こんにちは。時短正社員としてトゥモローゲートで働いている米村です。
僕は『株式会社アクシア』というシステムの受託開発会社を経営しておりまして、トゥモローゲートで働くことになった今でもその経営は続けています。いわゆる“副業”という形でトゥモローゲートで仕事をしていることになります。
社長やってる人間が副業?とツッコミどころ満載かと思いますが、今日はそのことについて詳しく書いてみます。
INDEX
初めてトゥモローゲートという会社を僕が認識したのは2019年頃だったと思います。Twitterで西崎社長のツイートが流れてきたことがきっかけでした。中でもきっかけとなったツイートの内容は忘れてしまいましたが、オモシロイ会社だなと思って西崎社長のTwitterをフォローしたんです。
それからDMでやり取りするようになり、直接お会いすることになり、一緒に仕事をするようになるにつれて、トゥモローゲートへの興味が日に日に強くなりました。
気づけばおぼろげながら「この会社で働いてみたいなぁ」と感じるようになりました。でも感じただけです。自分はアクシアという会社の社長なので、他の会社の社員になるなんて選択肢はないと思っていました。だから「この会社で働いてみたい」という想いは「トゥモローゲートと一緒に仕事をしてみたい」という形に変わっていきました。
社長という立場だけに本気でトゥモローゲートの社員になることは考えられませんでしたが、その前に、そもそも自分は組織のトップには向いていないのではないかという気持ちがあります。アクシアの社長でありながらこんなことを言うのも変ですが、その気持ちはずっと持っています。人見知りだし、あまり仲良くない人と触れ合うのは面倒くさいとも思う。本来自分は先頭に立って人を引っ張るタイプではないと思っています。
たまにテレビ取材に応じたりしていますが、それは社長という立場だからであって、本当は写真を撮られるのも大嫌いです。社内の求人用の集合写真を撮るときでさえ僕一人だけ写らないなんてこともありました。完全に職権濫用ですね。なのでテレビの取材なんて苦痛以外のなにものでもないんです。仕事だから我慢してるだけなんです。
「じゃあ起業なんかしないでどこかの会社に勤めればいいじゃないか」というのもなかなか難しい話でして。誠に身勝手な話ではありますが「この人に付いていきたい!」と思う人と出会ったことほとんどないんですよね。心から受け入れられる人じゃなければ付いて行きたくないので自分はあまりサラリーマンにも向いていないと思います。(要するに頑固でわがままということです)
こんな感じですので「この人なら付いていける」と心の底から思える社長の経営する会社であれば、そこでサラリーマンをするのが一番良い選択肢かもしれないと本気で思ってました。そういう意味で西崎社長はおそらく完璧な人間ではないですし失敗もすると思いますが、それでも許せるというか(僭越な表現すみません)、納得できる社長なんです。
「なぜですか?」と言われるとうまく表現できないのですが、僕がときどき使う説明は「西崎社長はワンピースのルフィのような人物」だということです。ワンピースの世界の中にはルフィより強いキャラクターもたくさんいますが、みんながルフィに惹かれて、気づいたらルフィの仲間になっていたりしますよね。
ちなみに僕自身をワンピースの中のキャラに例えるとすればジンベエですかね。自分の海賊団を持ちながらもルフィの魅力に惹かれてルフィの仲間になったという点で。あとなんか怖そうだけど本当は全然怖くなくて優しい点も。笑
トゥモローゲートの社員になる大きなきっかけとなったツイートがあります。
採用説明会の告知ツイートですね。これを見て「自分が経営者じゃなかったら参加してみたかったなぁ」と思ったのですが、よくよく考えると「あれ?そういえば何で経営者は採用説明会に参加しちゃいけないんだっけ?」とポジティブに考え直しました。笑
とはいえ何の断りもなく経営者である自分がゲリラ的に参加すればトゥモローゲートの皆さんや他の求職者の方に迷惑がかかってしまうかもしれないと思ったので、事前連絡なしでの参加は自粛。自分が参加しても怒られないかどうかの探りを入れてみることにしました。
ちょうど上記の採用説明会のエントリー締切日である10月28日に仕事でトゥモローゲートのオフィスに訪問する用事があり、その後トゥモローゲートの経営陣との会食予定があったので、その場で何となく探りを入れることにしました。
「そういえばトゥモローゲートさん採用説明会の募集やられていましたよね?」みたいな何気ない話から入り、徐々に話が盛り上がってきたところを見計らって「僕がもしアクシアを経営してなかったらトゥモローゲートに応募したかったですね~」と徐々に距離を詰めてジャブを打っていきました。笑
