おはようございます。池田リョウです。
2022年までに「大阪で一番オモシロイ会社」を目指すトゥモローゲート株式会社の役員です。
社内の二大部署のひとつ「意匠制作部」のゼネラルマネージャー(以下GM)をしています。
トゥモローゲートでは2022年4月から13期という新しい期に突入しました。気づけば創立から13年も経とうとしています。何というスピードでしょう。
もう次に気づくときには梅雨が過ぎていそうで、そんなことをタラタラと思い出していたらそばには夏が来ています。暑さに負けそうになってエアコンの前で涼しんでいると、気づけば紅葉が落ちてしまい、そろそろクリスマスのプレゼントを考えていかないと、と焦るのがおそらく次のハッとする瞬間となります。
となると、時は2022年の年末になりそうですが、皆さん今年の抱負はどれくらい達成しましたか?
時間なんて「あっ」という間に過ぎるもの。しかし「あっ」という間には、同時にたくさんの出来事が起きています。
気づけばトゥモローゲートも現在38人のメンバーが在籍しているのです。※2022年4月現在
今日はその中の半数以上を占める「意匠制作部 新メンバー」の話を始めましょう。
12期(2021/04〜2022/03)では、トゥモローゲート意匠制作部メンバーとして下記メンバーが入社しました。複数名はすでに別記事で取り上げているので下記ブログ記事をチェックしてください。
※順不同
今回は12期入社でまだブログでも紹介が済んでいない期待のメンバー2人を紹介します。しかも2人とも「映像クリエイター」。
これまでのバックグラウンドや採用に対しての想いを聞かせてもらった。
トゥモローゲート意匠制作部の門をたたく人はもちろん、カメラマン・ディレクター・編集・MAなど、映像クリエイターの転職時のヒントとして読んでもらえたらうれしいこと。
通称:サトム。2022年2月入社、35歳の超新人。「トゥモローゲートっぽくない」の概念を破り入社した、誰もが知る元某バラエティ番組の編集エディター。クソ真面目な性格とムダに声がデカイのと、そのクセすぐに声が枯れるのがチャームポイント。本人は至って真面目だがシチュエーションを与えると妙なキャラ変ができるのが得意技。誰もが認めるトゥモローゲートの向井秀徳とはこいつのことだ。
トゥモローゲートに入社したメンバーで、外向きにも派手ではないタイプのサトム。
彼がどんな人なのかは正直なところ、みなさんより僕が一番気になってるわけです。
選考の面談だけですべてが解るわけないですから。
僕の知るところで言うと、サトムはおっさん。おっさんっぽい。「せやかて」「ほんで」「いかんせん」など会話の中で妙な関西弁?を発する。年齢で言うと僕はもっとおっさんなのだが、それでもサトムはおっさんと言いたい。
サトムは前職で一体なにしてたん?と、聞いてみた。
「こんにちは、里村です」(真面目か)
「はい。ルーツですね。僕のルーツはゲーム音楽や映画。専門学校でそれらを学んでいた当時、『メタルギアソリッド』で有名なコナミの小島秀夫さんというゲームクリエイターに憧れていました。小島さんが書くシナリオや音楽は今でも素晴らしいと思います。」
ありがとう。聞いてないのに学生時代の話からサトムは語りはじめる。
※ちなみに当時聞いていた音楽はビジュアル系(ルナシー、ラルク、Acid Black Cherry)らしい
「高専からの就活時の話です。僕は周囲のみんなと同じように大手企業に埋もれて内定をもらうのがイヤだったんです。そんなことより“自分の名前が残る仕事”がしたいと考えていました。」
「しかし就活の現実は厳しく、入社したのは映像関係の会社とは言えども「営業職」でした。」
どうやら、ゲーム音楽制作の世界はハードルが高かったよう。厳しい就活事情に力尽きた先は営業職だった。やはり感じるのは、TGに入社してくる人間は「人と一緒がイヤ」「名を残したい」など、壮大な夢を追い求める妙にロマンチックなやつが多い。
「そんな時に“人が足りない”という理由で営業→編集(テロップ入れ)の仕事に変わるタイミングがありました。この後もずっと営業職のままだったら、僕はきっと仕事を辞めていたと思います。妙な縁ですね。」
結果、サトムはここから約9年間、CMやドキュメンタリー、バラエティ番組の編集・音効の仕事をすることとなる。
最後に軽く聞いてみた。
9年もずっと続けてたのはすごいよね。その経験の中でやっぱすごいなーって思う映像には出会えたん?
