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WEI YEH 葉薇

即戦力のデザイナーが欲しいと思っていた2018年。求人広告経由で応募してくれたのが台湾出身の葉です。昔から日本が好きで、台湾にいた時から日本語を勉強して、実際に日本にきて、自分も知っている制作会社で働いていました。ポートフォリオを見たらその実力の高さは歴然。すぐに活躍してくれるだろうなと思いましたし、それまでのトゥモローゲートにはない、やわらかくて、ポップで、親しみやすいデザインができるんだなという印象を受けました。もしこの人が入社してくれたら制作物のクオリティをさらに高められるし、幅を広げられるだろうなとワクワクしましたね。さらに言えば、トゥモローゲートらしい視点や企画力が身に付いたらとんでもないデザイナーになるのではないかと期待が膨らみました。

選考で受けた印象は...最高でした。品があって、素直で、優しくて、それでいて考え方に芯がしっかり通っている。自分の意見をしっかり持っている。かといって頑固ではない。他人の意見を受け入れた上で自分の意見を言えるタイプ。一緒に働きたいと思う典型的なタイプでした。技術的にも人柄も問題がない。なんの迷いもなく採用することに決めました。外国人を積極的に採用したいと思っていたわけではありませんが、多様な人材が集まる会社になればいいなと思っていたし、文化の違う人が入ることで会社にいい変化が起きるだろうとも思っていたので、初めて外国人の社員が誕生したことはとても嬉しかったですね。

一緒に働いて感じたのは強いハングリー精神を持っているということ。知らない国で生活をする、仕事をするって相当な覚悟が必要だと思う。そこから生まれているであろうハングリーさをものすごく感じています。例えば、分からないことがあれば相手が誰であれどんな場面であれ理解するまでとことん質問したり、自分のデザインを担当のディレクターだけではなくいろんなメンバーに見せてフィードバックをもらいにいったり。成長するために、成果を出すために必要だと思うことをとことん追求できる。ハングリーなメンバーは他にもいるけど、葉のそれは際立っていると感じます。そんなハングリーさが表れているのが日本語の上達スピードです。入社当初から基本的な日常会話に問題はなかったけど、ビジネス用語を交えた会話や細かいニュアンスはまだまだこれからかな、という感じでした。それが半年、1年と働く間にみるみる上達していきました。いわゆる「ネイティブ」と言われるレベルまであと一歩というところまで来ていると感じます。なんとなく過ごしているだけではここまで上達しない。ずば抜けたハングリー精神を持っているからこそだと思います。

技術面では入社前に想像していた通り、それまでのトゥモローゲートにはないデザインをしてくれています。どちらかと言えば攻撃的で、「バリバリの営業マン」の心にささるデザインが多かったところに、やわらかくて、ポップで、親しみやすいデザインをデザインを生み出して、制作物に落とし込んでくれています。最初はメインデザイナーの指示を受けて動くアシスタントからスタートしたけど、今ではwebサイトのメインデザイナーを立派に務めてくれています。入社当初と比べて、文字やデザインのレイアウト、素材のサイズ感といった細かいところまでこだわった、無駄のない、それでいてインパクトのあるデザインができるようになったという印象があります。即戦力として入社した上でさらに技術を上げていってくれた。それは、池田をはじめとする先輩の教えもあったと思うし、そんな先輩から見て学んだこともあると思うけど、何よりハングリー精神が大きく影響していると思います。

そんな葉がある日、嬉しい報告をしてくれました。「結婚することになりました」と。なのにすこし寂しそうな顔をしているので「どうしたの?」と聞いたら「結婚のタイミングに合わせて台湾に帰らなくてはいけない。でもトゥモローゲートは辞めたくない」と言うんです。社長としてこんなに嬉しい言葉はありません。「もちろん辞めなくていい」と答えてすぐに台湾在住でもリモートで働けるように『台湾支社』を設立して、フルリモート社員用の制度を新設しました。当時はリモート社員がいなかったので、葉は会社を辞めなければいけないと思っていたらしいです。自分としては是非とも残って欲しかったし、役員も「残る」で満場一致でした。葉がものすごく怠け者で、仕事をサボる人だったらどう判断していたか分かりませんが、もちろんそんなことはありません。フルリモートでもこれまでと変わらず一生懸命働いてくれることはわかっていたので迷いなく残ってもらうことにしました。

最後のオフィス出勤日には「送る会」を開きました。二度と会えないわけではないと分かっているけどそれでも寂しかったですね。フルリモートになってからも葉は変わりなく、ハングリー精神を持っていろんなプロジェクトをデザインで支えてくれています。唯一残念なのが、コロナウイルスの感染が広がったせいで「送る会」以来会えていないということ。国同士の移動ができるようになったら日本に帰ってきてほしいし、逆にこちらが社員旅行として台湾に行くことも考えています。本当に楽しみですね。それまでに、葉にはさらなる成長を期待しています。今は自分が担当するプロジェクトを成功させることがメインの仕事だと思うけど、これからは後輩を育成したり、自分のチームを持つような立場になってほしいです。自分のデザインの技術を高めつつ、そういった役割も担ってほしい。リモートだからできないことなんてありません。会社を引っ張る存在になってほしいと期待しています。

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