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若手クリエイターが“億プロジェクト”のクリエイティブディレクターを任された話。

2020年4月。

グラフィックデザイナーとしてトゥモローゲートに新卒入社した私は、名刺やパンフレットなどの紙媒体をデザインする仕事をしてきました。

1年目は先輩にフォローしてもらいながら。2年目はメインデザイナーとして。

たくさんの経験を積ませていただくなかで次第にデザイナーの枠を超えた仕事も任せていただくようになります。

それがクリエイティブディレクターとしての仕事です。(“新卒2年目でクリエイティブディレクターなんて無理でしょ?”という広告業界の人の声が聞こえてきそう…)

他の業界の人は「クリエイティブディレクターってなに?」と感じるかもしれません。

でもこのクリエイティブディレクター、とてもスゴイ職種なんです。

どんな企画を立てればいいのか
どんなツールを作ればイイのか

どんなデザインをすればイイのか
どんな施策でターゲットに届けるのか

お客様の課題を解決するためにクリエイターと連携しながらこれらすべての意思決定を担い、成果を生み出していかなければならない責任の大きなポジション。

企画、デザイン、撮影、マーケティング。たくさんの専門的知識が欠かせません。

それに加えて、お客様へのプレゼンテーションなど“話す力”も求められます。

広告業界ではクリエイティブディレクターを任せてもらえるようになるまで10年以上の経験が必要と言われることもあります。

当時新卒2年目だった私には荷が重すぎるのですが、それでも成長のために任せていただけるのがトゥモローゲートという会社。

ということで、ワタシのはじめてのブログでは、新卒2年目でクリエイティブディレクターを任され、冷や汗をかきながら、時に涙を流しながらも食らい付いたワタシ奮闘記をお届けしたいと思います。笑

クリエイティブ業界で働く同世代に方々に少しでも勇気を与えられたらと思って書きますね!!!

任されたのは“億プロジェクト”

2021年の秋のこと。

とある新規プロジェクトのメンバーにアサインされました。

それは、数億円の売上を狙った大型のプロジェクト。

プロジェクトメンバーは

戦略企画部マネージャーの水城さん(YouTubeで人気の先輩)
意匠制作部サブマネージャーのヨミモノさん(クリエイター歴が一番長い先輩)
・私

お2人とも、普段声をかけるのも緊張するほど実力と経験を兼ね備えた大先輩です。

そんなお2人がいるプロジェクトで任せていただいたのがクリエイティブディレクター…。

正確に言うと、プロジェクト開始当初は違うポジションでしたが、初回提案が終わったタイミングで水城さんから「やってみるか?」と言われたことがきっかけで、途中からクリエイティブディレクターを担当させてもらえることに。

念のためもう一度お伝えすると、数億円の売上を狙った大型案件で、私以外のメンバーは大先輩。

クリエイティブディレクターなんて本当につとまるのか…と心の中ではめちゃくちゃテンパっていました。

そして、そんな私を待ち受けていたのは、想像通り、いや想像以上に厳しい日々でした。汗

ここからは、このプロジェクトを通してどんな経験をして、どんなことを学んだのかを伝えていきます!

カンペ消失事件

はじめてお客様へ企画を提案した時の話です。

当初は企画のプランナーという立場でしたが、後にクリエイティブディレクターとして初めて携わることになるプロジェクト。

ヒアリングから同席させていただき、企画立案から資料作成まですべてに携わっていたので提案に向けてめちゃくちゃ力が入っていました。

もし緊張で何を話せばいいのか分からなくなったら…と不安だったのでプレゼンのカンペをパソコンのメモアプリにこっそり準備。

その日はオンラインでのご提案でした。

お客様がZOOMに入室すると緊張はMAXに。

落ち着け。大丈夫。

そう言い聞かせながらカンペのメモアプリを開き、提案するプレゼン資料だけをZOOMで画面共有し、いざプレゼンだ!と思ったその時でした。

デスクトップごとZOOMで画面共有してしまい、お客様や上司にカンペが丸見えになってしまったんです。

やばい…!!!

一瞬で画面共有を解除したのでそこをツッコまれることはありませんでしたが、そこからプレゼン資料だけを画面共有し、カンペのメモアプリを開く…余裕は私にはありませんでした。