「うーんそうですね。。しっかり考えたいので1日待ってもらっていいですか?」
は、はい。。大体でよかったんやけどな。。
“この作品好きなんですよー”くらいで全然いいからね?とだけ告げた翌日。出てきたのがこれ。やはり真面目だ。
サトムの強みはバラエティ番組で実証してきた編集力と、実はめちゃくちゃ強いのが音楽的な一面。
「家でもいつも音楽聞いてます。」
なに聞いてるの?
「現在、よく聞くのはサカナクション、amazarashiです。あとはEDM全般ですね」
他のトゥモローゲートのメンバーでは絶対できないことってなに??
「映画音楽やゲーム音楽を聞き漁ってきたからこそ、理論から考える音響効果センスやアンテナ感度は負けません」
9年の自信の表れはやはりすごい。
「あと、斬新な映像表現のストックも負けません。自分の常識にない表現を見つけたらバカみたいに何度も繰り返し見ますし、そもそもどうやって撮影しているのか、どうやって編集しているのかを常に考えています。僕は特番のドキュメンタリーなども編集してきましたが、一般の人たちが当たり前にキレイとかと思って見ている映像だって、裏ではめちゃくちゃ手間が掛かっているんです。あと、くぁwせdrftgyふじこ◎△$♪×¥●&%#?!・・・・・・・・」
映像愛が止まらない。取材時間は30分で終わりたい。
だからこそ、そろそろまとめ…と思い聞いてみた。映像の勉強のためにオススメの映画やPVとかってあるの?
「うーんそうですね。サカナクションとかいつも実験的で面白いですが、考えたいのでもう一日待ってもら・・」
いや、大丈夫です!ありがとう!
サトムはCPサイトからの直接応募だった。
「トゥモローゲートとの出会いは、エージェントでたまたま紹介してもらったのがきっかけなんですね。でも気にはなったものの、色々スケジュールが重なって縁がなくて。。選考には進まなかったんです」
しかし、トゥモローゲートの特徴はtwitterやyoutubeでの情報発信。SNSではそこからチラチラと見るようになったという。
「その後、トゥモローゲートへの想いがやっぱり諦められなくて、僕はCPサイト経由でエントリーをしました。でも、今回の選考用に気合を入れてポートフォリオを作っていた矢先、macが壊れてせっかく作った完成間近のデータが全部消えてしまうというハプニングがあったんです。提出の2日前でした。」
「その日にたまたま目にしたのが、このツイートだったんです」
「もう簡単にまとめるしかないか…と、気合いも薄れて半分諦めかけていたタイミング。でもこのツイートをみてハッとさせられたんです。トゥモローゲートからすると“macが壊れた”とか関係のないこと。結局は自分がどうしたいか。できるできないで悩む程度の想いで受かるわけがない、やりたいんだろ?やるしか選択肢はないよな?って。だから、そのツイートからパワーをもらってその日から夜通し。やることやりきりました。」
トゥモローゲートと出会ったことで、今の自分を変えないといけないと感じられた。
これまでの仕事を惰性でやってるつもりはなかったが、なんとなく“なにか”を気付かされた。
TV番組を編集すればするほど、この業界の未来は明るくないと感じていた。
娘が生まれてから、父親として子供に誇れる仕事がしたいと思っていた。
俺は一番やりたいことをやらないといけない。世の中にないものをつくり出したい。
きっかけはツイートではあったものの、見えないなにかに気持ちがグイっと突き動かされた。
サトムの入社の理由はそんなところだった。
「言っていいですか?これ。めちゃめちゃあります」
ヤバい。こんな質問入れないほうが良かったな、と瞬時に思った。
聞いたからにはブログに掲載しないと“良い面しか外に出さないダサい上司”になってしまう。。
覚悟を決めて、はい・・どうぞ・・と再びバトンを渡した。
「思ってたよりめちゃくちゃ泥くさいんです」
ん?思ってたより臭い?途中聞きそびれ、妙な空気になる。
「とにかく仕事がよくできるスゴい人たちが集まってる会社という印象があったんです。仕事も華麗にパッと終わらせて、みんなで夜の心斎橋とかにパ〜ッと繰り出す毎日なのかなって思ってたんです。ON/OFF充実というか・・」
なにそれ、そんな印象なの?