ここで反応があまりよろしくないようだったらそれ以上は何も言わずに速やかに撤退するつもりでいたのですが「それ、めちゃくちゃオモシロイですね!」と思いのほか好反応。これはもしかしたらいけるかも?とわずかな可能性を感じてからは「採用説明会にはこんなスタンスで臨みたいと思います」「もし米村がトゥモローゲートに入社したらこんなことで会社に貢献できます」と全力で振りかぶりながらストレートを撃ちまくりました。笑
その日の会食はそれはもう盛り上がりまして、盛り上がりすぎて二次会のBARで飲んでいた時に10月28日の日付が回ってしまいそうになり、西崎社長から「そろそろ応募締め切っちゃいますけどちゃんと応募しました?」と指摘を受けて滑り込みでスマホから応募したんです。
採用説明会には他の方と同じように普通に参加しました。唯一違った点といえば、この採用説明会に「黒い服着用」という条件が付いていた中で僕は全身真っ白で参加したことです。他の求職者が黒い服を着ている中で1人だけ。別にトゥモローゲートに喧嘩を売りたかったわけでも目立ちたかったわけでもありません。
”ブラックな企業”としてブランディングをしているトゥモローゲートという会社の”ブラック”に込められた想いは色々な個性を持ったカラーが集まって混ざると最後には黒になる。トゥモローゲートは個性あふれる色々なカラーが集まった真っ黒な会社にしたい。です。
この”ブラック”の意味に沿えば、トゥモローゲートが言うブラックには違う色が入ってきても良いはずだ、会社のカラーにこれだけのストーリーを持たせてブランディングをしているトゥモローゲートという会社が真っ白な服を着てきた求職者を落とすなんて面白くないことをやるわけがない、そういう確固たる想いがあって真っ白な服で参加したというわけです。決して冷やかしではありません。笑
そして採用説明会で僕は人事総務部の話を主に聞いたのですが、事前にコーポレートサイトで見たトゥモローゲートの採用の門番である浦下さんのことが本気で怖かったです。笑
なぜ怖かったのか、具体的な内容についてはよろしければこちらの記事もご覧ください。
その後、トゥモローゲートに時短正社員として迎え入れてもらえることになりました。2020年の年末に開かれたトゥモローゲートの総会に初めて参加させてもらい、外からでは中々知ることのできない会社の雰囲気を実感することができ、そこでより深くトゥモローゲートという会社を知ることができました。
そして年が明けた2021年1月から、アクシアの経営を続けながら、正式にトゥモローゲートの社員としての仕事もスタートさせました。
前置きだけで大変長くなりましたがここからがいよいよ本題です(長い・・・w)。会社の社長が他の会社の正社員として副業?一体どんな働き方してるの?と気になっていると思いますので、実際のところどうなの?という話を詳しくしていきます。
アクシアは2006年に創業してそれ以来ずっとシステム開発の事業を行ってきておりますが、トゥモローゲートに社員として入社してからも、変わらずアクシア代表としての仕事を続けています。トゥモローゲートの仕事に割く時間が増えたこと以外は、働き方で変わったことはありません。
トゥモローゲートでは時短正社員という形で仕事をさせてもらっています。1日2時間程度働く想定で裁量労働制となっています。裁量労働制で仕事をしているので、アクシアの仕事があっても自分の裁量で問題なく仕事を行うことができています。本当はもう少し時間を増やしてフルタイムに近い形で働きたいところですが、アクシア代表としての立場も当たり前ですがおろそかにはできないのでバランスを見ながらといったところです。
世間的にはどう考えてもアクシアの代表としての仕事がメインになるので、トゥモローゲートの仕事が副業という位置づけになると思うのですが、個人的には本業・副業というとらえ方はしておりません。副業は本業と比べて優先度の低い仕事という見方がされることがありますが、僕の中ではアクシアとトゥモローゲートの仕事のどちらの方が優先度が高い・低いという考えはありません。副業も本業と同じように取り組める仕事であるべきだというのが個人的な考え方です。
僕が入社した2021年1月の時点でトゥモローゲートのコーポレートサイトには社外に向けて情報発信をするオウンドメディアは存在していませんでした。そのオウンドメディアの立ち上げに携わり、日々数字とにらめっこしながら成果につなげていくことがトゥモローゲートでのメインの仕事の一つです。
