こんにちは。戦略企画部の水城です。
前回は「ご契約前の説明書」というブログを書きました。「トゥモローゲートって何ができる会社ですか?」「プロジェクトの期間はどれくらいですか?」といったトゥモローゲートによく寄せられる質問に回答するブログです。読んでいただけましたでしょうか?
そして今回は質問に回答するブログの企業ブランディング編です。
「地味な業界でもブランディングはできますか?」
「尖った特徴がなくてもブランディングはできますか?」
実際にいただくことの多いそういった質問に、事例を交えながら答えていきたいと思います。ブランディングに興味はあるけれど、自分たちの会社がブランディングできるイメージが湧かない…という方に向けて。
「そもそもブランディングって何なの?」という方は先にこちらの記事を読んでいただくといいかもしれません。弊社代表の西崎が書いた「ブランディングとは?」という記事です。僕たちが定めるブランディングの定義やそれによってどんなメリット・デメリットが生まれるのかを細かく解説していますので是非。
それでは、本題にいきましょう。企業ブランディングについてよくある質問に答えていきます。
INDEX
結論、尖った特徴がなくてもブランディングはできます。というよりも、どんな会社様でも尖った特徴は必ずあります。ここを説明する前にまずはブランディングの本質的な定義を整理する必要があります。
ブランディングと聞いてよく想像されがちなのが「カッコいい動画をつくる」や「オシャレなホームページをつくる」といった魅せ方の部分です。でも、僕たちの定義するブランディングにとってそれらは手段の一つでしかありません。大切なのはその前段階。会社や経営者の根っこにある想いや原体験を明確にすることです。
この本質を理解しないままブランディングを考えてしまうと、「地味な業界だからブランディングはできない」といった思い込みが生まれてしまいます。たしかにブランディング=魅せ方を整えることなのであれば地味な業界よりもキラキラした派手な業界の方が有利になるでしょう。
しかし、前述したようにブランディングの本質は会社や経営者の根っこにある想いや原体験を明確にすることです。根っこにある想いや原体験に業界の地味さや人気は関係ありません。会社の数だけ想いがあります。経営者の数だけ原体験があります。そしてその唯一無二の想いや原体験こそが、会社にとっての尖った特徴なのです。
僕たちトゥモローゲートは、会社や経営者の根っこにある唯一無二の尖った特徴を見つけ出し、言語化し、サイトや動画などの制作物に落とし込むまでを一貫して担っている会社です。よって、尖った特徴がなくてもブランディングはできます!と自信を持って言い切れるのです。
むしろ、一般的に「特徴がない」と思われがちな業界や会社様の方がチャンスであると言えます。なぜなら同業他社様も同じように「ブランディングはできない」と考えているケースが多く、ブランディングに手を出していない可能性が高いため、いち早くブランディングを進めれば業界内での明確な差別化ができるからです。
物流業界のお客様を例に回答したいと思います。とある物流会社様は採用の課題を抱えておられました。大卒の採用に力を入れていたものの入社に至る人は年間2〜3名。それが、ブランディングに力を入れてから年間10名以上の採用をコンスタントにできるようになりました。さらにはもう一つの課題だった離職率の高さも改善しました。
何をしたのか。
その会社様は長い歴史をはじめさまざまな特徴をお持ちでした。しかしその価値は求職者にとってなかなか伝わりにくいものでした。そこで僕たちは、社員様が持たれている仕事に対する想いや誇りを「特徴」としてフォーカスし、求職者へ伝えていきました。
社員様は物流の仕事にとても強い誇りを持たれており、また物流業界を盛り上げたい!という想いもお持ちでした。よってその会社様自体の魅力だけを伝えるのではなく、業界全体のイメージ刷新につながる情報を社員様の想いに乗せて伝えていったのです。
僕たちは実際に現場にお邪魔し、仕事の様子を見ることや、社員様へのヒアリングを通して、物流業界の魅力、物流の仕事のオモシロさなどを徹底的に調査し、求職者の心にささる発信ができるよう準備を整え、実際に発信しました。その結果が冒頭で書いたような成果につながっていきました。
