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新年あけましておめでとうございます。突然なんですが、トゥモローゲートは2023年1月、厚生労働省が企画するグッドキャリア企業アワード2022において、イノベーション賞(厚生労働省人材開発統括官表彰)を受賞しました。

新年最初のブログでこのようなご報告ができて嬉しいです。それもこれもいつもSNSなどで応援していただけるみなさん、お客様、そして社員のお陰です。ありがとうございます。

グッドキャリア企業アワードとは?

キャリア実現の場である各企業において、事業主自身が経営上の課題に即して、従業員の自律的なキャリア形成・能力開発を促進する仕組みを設け、多様なキャリアパスを設定の上、実行性ある支援を計画的に実施することが重要です。
 厚生労働省は、こうした観点から、従業員の自律的なキャリア形成支援について他の模範となる取組を行っている企業等を表彰し、その理念や取組内容、具体の効果等を広く発信、普及することにより、キャリア形成支援の重要性を社会に広め、定着を期すことを目的に、グッドキャリア企業アワードを実施しています。

厚生労働省ホームページより

簡潔にまとめると、「社員の夢を応援する会社としての仕組み」を表彰するアワードです。会社のビジョンを一方的に社員に伝えるだけではなく、社員一人ひとりが持つ理想のキャリア像に対して、夢の実現を後押ししたり、環境や働き方で支援をしたりする施策を会社として実施しているかがポイントとなります。

トゥモローゲートのグッドキャリアアワード受賞の要因となったもの、それが「マイビジョンマップ」です。マイビジョンマップとは、会社のビジョンではなく社員のビジョンから逆算して実業務に落とし込んでいくキャリア形成のために独自で設計したロードマップになります。

これまで企業経営において「ビジョンが大切だ」という話は何度となくしてきました。そのために会社でビジョンマップというものを設計していることもお伝えしたかと思います。(ビジョンマップの詳細はこちら)

今回のブログでは、会社のビジョンと社員のビジョンを繋ぐマイビジョンマップについてお伝えすることで、会社のビジョンを共有しようという流れだけではなく、社員のやりたいことに寄り添いながら会社のビジョンを達成しよう、そんなより濃い社員のキャリア形成とは何かを考える会社が増えていくきっかけになれば嬉しいです。

マイビジョンマップとは?

マイビジョンマップとは、「社員の夢と会社の夢を繋ぐ期限付きのロードマップ」です。

子供たちに尊敬される爺ちゃんになりたい!
南の島を買って家族と自給自足の生活を送りたい!

社員たちにはそれぞれ将来こうなりたいという夢があります。会社のビジョンと同じでただ言ってるだけでは達成できません。その夢を実現するためには、「いつまでに」「どんな状態になっておかなければいけないのか」を逆算しながら設定し、そこから直近1年間で実施すべき会社のなかでのアクションに落とし込んでいきます。

実際の画像を見ていただくとわかりますが、このマイビジョンマップ、単に個人の夢を逆算するだけじゃないというのが大きな特徴です。そう、会社のビジョンと結び付けながら設計していくことで、これから取り組む仕事が夢に繋がる形で設計していくんです。そうすることで「何のために仕事をするのか?」の目的が明確になり、言われたことをやるだけの作業ではなく、自分のキャリアのためにやる仕事に紐づけていきます。

マイビジョンマップの運用方法

マイビジョンマップは年に1度、トゥモローゲートでは期首(4月の頭)に設定します。1度作ったビジョンマップについては、最終ゴールは簡単に変わるものではないので、次年度以降は今期の具体的な行動計画としてアップデートしていきます。加えて年に2回上長との1on1面談が行われ、

マイビジョンマップで設定した今期の行動計画が予定通り進んでいるのか?
思うような行動や成果に繋がっていない場合はどう軌道修正するのか?
行動したことによって見えた新たな課題や達成項目はなんなのか?

など進捗管理をしていきます。言い換えるならば、「個人の目標達成に向けたライザップ」です。社員が個人として実現したいキャリア像に対して、定期的な進捗管理を実行することで、着実な夢実現に向けたアクションを後押ししていきます。

運用することで得られる成果とは?

マイビジョンマップを運用することで得られる大きな成果は3点です。

①社員個人の目標と繋げることで自発的になり生産性が上がる
②明確な目標と行動計画で社員の成長スピードが高まる
③目的があることにより離職や退職の低減に繋がる

運用開始からすでに3年以上経過してますが、運用開始前と比較して①~③が大きく変化したことを感じています。継続的に活躍する強い組織を創る、そのためには欠かすことのできない要素です。それでは一つずつ説明していきます。

①社員個人の目標と繋げることで自発的になり生産性が上がる

マイビジョンマップを設計することで、目の前の仕事を「なぜやるのか?」が明確になり、言われてやる仕事から自分の将来のためにやる仕事に変化します。人間誰しもそうですが、やらされる仕事よりも、自らやりたいことに向かった仕事のほうが自発的となり生産性が高くなります。

実際にマイビジョンマップを運用開始前の3年前と比較してトゥモローゲートは売上で2.3倍、営業利益においては3.4倍に伸びています。売上の伸び率以上に営業利益が伸びていることを見てもらえればいかに生産性が高くなったのかがわかると思います。

