会社選びに経営理念は必要か?

どうも。西崎隼平です。
新卒で就職活動をしたことがある人は一度は以下の言葉を言われたことがあるんじゃないでしょうか?

「興味ある会社の経営理念は知っておくべき。」

就活するまで経営理念なんて言葉すらほぼ聞いたことがない状態だったのに、就活時にいきなり「めっちゃ重要だよ」みたいなことを言われます。ただ、それホンマけ?

こんな都市伝説を今回考察してみたいと思います。

そもそも企業選びに経営理念が重要って言われるワケは?

就活するまではほとんどの人が経営理念なんて意識する機会がないと思います。それが、就活し始めたらいきなり言われ出す。これを言ってくる人はおそらく以下のような思いから言っています。

・企業は理念に沿って動いているから自分に合っているかを確認するために知っておくべし
・理念を知れば企業がどこに向かっていくかがわかるから、将来性を見るためにも知っておくべし


確かに、自分に合っているかどうかや将来性などは知っておくべきかもしれません。何を大事にして、何にこだわる会社なのかを知れば、見えてくるものや自分に合っているかどうかの判断もできそうです。

これは何も特別なことではなく、人付き合いでも同じです。その人のこだわりや大切にしていることが見えてくれば、その人の輪郭がはっきりしますし、それによって自分に合う人かどうかも判断できますよね。

ただね、これめちゃくちゃ注意しないといけないことが一つあるんです。

それは「企業が本当に理念に沿って行動していないと成立しない」ということ。そもそも経営理念に嘘っぱちを掲げて普段全く意識していない会社であればこの考え方は破綻しちゃうんです。その言葉を信じても現実はぜんぜん違う、なんてことが出てきてしまいますから。

またその会社が理念に沿った行動をとっていたとしても、その理念の真の意図を取り違えていると、自分に合った会社かどうかが本当のところわからなくなってしまいます。だからこそ、理念に共感して入社したはずなのにすぐに退職、なんて人が出てきてしまうんです。

見るべきポイントは理念だけじゃない。

理念だけ見てたって、先に書いたようなことが起こりえます。そうならないために見るべきポイントを3つご紹介します。

■やっているサービス、事業に一貫性が感じられるか
一貫性といっても展開している事業すべてが似ているという意味ではありません。大切なのはストーリーに一貫性があるかどうか。例えば中古車販売の会社がアパレル事業まで展開していると一貫性がないように見えるかもしれませんが、「作られたものを最大現に活かす」という理念のもとリユースの服の販売をやっているとするならこれは理念に沿った一貫性のある事業と言えます。

■社員が理念を語れるか
大切なのは「言葉として理念が言えるか」ではありません。「理念に沿って自分たちはこんな仕事をしている」と語れるかどうかが大切です。前者は記憶にすぎませんが、後者は意志です。それもただうまい言葉で語れるかどうかではなく、そこに熱意を感じられるかどうかが見るべきポイントになります。

■提供しているものやサービスに理念が反映されているか
気になっている会社が提供しているサービスや商品をぜひ実際に使ってみてください。ユーザーとしての目線で、商品やサービスから会社の理念を体感することができれば、その会社は理念に沿っていると言えます。

大きく三つのポイントをあげましたが、これらを完璧に体現している会社でなくとも、体現しようとする努力を感じ取ることができれば、それは理念を大切にしている会社だと言えるかもしれません。

理念を見る必要があるかはあなた次第

就職する際、経営理念は自分に合う会社かどうかを見極める材料になるのは確かです。でも、必ず見なければいけないかというとそうではありません。なぜなら求職者それぞれで会社に求めているものが違うからです。それに理念に沿っていない会社や理念を掲げていない会社がすべて悪い会社ではないからです。

会社の良し悪しなんてものは人によって千差万別。商品やサービスが経営理念に沿っているかどうかより、定時に帰れる、休みが多い、などを重視する人にとってはそれが満たされている会社がいい会社になります。なによりも収入を重視する人にとっては、どれだけ素晴らしい理念を掲げてそれに沿った行動をしている会社であっても給与が低ければ悪い会社になります。何を求めるかが重要だということです。

まとめ

私は就職活動をしていたときに会社の理念を深く考えたことなんてありませんでした。考えていたのは「営業職で成果に応じて給与が変わる会社であればどこでもいいかな」ってぐらい。

実際にそういう会社に入社して10年近く働いた結果、お金のためだけに働くのはちょっと違うなと思いはじめたのですが、それは入社して考えが変わってきたことによる結果論に過ぎません。トゥモローゲートに転職する際も、理念を重要視していたというよりもビジネスモデルと企業姿勢への興味のほうが重要でした。経営理念ってすげえ大事だなとなったのは入社してからの話です。

ただ、そんな今だから思うのが、経営理念とそれに沿った企業の文化を見ることが就職のミスマッチを防ぐ材料になることは間違いないということです。今あなたが就活や転職を考えているのであれば、頭の片隅に置いておいてもらえると、いつか役に立つ日が来るかもしれません。

最後まで見ていただきありがとございました。以前に「そもそも経営理念って何よ?」という疑問に答える記事を書きましたので、よければあわせて読んでみてください。