「尖った特徴はあるけど、その価値は業界人にしか理解できないものです。それでもブランディングはできますか?」
この問いに関する答えはもちろん「できます」。その上で補足させていただくと、業界人にしか理解できない特徴は確かにあるかもしれませんが、私たちはそれ以外のところから業界外の人でも理解できる特徴を見つけることを得意としています。今回紹介した物流業界の会社様に限らずこのような事例はたくさんあります。
私たちがお話させていただく中には、明確な理念がないという会社様もいらっしゃいます。そういった会社様は「理念がないからブランディングはできない」と思いがちですが、全くそんなことはありません。僕たちの定義するブランディングには「理念の構築・浸透」も含まれているからです。
そもそもなぜ会社は生まれたのか。何のために存在しているのか。事業を行うにあたって何を大切にしているか。こういった質問で会社を掘り下げていくと必ずその会社にしかない想いや志にたどり着きます。そういった会社の“原点”を元に理念を構築し、社員様へ浸透するお手伝いをさせていただくのも僕たちの使命です。
これらはなかなか自社だけでは気が付きにくいもの。そこを僕たちが掘り下げ、見つけ出し、社内に浸透させ、また社外へ発信していくことでその会社にしかない独自のブランドが出来上がっていく。その全てを自社で担当させていただくのが僕たちトゥモローゲートです。
「会社に理念がなくてもブランディングは可能ですか?」
もちろん可能です。むしろ、まだ明確な理念がないからこそ、ゼロからつくりあげることで揺るぎないブランドを構築することができると思っています。
理念の浸透には「認知」「理解」「共感」「行動」「習慣化」というフェーズがあると僕たちは考えています。大切な理念を掲げ、壁に貼ったり唱和したりしているけどなかなか浸透しない。そんなご相談をいただいた時には必ずこのフェーズの話をし、一緒に仕事をさせていただくことになればこのフェーズに沿って理念浸透をお手伝いします。
多くの会社様は理念を「認知」させるところまでは取り組まれているものの、「習慣化」までたどり着くことができていないケースが多いため、僕たちは「習慣化」まで徹底的に寄り添わせていただきます。
そこで大切になるのが理念を明文化したビジョンマップです。
自分たちは何者で、世の中に何を提供して、その結果どんな存在になっていくのかを明記したビジョンマップ。この作成過程で膨大なヒアリングを行うほか、作成後にはそのビジョンマップを元にした理念研修やイベントの開催、社内ツールの制作や評価制度の設計まで行うことですこしずつ理念を「習慣化」していきます。
「理念があるにはあるけど誰も意識していません。そんな状態からでもブランディングはできますか?」
こちらももちろん可能です。大切な理念を社員さんが堂々と語れるようになるまで浸透させるお手伝いをさせていただきます。
すこし生々しい内容ですが、いただくことの多い質問です。
「派手なことをやらなければいけないのではないか?」
「業務を圧迫するほどの膨大な時間を割かれるのではないか?」
そういった懸念からブランディングに挑戦することに戸惑いを感じ、なかなか前向きになれないというケースは多分にあります。会社としては前向きに検討しているけれど一部の人が否定的、ということもしばしば。
もちろん、場合によっては派手なサイトやパンフレットを制作することもありますし、大人数に理念を浸透させるために膨大な時間を割いていただくこともあります。ですが、必ずそうしなければならない!というワケでは全くありません。お客様の魅力が最大化できるご提案を、状況やタイミングに合わせたご提案を、柔軟にさせていただきます。
このあたりの微妙なニュアンスは直接お話ができればより具体的に想像できると思います。すこしでも興味を持っていただいた方はぜひ気軽にお声がけください。
ブランディングに興味はあるけれど、なんらかの理由で一歩が踏み出せないという方に向けてブログを書きました。最初はみなさまと同じような悩みを抱えていたけど、ブランディングに挑戦したら成果につながったというケースはたくさんあります。そのあたりの具体的な話もさせていただけたらと思いますので、繰り返しにはなりますが気軽にお声がけいただければと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。