とにかく“臭い”ではなかったので僕は胸をなでおろした。
「みんななかなか帰らないし、何してるのかと思えばずっと考えてたり議論してたり。効率が悪いとかではなくて、みんな熱量高いままずっとONの状態で。想像以上にコミュニケーションは多いし、もう会社自体が生き物みたいだなって思いました。あと、、」
少しサトムのスイッチが入ってきた。話が加速する。
「上のポジションに立っている人ほど、人間ができているというのは腑に落ちる感じがありました。仕事ができるからだけじゃなくて、人としてなんか納得してしまう。気配りなんかを見ていると、普通の会社とはまるっきり逆やなと。。上に立つためにはこういうことができないと駄目なんやなって、自分の中の教科書にはなくて斬新でしたね!」
サトム、、それもう10回くらいコピペで繰り返していい?
役員として、うれしい池田(僕)でした。
「はい。“ルーキーロワイヤル”は自分の中で強烈に印象に残ったし、残り続けると思います」
※ルーキーロワイヤルはトゥモローゲートが主催する「バトルシップ型の内定者研修イベント」。他社の内定者とその先輩たちがチームタッグで入り乱れ、今期最強の内定者を決める。
「僕は中途入社でしたが、内定者メンバーとしてこのイベントに参加しました。トゥモローゲートの代表としていきなり会社を背負って他社さんに挑むこと。ここだけの話、プレッシャーが半端なかったです」
多分誰から見てもサトムのプレッシャーはわかったと思う。新卒メンバー1人とタッグを組み、2人でトゥモローゲートを背負い立ち向かった。
「入社にあたって、トゥモローゲートのことは調べましたし、ある程度わかったつもりではいました。でも、自社の魅力を自分でプレゼンして“第三者”に伝えないといけないとなると、もうそりゃ向き合い方変えないといけませんよね。あれ?これもわかってない、あれもわかってない、てかよく考えると何もわかってないわと。考え方自体すべて改めましたね笑」
サトムはこのイベントから変わったって言われてるよね。
「そうなんです。自分でもどこか吹っ切れた感はあって。前職まででも自分がお客さんの前に立つ時なんかも含めて、いつもどこかで壁をつくってセーブしてたんです。今回はセーブする方が逆にかっこ悪いと感じたんです」
数々のエピソードだった。かっけえな。このおっさん。
と、おっさん(僕)は心の中で思っていたことは特に伝えていない。
取材時間はすでに50分を超えていた。
通称:クラ。2022年1月、入社にあたり東京から大阪へ。カメラマン兼映像ディレクターとしてトゥモローゲートの動画制作リーダーの大舵を切りはじめる。出社時には毎日3本の飲み物を買い揃えテーブルに並べる妙なこだわり。元々映像ディレクターとしてアパレルブランドのプロモーション・マーケティングを担っていたため、自宅にはそれらの服があふれる始末。引越し時の最大の悩みはクローゼットの広さが間に合わないこと。
倉との出会いはwantedlyだった。会った人間はわかると思うが、倉の特徴・印象として一番最初に残るのがその話し方、言葉のチョイスだと思う。
「恐縮ですが、お時間を頂戴してもよろしいでしょうか」「仰る通りでございます」「僭越ながら〜」など、例えると“お客さま相談窓口”のような超・尊敬語&謙譲語混じりの会話劇が繰り広げられる。
前職では何をしてたの??
「ナノユニバースというセレクトショップ本社で、映像ディレクションやSNSマーケティングをしておりました。ある時は編集者としてもですし、トレンド発信から数値分析まで、会社が発信している映像関連にはほぼすべてに関わっていたかと思います。映像・PR分野をすべてインハウスで取り組んでいるというのは、アパレルブランドでも珍しいことでした。」
なるほど。前職はそういうことね。
「学生時代にたまたまカメラ販売のバイトをしていたことがあって、カメラに興味を持ち始めたのはそのころからなんです。そこからスチールではなく、たまたま映像制作の会社に入社することになりウエディングの映像カメラマンをしていました。おそらく300組以上のカップルを撮影してきましたね。そこからはショップ店員として仕事をしたり、カメラマンとしてフリーランスをしたりしながら金沢で数年活動していました。その後に再度組織に所属していく流れですね。」
なるほど。カメラマンへのきっかけや展開はそういうことね。
ちゃんと準備してきた解答だ‥ コイツ・・できるな。
「時流もあり、前職ではリモート仕事がメインとなっていました。やることはやっていましたが、自分の中では結構怠けてしまってたんですよね。仕事は楽しいですが、フルパフォーマンスが発揮できていたかと言うと少し疑問は残ります。その会社がどうという話ではなくて、僕自身の意識の問題です。もっと身を引き締めて胸を張れるはたらき方をしたかったんです。」
