものだから
「いかんいかん」という感じで、この質問をよくしています。

では、何をみているのか。

イケてないところをとっても悲観的に話すのか。
ちょっと笑い話であるかのように話すのか。

そんなところをみています。

コピーライターやディレクターは、
企業や商品・サービスの良いところも悪いところも
全部わかった上で、書く仕事。

もちろん市場をみたり競合と比較したら
悲観的に見えるようなこともあるでしょう。
でもそんな状況においても
「それもありだよね」「チャンスがあるよね」と思える
気持ちが大切だと思ってますし、
僕はそんなとらえ方をできる人が好きです。

どんな仕事においても問題や課題はあるもので、
それらを前にしたとき、
真摯に迷うのもコピーライターの素質だと考えてます。

クライアントのいうこともわかる。
一方で、世間が思ってそうなこともわかる。
プロデューサーがいうこともわかる。

その上で、何を書くか。

イケてない自分を語る延長線上において、
いろんな事情の狭間で葛藤する
人間らしい一面がのぞけるといいなと願って
こんな質問をしています。

イケてない自分を「それも自分」と小さく胸を張っていえますか?

質問2「最近で一番心が動いたことを聞きたいです。」

もうちょっと補足すると…
最近、喜んだこと。涙したこと。むかついたこと。なんでもいい。
面談にきた方にとって、最近心が動いたことを聞いています。

正直、答えはなんでもいい。
この質問は、ちょっと制作の打ち合わせ風景を想像しながら聞いています。

僕らはつくったもので誰かの気持ちを動かす仕事をしています。

一緒にプロジェクトを進めているメンバーが、
普段どんなことで心が動いて、どんな感想を抱いたのか。
知れると関係が深まり、制作力にも自然と反映されていくと僕は信じています。

なんでしょう。感覚的なことかもしれませんが、

きっと、お互いのツボを理解しているから、
言いたいこともわかるし、
嫌なこともわかるようになるからだと僕は感じています。
(阿吽の呼吸ってやつかな)

そして、そんな「最近感動していること」が
打ち合わせの雑談で、課題解決や表現のヒントになることもある。

机上の空論ではなく、
実体験が企画に込められている仕事は強いものです。
そして漏れなく、そんな人との打ち合わせはオモシロイ。

打ち合わせには、感動を持ち寄る。

尊敬するクリエイティブディレクターも
そんなことを語っていました。

もちろん、話してくれた御礼に、僕の心動いたことも雑談程度に話します。
最近は、とあるモナカで感動した話をしたなぁ。

質問3「最後に。なんでも答えるので、僕が困るような質問を考えてください。」

面談時間がおよそ残り5分〜10分に差し掛かったところ。
きっと選考に来てくれた人も安心し始めているこの時間。
急に思いついたかのように、僕はこの質問をぶつけます。

・年収はいくらなんですか?
・親に言えないような隠し事はありますか?
・オフィスでは話せないような失敗談はありますか?etc.

ほんとなんでもいい。

聞かれたら隠すことなく答えるつもりでいるのですが…
でも過去、記憶に残るような質問をしてきた人はまだいません。

初対面で聞きにくい。選考というオフィシャルな場で聞きにくい。
そんな事情は理解してます。

けど「一歩思い切って踏み込んできて欲しい」というのが
この質問の想いです。

僕たち、コピーライターの現場においてはまず取材を大切にしています。
ちゃんと聞いた上で、書いていく。
その時に、あたりさわりのないことを聞いても、
あたりさわりのないことを書く運命が待っていることがほとんどです。
時には、ちょっと経営者が答えに言葉を選ぶようなことでも
聞かないといけないことがある。
もちろん、その質問への回答そのままを文章に書き落とすわけではありません。

わかったうえで、書くこと、書かないことを決める仕事だと思ってます。

取材や打ち合わせという場において、
腹を割って話せるなら一番いい。

でも、たいがい話す時はまだ関係の浅いとき。
たった60分〜120分くらいの取材・打ち合わせ時間の中で、
聞きたいことを聞き出すのは難しいものです。

でもだからこそ、
相手に敬意をもって、
心に踏み込む勇気があるかどうかを僕はみたいと思っています。

もちろん、聞いて怒られるようなこともあるでしょう。
でも、そんな経験がないと書く前の「聞く」は上達しないと
勝手ながら思ってるんです。

その片鱗が見たい。そんな気持ちでこんな無茶な質問をしています。

過去選考に来てくれ、この質問を浴びた方へ。
あらためて、無茶振りすみません。

なお断っておきますが、面談以外の場では、
この手の質問を受けた時、僕は答えません。濁します。悪しからず。

できることなら「お見送り」なんて言いたくない。

そんな気持ちで、いつも面談にのぞんでます。

書類選考を終えて、初めてお会いする面談はおよそ60分。
その時間で、できるかぎり、あなたのことを知りたいし、可能性を探りたい。
いつも変わらない本音です。

いやらしい質問に見えたところもあるかもしれないけど、
面談の60分が、これから「一緒に働く」ことへつながる
大切なきっかけ、第一歩だと思っているので、どうか勘弁してください。

僕らはどんな質問をされたとて怒ったり、
あなたに対しての心象が悪くなることはないから、
安心して、本当に聞きたいことを聞いてもらえる
有意義な時間になるといいなと思ってます。

僕は、あなたと楽しく働きたいです。

トゥモローゲートに興味のある方は、こちらからご応募ください

カテゴリー

おすすめの記事

人気記事ランキング

VIEW MORE
Twitter
VIEW MORE
YouTube
VIEW MORE
LINE