とにかく早くしないと…と焦った結果、カンペなしの状態でプレゼンに挑む事態に…。冷や汗をかきながら、顔を真っ赤にしながら、なんとか最後まで話し切りました。

「私の下手なプレゼンのせいで、この企画が台無しになる…」

責任の重圧に押しつぶされそうになりながら、おそるおそるお客様の感想を聞いてみると…。

「めちゃくちゃ緊張が伝わってきたけど本当にイイ企画だと思います!」
「改めて気持ちが伝わるプレゼンってこういうことなんだと感じました!」

まさか?のポジティブな反応をいただくことができたんです。

完全にテンパってしまい“なんとかしないといけない”という想いが先走ってしまっていたのですが、

ちゃんと企画の内容が伝わっていることに安心して、泣きそうになったのを今でも覚えています。

必死に考えた企画は、カンペなんてなくてもちゃんと頭に入ってる

同席したヨミモノさんにそう言っていただいたこともあり、その以降、プレゼンでカンペをつくることはやめました。本当に死ぬかと思いました汗

この企画が台無しになるかもしれないと考えると逃げ出したくもなりました。

でも、今となってはとてもイイ経験だったと思います。この経験のおかげで以前よりはプレゼンができるようになりましたし、ちょっとのことでテンパることも減りました。

二度と経験したくはありませんが。笑

プレゼン前号泣事件

とある動画の企画を提案した時の話です。

動画の重要なシーンを構成する言葉が直前まで決まっていませんでした。

最後に残ったのは2つ。プレゼンまで残り1時間。クリエイティブディレクターの先輩であり、コピーライターでもあるヨミモノさんにすがる想いで意見を求めました。

すると、帰ってきたのはまさかの言葉でした。

「最後はマリカが決めたらいいよ」

2つのうちどちらを選ぶかで、お客様のプロジェクトが成功するかどうかが決まる。もし選択した企画が通らなかったら。。。

経験したことのない責任の重さに耐えられなくなって、プレゼンまで1時間しかないのにトイレで1人号泣しました。泣

今だから正直に言いますが、「急に全責任を負わせないでください」と、あの頃の私は冷血なヨミモノさんに怒ってしまっていました。未熟ですみません。。笑

しかも、来るはずだったヨミモノさんがプレゼンに来ないことが提案直前のこのタイミングで判明。笑

どれだけ焦ったところで、どれだけ泣いたところで、プレゼンはやってきます。覚悟を決めて提案するコピーを選び、いざプレゼンへ。

「前回は少し硬かった。もっと力を抜いて、ラフに進めるといいよ」

プレゼンに同席した水城さんからもらったアドバイスを胸に提案した結果、「すごくいい!」とお客様に言っていただき、一発OKをいただくことができました。

水城さんから「(クリエイティブディレクターを)やってみるか?」と言っていただいたのはこのタイミングでした。

後からヨミモノさんに話を聞いてみると、「マリカの選んだコピーでいける確信があった」から最後のジャッジを任せてくださったのだそう。

先ほども書きましたが、クリエイティブディレクターは重要な意思決定が求められる仕事です。私の成長のために冷や汗たっぷりなチャンスをくださったと知り、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

できればもう少し余裕のあるタイミングで任せていただけると嬉しいですが(笑)

事件ばかりではなかった

そんな私のクリエティブディレクター奮闘記ですが、冷や汗をかいたエピソードだけではありません。心から嬉しかったと思えたエピソードもたくさんあります。

今回はそのうちの1つをご紹介します。

撮影現場で初めて監督のようなポジションを任せていただいた時の嬉しさは忘れられません。

その日は天気が不安定で、空模様に応じてスケジュールを変更する必要がありました。天候、時間、そして撮れ高を気にしながらいろんな人へ指示を出し、撮影を進行するのはとても難しいです。

中でも難しかったのが子役を起用したシーンです。

本来は30分予定だったシーンの撮影に1時間かかりました。

時間は押している。でも、完璧に撮れるまでOKを出すわけにはいかない…。

そんな中でも子役さんを含めた現場の皆さんが全力でサポートしてくださいました。その結果として理想のシーンを撮ることができました。

臨機応変に動くこと。
思い切った決断をすること。
予想外のトラブルがあっても焦らないこと。
周りを不安にさせないこと

先輩方にいただいたアドバイス、そして自分で感じたことは大きな学びになりました。

たくさん冷や汗をかいたり涙することもありますが、大きな仕事を任せてもらって、それをやりきれた時の喜びに比べれば大したことない。そう自分に言い聞かせて、どんどんそんな経験を積んでいきたいと思います!

トゥモローゲートのクリエイティブを引っ張る存在になりたい

まだまだ未熟な私ですが、いずれはトゥモローゲートのクリエイティブを引っ張る人になりたいです。

ヨミモノさんのようなクリエイティブディレクションのスキルに加えて、デザイナー出身だからこそのアートディレクションや、なんなら自分でデザインまでやってしまう、今まで会社にいなかった存在になれたら最高だなって思います。

私のスキルではクリエイティブディレクターなんて務まらないと思っていました。なぜならデザイナーとしての仕事しかしたことがなかったから。

クリエイティブディレクターは誰よりもプロジェクトの本質を理解していないといけないし、本質からズレそうになったら相手がたとえ先輩でもハッキリと指摘しなければいけない。その上でメンバーが同じ方向を向ける空気もつくっていかないといけない。

やるべきことがとても多く、うまくいかないことばかり。それでもなんとか食らいつくことができています。

これから先もうまくいかないことの方が多いとは思いますが、何があっても食らいついて、クリエイティブを引っ張る存在になっていきたいと思います。

デザイナー上がりの新卒2年目がクリエイティブディレクターなんて、業界ではありえません。その「ありえない」を任せてもらえるのがトゥモローゲートという会社の特徴だと思います。

挑戦したいという意思に、行動が伴っていれば任せてもらえる会社です。そんな環境に感謝していますし、少しでも早く恩返しができたらなって思います。

体育会系女子からクリエイターへ

私は青春の全てをバスケットボールに捧げた体育会系女子でした。

ブザーがなるまで歯を見せるな

なんてことを言われる厳しい環境で、バスケットボールの技術だけでなく、メンタル面も鍛え上げられました。そんな経験をする中で分かったのはスポーツでも何でも「何をやるか」以上に「誰とやるか」が大切だということ。

厳しい環境でも逃げずに続けられたのは、一緒に戦った仲間の存在が大きかったんです。だから、デザインの専門学校も「あの先生に学びたい」という基準で選びました。

就職活動でも「誰と働くか」をもっとも重視していました。大手企業の広告制作実績のある会社の内定を辞退し、トゥモローゲートを選んだのもそれが理由です。

「この人たちとモノづくりをしてみたい」と思ったからです。

実力以上のポジションを任せていただける環境に感謝して、すごすぎる先輩方に食らいついて、自分の夢も、会社のビジョンも叶えられるように、これからもっと頑張りたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

Twitterもやっているので、感想などいただけるとすごく嬉しいです!!笑

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