なるほど。はたらき方に課題があったのか‥
僕は倉の話をそのまま聞いていたし、解答は基本的に的を射ていて、特に突っ込むこともなく取材は進んだ。
「・・わかりました。全部で3つあります。」
なるほど。もうすでに3つにまとめてくれたわけね。
「1つ目です。“感性が柔軟なこと”です。」
「トゥモローゲートにはこれだけ個性が多様なメンバーが揃っていますが、僕は特に無個性だと感じています。ただし、これを認められることも一種のスキルかなと思っているのです。どんなものにも染まることができるし、前に出ることだって、裏方に徹することだってできるんです。自分は特別ではないこと。」
「2つ目です。“洋服の知識”は誰にも負けません。」
「普段はオフィスでもカジュアルでしか来ないんですけど、前職ではドレスブランドも扱っていたこともあってネクタイは100本以上持っています。ただし、年間通して1〜2回しか締めることがないですね笑。もう部屋は地面もクローゼットも服だらけです。」
「あとは映像の編集や撮影が気になるのと同じように“衣装”にも目が行くんです。各役柄のファッションがその作品の年齢・トレンド・シチュエーションにフィットしていなければ急に冷めたりします。」
「3つ目です。“カラーグレーディング”※の経験です。」
※カラーグレーディングとは
例えば映像全体を古いネガフィルムのような色味に変更するなど、映像の色彩素材の質感を際立たせることで、雰囲気や臨場感を演出し、映像の質をより高めることをいう。
「映像編集においては、カラーグレーディングや色調整を多く担ってきました。ハリウッドではもう普通だったりしますが“カラリスト”というポジションがあります。ニッチかもしれませんがこの分野においてはこれまで突き詰めてきた自信があるので、日本の映像業界においてもTGにおいてもパイオニアとして活躍できるようになっていきたいですね。」
自分の想い・感情面と、問に対する事実&解答をロジカルにバランス良く伝えようとする姿勢。
この質問もキレイな取材時間で完了した。
取材は第三の質問に突入した。同時に僕はなんとなく気づいてきたことがあった。
質問をしてみる。
トゥモローゲートに入った一番の理由ってなんだったの?
「自分があまり言葉が得意じゃない分、ディベートをしている動画やビジネス系動画をみることが好きだったんです。トゥモローゲートとの接点も最初はここからでしたね。なんとなく聞いたことはありました。西崎さんという存在もここで知りました。ただSNSでの知名度が故、正直最初はめちゃくちゃ胡散臭い会社だなと思っていたところもありました‥。」
僕は確信した。起承転結のストーリーの始まり。
少し引っかかりを残しながら次へ展開しようとしている。
そうか、こいつはやはり根っからの映像ディレクターなんだ。
何でもコンテンツ化して進めようとしているぞ。。
きっともうすでに脚本があるんだ。
「でも…見ているとyoutubeのオススメにも常時出てくるようになってきて、結果的にどんどん会社のことを知っていくことになりました。この会社はこんなことをしてるのか、オフィスがとても凄いな、入社倍率はこんなに高いのか、、など。その中でもひとつ特に刺さったyoutube企画があったんです。それがこの企画なんです。」
社員のファッションチェックという、たしかにアパレル経験の長い倉だからこそ喜びそうな内容だ・・しかし、あまりにも事前に練られた脚本通りの展開。
倉が最初に抱いたトゥモローゲートへの感情と同様、僕は倉に少し胡散臭さを感じはじめている。きっとこのままキレイに終わっていくんだな?ちょっとベタベタじゃないか?
「昔からスタートアップ系の企業には興味を持っておりました。このyoutube企画を見て、やっぱり勢いのある会社ってこうあるべきだよな、面白いなーなんて。僕はビジネスと同様にアパレルの血も特に濃かったのでめちゃくちゃ刺さったわけです。」
ほら、やっぱりそうだ!
「その後にwantedlyでトゥモローゲートの募集記事を偶然見かけて、そこからは西崎さんと話がしたくて気づけばボタンを押していた、、という流れですね。採用合否と言うよりも、もう人生経験!としてエントリーさせていただいた次第です。はっはっは笑」
これがエンディングか。ちょっと弱いんじゃない?と感じていた矢先、、
「選考の中で、僕のことを必要としていただけて、採用に至っていただき幸せなことなんですけど、ただ・・」
ただ?
「一番の理由は別の部分でして。」
ほう?まだエンディングは終わっていない?
これは気になって夜しか眠れない!