ありがたいことにトゥモローゲートでは立候補して記事を書いてくれるメンバーが何人もいますし、僕自身も記事を書くことがありますので発信量は順調に増えています。と言いながら僕自身はまだあまり記事を書けておらず、西崎社長からはもっと記事を書くことを期待されていると思うので今後はもっと書けるようにがんばります。
トゥモローゲートの社内のIT化を促進して業務効率化を推進していく仕事も担っています。アクシアではシステム開発が本業ですのでここは最も得意とする分野です。トゥモローゲートでのIT化や業務効率化に関してはまだまだやることが非常に多く、一言でいうならとてもやりがいに満ちあふれています。笑
一緒にトゥモローゲートのIT化促進や業務効率化を進めてくれるエンジニアがいれば大歓迎します。気になった方がいたらぜひご応募ください。
ここでは詳しくは書けませんが、新規事業にも携わらせてもらっています。
アクシアという企業の社長が「なぜ副業なの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。副業という形をとらなくとも、アクシアで、あるいは米村個人で業務委託として仕事を請けることもできたのではないかと。むしろそうした形で仕事を進めていくのが世の中では一般的でしょう。それがわかっているのになぜ正社員を選択したのか。以下で詳しく説明していきます。
僕がトゥモローゲートの社員として働きたいと思った最も重要なポイントとして、トゥモローゲートのビジョンに強く共感したということがあります。
上記のビジョンマップにある通り、トゥモローゲートには「世界一変わった会社で、世界一変わった社員と、世界一変わった仕事を創る。」というビジョンがあります。このビジョンに共感したからこそ業務委託としてではなくトゥモローゲートの一員としてビジョン実現に向けて一緒に仕事がしたい!と思ったわけです。
社長の西崎さんと話をしたりトゥモローゲートという会社と関わっていると、何かワクワクさせられるんですよね。「社長のお前が言うなよ」とツッコまれそうですが正直このワクワク感は自分が経営するアクシアでは感じることはありませんでした。ですのでトゥモローゲートを素晴らしい会社だなと思いつつ、経営者としてはいつも嫉妬をしていたことを覚えています。
トゥモローゲートのすごさはこれだけではなくて、関わった会社をワクワクする会社に生まれ変わらせられること。さきほどアクシアではワクワクは感じないと書きましたがそれはトゥモローゲートに支援を受けてビジョンマップを作成する前の話です。ビジョンマップを作成した今ではアクシアという会社に対して僕はとてもワクワクできるようになりました。
ビジョンマップを作成する前までのアクシアはとても器用な会社で、業務効率化のノウハウが高く、残業はゼロ、有給消化率は100%、完全リモートワークと、世間からはホワイト企業と言われる会社でした。でもトゥモローゲートのようなワクワク感が足りませんでした。それがビジョンマップを作成してもらってからは、単にぷかぷかと海の上に浮かんでいた船が、急に明確な目的地に向かって全力で動き出したかのような大きな変化が生まれたんです。
15年間のらりくらりとやってきたアクシアのような会社にもワクワク感を植え付けることができるのがトゥモローゲートという会社です。そんなトゥモローゲートのビジョンに共感し、自分も会社のメンバーとして貢献していきたいと思っています。
上記で述べた通り、トゥモローゲートという会社がすごく好きなので(もちろんアクシアのことも同じように好きですw)、業務委託としてではなく社員として、仲間として働きたかったわけですが、実際に社員になってみてどうだったかというと、やはり業務委託では得られないような一体感があります。
業務委託ではなく社員ですので、当たり前ですがトゥモローゲート社内の様々なイベントにも参加します。一番最初に参加したイベントとしては、入社前ですが2020年の年末に開催された社員総会でした。そこでの経験は業務委託で得られるものではなく、トゥモローゲートという会社がどのような道をこれまで歩んできて、これからどんな道を進んでいこうとしているのか、そしてこれから進んでいく道で自分はどのようなカタチで貢献できるのかを、感じることができたんです。ちなみにアクシアでは創業以来社員総会をやったことがなかったのですが、トゥモローゲートをパクって今年度から早速社員総会を開催しています。笑
全社員が集まる毎週の朝会にも参加しているのですが、ここでもこの一週間で社内でどのような動きがあったのか、誰がどのような仕事をしているのかなどが見て取れます。朝会に参加するようになってからはよりトゥモローゲートのメンバーが身近に感じられるようになりました。
