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働き方改革

成果を出すために長時間労働は必要か

成果を出すために長時間労働は必要か

仕事で成果を出すためにたくさんの経験を積むべき、そのためには長時間働くべきだという話を時々聞きます。一方で最近は働き方改革が叫ばれるようになり、企業が従業員に対して長時間労働を要求するようなことがあると、ブラック企業だと言われて批判されることも多くなりました。

私は株式会社アクシアという会社の代表取締役でありながら、2021年1月からトゥモローゲートの時短正社員としても働いています。アクシアという会社は2006年に私が創業し、2012年までは長時間残業が蔓延して凄まじい離職率を叩き出す正真正銘のブラック企業でした。しかし2012年からは残業ゼロへ生まれ変わり、2017年にはホワイト企業アワードで大賞を受賞し、2019年には有給消化率100%を実現しました。よってブラックからホワイトまで経験してきている稀有な会社です。

そんなブラックからホワイトまで経験してきている立場から、2021年よりトゥモローゲートという新しい環境でも経験を積んでいる立場から、「成果を出すために長時間労働は必要か」というテーマについて、私の考えを書いてみたいと思います。

トゥモローゲートでのエピソード

私は2021年1月からトゥモローゲートで仕事をさせてもらっていますが、2020年12月29日に開催された社員総会にも参加させてもらいました。そこで印象に残ったエピソードがあります。

今年度いい結果を残したある社員に対して、トゥモローゲート代表の西崎がこんなコメントをしていました。

「休日にオフィスに出てみると、◯◯と会うことが多かった。◯◯は成果を出すために時間をかけて努力していた。結果を残すためには時間をかけることも必要だ。」

この記事のテーマに対するど真ん中ストライクの答えです。なんだ、休日出勤を褒めるなんてトゥモローゲートはブラック”な”企業ではなくて本当にただのブラック企業なのか、という声が聞こえてきそうです。

以下詳しく私の考えを書いていきます。ぜひ最後までお読みください。

長時間労働しなくても仕事はどうにでもなる

仕事で成果を出すために長時間労働は必須か?というと、決してそんなことはありません。長時間労働しなくても真面目に勤務して必要な力をしっかり身につけていけば、確実に成長して成果を出していくことは可能です。

世の中には色々な考え方がありますし、100人いたら100通りの個人的な事情があります。それなのに今どき「成長するためには長時間労働は必須だ」とか時代錯誤なことを言っている経営者がいたとしたら、その会社は確実にブラック企業だと思います。そんな会社は全力で避けましょう。

長時間労働しなくても成果を出すことはできます。ただ、その裏には決して忘れてはいけない重要な真実があることもお伝えしておきます。以下の3つは超重要な真実です。

時間を使わない人は時間を使う人には勝てない

時間を使わない人は時間を使う人には勝てません。え?だったら結局長時間労働は必須だということ?と思うかもしれませんが違います。

まず時間を使う方法は何も長時間労働だけではありません。就業時間外に自己研鑽するなど、成長のための手段などいくらでもあります。もちろん長時間労働もそのための手段の一つですが、成長のための手段は長時間労働だけではないということです。

え?でも結局は時間を使わないとダメってこと?

はい。ダメです。時間を使わない人は時間を使う人には勝てません。人よりも効率よく進められるなら効率の悪い人よりも少ない時間で勝てるかもしれませんが、同じ効率レベルならたくさん時間を使った人が勝ちます。また天才であれば同じ効率でも少ない時間で勝てるかもしれませんが、そんな天才そうそういませんから安心してください。あなたも私も凡人です。

成果を出せない人は給料は上がらない

成果を出せない人は給料は上がりません。かつての日本は年功序列だったので成果を出せない人でも年齢と共に給料は上がっていきました。しかし現代社会において年功序列の会社はどんどん少なくなっています。成果を出せなくても給料を上げたいなと淡い幻想をいだいている人は、まだ少しは残っているであろう年功序列の会社を探して入社しましょう。