「一番の理由はトゥモローゲートの“礼儀礼節を大事にする”という社風でした。」
「僕自身も人にめちゃくちゃ感謝をして生きていきたいですし、ちゃんと感謝をされる環境に身をおいて還元したいと考えています。これが明確な一番の理由です。なぁなぁな会社はあまり好きではありません。」
ほう!そう来たか。
もちろん倉はウソをつくことはしない。
今回のストーリー設計は優秀だった。
意外と悪くない展開で僕は勝手に満足した。
「カメラマンとして入社するので想定してなかった訳でもありませんが、撮影での移動がこんなに多いことはうれしい誤算でした。」
うれしい誤算。たしかに最近のトゥモローゲートへのクライアントワークはtwitterを通して各地からのご依頼が増えてきている。カメラマンにとって被写体としての場所が増え、目まぐるしく移ろいでいくことは一種の旅感覚でもあり、刺激なんだろうなと。
「会社の広がりやその影響に伴って、関西圏内から関東〜九州〜北海道まで移動距離が多くなってきたことが楽しいんです。僕自身で選べるものでもないので“受け身”ではありますが、数年先にはどこに行ってるんだろうかと。ワクワクすることのひとつですね。」
倉は映像ディレクターとしてクライアントとの連携、裏方としての撮影の手配関連もこなし、動画カメラマンとしての経験と技術は一番長い。同時に編集や3D制作の技術も兼ね備えている。これからが期待のホープだ。
解答としては少しよろしくないが、倉もこの回答にはサトムと同じ解答を選んでいた。(あぁ、本当に取材してるんだな、と感じてもらえるとうれしい)
「はい。それは確実に“ルーキーロワイヤル”ですね。思い出深いです。」
ルーキーロワイヤルは、数ヶ月を通して「全5回」行われる。
毎回各社から新入社員とその先輩たちがタッグを組み、毎回のテーマに沿ってプレゼンバトルをするのだ。
サトムは最終回のラストバトルに参戦した。倉は第4回、5回の参戦を果たした。なぜ倉が2回も参戦したかというと、とある事件が第4回に起こったからだ。
トゥモローゲートを含んだ全5社の参加の中で、倉が入ったトゥモローゲートチームは「最下位」という結果を生んだ。
主催である会社の最下位。これはトゥモローゲート社内でも一大トピックとなった。サブマネージャーたちは集結し、緊急度を確かめあった。
会社では全社MTGで今後の対策を立てる始末だ。
「正直ナメてました。なんだかんだでトゥモローゲートのブランド力が強い気がしていました。」
「ある程度の結果を出してきた人生。このイベントくらいなら問題なく進められると思ってました。」
「周囲がどうにかしてくれることも考えていました。完全に“考えること”を放棄していました。」
倉はこの最下位の結果がきっかけで、「本質的な部分を見つめ直す機会」を改めて持てたという。会社に屈辱的な思いをさせたことを強く反省したという。
何でもできる、できてきたこれまでの人生。
模範的な解答、準備さえすれば「正解」は掴めてきた人生。
トゥモローゲートの職務・技術レベルがこれまでよりも高いかといえば、一概にそうとも言えない部分もあるだろう。ただし、これまでのアタリマエは通用しない会社であることは明らかだ。
倉は前向きだった。
「失敗した結果に対して、挽回のチャンスを与えてくれる“会社の期待”を感じられた。」
そう答えた。
ルーキーロワイヤル第5回では見事優勝を果たした。
倉の快進撃はこれからだ。
さて。二人のマインド部分はどうだっただろうか?
トゥモローゲートでは採用時にスキル的な要素ももちろん大事だが、他社と比べると圧倒的にマインドの強さを重要視している。
どんなときでもビジョンを大事にするトゥモローゲートだからこそ、いざ何かで迷ったときの信念・核となるTGマインドは絶対ないがしろにしてはいけない。
普段クライアントと接することの少ない意匠制作部においてもそこは変わらない。
ものづくりだから関係ない、いいクリエイティブが作れればそれでいい。
そんな考えはクソくらえだ。
僕たちはどんなときでもトゥモローゲートのメンバーとしてプライドを持ち、その上でオモシロイクリエイティブをつくり続ける唯一無二のチームでないといけない。
入社することは容易なことではないかもしれないが、ある意味カンタンだ。
だって入社のポイントが全部ここのブログや各SNSで情報公開されている。そんな会社なかなかないだろう。
意匠制作部では13期(2022/04〜2022/03)で約8名の採用を想定している。
今期もどうぞよろしくお願いします。