業務委託ではなく社員として働くことを選択した理由は、上述の通りトゥモローゲートのビジョンに共感し、仲間として働きたかったというのが理由の9割ではあるものの、ちょっとだけ打算的な理由もあったのでここで説明しておきます。
え?社長が副業なんかやるの?と思う人もたくさんいると思います。だからこそ僕がトゥモローゲートの社員として入社することで、マスコミに取り上げてもらえるかもしれないという打算的な理由も実はありました。そして目論見通りにマスコミに取材していただくことができました。
マスコミの皆様、社長の副業というテーマでも(その他テーマでも)トゥモローゲートはいつでも取材対応しておりますので、ご興味がありましたらお問合せフォームからいつでもご連絡くださいませ。
少し前と比べて、副業という言葉が世の中で一般的にはなってきていると思いますが、今もまだ一つの会社で社員として働くという形態が圧倒的に普通だと思います。
別に一つの会社の社員として働くことがダメだとは全く思っていません。それがベストな働き方であれば何の問題もありませんしわざわざ副業をする必要もありません。でも「一つの会社の社員として働くこと」が当たり前だという概念が強すぎることで、本当はこんな仕事がしてみたい、こんな働き方がしてみたいという想いがあっても、それを諦めてしまっている人も多いのではないでしょうか。
既に書きましたが僕自身がそうでした。トゥモローゲートという会社で働いてみたいとは思いつつ、自分はアクシアという会社の代表だからそんなの無理だよなと当然のごとく諦めていた自分がいました。でも今はこうしてアクシアの代表としての仕事は継続しつつ、トゥモローゲートの社員としての仕事もできています。
常識なんてそんなもんだと思うんですよね。
無理だと決めつけるから無理になっているだけであって、自分自身がやってみようと行動さえしてみれば、意外となんとかなる。常識に縛られることなく、理想とする働き方をしていく。そのために社長である自分が「副業やってます!」と世の中に発信することで、常識なんて簡単に覆せる、自分や世の中が勝手に決めつけているだけ、ということが少しでも伝わるかもしれないと思い、時短正社員という形を選択しました。
トゥモローゲートの社員として働く前にはわからなかったこと、実際に働いてみて初めてわかったこと、たくさんあります。それについて詳しく書いていきます。
トゥモローゲートという会社とアクシアという会社は働き方が全く異なります。いくつか例をあげると、まずは働く場所。トゥモローゲートはオフィスにものすごく投資していますが、アクシアはオフィス廃止して完全リモートワーク。トゥモローゲートでは働く時間は社員の自主性を尊重するやり方ですが、アクシアでは徹底した残業ゼロ。表面的に見ると全然やってることが違うので、こんなに考え方の違う会社でうまくやっていけるのか?という不安も多少ありました。
でも実際に両方の会社で働いてみると、上記であげたようなことは手段であって目的ではないので違うからといって問題にはならないんですよね。大切なのはもっと深いところでの価値観というか、社員を始めとした「人」に対してどのようなスタンスで接する会社なのかとか、そういうところでの価値観が近い人達と一緒に仕事をするのであれば、あとはビジョンを定めてルールや方針を明確にしていけば、それに向かって仕事ができる。それは、2つの別々の会社で同時に仕事をしていても十分可能なのだと確信しました。
トゥモローゲートで働くにあたって、トゥモローゲートでの自分の立場というものには注意するようにしています。というのも、僕の中の考え方として、マネジメントを行う上でポジションや役割というものは非常に重要だと考えているからです。
アクシアでの僕のポジションは代表取締役であり、それに応じた役割があります。しかし当たり前ですがトゥモローゲートでは僕は代表取締役ではありません。役員でもありません。社長というポジションと役割を15年以上も続けてきているだけに注意しないと不適切な言動をしかねないと思っているので、実は細心の注意を払っています。何か気づいたことがあった場合にも、そのことを進言する相手ややり方がポジションによって異なるからです。
さらにこの「立場の違い」というものを複雑にしているのが、アクシアはトゥモローゲートの顧客でもあり、逆にトゥモローゲートはアクシアの顧客でもあり、さらに両社は業務提携しているビジネスパートナーでもあるという点です。ここに「アクシアの社長としての米村」と「トゥモローゲートの社員としての米村」が登場するので、このプロジェクトの時にはこっちの立場で、あのプロジェクトの時にはあっちの立場で、といった具合に、状況によって自分の立場を明確に意識して切り替える必要があり、これには今でも結構苦労しています。
