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ブランディング働き方改革西崎康平

ブラックな企業が3年でホワイト企業に選ばれた理由

ブラックな企業がホワイト企業に選ばれたワケ

こんにちは。冷蔵庫は日立、洗濯機はシャープ、テレビはパナソニック、ブラックな社長の西崎です。

この度、一般財団法人日本次世代企業普及機構よりホワイト企業認定を受けました。社員から「ブラックな企業がホワイト企業に選ばれたら面白いですよね」という提案で実現しました。さらにタイミーさんと同時受賞というかたちでホワイト企業アワード特別賞を受賞しました。

2021年度上半期 ホワイト企業アワード受賞企業一覧はこちら

この話をとある経営者にしたところ「いいブランディングになるね」という言葉をいただいたんですが、

ここでみなさんに質問です。

今回の受賞は「いいブランディング」になるのでしょうか?

僕の答えはNoなんですよね。

ブランドとは「約束」というのが弊社の考え方。顧客に求職者にそして社員に、会社が約束してくれることとはなにか?この信頼や絆がブランドだと考えます。つまり、圧倒的に外見以上に中身が大切だということ。

今回の受賞で「トゥモローゲートはホワイト企業なんだ」というある種の誤解が広まらないように、うちの現状を正確に伝えるとともに、なぜそんな僕らがホワイト企業に選んでもらえたのかという点にこれからの組織づくりやブランディングのヒントがあるなと思い、自分たちに言い聞かせる意味でまとめていきます。

なぜホワイト企業に選ばれたのか?

「ブラックな企業がホワイト企業に認定されたら面白くないですか?」ある日突然社員からこんな提案がありました。日ごろから認定バッジ系には興味がない僕ですが、シンプルにオモシロイ提案だなと感じたこと、ホワイト企業認定をしている会社が高額な登録費用や更新費用を取っているわけではなく、純粋にいい会社作りを推進しようとする意志が見えたことが今回ホワイト企業アワードに応募してみよう!と決めた理由です。

まさか、「ブラックな企業」と言っている会社が承認されることはないだろう、ただこれまで人事チームを中心に全社員でオモシロイことにチャレンジしてきたから、それが客観的に評価されたら嬉しいな、くらいの感覚でしたが、まさかの特別賞ということで驚きました。と同時に、「まだまだホワイト企業と呼ぶには程遠いなあ」と痛感させられた出来事でもあったんですよね。なぜならアワードを受賞している会社を見てみると、長時間労働の是正や、働き方改革に向けた精力的な取り組みを続ける会社が多く並んでいたからです。

比べてうちの会社はまだまだ普通に残業もあるし、大手企業と比べると待遇面や制度面でも見劣りする部分が多くあります。「うちの会社はホワイト企業です」と胸を張って言えるような会社ではありません。何も自分たちを卑下してるわけではなくまだまだ課題は山積みだなあと。

一方で、この3年間で会社が大きく変わったことは事実です。昔に比べて仕事の内容も労働環境もいい方向に向かっているという点は自信をもって言えます。今回の受賞はこれからの活動に向けた期待も込めていただいたものなのかなと。

組織づくりに悩む経営者やリーダーは多いかと思います、

・これから組織づくりを強くしていきたい
・ひとが前向きに仕事を取り組む組織を作りたい
・ワクワクしながら働ける環境にしていきたい

自分も組織づくりにはめちゃくちゃ悩みましたし、失敗も沢山してきました。口では「オモシロイことやろうぜ」と言いながらも、まったく行動に移せず、社員との約束(絆・信頼)を得られてきたかというと決してそんなことはないし、今でも課題は山積みです。ただ改善していく組織にはなりました。なぜ改善する組織に変われたのか?社員との約束を果たすとはどういうことなのかを振り返ってみたいと思います。

創業当時の働き方はブラック企業

特異な能力や経験を持っていたり、秀逸なビジネスプランをもっていたわけでもない。創業当時のトゥモローゲートはなにをやるか事業内容すら定まってない不安定な組織でした。組織と言っても起業してから3年は社長ひとりで運営していたわけですが。。

とにかく食っていくのに必死で、早朝から終電まで仕事をし、どんなに嫌な仕事だろうと受注を取りにいったし、強豪とバッティングしたらいくらでも価格を下げて契約してました。創業4年目にはじめてひとを採用したんですが、当然余裕などあるはずもなくみなが朝から晩まで働く超激務な会社でした。

経営理念は創業当時から変わりません。「世の中にきっかけを」というミッションに、「世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事を創る」というビジョン。他と違う変なことがやりたい、ワクワクすることにチャレンジしたい、そんな想いで理念を掲げていましたが、行動がまったく追いついていなかったです。

そんなその日暮らしの経営をやっていたので、当然他社と比較して強みがあるわけがなく、どれだけ嫌なお客さんだろうと頭を下げて契約を取っていたし、価格がネックであればいくらでも値引きをして受注するようにしていました。利益が少ないから当然給与も沢山支払えない。幸いにも、いい仲間たちが集まっていたので「会社の考えはよくわからんけど人は好きだからついていく」そんな感覚だったような気がします。

