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企業にブランディングなんていらんやろ、と思っていた4年前の自分へ。

ブランディング事業を展開する会社のメンバーが、こんなブログを書くのはいかがなものか…という声が聞こえてきそうですが、「企業にブランディングが必要な理由」を伝えるに最適なテーマだと思ったので、おもいきって書いていきます。

僕は、2020年にトゥモローゲートへ入社して2023年で4年目になります。今では「ブランディングとは何か?」「なぜ企業にブランディングは必要なのか?」「ブランディングでどのような効果が見込めるのか?」を自信を持って答えることができますが、入社前は全くそんなことはありませんでした。

「企業にブランディングなんていらんやろ。目先の売上とか利益をあげてなんぼやろ」

と、心から思っていました。一般的なブランディングのイメージとしては、「企業のロゴを新しくすること」「カッコいいホームページをつくること」「SNSのフォロワーを増やすこと」などがあげられますが、当時の僕はそれ以前の問題だったと思います。

そんな僕のブランディングに対するイメージはどのように変わっていったのか。

トゥモローゲートに入社してから経験したこと、感じたこと、学んだことを振り返りながら伝えていくことで、「企業にブランディングが必要な理由」をお伝えすることにつながるはず。

・ブランディングに対して正直怪しいイメージがある。
・ブランディングが大切だと言われるけど腹落ちしていない。
・ブランディングに挑戦しようと思っているけどなかなか踏み切れない。

このような方にとって、きっかけとなる記事を目指していきます。最後までよろしくお願いいたします!

ブランディングは「怪しくてよくわからない」と本気で思っていた。

僕たちトゥモローゲートは「ブランディングは魅せかけだけのデザインではない。根っこにある想いを言語化し、中身からつくり変えるそれがブランディングだ」という考えを持っています。コーポレートサイトのTOPページでも、その考えを宣言しています。

魅せかけだけのブランドが
心にささるワケがない。

世の中にふたつとない
会社の想いを言語化し、

中身から創り変える
嘘のないブランディング。

今までにない色の
オモシロイ会社づくりを。

TOPページ

ただ、入社前の僕は、「魅せかけだけのデザインが本質ではないこと」すら知らなかったです。ブランディングのイメージは「怪しい」。当時の話なので包み隠さず言うと、「実態のない怪しい商売をしている人が、誰かを欺くために使っている言葉」と本気で思っていました(ひどい話ですね。当時の自分が恥ずかしいです。)

なのになぜ、ブランディング事業を展開するトゥモローゲートに入社したのか。

それは「事業内容」以上に、「身につけられるスキル」や「得られる経験」に魅力を感じたからでした。前職は新聞記者だった僕は、取材をしたり、文章を書いたりする自信はあった一方、ビジネスにおいてはまだまだ素人。その弱みを克服できると感じたのが主な入社理由でした(もちろんそれだけではありません。詳しくは、入社経緯をまとめたブログがあります。興味のある方はぜひソチラもご覧ください

そのため事業内容の認識として持っていたのは“いい感じのホームページや動画をつくる会社”。コピーライターとして入社する自分の役割は“ホームページや動画に出てくる文章やキャッチコピーを考える人”程度に捉えていました。間違いではないですが、これらはブランディング事業のごく一部。全体像が見えていなかったんです。

このように、入社前の僕は、「ブランディングとは何か?」「なぜブランディングが重要なのか?」をほとんど理解していませんでした。入社してからしばらくもそうでした。ブランディング事業の一部を担う役割として、まずは自分の成果を出さないといけない、と、目の前のことに必死だったんです。

ブランディングとはターゲットと結ぶ「約束」である

ここから先へ進む前に、ブランディングとは何なのか?の認識を合わせる必要があると思うので、トゥモローゲートが定義するブランディングとは?の説明をしたいと思います。ブランディングは企業や人によってさまざまな定義がされていますが、僕たちは「ターゲットと結ぶ約束」と定義しています。

顧客に対して「こういう価値を提供するんだ」と約束する。求職者や社員に対して「こんな職場環境を用意し、こんなビジョンを追いかけるんだ」と約束する。その約束に沿ったカタチで、経営における全ての挑戦を実行していく。そうすることで結ばれる約束こそが、僕たちが定義しているブランディングになります。

目に見えるデザインそのものは、ブランドを伝える手段の1つです。デザインの根本にある思想や哲学こそがブランドであり、それを伝え、信頼を勝ち取り、強固な約束を結ぶために行う全ての行動や挑戦がブランディングです。強固な約束は長く愛してくれるファンづくりに繋がり、企業の成長や理想の実現へ近づけてくれるものになります。(ブランディングの定義に関してはコチラのブログで詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください)

しかし、当時の僕は上記のような「ブランディングの必要性」を全く理解しておらず、「目先の利益をあげるために力を入れたほうがいいのでは?」「とにかくたくさん人を採用したほうがいいのでは?」なんて気持ちを胸の片隅におきながら、コピーライターとして働いていました。理解しようとするものの、腹落ちしていませんでした。