僕自身も苦労しているのですが、トゥモローゲートとアクシアのメンバーも苦労しています。立場によって呼び方も変わったりするんですよね、米村さんと呼んだり、米さんと呼んだり、米村と呼んだり。
1つの会社で働いている場合には、多くの場合自分のポジションと役割も1つに定まりますが、2つの会社で同時に働くということは、自分の役割とポジションも複数存在することになり、それが思った以上に大変だということは実際に働いてみるまでは気づきませんでした。
副業として他の会社で仕事ができる大きなメリットとして「良いところを盗むことができる」というのがあります。これはとてつもなく大きなメリットでしょう。
もちろん副業しなくても他社の良いところを盗むことは可能ではありますが、実際にその会社のメンバーとして働く場合と外から見る場合とでは、得られる情報や経験の量も深さも全く異なります。トゥモローゲートの良いところはアクシアの業務にも反映できるように存分に盗ませてもらっていますし、逆にアクシアの良いところはトゥモローゲートの業務にも反映できるようにしています。
そしてトゥモローゲート・アクシア両社のメンバーの中で、「良いところを盗む」という点において最も美味しいポジションにいるのが米村であることは間違いありません。何しろ両社の仕事の進め方を細部にわたって内部から知ることができるわけですから。アクシアの社長としても、トゥモローゲートの社員としても、これ以上に学びの多いポジションは他にないのではないかと感じております。
上記の「良いところを盗む」ということを考えた時に、転職しなくてもそれができるという点は副業の大きなメリットでしょう。
転職する場合でも前職の良いところを転職先の会社に応用するチャンスはもちろんあります。でも転職した場合だと転職先のノウハウを元の会社に持ち帰ることはできませんし、転職すると前職での情報は時間とともにどうしても薄くなっていきます。ところがこれが副業だと、いつでも双方向にお互いの良いところの伝達ができますし、常に両社の最新情報をアップデートすることができます。
転職することなくこれだけのことができるという点は副業における大きなメリットと言えるでしょう。
副業の場合はフルタイムとして働くことは難しく、どうしても時短社員のような形にならざるをえない部分があります。そうするとフルタイムの社員とは差が生まれてしまう場合もあります。
具体的に一つ例をあげると、社内にある資料の「社員リスト」みたいなものの中に時々自分の名前が入っていないようなことがまれに発生します。実はこれ、結構傷つきます。笑
でもこれは疎外感というよりは、お互いに同じようなことを感じる「距離感」と表現した方が適切かもしれません。おそらくフルタイムの社員の人達も僕に対して同じような距離感のようなものを感じることはおそらくあると思われます。
この距離感を埋めるために、トゥモローゲートのメンバーのみなさんは僕のことを「よねさん」と呼んでくれるようになりました。最初は西崎社長含めてみなさん「よねむらさん」と呼んでいましたし、「SNSでは怖い米村さん」みたいな紹介をされることも多いですので(自分ではめちゃくちゃ優しいと思っています)、最初は「よねさん」とは呼びにくかったと思います(呼びにくそうでしたw)。でも今ではすっかりこの呼び方が定着し、僕自身もこの呼び方に違和感がなくなりました。そして距離感を縮めるためにこうした対応をしてくれるトゥモローゲートのみなさんには心から感謝しております。
副業とは結局何なのか?その答えは人それぞれ異なると思いますが、僕の中での副業に対する現時点での考え方を書いてみます。
一般的に思い浮かぶ副業のイメージは、サラリーマンとして働く本業とは別に、本業の後や休日を利用してアルバイトのような形で仕事をするスタイルですよね。それ以外の副業のイメージといえば、クラウドソーシングを活用して個人事業として仕事をするスタイルもあげられるのではないでしょうか。
しかし僕の中では上記のような「自分の時間の切り売り」をするスタイルの副業にはあまり意義を感じません。時間の切り売りをするくらいなら本業で残業をして割増残業代をもらった方が時給単価的にも有利なはずです。時間は超重要な資産です。貴重な時間を切り売りしてまで副業することに対しては、僕個人としては1%も意義を見出すことができないんですよね。
ではお金がたくさん稼げる仕事であればそれでも良いかと言われればそんなことは全くありません。自分は経営者ですから、もっとお金を稼ぎたいだけであれば本業の事業だけにもっと集中すると思います。笑