ブラック企業から「ブラックな企業」へ

長時間労働に薄給薄遇という、ブラックベンチャーコンボを発揮しながら、大きな利益がでるわけではないですが、赤字になることもなくボチボチと経営を続けてきてたんですが、会社の転機は突然訪れます。創業から8年目のこと。社員が10名を超えたくらいから自分と社員との間にある微妙な違和感が生まれてきました。

自分ではこれまでと同じことを言ってるつもりなのに、全然違う風に受け取られる。これをやる、やらないの判断基準が社員と合わなくなる。会社に対する不安や疑問が蔓延してました。

理由は明確で「コミュニケーションの不足」です。

これまでは僕がすべてのお客さんの営業や打ち合わせに同行してましたし、社内のあらゆる会議に顔を出していたんですが、社員が10名を超えてから裁量をメンバーに渡すことで現場から徐々に離れていってました。当然社員からすると僕とのコミュニケーションは減るわけなので社長がなにを考えてるかわからなくなる。これまでであれば「まあ言わんでもわかるやろ」が通じてたんですが、組織が大きくなるにつれてそれが通用しなくなっていったんだと思います。

このままではマズイ。役員を集めて、

・自分たちが何者なのか?
・どこを目指そうとしているのか?
・価値判断基準はなんなのか?

をはっきり提示しよう。そこで生まれたのがこのビジョンマップです。

まったく大袈裟に言うわけではなく、このビジョンマップが会社を大きく変化させるきっかけになりました。

「大阪でいちばんオモシロイ会社になる」という中期ビジョンを掲げ、事業戦略や働き方、オフィスやメンバーにいたるまで、どうすれば大阪でいちばんオモシロイ会社になれるのか?そのために達成しなければいけないゴールは何か?実現するために守るべき自分たちのポリシーは何なのか?目的とゴールを定量的に設定する。

じゃあそれを実現するためには今行動すべきことはなんなのか?を社員一人一人が考えて創りあげる組織に変わりました。自分たちらしいブラック”な”企業とは何なのかがハッキリした瞬間でした。

やる基準を明確に、やらないことを徹底する

今回ホワイト企業アワード特別賞を受賞できたのは、他社と比べて手厚い待遇や社内制度、働き方を実行できているからというわけではありません。このビジョンマップに沿って自分たちの軸となる理念によってすべての物事を判断し、「オモシロイ会社づくり」を軸に変化させる組織になれたことが大きな理由だと感じてます。

変化する組織に必要なこと

①手段ではなく目的を明確にすること
②定量的な判断基準を示すこと
③目的や判断基準に沿った行動を評価する仕組みをつくること

この3つを何があろうと破ることなく守り続けることで、社員が自ら考え行動し、変化し続ける組織になると信じてます。「時に経営に妥協は必要だし、思想に反することでもやらなきゃいけない。仕事なんてそんなもんだ。」今の組織を社員の力を借りながらつくるまでは僕自身そう思ってました。

結論、これは間違っていたなと。

自分たちが大切にするポリシーは何があろうと折ってはいけないし、ビジョンに向けた行動を約束し続けることで顧客も、社員も、そして採用も「この会社はこういう価値を約束してくれるんだ」という信頼や絆につながっていく。この積み重ねがブランドになるんだなというのを現在進行形で体感しています。

改めまして、「ブラックな企業」です。

さて、ここまで「なぜホワイト企業に選ばれたのか?」という理由を会社の実態と変化の過程と共にお伝えしました。トゥモローゲートはまだまだホワイト企業と胸を張って言えるような立派な会社じゃありません。ただビジョンに向かって変化し続ける組織であることを評価してもらえたことは嬉しい限りです。

ホワイト企業ってなんでしょうか?

残業が少ない会社、給与が高い会社、福利厚生が充実した会社、これらがホワイト企業になるのでしょうか?僕たちが考えるいい会社、いい組織の定義は「ビジョンに向けての行動を実行しつづける会社」です。先のビジョンマップを見ていただければおわかりいただけると思いますが、まだまだ未達成事項が山ほどあり、改善の余地しかありません。

僕たちはビジョンをハッキリさせることで、そこに向かった一貫した行動を続けることで、会社が大きく成長しました。いきなり完璧にやる必要はないです。もしあなたが「ビジョンに向けて行動ができていない」と感じられるのであれば、一歩ずつでもいい、今日からビジョンに向けての行動を実行してみませんか?

会社のカラーはそれぞれです。これからも自分たちらしい色々な個性が混ざり合った「ブラックな企業」を目指していきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。

PS:よくブラック企業と間違われるので詳しく説明した動画を下記に掲載しておきます。

この記事を書いた人

西崎康平@ブラックな社長
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トゥモローゲート株式会社 代表取締役 最高経営責任者。地元福岡の大学を卒業後、人材コンサルティング会社に入社し24歳で大阪支社長に就任。2010年にトゥモローゲートを設立。会社の理念やビジョンを可視化し、WEBやグラフィック、映像を駆使して企業の魅力を最大化するブランディング事業を展開。Youtube、Twitter、Tiktokなど日本一SNSに時間を使う社長で総フォロワーは20万人を超える。

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