②明確な目標と行動計画で社員の成長スピードが高まる

自分の将来の目標から逆算した行動計画を実行し続けることで、社員の成長スピードが目に見えて変わりました。これまでなんとなく「これが足りないのかな?」とか「もっとこうしたらいいのかな?」という不明瞭な状態だったのものが、人事評価制度と連動したマイビジョンマップを運用することで、具体的に自身の成長のためにこれをやりたいに変わり、会社が進捗管理をサポートすることで社員一人一人のレベルアップに繋がっています。

③目的があることにより離職や退職の低減に繋がる

2018年にビジョンマップを設計し、会社のビジョンと社員のビジョンを繋ぐマイビジョンマップをその翌年から開始しました。この運用を開始してから、正社員(契約社員、アルバイトを除く)の離職は0名です。会社のやりたいことと、社員自身がやりたいことが繋がっているというのは、会社に所属する意味や目的をもたらしてくれます。会社のビジョンを明示し、個人のビジョンと繋げることは早期の離職や退職の低減にも繋がると感じています。

運用することによるデメリット

マイビジョンマップを運用して得られるのはメリットだけではありません。実際に運用してみて痛感したデメリットもありました。両方を知ってもらうことでよりよい運用に繋がると思うのでまとめておきます。

①自分のゴールと会社のゴールの違いに気づき社員が退職した
②運用目的に共感できなければこれこそただの作業になる
③個人の夢に会社として向き合う物理的な時間が必要になる

これらは短期的に見れば会社にとって痛手になります。ただ長期で見た時には、結果目指すゴールを共にできる仲間が集まり定着するし、業務に関係ない社員の夢と向き合うことで本人のやる気や生産性の向上に繋がります。

①自分のゴールと会社のゴールの違いに気づき社員が退職した

得られる成果で「離職や退職が低減する」と書きました。いやいや逆のこと言ってるじゃないかと思われるかもしれませんが、これも事実としてあったことなので記載しておきます。これはビジョンマップやマイビジョンマップを設計する以前に入社した社員の話です。(運用開始以降に入社した正社員の退職は0名)

社員を採用する時点で、会社のゴールと社員のゴールにズレがなければ離職や退職を減らすことに繋がりますが、もしもここにギャップがあると逆にマイビジョンマップを設計することで「やっぱり私の目指す方向と違う」という形で離職になったケースが弊社でもありました。

辞めた社員がその時の理由をブログに書いてくれているのでご興味あれば読んでみてください。

退職者ブログ|私、会社辞めます。
私、会社戻ります。

社員は辞めてしまいましたが、結果的にお互いにとって良かったと思います。やりたいことと違うのに続けていくのは辛いししんどい。それであればマイビジョンマップを通じて本当にやりたいことが見つかり、新しい環境を発見できることは社員にとっても良いことではないでしょうか。

②運用目的に共感できなければこれこそただの作業になる

マイビジョンマップは「とりあえずお金が稼げればいい」「仕事に対して夢とか希望とかは求めない」そのような仕事観を持つ人には受け入れられない仕組みです。とりあえず会社から言われたから書くとか、嫌々やらされてる、では本来マイビジョンマップで得られるはずの、目的を持つことでのやりがいや生産性の向上は見込めません。

③個人の夢に会社として向き合う物理的な時間が必要になる

なにをやるにしてもそうですが、仕組みを運用するとなるとそのための時間が必要になります。今回の場合で言うと、売上数字や顧客状況などの業務に直結する時間ではなく、社員の個人的な夢や目標に会社として向き合う時間を作らなければいけません。

トゥモローゲートでも社員一人当たりに、マイビジョンマップの設計からフィードバックする時間に少なくとも3時間~5時間、個人面談に1時間~2時間を年2回。合計すると年間で業務時間を1日以上は費やしている形になります。一見すると非生産的に見えるかもしれませんが、こちらを実行することで社員のキャリア支援や心理的安全性の確保に繋がると考えれば決して無駄な投資手はない、と言うのが私たちの考え方です。

まとめ|夢なんて本当に必要なのか?

ここまで社員の夢を設定し、それを逆算した行動計画を作ることで自発的で生産性の高い組織を作る、ということをお伝えしてきました。この話をするとよく聞かれる質問があります。

そもそも夢とかって必要なんですか? と。

正直、別に夢なんてなくても仕事はできるし成果を出しているひとなんていくらでもいます。むしろそういう暑苦しいのいらないから適当にやらせてくれ、と考える人もいるでしょう。なので「日本中のひと全員が夢を持って働け!」なんてまったく思ってないです。好きなところで好きなように働けばいいと思います。

ここからは個人的な意見として聞いて欲しいんですが、それでもやっぱり目的(夢とかゴールとかやりたいこと)を持って仕事をすることが、会社の生産性をオモシロク一番高めてくれると僕は信じます。なんとなくやるよりも、目的を持ってやるほうが、気持ち的にも楽しいし、逆算からやることが見えてくるので明確になります。

結論、経営者は自分の目指すやり方で経営したらいいと思うし、働くひとは自分がどんな組織で働きたいかで会社を選んだらいいと思います。会社も色々、社員も色々、働き方も色々です。トゥモローゲートはこんな考え方の会社になるのでもし興味があるひとは、全部署で絶賛社員を募集しているので今すぐこちらをクリックしてトゥモローゲートの採用に興味があるボタンを押してみください。お待ちしています。

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