「副業を頑張りすぎて本業が疎かになるのは本末転倒だ」という人もいます。でも自分が実際にトゥモローゲートに副業をしている感覚は「アクシアの仕事に影響が出ない程度に」という感じとはちょっと違います。本業が疎かになってはいけないのはその通りですが副業も疎かにするべきではないというのが現時点での僕の考えです。本業が疎かになるくらい副業なんかやらない方が良いと思いますし、逆に副業が疎かになるくらいなら、その程度の副業はやらなくてもいいのでは?と思います。
トゥモローゲートには副業で時短正社員でジョインしていますが、アクシアがメインでトゥモローゲートがサブという感覚は全くありません。どちらも僕の中では重要な位置づけです。トゥモローゲートという会社が好きで仕事していますし、トゥモローゲートのビジョンに共感してそのビジョン実現に向けて貢献したいと本気で思っています。自分で創業したアクシアという会社と同じように大切な会社がもう一つ増えたというのが僕の中での感覚です。
そしてトゥモローゲートで仕事をするようになってから、アクシアの方にも非常に良い影響を与えることができるようになりました。アクシアで15年間培ってきた経験だけでは得ることのできなかった経験をトゥモローゲートでは得ることができます。しかも非常に早いスピードで。同じ経験をアクシアの仕事だけで得ようとしていたら、もしかしたらさらにもう15年必要になっていたかもしれません。それくらい貴重な経験をトゥモローゲートでは得ることができており、非常に深い学びを日々得られています。
副業とは結局何なのか?
トゥモローゲートで働くことで、アクシアだけではできない経験ができており、アクシアでの仕事にも非常に良い影響を与えていると書きました。副業とは何なのか?の答えがこの辺りにあるように僕は感じています。
どんな副業が望ましいのか?と考える時に、副業と本業という区分けを無くして考えてみると良いかもしれません。自分にとってより良い経験を得るためには何が必要なのか?その答えが「他社での仕事を経験すること」なのであれば副業をすれば良いと思いますし、「本業をもっと頑張ること」ならそうすればいいし、もしかしたら「仕事以外の何か」が重要な場合もあるかもしれません。
大切なのは「本業となる一つの会社で働くのが当たり前」という常識(錯覚)を取っ払ることだと思います。その上で自分の人生にとって何が一番プラスになるのか?という視点で考えれば、副業も含めて色々な選択肢が無限に広がってくるのではないでしょうか。
2021年1月からトゥモローゲートの社員になって、実は非常に困っていることが一つだけあります。それは、西崎社長と飲みに行くときに西崎社長が僕にお金を出させてくれなくなったことです。笑
トゥモローゲートは大阪の会社で、アクシアは東京の会社(オフィスは廃止しましたが登記上は今も東京の住所)です。僕がトゥモローゲートの社員になる以前は、西崎社長が東京に来る時には僕がお金を出して、僕が大阪に行く時には西崎社長がごちそうしてくれる暗黙のルールみたいなものがありました。ところが僕がトゥモローゲートの社員になってからというもの、東京で食事をする時でも西崎社長が僕にお金を出させてくれなくなってしまったのです。
「いやいや、まさか社員にお金を出させるわけにいかないじゃないですか」と非常にズルいセリフとともに、東京で会う時も全部西崎社長からごちそうになってしまっているというのが、トゥモローゲートに入社してから一番困っていることです。西崎社長、たまには僕にもごちそうさせてください。笑
今後の展望としては、トゥモローゲートで自分と同じような形の副業社員が増えて会社のビジョン実現においてプラスになっていけばいいなと思っております。そのためにまずは自分自身がしっかりと結果を出して、良いモデルケースとなる必要があります。
世の中にたくさんいる優秀な経営者を社員として迎え入れるなんてできない、考えもしないというのが常識だと思うのですが、トゥモローゲートという会社が好きでトゥモローゲートのメンバーと一緒に働きたいという経営者は結構たくさんいるはずです。その人達が何かのスペシャリストであれば、トゥモローゲートにジョインしてもらうことでビジョン実現に大きく前進できるんじゃないかという可能性を感じています。
今回の記事では経営者の副業という変わった取り組みについて、その経緯と僕の考え方を書いてみました。この記事を読んでみて、トゥモローゲートという会社で働くことに興味を感じた、あるいは副業の取り組みについて興味を持ったのでもっと色々と話を聞いてみたい、という方がいればぜひ米村のTwitterのDMからご一報くだされば幸いです。僕がおごりますのでぜひ一緒に飲みにでも行ってお話しましょう。(リクルーティング活動がんばりますw)