ただし年功序列の会社では若い頃は異常に安い給料で働くことになります。それと雇用の流動性が徐々に拡大している現代では年功序列の会社からは優秀な人ほど早く逃げていきますから、そんな会社があなたが歳を取って給料が高くなるまで生き残っている保証は全くありません。若い頃は安い給料で我慢して、歳を取ったら会社が倒産、しかも成果を出せないまま歳を取ってしまったのでどこにも転職できない。そんな悲惨な将来だったとしても潔く受け入れましょう。

成果を出せない人は重要な仕事を任されない

成果を出せない人は重要な仕事は任されません。ここ超重要です。

なぜこれが重要なのかというと、重要な仕事を任せてもらえる人は、その仕事の経験値でさらに成長が加速していくからです。単純作業だけ任される人よりも、重要な仕事を任される人の方が成長スピードが早いのは当たり前です。

若い頃についた優劣の序列は歳をとっても逆転することはほとんどありません。むしろほとんどの場合格差は広がる一方です。なぜなら早いうちに成果を出した人はより重要な仕事を任されてさらに成長速度が上がっていくからです。一度ついたこの序列を逆転するには並大抵の努力では困難です。不可能ではありませんが相当努力しないと難しいでしょう。

高い成果を出すためには時間は絶対に必要

高い成果を出すためには時間は絶対に必要です。

これは仕事に限った話ではなく、例えばゲームに置き換えてみても同じです。たくさん時間をかけてゲームでレベル上げをして腕を磨いた人の方が高い成果を出せるに決まっています。少ない時間しかかけていない人がたくさん時間をかけた人より高い成果を出せることはありません。物理法則に反します。幻想なのでそういう考えは今すぐ捨てましょう。

成果 = 効率 ✕ 時間

仮に上記の式があるとすると(実際にはもっと複雑なはずですが)、成果を出すためには時間が必要だとわかるはずです。もちろん効率も大事です。どんなに時間をかけようとも間違ったやり方だったり著しく効率の悪いやり方だと中々成果には繋がりません。

正しいやり方で、たくさん時間を使う。

これが成果を出すために必要なことです。正しいやり方はどうすればわかるの?と疑問に感じる人もいると思います。その答えは正解を知っている人に聞きましょう。正解を知っている人とは、すでに高い成果を出している人です。身近にそういう人がいたら、その人の話をよく聞いてスポンジのように吸収しましょう。身近にそういう人がいないなら、成果を出している人をインターネットで探して、そういう人の書籍を読んだりセミナーを受講したりしましょう。とくに読書は簡単なのに費用対効果が抜群なのでおすすめです。

1万時間コミットして世界トップレベルになれなかった人はいない。

あの偉大なイーロン・マスクの有名なセリフです。圧倒的な成果を出したければ、言い訳せずに時間を使いましょう。

大事なのは結果であってプロセスではない

成果を出すために時間を使うことは必要です。これはもうどうすることもできない真実です。冒頭でトゥモローゲート代表西崎のエピソードを紹介しましたが、彼があの場で言及したのはこの普遍の真理についてです。

しかし勘違いする人がいるといけないので僭越ながらここで私が補足いたします。それは大事なのは結果であってプロセスではないということです。

休日にもオフィスに出てきて頑張っていた。このプロセスを褒められたと勘違いしてしまうと意味もなく休日出勤して頑張っている姿をアピールしてしまう人が現れます。世の中で残業頑張って上司にアピールしている人たちも同じでしょう。頑張ることや頑張っていることをアピールすることが目的化しています。これは全くもって本末転倒です。

冒頭のエピソードでは、結果を出した社員を褒めたから意味があるのであって、結果を出していないのに休日出勤している事実だけを褒め始めたらその会社は要注意です。そういう会社では勘違いした社員が続出するでしょう。大事なのはあくまでも結果です。

重要なことなので繰り返しますが、大事なのは結果であってプロセス(頑張り)ではありません。頑張っている姿を上司にアピールすることが目的になってはいけません。似ているようで全く別の真実なので注意しましょう。そしてその結果を出すためには時間が必要だという真実もしっかり理解しましょう。

全ての人が圧倒的な成果を出す必要はない

高い成果を出すためには時間が必要です。これは真実です。しかし重要なことは、世の中すべての人が高い成果を出す必要はないということです。もっと言えば、同じ1人の人であっても時期によって高い成果を出す時期とそうでない時期があって良いのです。

