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ブランディングデザインとデザインの違いを社内インタビューでひも解く。

こんにちは。トゥモローゲート株式会社の小川サトキです。

未経験からコピーライターとしてトゥモローゲートに入社して早一年。

さまざまなWebサイトの制作に携わる中で気になっていることがありました。

「他のWeb制作会社やデザイン会社って、どんな流れで制作をしているんだろう?」

前職時代は営業職だったため「Web制作」や「デザイン制作」をするのはトゥモローゲートが初。

トゥモローゲートでの制作現場しか知りません。

ですが、社内では「トゥモローゲートと一般的な制作会社ではデザインの考え方がすこし違う」「ブランディングデザインと普通のデザインは全然違う」といった声を耳にします。

トゥモローゲートに所属するクリエイターとして、その“違い”を理解しておかなければいけない。

理解するためには“違い”を語れる人に聞くのが一番はやい!

ということで、トゥモローゲートのWebデザインチームをたばねる久米先輩にインタビューをすることにしました。

「ブランディングデザインと普通のデザインって、どう違うんですか?」

久米ちゃん@ブラックなデザイナー
トゥモローゲート株式会社 意匠制作部 リーダー。 WEBデザイナー兼アートディレクター。15歳からデザインを学びはじめた自他ともに認めるデザインオタク。企画、構成、コーディング 、ディレクションも手掛ける。大手デザイン会社から2020年にトゥモローゲートに入社

コンセプト設計からプレゼンまでやる。デザインはその一部

小川
「まずは前職がどんな会社で、どんな仕事をしていたのか教えてください」

久米先輩
「社員が300人を超える比較的大きなデザイン会社。医療業界、福祉業界、飲食業界のお客様が多かった印象だけど、それ以外の業界のWebサイトも含めて色々つくらせてもらっていたよ〜」

小川
「ジャンル問わずお客様がいるのはトゥモローゲートと同じですね。なぜ転職しようと思ったんですか?」

久米先輩
「同じ会社からトゥモローゲートに転職していた山下に声をかけてもらったのがきっかけかな。最初は“話だけでも聞いてみるか”くらいだったけど、そこで初めて出会ったトゥモローゲートの社員が会社の現状や未来についてイキイキした表情で話しているのに感動した。“自社のことを誇らしげに語れるってカッコいいな”って」

小川
「実務面がきっかけではなかったんですね」

久米先輩
「どちらかというと組織面が先やったかな。前職の会社は明確な企業理念みたいなものが社員レベルにまで共有されていなかったけど、トゥモローゲートでは理念を明文化したビジョンマップが軸として存在している。初めて見て説明を受けた時の衝撃は今でも覚えてる。お客様に提供されているということも、そこにデザイナーとして携われるということも、初めて聞いた時はワクワクしたね。会社の根幹をなすものをつくれるんだ…って」

トゥモローゲートのビジョンマップ

【ブログ】ビジョンとは?組織が強くなるビジョンマップの作り方

小川
「実際に入社してみて実務面での違いは感じましたか?」

久米先輩
「もちろん。ビジョンマップをデザインできるというのもそうだし、Webサイトの制作においてもけっこう違いは感じたかな。前職ではコンセプト設計、コンテンツ企画、ワイヤーフレームの設計みたいな上流工程にデザイナーが関わることがなかったけど、トゥモローゲートではコンセプト設計のさらに前段階のお客さまへのヒアリングにデザイナーが参加するのが当たり前。そのぶん、お客様への思い入れは強くなるし、その思い入れがデザインにも反映されると思う。あと、デザインに関してのプレゼンを担当させていただくこともあるしね。」

トレンドよりも先に、お客様らしさを追い求める。

小川
「別の職種と言っても過言ではないくらいの違いですね。そのあたりがブランディングデザインとデザインの違い…だったりするんですかね?」

久米先輩
「そうかもしれないなあ。2つに明確な定義はないと思うけど…前職時代はとにかく“トレンドに沿っているかどうか”を意識していた気がする。カッコいい。美しい。おしゃれ。ユーザーにそう感じてもらうためにはどうすればいいのかを最優先に考えて、デザインしたり、アニメーションを考えていたかな」

小川
「トゥモローゲートに来てからは?」

久米先輩
「お客様が抱える課題解決につながるかどうか。あとは、お客様らしさをしっかりと表現できているかどうか。主にこの2つを最優先に考えているかな」

小川「なるほど。」

久米先輩
「例えば、Webサイトから事業に関するお問い合わせを増やしたいとお客様が考えているのであれば、お問合せに必要な情報を分かりやすく、かつ魅力的に伝わるのはどんなデザインだろう?と考える。その上で、お客様のコーポーレートカラーとズレた色味になっていないか、与えたい印象が“信頼性”なのに幼稚な印象を与えるデザインになっていないか、などの“らしさ”を追い求めたデザインをする」

小川
「ふむふむ。」

久米先輩
「お客様らしさで言うと、コンセプトを落とし込んだデザインになっているかどうかも重要かな。コンセプトは、お客様がターゲットに与える価値やメリットを一言で表現したもの。例えばコンセプトに「動く」という文言が含まれている場合、躍動感を与えるデザインにしなければいけない。これはWebサイトに限った話ではなく、パンフレットも、名刺も、ロゴも、もちろんビジョンマップも同じ」

デザインスキルがあればいいワケじゃない。

小川
「先ほどブランディングデザインに明確な定義はないとおっしゃいましたが、今話してくれたことが“正解”な気がしてきました。」

久米先輩
「会社さんによって違うと思うから、あくまでトゥモローゲートの考え方として捉えてほしいけどね。あ、らしさを表現するデザインでもう一つ加えるとすると、“トレンドだけを追ってしまうと差別化ができない”というのも言えるかな。」

小川
「差別化。」

久米先輩
「うん。トレンドって、他の誰かがデザインしたものや、すでにどこかの会社がアウトプットしたもの。そこに囚われてしまうと、企業らしさがなかなか出てこない。そういう意味でトレンドは“あくまで参考程度”と考えるのがいい。」

小川
「なるほど…だからこその難しさもありそうですね。」

久米先輩
「間違いなくあると思う。ただデザインスキルをあげればいいワケじゃないから。お客様の事業内容や理念を理解する力。それらをデザインに落とし込む力。落とし込んだデザインの目的や意図を言語化して言葉で伝える力。全て、ブランディングデザインには欠かせない力だと思う。」

小川
「こうして聞くと、本当に別の仕事ですね。デザインとブランディングデザインは。」

久米先輩
「そのギャップに対して前のめりになれるかどうか。“デザインだけしていたい”という人にとってはブランディングデザインは向いていないかもしれない。逆もしかり。どちらが良い悪いとかでは全くないけどね。」

小川
「短いインタビューでしたが、2つの違いを理解できた気がします。ありがとうございました!」

久米先輩
「いえいえ。逆にこんなので良かったかな?ブランディングデザインについてならいくらでも語れると思うから、またいつでも聞きにきて〜!」

ブランディングデザインとデザインの違いまとめ

ブランディングデザインとデザイン。

トゥモローゲートにおける2つの違いを久米ちゃん先輩に言葉にしてもらいました。

今回のお話をまとめてみると、

◎ブランディングデザインは『トレンド』よりも先に『お客さまらしさ』を重視する
◎単純なデザイン力だけでなく事業内容や理念などを言語化し落とし込む能力が求められる

デザイン関係の仕事に就いている方やこれからデザインに携わっていこうと考えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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