このブログを見てくださっている方の中にも、同じような感覚をお持ちの方がいるかもしれません。

ブランディングは大切だと聞くが、お金や時間をかけてまでやるべきことなのか腹落ちしていない。ブランディングの仕事をしているが、その必要性を100%語ることはできない。ここからはそんな方に向けて、僕がどうやってブランディングの必要性を理解していったのか、実際にあった出来事をもとに書いていきたいと思います。

ブランディングの必要性を理解するきっかけとなった3つのエピソード

きっかけとなったエピソードを3つ紹介します。1つの出来事でガラリと変わったわけではなく、いろんな経験の積み重ねで変わっていきましたが、中でもターニングポイントだったと思うものを3つピックアップしました。

ブランディングの一環で言語化した「経営理念」や「経営理念に沿った取り組み」が決め手となり、入社を決断されたとある企業の社員様の話

とある企業様の、採用ブランディングプロジェクトでのお話です。採用サイトに掲載する「社員紹介ページ」を作成するため、活躍している若手社員様の取材を担当しました。そこで聞いた「入社理由」が、当時まだトゥモローゲートに入って3ヶ月ほどだった僕にとっては、とても印象深いものでした。

「入社理由は、経営理念でした。経営理念の内容がカッコいいと思ったのと、面接を担当してくれた社員さんがその経営理念について熱く語ってくださったことです。単に仕事内容ややりがいを話すのではなく、“こういうミッションを体現するためにこの仕事するんです”“このビジョンへ近づくためにやるからやりがいがあるんです”と、念に沿って語ってくれました。詳しく知りたいと思って求人のサイトを見てみたら、その社員さんが言っていた通りの取り組みや成果が書かれていました。職場体験に行った時も、イメージと何も変わりなく、みなさんメラメラ燃えていて活気がありました。“ここしかない”と思いましたね。部活動みたいと言ったら語弊がありますけど、本当にそんな感じで、1つのチームとして事業をされているんだなと感じたんです。」

その会社は、僕たちがブランディングの一環として経営理念の言語化からお手伝いしていました。その経営理念と、経営理念に沿って熱く働くメンバーの方々に魅了された人が共感し、入社し、こうして活躍している。聞いていて胸が熱くなりました。

「こんな会社あるんだ。こんな仕事があるんだ。このチームの一員になりたいと心から思いました。それまでの仕事のイメージは、“生きていくために我慢しながら続けるもの”。先輩や周りの友達の話を聞いていても、そういう職場が多いと感じていました。だからこそ衝撃が強かった。何がなんでもここで働きたいと思ったんです。」

オンラインの画面越しではありましたが、紛れもない本音であることは伝わってきました。

給与、休日、会社の知名度などの魅力にひかれて会社選びをする人もいると思います。僕のように、スキルやキャリアアップに繋がるか?を基準にする人もいるでしょう。しかし、取材した社員さんは違いました。

経営理念の策定、Webサイトの制作、採用強化まで携わらせていただいた企業に、少しではあるが、確実に貢献できている。求職者というブランドターゲットに企業の魅力を発信し、その通りの会社づくりをすることで、前のめりに活躍する理想の社員を採用できている。ある種の“成功体験”からブランディングの必要性を実感しました。

ブランディングの成功に欠かせない「ブランドコンセプト」がきっかけで、組織にいい変化が起きたという話

次に思い出すのは、創業50年以上の歴史のある会社に、ブランドコンセプトを提案した時の話です。

ブランドコンセプトとは、企業や商品の魅力をターゲットに伝えるために考案するキャッチコピーのようなもの。本質的かつキャッチーなものであるほど、魅力がターゲットにスムーズかつインパクト強く伝わり、目的達成の確率を高めてくれます。(詳しくはブランドコンセプトについて書いた記事があるのでソチラをご覧ください)

このブランドコンセプトを、僕たちはまず社内のプロジェクトメンバーで出し合い、そこで採用された1つの案をお客様に提案します。自分が発案したコンセプトを社内で通すことは簡単ではありませんが、僕は運良く入社半年ほどで通すことができ、お客様の提案にも参加させてもらいました。そこで、自分の考えたコンセプトや背景に込めた想いなどをプレゼンすると、お客様からこのような言葉をいただいたんです。

「まさに、私たちが言いたかったこと、表現したかったことです。ぼんやりしていた自分たちの魅力が言語化されてスッキリしました。お客様や求職者の方々や社員に伝えていこうと思います。本当にありがとうございます。」

言葉を詰まらせながらそう言っていただいたことは、生涯忘れないと思います。そして、それだけではありませんでした。また後日、プロジェクトの打ち合わせをした際、こんなことを教えてくれました。

「若手を中心に、社員もとても気に入ってくれています。営業や採用の現場では必ず相手に伝える方針を決めました。直接的な成果は測れませんが、営業、採用、社内のモチベーションアップの効果も実感しています。正直、言葉ひとつでこんなに変化が起きるなんて、想像していませんでした。」

ブランディングをしたら売上はあがるのか?
ブランディングをしたら採用はうまくいくのか?