組織として重要なことは、強制しないことです。色々なライフスタイルが存在することを認め、社員の生活を侵害しないことです。

成果は0か100かではありません。100の成果を出すためにはそれこそ全てのプライベートな時間を犠牲にする必要があるかもしれません。しかし全ての人が常に100の成果を出す必要はありません。まず大事なのは自分がどうありたいかであって、他の全てを犠牲にしてでも100の成果を出したいと自分で選択するならそれも有りです。でも会社がそれを強制すると話がおかしな方向に進みます。

自分はプライベートを重視したいから仕事の成果は30くらいでいい。今までは80の成果を出してきたけど子供が生まれたのでしばらくは50くらいの成果にしたい。こういう選択が自分で選べる会社が良い会社です。逆にこうした選択ができずに、常に80以上の成果を出せ!と会社に強制されるようだと、どこかのタイミングで必ず生きるのが辛くなります。

ただし、時間は使いたくないけど100の成果を出したい。これはダメです。ダメというか無理です。100の成果を出したいなら、相応の時間を使う必要があります。自分の選択には責任を持ちましょう。

ちなみにトゥモローゲートはまだまだ非効率な部分も多く、それが故に長時間労働に陥っている部分があることも事実としてあると思います。そこにはこれから解決していくべき課題もあるでしょう。しかしトゥモローゲートは長時間労働を強制されるような会社ではありません。長時間働いている人は自分でその働き方を選択しています。

階級別フルフレックスタイムという仕組みがあり、ワークライフバランス勤務、フルフレックスタイム勤務を選択できるようになっています。自らのライフスタイルに合わせて働き方を選択できる会社です。

睡眠時間だけは削ってはいけない

圧倒的な成果を出すには時間を使わなければならないことは真実です。しかし睡眠時間だけは絶対に削ってはいけません。睡眠時間を削ると人間はバカになります。これは成果を出すためには完全に逆効果です。

睡眠を削ると人間はバカになる

24時間365日働け!みたいなことを言う経営者も一昔前にはいましたが、私の考えでは365日働いても良いけど24時間働くのは完全にNGです。睡眠時間だけは絶対に削ってはいけません。

これは仕事が大好きな人ほど要注意です。やりたくてやってるんだから別にいいじゃんと思うかもしれませんがダメです。ゲーム大好きな人が徹夜で毎日ゲームやり続けるようなものです。私もドラクエの新作が出た時には1日1時間睡眠でクリアするまでプレイし続けます。風呂にも入らず(汚い話失礼)、食事の時間ももったいないのでゲームしながらチョコレートしか食べません。そしてクリアして緊張が解けた瞬間に体調を崩します。クリアした時には口の中が口内炎だらけです。

これがダメなのは誰でもわかるでしょう。極端な例を出しましたが、好きだからといって睡眠時間を削ってまで仕事をするのは本当にバカなことなのです。このことをツイートしたらヒョードルみたいと言われました。笑

まとめ

  • 成果を出すためには時間が必要
  • 時間を使わない人は時間を使う人には勝てない
  • 成果を出せない人の給料は上がらない
  • 成果を出せない人は重要な仕事を任されない
  • 大事なのは結果であってプロセスではない
  • 全ての人が圧倒的な成果を出す必要はない
  • 睡眠時間だけは削ってはいけない

冒頭でのトゥモローゲートでのエピソードも、こうしたポイントを正しく理解していないと間違った解釈をしてしまいます。代表の西崎が言いたかったのは、結果を出すためには時間が必要だということであって、決して休日出勤して頑張っていること(プロセス)にフォーカスして褒めたかったわけではないはずです。成果や時間に対する正しい理解をもって、正しく成果を出すようにしましょう。

この記事を書いた人

米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長
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株式会社アクシア代表取締役社長。大学卒業後、システム開発会社に入社。フリーランスを経て2006年にアクシアを設立。2012年に残業ゼロを断行し現在も継続中で、2017年にはホワイト企業アワードの労働時間削減部門で大賞を受賞した。2021年よりトゥモローゲートに時短社員としてジョイン。メディア運営やIT化を担当している。

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