普段からこのような質問をいただくことが多いです。「売上UPや採用成功の重要な要素になり得る」というのが回答になります。これは、見方を変えれば「ブランディングをしたから必ず売上があがるわけではない」とも言えます。

ブランディングの目的を見定め、そこに対して継続的にアクションを取り、改善を繰り返すこと。一つの文化として浸透させることが大事なのです。ブランドコンセプトを定めるだけのプロジェクトでは特に、その先のアクションに成果を委ねることになります。それこそ昔の僕であれば、「意味がない」と思っていたでしょう。

今回紹介したエピソードは、お客様の協力があってこそ。

それでも、自分たちは何者なのか?提供する価値や魅力は何なのか?をターゲットに合わせて言語化するブランドコンセプトは、企業をいい方向へ変える力があると確信するには十分な出来事でした。

1つ目のエピソードで紹介した経営理念は、主に社内に向けた言葉。

2つ目のエピソードでブランドコンセプトは、主に社外へ向けた言葉。

プロジェクトの目的によって使い分けることもあれば、両方定めることもありますが、いずれにせよ、ブランディングの軸となる言葉の力を痛感した出来事であり、ブランディングの必要性を痛感した出来事となりました。

ブランディングの“自社における失敗事例”が、その必要性を理解するダメ押しとなった。

1つ目、2つ目のエピソードで、ブランディングの必要性を痛感した僕ですが、「腹落ちした」と言えるレベルまで理解できたのは、さまざまな経験をした上であらためて自社の事例を見つめ直した時でした。その事例とは、トゥモローゲートが企業ブランディングをメイン事業とするに至った背景です。

社員がたった3人しかいなかった、10年近く前のトゥモローゲート。

今でも続く「ようこそ、ブラックな企業へ。」という採用キャッチコピーを打ち出すと、およそ7000人の採用エントリーが集まりました。激しい選考を勝ち抜いたメンバーはその後に活躍し、会社の成長に大きく貢献してくれました。しかし、そのノウハウをお客様に提供しはじめたとき、とある課題にぶつかりました。

注目は集められる。

エントリーも集まる。

採用人数もアップする。

でも、すぐに退職してしまうという事例が出たのです。

主な理由は、「言っていることとやっていることにズレがあるから(ズレを感じるから)」。

つまり、発信している情報やそこから生まれるイメージと企業の中身が(実態が)伴っていなかったのです。当時のやり方が間違っていたかと言われるとそうとは思いません。実際に成果は出ていたし、お客様にも価値提供するために全力を尽くしたし、実際にできる限りの価値提供はできていた自負があります。

でも、もっと本質的な成果を、中長期的な成果を生むためには、対外的に打ち出すよりも前に中身を整えることが重要なのではないかと気がつきました。自分たちは何者で、どこを目指すのか。そう経営理念を明確にした上で対外的に打ち出すことが大事なのではないかと。そこで生まれたのが経営理念を言語化するビジョンマップでした。

【ブログ】ビジョンとは?組織が強くなるビジョンマップの作り方 

「言っていることとやっていることが違う」を防ぐために、まずは理念を言語化する。理念を言語化することで組織の一体感を醸成し、その理念に沿った採用活動や営業活動を実行することで各ターゲットと「約束」を結び、その「約束」を守り続ける。トゥモローゲートの企業ブランディングが誕生した瞬間でした。

この事業の変遷は、入社前、そして入社当初から聞いていました。

でも、当時は腹落ちはしていませんでした。聞いてもなお「数がたくさん集まる方がいいのでは?」と思っていました。でも、お客様の会社が好転していく様子やその背景を実務の中で目撃することで、少しずつ「そういうことだったのか」「だから中身から考えるブランディングが企業に必要なんだ」と思えるようになっていったんです。

ブランディングとは、ターゲットと結ぶ「約束」である。言葉だけ見ると抽象的で複雑な概念ですが、実体験を通して、深く深く腹落ちしていったのです。

企業にブランディングは必要だと信じている

ブランディングに「怪しい」というイメージすら持っていたところから、企業にブランディングは間違いなく必要だ!と言い切れるきっかけとなった実体験、そして今思うブランディングの必要性を書かせていただきました。

もちろん、これは僕個人の経験やトゥモローゲートという1つの会社の考えであり、「これが正解」なんて言うつもりは一切ありません。その上で言わせてください。僕たちは信じています。「企業にブランディングは必要だ」と。

最後に、弊社のブランディングの実績を掲載しているページを添付します。また、ブランディングに関する相談窓口のURLも貼っておきます。このブログや他のページを読んで、トゥモローゲートのブランディングに興味を持ってくださった方はぜひご相談ください。最後までありがとうございました!

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